先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

日本はスマホやポストスマホで躍進できない「固さ」があるから無理

元ITエンジニアとして言う。都心勤務を重ねた。


意固地になって「もしや、挽回できるのでは」などと言い張っても、無理なモノは無理。
・高齢化、老害利権の強い風潮(政党も行政も数が多い老世代しか優遇しない)、
・相対的な若い世代の弱体化、柔軟な発想が顧みられないで破棄される…(名ばかりイノベーション


日本は、国を挙げて『悪循環』を繰り返し続けている。構造問題が払拭されなくては挽回は無理。

http://diamond.jp/articles/-/29910
そうした市場の変化を待てるのであれば、またその市場の変化に対応した端末の柔軟な作り方に適応できれば、日本勢にも挽回のチャンスはあると、私は考えている。

そんな、国内で独自開発して売れ筋になるスマホができそうなら、
あの孫正義がとっくに動いてどっかのメーカーやソフトハウスとともにSBスマホでも生み出して売ってるよ。


同じ筆者はしかし日本メーカーが以下にだめダメに成り下がったかを記事にもしている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20121016/430097/
日本家電メーカー苦境の本当の理由、テレビ偏重も実は「裸の王様」だった
http://japan.cnet.com/member/u10097599/profile/


このクロサカなる人物は、研究所や役所の中で妄想を展開するブレーン専門で歩んできているから、実際に製品開発の現場の空気を知ってるわけでは無い。


ただでさえIT業界は、「アメリカとアメリカ以外」なところがあり、アメリカ以外が国内独自のサービスや製品をリリースしても、パッとせず、売れなかったり普及しないことが多い。日本でも結局めぼしいのは2chとニコニコぐらいだがやっぱりショボい。どんなサービスもだんだんとアメリカンサービスに駆逐されつつある。ハリウッドにどの国もかなわなかったような流れ。つまり世界屈指ブレーンの結集をつねに行うアメリカ戦略…ハリウッドしかりボーイングしかりシリコンバレーしかり。…気づけば毎日がグーグルとツイッターである。はてなダイアリー(ブログ)や楽天(ネットショッピング)はスタイルとしてはアメリカそのまま踏襲であるし…ブログサービスは各国ローカライズが適しており、楽天にはアマゾンなるライバルが居る。
IT業界従事経験があるとわかるが、日本国内IT業界でトップレベルでも世界比較では大したやつは居ない。いわば井の中のアレだ。


 ◇


ザイーブさんも最近はだいぶ、いいこととまずいことを半々で言うようになったね。安倍口先株価をホメるのはとても危ないことだ…よい起爆剤なのか過ぎた劇薬なのかがどうにも微妙。

http://diamond.jp/articles/-/30103
本当に「環境」「福祉」「医療」は成長産業か
日本で第2のホンダが生まれない理由

 だが、金融政策と財政政策だけではとうてい不十分である。

 最大のポイントはいかなる成長戦略を打ち出せるかだ。

 成長戦略というと、猫も杓子も「環境」「福祉」「医療」だという。それは本当だろうか。たとえば太陽光パネルメーカーは中国、韓国、台湾の安売りメーカーを前にすでに立ち行かなくなっている。リチウムイオン電池も瀕死だ。国民の電気料金で発電した電気を買い取ってもらうメガソーラー企業は乱立したが、彼らが調達したパネルの大半は中国産か韓国産である。「環境」を単純に成長分野などと呼ぶのは実態を知らない絵空事である。激しいグローバル競争にさらされている「医療」分野にも同じことが言える。ポイントはどの成長分野であるかを明示することではない。新しい起業家が続々と生まれてくることだ。

 日本経済が他の先進国と比べて異様なのは、“リスクマネー”の消失だ。年金も郵貯も民間銀行も、余ったカネの運用先はみな国債だ。メガバンクを見ても、預金と貸出の比率である預貸率は70%を切っている。つまり100の預金のうち、貸出に回っているのは預金額の7割以下ということだ。貸出に回らなかったお金の大半は国債で運用されている。年金も株式運用は6%以下と規制され、ほとんどの年金資金は国債で運用されている。郵貯もしかり。日本には1500兆円という世界一の個人金融資産があるのに、まったくといっていいほどリスクマネーに回っていない。これではベンチャー企業など生まれるわけがない。

 2000年代初め、日本にはベンチャー支援ムードが高まり、ベンチャーが企業としての体をなさないアーリーステージから資本を提供するベンチャーキャピタルファンドが多数生まれた。だが、ファンドの満期とともに資金が引き揚げられ、運用資金が枯渇し廃業に追い込まれるベンチャーキャピタルが続出している。

 そもそもベンチャー企業などというものは、海のものとも山のものとも知れぬ、怪しい会社が少なくない。しかし、その怪しさの中から煌めく世界を魅了する企業が生まれてくるのだ。今をときめくアマゾンだって起業当初の10年間、ほとんど赤字だった。それでもアマゾンに投資をし続けた投資家の存在がいたからこそ、今のアマゾンがある。銀行融資だけではアマゾンもアップルも存在していなかっただろう。大企業への補助金や銀行融資によって新しい成長戦略が描けるなどと思ったら大間違いだ。