先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

各電力の赤字= 火力の燃費増、円安誘導により燃料調達コストのレバレッジ、さらに原発にするのか次を模索するのかの迷いという、トリプルパンチ


安倍政権までは、燃費増というだけだった。
安倍政権が株バブルに頼りすぎ、円安差損というダブルパンチを産んだ。


さらに安倍政権自民党原発だけを重視する旧来政策に固執してトリプルパンチとなった…
電力にとって目先のことしか眼中にないモルヒネに過ぎない原発稼働…チャンスのようでもパンチなのだ。
どのみち日本的にも世界潮流としてももう原発は30年も動かせない。


さらに「動かすな」という圧力が、動かせという圧力を上回っているのは原発事故後では仕方ないことでほぼ恒久的に続くだろう。ウクライナにも福島にも巨大すぎる爪痕が視覚的にもデータ的にも残りすぎている。


電力ほどの巨大産業こそ、大々的に次世代発電蓄電送電に取り組んで採択していかないと
次世代の開拓と拡大がますます遅れることになる。いつまでもげんぱつーげんぱつーとそれしか依存できない麻薬中毒。30年後に原発が全滅したらそのまま禁断症状で死ぬのか?


つまりそれは大熊や双葉や福井県各地など立地自治体の、こうふきんーこうふきんーーないとしぬーーーってそればっかりうなってる人々と同じだ。一芸しか能がないのでそれを失うとサドンデス…
しかし市場開放と次世代シフトで、もっともっと商売の手段は増える…ポートフォリオ=保険だからおいそれとは死ななくなる。中電はいち早くそちらへのシフト姿勢が出ているように見え…東電は食われまいと後手に回っていて。


原発=サドンデスモデルなのだ。アクシデント一発で広範囲の大勢が死ぬ(比喩的に)。
=すべてというか大半を失い、汚染により100年でも取り返せないまま放置するしかない。
まさに物流ドライバーライダーのモデル。免許を失うか、人を跳ねると、人生が終わる。へたすれば子孫も負債を抱える。
じつは原発ビジネスとはそこまで紙一重、脆弱だ。食中毒でも倒産はあるがあれはそこまで広範囲に長期的には引きずらないね。タクシートラックバイク便新聞屋はそれだけリスクなんだよ。


中電は比較的器用にやってる印象。
なんでん関電とカンブリア九電は原発依存度が日本屈指で目も当てられない…敦賀で事故があれば大阪京都滋賀(琵琶湖水源)名古屋は壊滅的打撃なんだが…日本アルプス放射能雲をせき止めるから、その周辺の大自然飯舘村のように汚染…ろくに富士山麓やアルプスを歩けない時代が来るかもね。アルプスの水はどうなるのかね。
頭悪そうな自称原発マフィアが、小学生みたいなケンカを仕掛けるのも大概にしてもらいたし。

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140130/1391090045
山口組系や住吉会系を名乗るゴロ爺が「おうおう、おれらのしのぎを奪おうってんかこらぁ、原発マフィアじゃぼけぇ」などと詰め寄ってくることもある。

http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m020137000c.html
中部電力:最終赤字見通し750億円に下方修正 円安で


毎日新聞 2014年01月31日 21時15分

 中部電力は31日、2014年3月期の連結決算予想で、最終損益の赤字を従来見通しの650億円から750億円に下方修正した。通期での赤字は3年連続となる。浜岡原発静岡県御前崎市)の運転停止が続く中、燃料価格の変動を電気料金に転嫁する「燃料費調整制度」による増収分を、円安に伴う輸入価格の上昇分が上回っている。

 同日発表した13年4〜12月期連結決算は、売上高が前年同期比4.8%増の2兆537億円となった。だが、円安の影響で火力発電用の燃料費が負担となり、赤字が経常損益で467億円(前年同期39億円)、最終(当期)損益で315億円(前年同期22億円)と、いずれも膨張した。

 このため14年3月期の通期業績予想は、売上高が400億円増の2兆7900億円とする一方で、最終損益を下方修正。経常損益も100億円悪化して1100億円の赤字とした。

 中電は4月に電気料金の値上げを予定している。水野明久社長は同日の記者会見で、15年3月期で黒字化できるか質問されたが、「値上げは、まだ国の委員会での審査段階。来年度を見通すのは早すぎる」と述べ、見通しを明らかにしなかった。


http://www.asahi.com/articles/ASG103SDVG10PLFA005.html
関電、3年連続赤字見込み 原発停止、火力燃料費膨らむ

2014年1月31日15時08分



 関西電力は31日、2014年3月期決算の純損益が980億円の赤字になる見込みだと発表した。赤字は3年連続。大飯原発3、4号機と高浜原発3、4号機が年度内の再稼働がほぼ見込めず、黒字化できないと判断した。

 関電は昨春、家庭向けの電気料金を平均9・75%、企業向けを17・26%値上げし、13年9月中間決算では2年ぶりに150億円の黒字を出したが、昨年9月に国内で唯一稼働していた大飯原発3、4号機が定期検査で停止し、火力の燃料費負担が膨らんでいた。


選挙戦で陰謀工作を仕組む側は常に「分断」を目論む。
だから統一戦線というのはそれだけで有意義である。
労組もいつまでも原発オフセットの企業という固定観念に縛られるな。それじゃ泥舟と一蓮托生だぞ…・
食い扶持とは時代とともに変わるもの。いまやTDKはテープなんか作ってないし富士フィルムもフィルムなんかで食べてない。

sunnysunnynismo Jan 29, 6:30am via Keitai Web

福島第一の作業員として今回の選挙を最前線から斬るなら、目的がはっきりしてるのに一本化も出来ないのなら最初から選挙なんかやるな。大義の為にやれと。何で勝てる可能性を自分達で落として行くのかと。




http://gendai.net/articles/view/news/147611
 小泉元首相が東京電力の前で、一大イベントを仕掛ける――そんな計画が明らかになった。


 小泉側近が打ち明ける。
「“脱原発”を争点に細川―小泉連合は都知事選を戦っている。それなら、東京・内幸町の東電の前で、選挙演説会を開くのは当たり前の話で、“ぜひ、やろう”ということになってきました。小泉さん本人もすごく乗り気だし、その効果は計り知れない。脱原発の大集会を開けば、全国から賛同者が集まる。10万人近くが集まっておかしくありません。それだけ集まれば、大手メディアも無視できない。報道ヘリも飛んで、空からの写真もテレビで流れる。今、脱原発は都民の関心事の3番目とかいわれていますが、ムードはがらっと変わるはずです」

 この国民集会に関して、小泉本人は、“ライバル候補”の宇都宮陣営と組んでもいいとも考えている。
 ただ、実現にはカベがある。あの電力総連なる労組の存在だ。

 脱原発だと困る彼らは、連合や民主党を通して、細川陣営にストップをかけている。


巨体になりすぎて維持費だけで大変…
大食らいのアメ車みたいな。
NTTに、自動車と家電…ものすごいリストラを続けて、そうとうに人数減ったからねぇ…最近の松下がすごい。

2012年3月期・9電力会社有価証券報告書から・・・


誰も見てはならぬ、誰も知ってはならぬ、沖縄電力を除く9電力会社の部門別従業員数とは?


水力発電部門(設備容量35,284千kW)=5,298人
火力発電部門(設備容量121,557千kW)=9,558人
原子力発電部門(設備容量46,343千kW)=13,391人
新エネルギー発電部門(設備容量579千kW)=417人
変電部門=9,656人
送電部門=8,883人
配電部門=23,039人


★★★ 以上の他に、発電にも変電にも送配電にも携わっていない、いわゆる“管理部門”の“デスクワーク”の“ホワイトカラー”の“事務職”の従業員数は、9電力会社合計で、ななんと49,593人!


殆ど発電していない原発とオーバーヘッド部門の従業員が6万人以上もいるんですよ。


全従業員12万人の半分以上が売上に寄与していない、設備産業の会社が生きていけるのは、地域独占と総括原価方式による電力産業の護送船団方式のお蔭ですよ。


原発が廃止されないのはそこで働いている人の職がなくなり就職難になるからではありませんね・・・


実際に電気を作ったり送ったりしている人は電力会社の半分もいないんですよ・・・


残りの半分以上の人は原発安全神話を作ったり政治家や官僚や御用学者に献金したり接待したりマスコミに巨額CM費を投じて原発停まれば電気も停まるとのデマを流させたりする人みたいですよ・・・
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12101212387




http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m040194000c.html
関西電力:「5000万くらい?」…談合は昭和の時代から


毎日新聞 2014年02月01日 02時45分(最終更新 02月01日 02時54分)
記者会見で頭を下げて謝罪する関西電力八木誠社長=大阪市北区で2014年1月31日午後3時6分、長谷川直亮撮影


 関西電力が発注した送電線設備工事を巡り、200人近い関電社員が受注業者の談合に関与した疑いがあることが公正取引委員会への取材でわかった。

 「5000万くらい?」「もうちょっと上」。関西電力が発注した送電線設備工事を巡る談合疑惑で、関電社員は業者とこんな会話を繰り返し、非公開の予定価格を教えていたという。「談合は昭和の時代から続いていた。電気料金に跳ね返るのに関電の意識は低すぎる」。200人近い社員の関与が疑われることに、公正取引委員会の幹部は厳しく関電を批判した。

 関電社員が業者に予定価格を教えるのは、入札前に指名業者を集めて開く現地説明会やその直後だった。

 公取委によると、関電社員の価格の教え方は禅問答のような形の他、金額をズバリと教えることもあった。予定工事と価格の一覧表を渡す社員もいたという。

 「情報交換をしよう」。説明会の後、予定価格を知った業者が他の指名業者に呼びかけ、近くの喫茶店などに集まり、コーヒーなどを飲みながら、落札業者を決めるなど談合をしていたという。

 ある業者の男性(55)は「ほとんどの人が民間の工事は談合しても罪に問われないと思っていた。予定価格も事前に分かり、受注業者も話し合って決まる。これだけ楽なことはない。やりたい放題だった」と振り返った。

 公取委の調査では、過去の受注での貸し借りを表した「星取表」が多数、見つかった。談合は昭和時代から続いていたとされる。抜けようとする会社が現れると、関電のグループ会社のきんでんなど、主導的な4社が「これまで一緒にやってきた仲間じゃないか」と説得した。

 説き伏せられた会社は談合の場には欠席しても、結局、入札では談合で決まった落札業者より高い価格で入札していた。別の業者は「小さい会社は従うしかなかった」と証言する。入札に参加して30年たっても新参者扱いされていたという。

 今回の談合を巡る公取委の立ち入り検査を受け、関電は2013年4月、特別な技術が必要な場合などを除いて現地説明会を廃止した。開く場合でも、どの業者が入札に参加するのか分からないように、複数回に分けるなどしているという。

 小規模のある業者は「送電線網は基本的な部分が整備されており、この10年ほど電力工事会社の業界は縮む一方。弱い業者をいじめるような談合体質を関電主導で変えてほしい」と訴えた。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2903Y_Z20C14A1000000/
国鉄が行き詰まる一端を担ったともいわれる東北新幹線の巨額の建設費の一部が、東海道新幹線のためにも使われていたのだ。

ほとんどこれ国鉄だよね…解体されてよかった的な。赤字覚悟でインフラ整備までが国鉄の役目だった。




・土地バブルを起こしたから、案の定はじけて、20年間もやけどが残った、背丈分の儲けへ戻った


原発も同じこと。危ない危ないと言われ続け、そうじゃないとウソを言い続け
原発事故というバブル崩壊
バブルが弾けることが証明されて
それがかなり大規模で長年の後遺症=放射線障害や広域汚染を引きずることがわかった以上
おいそれと「またバブルやりましょう」とはゆかない。世論の多くが許さない。


震災の復興など、原発事故がなかったらもう終わっていた…何くわぬ顔がもう出来ていたんだ。


個人的には値上げは歓迎。
値上げで安全が買えるなら安いと考える。
バブルで過度の金を生む=身の丈にあってない
原発で過度の電気を生む=身の丈にあってない
身の丈にあった電気は、現状では、高いのだ。
なくちゃあならぬインフラなので赤字でもやるってのは何でもそうでしょ、郵便やJR北海道などなど…北総鉄道とか。
安くするには黒字を増やすには、原発抜きでもやっていけるよう組織体制と技術を磨くしか無い。
TDK富士フィルムだって生き残るために必死でそれを達成した。

http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m020218000c.html?

電力:九電や北電など6社 燃料費ふくらみ経常赤字

毎日新聞 2014年02月01日 07時30分(最終更新 02月01日 08時20分)


 電力10社の2013年4〜12月期連結決算が31日、出そろった。経常損益では九州電力北海道電力など6社が赤字となった。北陸電力四国電力を除く8社は14年3月期の業績予想を公表。原発再稼働の遅れと円安の進行で火力発電の燃料費が膨らみ、経常損益で5社が赤字となる見通しだ。

 主に電気料金の抜本値上げ効果により赤字額の合計は5200億円と、前期(1兆3617億円)の半分以下に減るが、九州電力関西電力など4社が1000億円を超える大幅赤字を見込む。

 各社はコスト削減を進めるが、合理化余地が少なくなっており、電気料金の値上げの動きが出てくる可能性がある。


新潟が廃炉になれば41基だっけか。
福島だけを廃炉スケープゴートにしてほかは動かすなんて言う策略を許してはならない。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140131-OYT1T01087.htm
福島第一5・6号機が廃炉…国内原発は48基に
今後、1〜4号機の廃炉作業に役立てる訓練施設として活用する。

やがて途絶えるの確定してるんだが、くすぶってるうちは無視できないという典型例。
国策で山林植林が盛んな頃に孫のために植えた杉が、孫が大きくなった今では無視されて見向きもされてないで爺さんは嘆いている、山林はいまや国産壊滅で伐採もできず放棄されてる、みたいな話。
おっさんじいさんたちの気持ちは大いにわかるが大熊双葉はもう終わったんだよ…帰るという話は100年後かそれ以降かも不明(すくなくとも廃炉作業完了後だがあれ100年じゃ終わらない…セシウム9割減まで200年)…その頃には帰るんじゃなくて入植という言葉だろう。

http://www.asahi.com/articles/ASG215FSMG21ULBJ006.html
双葉町の地権者ら中間貯蔵施設反対へ団体結成

2014年2月1日21時25分


 除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設計画で、用地を買い上げる国の方針に反対し、福島県双葉町の地権者有志らが1日、まとまって交渉するための任意団体をつくった。「先祖伝来の土地を手放せない。最終処分場にしないなら土地を返せるはずだ」などと賃貸借を求めている。

 環境省は昨年12月、福島県の双葉、大熊、楢葉の3町に、廃棄物を30年間保管する中間貯蔵施設の建設受け入れを要請した。「借地にすると、長期にわたる管理が難しい」として、用地は買い取って国有化する方針を示している。

 団体をつくったのは候補地の地権者を含む双葉町民7世帯で、同県郡山市内で設立総会を開いた。

 東京電力福島第一原発の北西約2キロの場所に自宅があり、会長に就いた遠藤浩幸さん(48)は「国有化されると、地域のつながりがなくなる。子孫の帰る場所をなくすわけにはいかない」と話している。


いや、飯舘村浪江町を巡回してから福島市郡山市の中心部へ戻ったって
違和感バリバリですよ…http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120715
福島県内ですら、「感覚麻痺、忘却」は健在ですよ。
「郡山よそんなことしてる場合か」と思ったさ、関東各地移住しながら都内在住も長くなったオレでも。
外が問題だと思い込んでると、内側の問題に目が行かない。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014020102000132.html


 建設系の技術者で、東京で生まれ育った。事故前に原発で働いたことはなかった。次々に起きた原子炉建屋の水素爆発に衝撃を受けた。「日本に住めなくなるのではないか」。必死に原子炉などの冷却作業をする人たちの姿をニュースで見て心を揺さぶられた。「自分も何か貢献したい」。会社で技術者の募集が掛かり、迷わず手を上げた。

 折れ曲がった鉄骨、がれきだらけの敷地−。事故から間もない福島第一はめちゃくちゃだった。高線量の場所が点在し、建屋周りでは作業が数分間隔で区切られ、人海戦術で進められていた。「不安と緊張で震えながら作業する人もいた」。敷地を離れると緊張が解け、どっと疲れた。

 昨春、帰京した。被ばく線量が所属会社の定めた限度に近づき、福島第一で働けなくなったからだ。東京で感じたのは「強い違和感」だった。「事故直後の節電は忘れられ、夜もネオンが輝いていた」。家庭や職場でも原発や福島の話題が出ない。現場の話をしてもうまく伝わらず、いらいらして家族ともめることもあった。

 「なぜ福島にもっと関心を持たないのか」。たびたび汚染水漏れを起こし、事故収束にはほど遠い福島第一の現状も「東京には遠い出来事なんだ」と感じた。二〇二〇年五輪の開催が東京に決まった時も違和感が残った。「反対はしないが、その前にすることがあるのではないか」

 今では福島を故郷のように感じている。福島第一や作業仲間、住民のことは頭から離れなかった。