先従隗始・温故知新

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橋下君は政界しか視野が無いようだが…


「議員だけを減らして、公務員数をその割合だけ減らすこともしなかったら、政界が弱くなって、官だけ強くなるだろうが」


数の論理を甘く見ている。政治家とは選出職かつ人物公開職だからいくら権限が強くなっても失脚させやすい職種である。役人やヤクザのような非選出職・匿名埋没、では無い。


要点は、
・部分部分をスペシャル化してルーペで拡大して夢中になるばかりでは無く… スペシャリスト傾向。
・世間や国際社会という全体、全体作用をつねに監視し、予測することだ。ゼネラル、ゼネラリスト。
端的には、地震への心配ばかりで津波は眼中に無いとか、さらに原発も眼中で無いとか、そういうスペシャルではダメと言うこと。
視野狭窄
ひいては【合成の誤謬


国作りとは常に、漢方薬やハーブの調合であれ。タマネギやにんじんを忘れたカレーほどむなしいものはない。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120830-OYT1T00539.htm
橋下氏、衆院半減


 「現在の選挙区は狭すぎる。国会議員が地元の盆踊りや葬式ばかりに行っている」と述べ、小選挙区の区域の拡大を訴えた。

 橋下氏は、衆院定数の半減公約に民主党の輿石幹事長が「定数半減で国民の民意が反映できるか心配」と発言したことに触れ、「議員の数が多いほど民意が反映できると言うが、そんなばかなことはない。今の数の方が、ミクロな声に縛られすぎて、日本全体の国民の声をすくい上げる仕組みになっていない」


国政レベルを提言するには、無数の要素を相関的に捉えて進言できる、ゼネラリストでなくては務まらない。端的にひとつふたつ知っていてもダメだ。
大阪都構想も細分化に現実味があるのか疑問符が芽生え、暗礁に乗り上げてきている。


小選挙区の場合、国会は一つだから『数の論理』が通用できるが、8〜10だのという行政区分で細分化されると、個々が「ただの弱小グループ」になってしまうというわけだ。中選挙区にしつつ議席を減らすと間違いなく霞ヶ関・財界・裏社会にナメられたり謀略で潰されやすくなる。店員が少ない店舗で万引きが起きやすい。
いわば人材層の『厚み』が、潰しにくい、潰されても代わりが比較的居る、というような保険を充実させる。ふつうの社員や経営幹部は倒れてもすぐ最適人材を補充できるが、議員は選挙がらみであるから望み通りの人材を送り込めない。ヤクザや創価がいまいましい反社会工作を行う集団でもつぶせないのは数の論理が大きい。


このように、人数、権限の強さ、…などの相関関係を、どうあやつり、閾値を決めていくかの「調理 チューニング」は、カレーや漢方・ハーブなどのスパイスミックス調合に通じるものである。みなさんお屠蘇も七味も漢方だと知ってますか?

http://gendai.net/articles/view/syakai/138488
<「八策」も口先だけか>


「大都市地域特別区設置法」が先月29日に成立した。人口200万人以上の地域に特別区を設置できるというもので、橋下大阪市長と維新の会が最も力を入れてきた「大阪都構想」実現のための法律だ。ところが、永田町をせっついて法案成立を急がせたくせに、足元では、「都構想」具体化のメドは全く立っていない。ネックは維新の議員団の“保身”だというからフザケタ話だ。
 都構想では、大阪市を8〜9の特別区に分割することになっているが、維新の会では、その「区割り案」について一切議論されていないというのだ。維新の会の関係者がこう言う。
大阪市を『8〜9に分割』と言っていたのに、最近になって『4〜5くらいでいいんじゃないか』という話が浮上しているようなのです。8〜9なら特別区は人口30万人規模。人口260万人の大阪市に比べ、あまりに小さすぎ、市会議員は一気に“村会議員”レベルになってしまう。現在の大阪の市会議員は府会議員より権限が大きく、報酬も多い。法案成立で都構想が現実化するにつけ、市会議員はいまの身分が惜しくなってきたのでしょう