先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

これはつまり、『デフレバブル』がはじけたってこと。

業界内で出店競争が飽和した。価格競争では下限の100円で既に行き詰まってるので競争は長引かない。


当然、政府が日銀にバンバン日本円を刷らせ国債を買わせまくっていることによる
株投資バブルやインフレバブルも…やたら公共事業を増やして人手不足を作ってるバブルも、
似たような理由でリソースが有限であるため、ほどなく飽和する…

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20150129/5058301.html
「ローソン」は、都市部を中心に展開している100円ショップと小型スーパーについて、各社との競争で売り上げが伸び悩んでいるとして、およそ300店舗を閉店する方針を明らかにしました。


昔はしょぼい商売ばっかりだったがそれでも高値がついてた。
昔はしょぼかったから、最近や現在までは高度な戦略で販売を伸ばしてこられた。


しかしもう、今は高度で当たり前になった。
つまり、「今が昔」になってしまえば、『万策尽きる』=手のうちようがない業界が次々に出てくる。


永遠はない。
久しからず。




日本の家電ももうメタメタ…
日本製品は安くて高品質だった90年代まで。


グローバル化による中国他の台頭で、日本製品より安くなり生産拠点も奪われ
そこでもう詰んでた。日本の技術を盗んだり提供されたり生産委託されたりでいまは中国韓国製でも品質は一定している。


中国を撤退して他のもっと安い拠点を作っても、どうせまた10年以内に行き詰まる。
資本主義陣営がもう袋小路だ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2015013100173
テレビの中国生産撤退=メキシコも検討−パナソニック


 同社のパネルを含めたテレビ事業は不振で、2016年3月期の黒字回復に向けて収益改善に取り組んでいる。中国撤退はその一環だ。
 パナソニックは中国で、上海のプラズマテレビ工場の稼働を12年に停止。山東省の工場も停止したことで、同国でのテレビ生産を終了した。自社生産分を他社からの調達に切り替え、中国での販売は継続する。北米でもテレビの販売を続ける方針




http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L20HX20150129
[東京 29日 ロイター] - 東芝は29日、不振が続くテレビ事業の抜本的な構造改革として、海外での自社開発・販売から事実上撤退し、他社へのブランド供与で事業を行う方針を発表した。

まず、北米のテレビ事業は2015年3月から、自社開発・販売を終息し、台湾の仁宝電脳工業(コンパル)のテレビに「TOSHIBA」のブランドを供与する。また、北米以外の海外地域でも、自社開発と販売の終了に向けて、東芝ブランドを他社に供与する方向で協議。協議中の会社とは、今年4月の合意を目指す。

これにより、海外のテレビ事業は、他社からブランド使用料を受け取る事業に全面的に転換する。一方で、日本国内のテレビ事業は、4kテレビや大型化の技術を生かすため、自社開発と生産を継続する。

半導体事業などが好調な東芝にとって、苦戦するテレビ事業は残された課題。


http://mainichi.jp/select/news/20150203k0000e020234000c.html
シャープ:300億円黒字一転…300億円赤字見通し発表

毎日新聞 2015年02月03日 13時38分

 経営再建中のシャープは3日、2015年3月期の連結最終(当期)損益が300億円の赤字になるとの見通しを発表した。従来予想は300億円の最終黒字だった。販売競争激化で主力の液晶事業の採算が悪化、テレビ事業も赤字となり、本業のもうけを示す営業利益が従来予想(1000億円)の半分の500億円にとどまる見込み。この結果、欧州の太陽電池事業縮小などに伴う特別損失をカバーし切れず、13年3月期以来、2年ぶりの最終赤字に転落する。売上高予想は2兆9000億円に据え置いた。

震災後にはすでにこのメキシコにある北米向け拠点を同社へ売却はしていた。自社開発の生産委託だけをしていたということだろう。それを今回は自社開発もやめてブランド貸しに転じる。

http://www.toshiba.co.jp/about/press/2011_07/pr_j1302.htm
北米およびメキシコ市場における液晶テレビ供給体制の再編について
2011年07月13日

 当社は、グローバルで競争が激化している液晶テレビ市場環境に対応するため、生産および調達体制の最適化に取り組んでいますが、このたび、北米やメキシコ市場向けの液晶テレビ生産拠点である東芝エレクトロメックス社(Toshiba Electromex, S.A. de C.V. 以下、TMX社)を、台湾のコンパル社(Compal Electronics, Inc.)に売却することを決定しました。2011年9月を目処に譲渡を完了する予定です。今後は、新たにコンパル社傘下となるTMX社への生産委託と従来からの当社技術開発力の組み合わせを通じて、高品質でコスト競争力のある製品の供給に務めます。

こういった情報を取得しようとしない人、情報を読み取れない人は
政府にダマサれ続けるしかない。


世界中へ同じ製品を売れなくなって、自社で設計生産もしない以上
これまでのような高品質で不良品の少ない日本製品は壊滅する。ブランドネームを貸すだけの亡霊である。
IBMもパソコンから撤退して中国に売却、いまはサーバ屋になってしまった。生き残れはするがどんどん規模縮小し続けている。


何世代にもわたって世間に出たことのない政界名家のバカ息子総理が「国内へ生産拠点を戻してくれ」と要請していたが
産業界のほぼ全員が内心は「こいつ、ばっかでー」と唖然とするか苦笑していた。
ただ口に出すと弾圧されるから黙って投資バブル詐欺のアベノミクスの恩恵だけを受け取っている。


アホ殿様と
アホ庶民多数が
日本を滅ぼす。自滅。自業自得。
これだけアホ多数の状況で儲けを維持しようなどとは分不相応。


 ◇


それにしても、いくら業界下位とはいえ、増税後とはいえ
事業撤退とは…


日本経済=消費経済のパイがどんどん縮小してるアオリ。
10年前以前なら増税ぐらいで撤退まではしなかっただろう。

JT、「ルーツ」など飲料事業から撤退 9月末めど