先従隗始・温故知新

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いじめ殺人犯罪を防ぐ一手段

いうなれば警察手法だが、
・事後に裁く、日本の警察にありがちな手法では無く
・未然防止や、エスカレート防止に、注力している


いきなり大手術になるようではもう遅い。
感染防止や、感染後を軽減し回復を早める…いわば医療の視点。


腐ったものはもう食せない。いかに腐らせないかが大事だ。

http://www.j-cast.com/2012/07/17139637.html


教育評論家の森口氏は09年5月のブログについて、「先生たちのいじめ対策への実践に少しでも役立てばと思って紹介したもの」と話している。「事実、これを参考にしてみますという声を多くの現役の先生から頂いた」ともいう。

紹介された「いじめ対策」の概要はこうだ。

(1)いじめの認知は、本人、親、友人の誰からの報告であっても「この事態を心配している人から報告があった」こととして統一する。

これは、いじめ加害者やその親は「誰がそんなこと言った」と言いがちなので、教師側の対応を統一しておく。

(2)必ず教師は一人ではなくチームで対応。複数いる加害者と複数の教師が別々の部屋で、1対1で対応する。

(3)15分後に部屋に加害者を残して教師が集合し、(2)でわかった加害者それぞれの発言の矛盾点や情報について分析する。

(4)(2)(3)を繰り返すことで、加害者に「いじめの事実」を認識させる。

(5)事実を認めた加害者に対し「泣くまで」反省を迫る。教師が、加害者が頑張ってきたことの写真(部活動や体育祭・文化祭ほか)などをみせて、「なのにお前は、今、何をやってるんだ」みたいな感じで迫るとのこと。

(6)いじめの事実を認め、「泣くまで」反省した加害者は、通常、被害者に謝りたくなるのが、すぐに謝らせることをさせず、少なくとも一週間の時間をおいて加害者に謝ることを許す。

これは、すぐに謝ると加害者が「すっきり」するからという。

(7)保護者を交えて、いじめの事実を報告する。

森口氏は実際に、長野県の中学生から、この方法で「いじめから救われた」とのコメントをもらったそうだ。

ポイントは、教師が「チームで対応すること」にある。森口氏は「学校にもよるのですが、チームで対応することは教師が一番苦手とするところ」と指摘する。

いじめ問題が起こると、多くの場合はいじめのあったクラスの担任に押しつけてしまい、とても「チームワークで解決しよう」という雰囲気にならない。なにより、校長のリーダーシップが問われる場面でもあるのだが、そうならないようだ。


「いじめ」は、ちょっとしたいざこざから犯罪ともいえる事態まで、幅広く、また「段階」があったりもする。

教師に相談して解決するのであれば、それでいいし、保護者に話したり、警察に話したりして解決する場合もあるだろう。

反対に、教師や保護者に相談したのが加害者にバレていじめがエスカレートすることだってある。いじめは多種多様なのだ。

いじめを原因とする転校を容易にしたり、クラスをなくしてしまったり、そもそも「学校が一様である必要がないことに子どもが気づくようになれば、少なくともいじめ自殺はゼロに近づけられる」(森口氏)と語る。