先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

クリーニング屋がドライクリーニングでもしたのかな 博多・医院火災

「油脂を含む衣類を乾燥機にかけるな」と、コインランドリーでは必ず書いてある。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131012/t10015240191000.html
機器のトラブルや漏電などの痕跡を調査
10月12日 18時21分


11日、福岡市博多区の整形外科医院が全焼し入院患者など10人が死亡した火事で、警察と消防は現場の状況や目撃者の話から1階に置かれていた温熱療法に使う医療機器の周辺が火元とみて、機器のトラブルや漏電などの痕跡がないかどうか調べています。

11日未明、福岡市博多区にある「安部整形外科」の地下1階、地上4階の建物が全焼し、中にいたいずれも福岡市に住む70歳から89歳までの8人の入院患者と、前の院長夫婦の合わせて10人が死亡したほか看護師や入院患者5人がけがをしました。
警察によりますと、10人はいずれも煙を吸ったことによる一酸化炭素中毒で死亡したとみられるということです。
警察や消防のこれまでの調べによりますと、診察やリハビリを行う1階の部屋に置かれていた医療機器の周辺の焼け方が激しく、火事があった当時、当直だった看護師が「この医療機器の周辺から火が出ていて炎が腰の高さくらいまで上がっていた」と話しているということです。
この医療機器は温熱療法に使うためのもので、中にはお湯が張ってあって、この医院ではお湯を70度ほどの温度に保つため、常時、電源を入れていたということです。
警察などはこの医療機器の周辺が火元とみていますが、医院の院長が11日夜の会見で「火事の前日まで異常を感じたことはなかった」と説明していることから、院長から話を聞くとともに機器のトラブルや漏電などの痕跡がないかどうか調べています。


ホットパック加温器とはhttp://goo.gl/HtLsBs

火元と見られる周辺にあった医療機器は、整形外科で広く使われているものです。
痛みや凝りを感じる患部に「ホットパック」と呼ばれる温かい座布団のようなものを当てる温熱療法に使います。
いろいろなタイプがありますが、火災が起きた医院で使っていたのは、機器の中に70度ほどのお湯が張ってあって、ホットパックを中に沈めて温めます。
温めるのに時間がかかるため、火災が起きた医院では、24時間、常に電源を入れていたということです。
最近は、タイマーを備えたタイプもあって福岡市早良区の整形外科医院では、午前9時からの診察に間に合うように朝6時に電源が入り、夕方6時に切れるようにセットしているということです。
また、機器が過熱したり、漏電したりする万が一のトラブルに備えて、タオルやシーツなど燃えやすいものは機器から離して置くようにしているということです。


配線ショートか…
老朽化ではなく、配線のレイアウトによって、機器本体などの「熱」が伝わり続ける状態になり、配線の被覆が溶けてプラマイ接触したのかも。常時作動だから熱も伝わり続ける。
あるいはお湯が水滴などになってこぼれて、コンセントにかかったとか…100Vではなく200Vだったとか。…いやさすがに100vかhttp://www.minato-med.co.jp/products/physical/hc.htmlでも1300wってかなり大食らいだね。
あとは定番の「10年以上放置されてるコンセントにホコリがいっぱいたまってこれがショートサーキットになって発火」
器具の裏とかあまり掃除できないからね…壁伝いに死角になってて。


乾式か湿式か。古い医院だから湿式だとすると水滴こぼれる線もあり得る。http://www.yamaichi-web.jp/me/catbelly/hot_3.html
うわぁやっぱり湿式だ…水滴ショートの線。上記がかかるだけでも結露から水滴になるし。

http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/131013/evt13101313290009-n1.html
2013.10.13 13:28
ホットパック用の加温器、老朽化で火災も メーカー指摘


 プラグにショート跡があったことが判明した温熱療法器具「ホットパック」用の加温器は、老朽化や漏電などでも火災につながる可能性があるとの指摘がメーカーや医療関係者から出ている。

 医療機器メーカー関係者は「機器が古ければ火災につながる恐れもある」と指摘する。1台数十万円はかかり、個人経営の病院では頻繁に買い替えないという。「古くからの病院では、昔の加温器を使い続けているケースもある」と打ち明ける。

 安部整形外科では、現院長が病院を引き継いだ4年半前から使われていたことは分かっているが、実際どれくらい使っていたのかは不明だ。

 加温器は、容器に張った水を電気を使って湯にし、ホットパックを入れて温めるタイプが主流で、安部整形外科も同様のタイプを使っていた。

 福岡市のある整形外科医は「水を使うので、漏電につながる危険性はある」と話す。安部整形外科では常時、電源を入れている状態にしていたが、「電源を切ると立ち上げに数時間かかるので、漏電の恐れがなければ(電源を入れたままにすることは)あり得る」という。


100vコンセントをショートさせた経験があるとわかるが、ずっと継続的にショートが続かないと、電気が噴出してプラグが抜けることはない。手動でテスターをモード間違えて(導通検査モード)コンセントへ差し込んでブワーってなったぐらいだと、ビビってとっとと端子を抜いてしまうぐらいではプラグが抜けるほどの電気がたまらず「推進力」が発生しないし、火災にならない。原因がホコリにせよ水滴にせよ、ショートが数十秒〜何分も持続するほど安定感があったと言うことだ。


今後は、火災報知器単体検査だけではなく、火災対応システム全体の『結合テスト』もしないといけないね。検知はしたが消火設備や防火扉が動きませんでしたでは…そこをテストしない法律でしたというのでは消防庁のメンツが丸つぶれだから。

http://mainichi.jp/select/news/20131013k0000m040070000c.html
博多・医院火災:温熱器ショートか…配線、激しく燃えた跡

毎日新聞 2013年10月13日 06時00分
激しく燃えた跡が残る火元とみられる処置室=福岡市博多区で2013年10月12日、加古信志撮影


 福岡市博多区住吉の医院「安部整形外科」から出火し、入院患者ら10人が死亡した火災で、火元とみられる1階処置(診療)室の温熱機器の配線付近が激しく燃えていることが、捜査関係者への取材で分かった。ショートした可能性もあるとみて、福岡県警は13日も実況見分して調べる。

 安部龍暢(たつのぶ)院長によると、宿直の女性看護師は1階処置室にあった温熱療法に使う「ホットパック」と呼ばれる機器周辺から火が上がっていたと話しているという。「ホットパック」は、金属製の容器に湯を張り、患部に当てるパックを温めるための電気機器。

 安部院長によると、70度に設定し、夜間も電源を入れていたという。ただ「本体から火が出るとは思えない」と話していた。県警や消防の実況見分でも配線付近が激しく燃えていたという。

 一方、火は出火から数分で燃え広がったとみられることも、捜査関係者への取材で分かった。宿直だった女性看護師は、炎に気付いて「1、2分で通報した」と説明しているという。県警は、火の回りの早さに加え、全ての防火扉が機能せず大きな被害につながったとみている。

 安部院長によると、出火当時、女性看護師は地下1階にいたが、入院患者のトイレ介助のため2階に上がり異臭に気付き、1階に下りた。炎が上がっていたため外に出て通りかかったタクシーに依頼して通報した。安部整形外科では、火災時の通報手順があったが、その対応ができないほど、数分で猛火となったとみられるという。

 県警は12日、10人の死因はすべて一酸化炭素中毒とみられると発表した。


http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201310130068.html
加温器プラグにショート跡 火災医院の1階処置室


 入院患者8人と前院長夫婦の計10人が死亡した「安部整形外科」(福岡市博多区)の火災で、火元とみられる1階の処置室に置かれた温熱療法器具「ホットパック」用の加温器の電源プラグにショートの痕跡があることが12日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は電気系統のトラブルが原因と断定した。

 捜査関係者によると、実況見分時、プラグは外れていた。加温器は常時電源を入れた状態で、出火直前まで室内の機器で唯一電源が入っていたとみられるため、ショートの衝撃で外れた可能性がある。加温器を含む医療機器の真上の天井部分は激しく燃え、崩落していた。

 安部龍暢あべ・たつのぶ院長は11日の記者会見で、火災に気付いた看護師は「(加温器の)周辺で腰の高さぐらい火が上がっているのを見た」と話したと明らかにしていた。

 安部院長によると、加温器は院長が医院を引き継いだ4年半前の時点で既に備えられていた。これまで不具合はなかったとしている。ホットパックは患部を温める際に使う医療器具で、医院では加温器の中に70度に温度設定したお湯を張りホットパックを入れていた。

 県警は12日、司法解剖の結果、全員の死因が一酸化炭素(CO)中毒だったと明らかにした。同日も福岡市消防局と合同で医院を実況見分、計7カ所の防火扉が全て開いていた経緯を調べている。さらに市消防局は、入院設備がある市内の病院など計約300施設を対象に緊急特別査察し、一部で不備を確認した。

 医院の一部が約3年前、市に届け出をせずに増築されていたことも新たに判明。市は建築基準法違反の疑いもあるとみて調査している。

予算ケチって建築基準法違反でちゃったかー
東電の廃炉作業といい、ケチるとろくなことないからなー…

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013101302000114.html
10人死亡火災 煙感知防火扉導入せず 医院増築時 建築基準法違反も

2013年10月13日 朝刊

 入院患者八人と前院長夫婦の計十人が死亡した福岡市博多区の安部整形外科の火災で、同医院は約三年前に増築したにもかかわらず、建築基準法で義務付けられている、煙を感知して作動する新式の防火扉を導入していなかったことが十二日、市の調査で分かった。医院は増築の建築確認を現在に至るまで市に申請しておらず、市は同法違反の疑いもあるとみて調べている。

 市によると、医院一階の防火扉二枚は、高温を感知して閉まる仕組みの旧式。一九七四年の建築基準法改正で設置できなくなり、煙に反応する新式が義務付けられた。医院の防火扉は改正前からあったため、引き続き使用が認められた。

 その後、医院は約三年前、既存建物の南西側の敷地に一〜四階の建物を増築、リハビリ室などを設置した。

 同法では増築した場合、増築部分だけでなく、建物全体を現行法に適合させなければならない。このため、増築後は一階部分の防火扉を煙で作動する新式に変更する必要があったが、火災当時まで旧式のままだった。

 煙感知の防火扉は火災の早期発見が可能とされ、高温感知と比べ「作動するまでの速さに生死を分けるほどの違いがある」(元消防士)という。

 医院は同法に基づく「準防火地域」にあるが、増築する建築主に義務付けられている建築確認申請を福岡市にしていなかった。安部龍暢(たつのぶ)院長は十一日の記者会見で「申請の必要性を認識していなかった」と話した。

 市住宅都市局は「申請が出されていれば、防火扉を更新するよう指導できた。今後、建築基準法違反がないか調べる」としている。


http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=201310&storyid=51895
[博多医院火災] 防火体制の不備が露呈
( 10/13 付 )

 痛ましい事故が起きた。福岡市博多区の整形外科医院で11日未明に火事が発生、医院を全焼し、70歳以上の入院患者ら男性3人、女性7人の計10人が死亡した。

 長崎市認知症グループホーム火災で5人が死亡したのは今年2月のことである。2006年には長崎県大村市グループホームで出火、7人が死亡している。

 その事故の記憶が消えない中での惨事である。入院患者も高齢や障害などで避難が難しいことは福祉施設入居者と変わらない。二つの火災の教訓がなぜ生かされなかったのか、残念でならない。

 福岡県警は1階の医療機器周辺が激しく燃えているため、1階から出火して病室があった2階、前院長夫婦の住居だった3階に煙が流れ込んだとみている。死因は煙を吸い込んだための一酸化炭素(CO)中毒の可能性が高い。

 問題は、計7カ所の防火扉が作動せず、開いたままだった点だ。死亡者は2階に多かっただけに、扉で煙の流入を防いでおればと悔やまれる。県警、博多市消防局などは、なぜ防火扉が作動しなかったのか徹底的に検証すべきだ。

 ほかにもずさんな防火体制が明らかになっている。6月の消防による調査の際、防火管理者が今回の火災で死亡した前院長の妻で高齢なので、別の人に差し替えるよう指導していた。院長は、当直看護師が1人のときのマニュアルが未整備だったことを明かした。

 高齢者福祉施設の相次ぐ火災を受け、消防庁スプリンクラー設置を義務付ける対象施設を拡大してきた。しかし、医療施設に対する見直しは進んでいない。

 医療施設の基準は、高齢者福祉施設の延べ床面積275平方メートル以上に比べて緩い。ベッド数20床以上の病院の場合で3000平方メートル以上、19床以下の医院は6000平方メートル以上に設置義務がある。約670平方メートルの今回の医院は設置していなくても消防法違反でなかった。

 だが、小規模なビルに多くの高齢の入院患者がいた今回の医院の場合を考えると、病院並みかそれ以上の厳しい規制が必要だ。

 1987年に17人が死亡した東京都東村山市特別養護老人ホーム火災を受けて消防法施行令が改正され、厚生省(当時)は医療施設に避難訓練実施などを定めた通知を出した。その後も、大規模火災が起こるたびに小出しに法改正されてきたのが実態だ。

 しかし、今後も小出しの対策を繰り返すようでは、惨事は繰り返される。国は医院の入院患者の実情、防火、避難体制などを調査し、二度と惨事が起こらないよう抜本的対策を取るべきである。


http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013101300075
 市消防局によると、消防法は多数の人が出入りする施設に対し、火災などの緊急事態の際、建物にいる人の安全を守るため、自衛消防組織の設置を求めており、病院も対象に含まれている。
 安部整形外科は、防火管理者を変更した2008年12月、博多消防署に消防計画書を提出。院内の自衛消防組織の体制として、夜間は自衛組織の責任者1人、通報連絡担当1人、消火担当1人の計3人で臨むと記していた。
 11日未明の火災時、院内には宿直の60代看護師と、住み込みの准看護師看護学生の計3人がいた。
 地下1階にいた看護師はナースコールで患者に呼ばれて2階の病室に行く途中で火災に気付き、助けを求め屋外に脱出。4階にいた他の2人は就寝中で、消防隊員に救出されており、火元の初期消火や患者の避難誘導ができなかった。(2013/10/13-16:26)


結局、九州ばかり中規模施設で火災が多発すると言うことは、
青森や九州へいくと感じる「さびれっぷり」が根底にあるよね…


青森や岩手、九州では、バスタクシーや建物にしても、そう儲かってないので、あまりリプレイスや改修をしない。おどろくほど古い。名古屋や大阪ですら。
でも東京という目新しいものに囲まれた恵まれた環境でエリートが育ち、霞ヶ関だのメーカーに就職するので、
そういう辺境の実情を知らない。


東京中央集権の慣行が惰性的に続く限り、
北端や西端の辺境での施設火災は減ることがなかろう…これは原発事故についても言える。