先従隗始・温故知新

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ふわふわして不安定な市場=グローバル


いわばスタビリティとサステイナビリティが微弱。


3年後には、今の勝者は敗者になってる。競争原理だけで安定化装置がない。


人類が大したことができなかった時代だからこそ、競争原理は輝いてた。
そういう時代はまだ封建制を引きずっていたからなおさらだった。


そういう時代の自動車には何もついてなかったよね?
いまは補助機能や安全装置がいっぱいついてる。


時代なりのシステムを構築しないと。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11430914.html
スマホ市場、勢力図急変 安さで中国急伸/サムスン守勢


2014年10月31日05時00分


写真・図版シャオミー創業者の雷軍氏は「中国のスティーブ・ジョブズ」の異名も取る=昨年4月、北京市内の製品発表会

 韓国のサムスン電子と米アップルが「2強」を占めてきた世界のスマートフォン市場に「中国発」の地殻変動が起きている。安さを売りに中国メーカーがみるみる販売を伸ばし、対照的にサムスンの守勢が目立つ。変化の激しいITの世界。攻守もめまぐるしく入れ替わる。

 北京市内に住む女子大学生(25)は昨春、中国メーカー「小米科技(シャオミー)」のスマホを買った。「手が届きやすい値段で、サムスンなら高級機しか使っていなかった高性能の半導体を使っていた」ためだ。

 シャオミーは、著名なIT経営者の雷軍(レイチュン)氏が2010年に北京で創業した。アップルの「iPhone」などに劣らない高性能部品を集めたスマホが半額以下の1999元(約3万5千円)。「性価比(コストパフォーマンス)」の良さで若者らに人気が爆発した。

 中国の調査会社によれば、中国でのシェアは上半期に12・2%。約3年間首位を守るサムスンを3ポイント差で猛追する。

 中国には他にも10%前後のシェアを争う国産メーカーがひしめく。通信設備世界大手の華為技術(ファーウェイ)やパソコン世界最大手の聯想集団(レノボ)などだ。

 台湾を含めた中華圏には、外資スマホ製造を委託してきた部品や組み立てメーカーがそろう。地の利を生かして簡単にスマホに参入できるため、わき出るように新興企業が生まれてくる。

 世界のスマホの3分の1を売る中国市場で蓄えた経験は、世界でも生かされる。特に低価格機種が売れる新興国市場へ各社が積極的に進出しており、その成長が世界のスマホ市場の勢力図を変えつつある。米調査会社IDCによると、7〜9月の世界シェア(速報値)はシャオミーが5・3%と前年の2・1%から躍進、サムスン、アップルに次ぐ3位となった。4位も5・2%のレノボで、前年3位だったファーウェイなどもわずかな差で追っているとみられる。日本勢はすっかり蚊帳の外だ。

 中国勢の攻勢に、2強のアップルとサムスンは明暗を分けつつある。

 アップルはシェアこそ横ばいだが、高いブランド力で根強いファンをつかむ。高級機が中心のアップルは中国勢との競合はそれほどない。一方、最新のiPhone6では、サムスンが先駆けた大画面化にかじを切った。iPhone6と6プラスは発売後3日で1千万台超を売り、アップル製品では過去最高になった。アップルの7〜9月期決算は「iPhone6」の販売好調で、純利益が84億6700万ドル(約9140億円)と前年より13%増えた。(北京=斎藤徳彦、サンフランシスコ=宮地ゆう)

 ■首位保つが利益激減

 「競争の構図が急速に変わっている。そうした変化に速やかに対応できなかった」。サムスン幹部は7〜9月期決算を発表した30日の電話会見でこう語った。

 スマホ不振は一段と鮮明になり、携帯端末部門の利益は1兆7500億ウォン(約1800億円)と前年より7割以上減った。四半期ごとに6兆ウォン規模の利益を稼いできた1〜3月までの勢いは一変している。

 世界首位は保つが、昨年7〜9月に約33%あったシェアは今年7〜9月に約24%まで下がった。中国に加えて、成長市場のインドでもシェアを下げている。

 中国勢に追い上げられるサムスンの姿は、かつて半導体やテレビで世界を席巻しながら、次第に競争力を失った日本メーカーの姿とも重なる。

 日本企業が優位の構図を次々とひっくり返したのはほかならぬ、サムスンだった。10年代から本格展開したスマホ事業では追いかける相手はアップルだったが、欧米から新興国まで地域ごとに幅広い端末をそろえ、みるみる世界首位を奪った。ほんの数年で今や、中国メーカーがサムスンの「かつて来た道」を歩もうとしている。

 スマホの不振はサムスン全体の業績にも打撃となり、7〜9月の営業利益は6割減、純利益もほぼ半減した。(貝瀬秋彦=ソウル、稲田清英)