先従隗始・温故知新

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なんかだんだんと高速バス乗るの怖くなってきた…


せめて会社をよく選ばないと…
不況ムード長引き、
ダンピング常態化し、
しわ寄せが運転手に来やすい時代。
さらに僻地の砂利駐車場が拠点の三流バス会社は企業舎弟だし…高速バスじたいがピンキリすぎる。


遠距離バスは交代要員義務付けみたいな規制強化があったはずだけど
これは中距離だからいなかったんだろう。激務過労の運転手に事故後の帰路も一任…
ドイツだったか、いよいよ高速バス民営化らしいけど、大丈夫かな。

http://www.asahi.com/articles/ASG4P62HQG4POIPE01H.html

観光バス運転手「居眠りした」 8時間前にも追突事故

2014年4月21日22時59分


 愛知県一宮市大和町名神高速・一宮ジャンクション近くで観光バスが対向車線に突っ込んだ多重交通事故で、バスを運転していた男性運転手(63)が愛知県警の調べに対し、「居眠りをしていた」と話していることがわかった。男性運転手は事故の約8時間前にも約200キロ離れた長野県内で追突事故を起こしていて、大阪府の会社に戻る途中だったという。

 愛知県警によると、観光バスは20日午後6時ごろ、名神高速中央分離帯のガードレールを突き破って反対車線に進入。トラックなど9台とぶつかり、男性運転手のほか、4〜62歳の男女8人がけがをした。

 事故現場には目立ったブレーキ痕はなく、県警が21日午前、入院中の男性運転手から当時の状況を聞いたところ、居眠りをしていたことを明らかにしたという。

 また長野県警によると、この男性運転手は20日午前10時15分ごろ、同じ観光バスを運転中、同県安曇野市豊科南穂高市道交差点で、信号待ちをしていた乗用車に追突する事故を起こしていた。バスには台湾人の旅行客と添乗員の計30人が乗っていたが、けが人はなかった。

 男性運転手は「山の景色に見とれていて、前をよく見ていなかった」と話したという。

 旅行客は安曇野市を観光後、名古屋市に向かう予定だったが、ツアー会社が手配した別のバスに乗り換えて旅行を継続。男性運転手は事故を起こしたバスを運転し、自らが経営するバス会社「NEK交通」(大阪府能勢町)に向かう途中、再び事故を起こしたことになる。

 愛知県警は21日、自動車運転過失傷害の疑いで同社に家宅捜索に入った。

■事故起こしたバス会社、過去に3度処分

 21日に「NEK交通」へ特別監査に入った近畿運輸局によると、同社は道路運送法に基づく行政処分を過去3回受けていた。

 運輸局によると、同社の事業許可は1999年。2009年7月に新潟県で男性をはねて死亡させる事故を起こし、乗務時間の順守違反など10件の違反が発覚。10年2月にバス3両で延べ215日の運行停止の行政処分を受けたという。

 11年2月には監査を拒否したとして延べ60日の停止処分を受け、12年12月には乗務員の雇用時期や健康状態を記載する台帳を作成する義務に違反したなどとして延べ165日の停止処分を受けたという。


やっぱガチガチの企業舎弟でしたかー
方の抜け穴=セキュリティホールをついた悪事なので、
早急な規制強化が望まれる。セキュリティパッチを。
死人と事故を増やさないために。


…欧州は陸続きでいくらか諸国から良質の参入も見込めようが
日本は日本だけで用意するしかないのでヤクザにすがる実態が結構多い。原発作業といいかなりアダになってる…どうせヤクザにすがるしかないのでタカをくくられている。

http://gendai.net/articles/view/newsx/149679
5度も行政処分 名神高速逆走バス会社は“札付き”だった
2014年4月22日 掲載


 愛知県一宮市名神高速道路で、乗客のいない観光バスが逆走した事故。運転していたのは「エヌ・イー・ケイ交通」の男性社長(63)で、現場にブレーキ痕がないことから居眠り運転の可能性もあるという。実はこのバス、逆走事故の8時間前にも長野で玉突き事故を起こしていた。ちょっと信じられない話だが、同社は過去にも多くの問題を起こしている。札つきの旅行会社なのだ。

「県警は自動車運転過失傷害容疑で会社事務所を家宅捜索し、事故原因を調査しています。ただ、会社の実態はよく分かりません。設立は1998年ですが、01年には当時の男性社長が無免許運転で逮捕されている。酒気帯びや人身事故で違反点数がたまり、99年に免許取り消しになっていたのです。それでも『人手が足りない』とツアーバスを運転していた。この男性は、11年にも強要未遂容疑で逮捕されている。被災地ボランティアを派遣する大阪府のバスの運行業者に元ヤクザを名乗り、契約するよう迫ったのです。さらに昨年は現社長まで、大阪府の排ガス規制の条例違反で書類送検されています」(捜査事情通)


小泉改革の副作用

 不思議なのは、こう何度もトラブルを起こしながら仕事を続けられたことである。交通ジャーナリストの間貞麿氏が言う。

「10年ほど前、小泉首相時代の規制緩和の一環で、バス会社の参入障壁が低くなりました。おかげで零細企業が次々に参入、格安で商売し、大手は貸し切りから撤退。勢力図は一変したのです。ただ、零細企業だと労務管理が行き届かない。それで登録を取り消されるような事態も起きるのですが、“代表者”を交代すればまた参入が可能なのです。今の法律では札つきを排除するのは難しいでしょう。同じような会社はまだまだあると思いますよ」

 死者が出なかったのは不幸中の幸いだ。

どんなことにも副作用がある。