先従隗始・温故知新

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2015シーズンのMOTOGP 第一戦カタールを見る限り


ほんと久々に数年ぶりに見た。
えらいバンク角が深くなってるな。1000ccに戻したので車高が上がってか、身の乗り出し方も半端ない。
800ccのバンク角は維持してるようだ。大きなGP125という印象。


ドカティが直線番長。
けど最高速が伸びてしまうとブレーキングから進入でタイヤを酷使するので、やっぱ後半はおいしいとこ終わってペースダウンしてバトれてないね。


反対に、ロッシは前タイヤを硬いのにして中盤までは一歩下がって我慢し、終盤で勝利した。ロレンソはタイヤが違うので終盤終わってしまったようだ。


ホンダはいまいち勝てるマシンになってないな。以前はカタールのようなストップゴーのコースでは強かったはずだ。
スズキはいつ参戦しても同じ順位を確保出来ててある意味で優秀。予算少ない中でよくやる…これは軽自動車の販売戦略もそうだが。


 ◇


いちおう、自分があのコースで走ることも想像してみた。どのメーカーのでもマシン借りて。
おそらく練度不足がまず先に来て、選手権参戦ライダーに先導してもらわないと自分ではライン取りがつかめずコースアウトする。
アクセルひねるだけなら、ひねることができるようになるのは練習時間の問題。これは業務習熟期間と同じ。
295ぐらいまでなら、どノーマルのR1クラスのマシンをもってればサーキットでだれでも体験出来てるはずだが
350まで引っ張ってから250で曲がるような動作は練度を積まないとムリだろう。


決勝トップタイムの5秒落ちへ追いつくのも、相当な練習時間と鍛錬が必要だからかなりハードだろう。
どこかのサーキットのフリー走行枠みたいに、引っ張る練習の周、ブレーキ重視の周などとなって、一周ぜんぶハイペースってのはキツイだろう。
1ヶ月ぐらい集中トレーニングさせてもらってどうにか?それでもダメ?これは個人事の身体能力の適性の話。
体ができてくるとメンタルとコンセントレーションは安定してくる…肉体労働の常。


あとは高額で、交換部品のストックが少ないマシンを壊すことへのプレッシャーの話。
ワークスライダーはいちおうそこからは開放されてるけど、
借りて乗らせてもらう程度の一般人に対する(周囲からの)プレッシャーは比較にならんほど強くのしかかるだろうから。


結局は「業務への慣れ」であって、それはどこの業界のベテランとか職人も同じ。
ただワークスマシンで十分練習させてもらえるのがワークスライダーだけっていう予算とかの話。宇宙飛行士だって一般人がなるものである、あれも多額の予算を投じて潤沢な練習をさせてもらえる。


チャンピオンシップのライダー達を、ひたすら神格化するだけってのは、否定的だな。それは昭和だ。
すべては業務フローで説明がつく。
国内MFJのたとえ地方選でも、結局はどれだけカネと時間をレースにつぎ込んで没頭できたかで、全日本出場への道が決まる。
ゆえにモータースポーツに黒人や貧困層はいない。みなボンボンだ。