先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

またも性懲りもなくツッコミをいれてみた JAXA D-SEND2

http://clicccar.com/2013/06/18/222527/d-send215/
http://blog.nvs-live.com/?eid=141


よく墜ちる日本の試作飛行機ですがw
なんか実用だと中国製の小型ジェット機がよく墜ちるらしいですがwww


最近はグリッドモデル上で風洞解析もやれるはず…なのに。


日本はこういう、産業用として品種が多く出てるのとは違う、試作型や研究用の機体を
欧米の模倣すらろくにしないで、最初から日本のオリジナリティで飛ばす…のは『不可能』だよね…その点はコンコルドをコピーしたソ連の方が優等生。
JAXAも鹿児島大も、さいしょはコンコルドスペースシャトルのラジコンを飛ばし、あるいは滑空させることからやった方が近道かも。つくりたいオリジナル機体と同サイズのラジコンを作り、どうしてちゃんと飛ぶのか学ばないと。


それに、スペースシャトルコンコルドも、それぞれ失敗や無理を認めて退役した機体。
そこにあえて飛びつく日本…まるで高速増殖炉を各国が失敗と認めて撤退したのにいまでも続けてるのが日本だけ、みたいな…
なんか日本の工業&工業系学術の分野って80年代頃で止まってる感じがある、発想が…霞ヶ関の一度走り出したら止まらない体質のせいもあるのかね。
日本の家電が売れなくなった理由もここにある。クルマだって世界中で強いのは3強だけ…

超音速試作機の飛行失敗、地上に落下…JAXA


スウェーデンでの飛行試験で機体の制御ができなくなった超音速航空機の試作機

 宇宙航空研究開発機構JAXA(ジャクサ))は21日、スウェーデンで今月16日に行った超音速航空機の試作機の飛行試験で、飛行中に機体に異常な振動が起き、地上に落下させたと発表した。

 試験は失敗で、JAXAは、原因が判明するまで次回の飛行試験を延期する。

 試作機は全長約8メートル、重さ約1トンで、音速を超えて飛行しても騒音を抑えるよう設計されているのが特徴。試験は、気球を使って高度約30キロ・メートルまで持ち上げた後に気球から分離。グライダーのように滑空させて、超音速で飛行中に生じる騒音を測る計画だった。

 JAXAによると、滑空開始から約40秒後に機体の翼が上下に振動する現象が発生、62秒後には機体を制御できない状態となった。このため、地上の安全な場所に落下させたという。
(2013年8月21日21時09分 読売新聞)


http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK31031_R30C13A5000000/
衝撃波減らせるか…JAXAの超音速試験機、7月離陸
2013/5/31 21:00


JAXAが公開した超音速試験機。2013年7〜8月にスウェーデンで実証試験を行う。同機の胴体は、主翼前端の下が膨らんでおり、後端に向かって細くなっている
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 宇宙航空研究機構(JAXA)は2013年5月30日、低ソニックブーム設計概念プロジェクト「D-SENDプロジェクト」の第2フェーズ試験(以下、D-SEND第2)で使用する超音速試験機を、富士重工業宇都宮製作所で報道陣に公開した。同試験機は、超音速飛行時に発生する衝撃波を軽減するような形状に設計されており、その効果の実証試験が7〜8月にスウェーデンエスレンジ実験場で実施される予定だ。

 D-SEND第2は、超音速試験機(エンジンを搭載せず、自律飛行可能な無人機)を気球によって高度30kmまで持ち上げてから分離して落下させる。試験機は滑空しながら加速し、指定された位置でマッハ数1.3、経路角50度に達するようGPS衛星の情報などから自動操縦される。計測点の直下、高度1kmには計測用の気球を係留しておき、超音速飛行時に発生するソニックブームの波形を計測する。


ツッコミのメールhttp://www.aero.jaxa.jp/research/d-send/ds-index.html
推力もフラップもないんだから、まだなんともいえないが…キリモミした原因すら。

http://clicccar.com/2013/06/18/222527/d-send220/
・いきなり主翼前部の角度が鈍角に変わる
・この主翼形状でアルミで、ビビリは起きないのか
主翼をお椀型に曲げてあるのは整流上、まずいんじゃ(金属張力に依存して変形による振動は出ないか…カイトじゃないんだから…)
…これを受ける尾翼に乱気流が出ないか(ファントムはこのせいで尾翼取り付け角が変に)
・ノーズ長すぎないか
・テールが太すぎないか…レースバイクですらテールは航空機みたいに円錐とか彫刻刀型ですよ。
主翼水平尾翼が遠すぎないか…すぐ橋渡ししないと乱気流が成長分散するのでは
・胴体を波打たせることで、これも振動や乱気流を増やして主翼に姿勢安定のための負担をかけてないか
・推力をかけないで、この機体形状で滑空できるのか?
風洞実験のフェーズで、どこまで読み取っていたんでしょう。

超音速を考えると風圧はオートバイ320kmhの比ではないので…(ぜひ体験してください、タンデムで)
風を切り裂いてソニックブームを分散する「だけ」に固執すると、ほかの問題が出てくるように思いますが。

F22せめてF15あたりが無難な正解かなーと

コンコルドは翼面積も広く前後左右に広いので受け流すイメージができる。胴体も寸胴だからミサイルと同じくまっすぐ進むイメージ。そもそも水平尾翼がない。

鹿児島大だかのスペースシャトルもどきのラジコン作ってる研究室、あれも寸胴で前後長が短くて翼長を前後に稼げていない…あれもまともに安定しないで墜ちますよね。そしてやたらにカクカクしてる、NASAに失礼だってぐらいに。

スバルさんって機体全体設計に関してはどうなんだろ…むしろJAXAデザインに縛られてる?
http://www.fhi.co.jp/outline/section/aero.html


ブーム波形も想定通りじゃない=まだまだ試しにつくってみた凡作

http://response.jp/article/2013/08/19/204524.html

JAXA、超音速試験機の第1回目試験結果、計測地点の12km手前で想定経を外れる
2013年8月19日(月) 18時19分


宇宙航空研究開発機構JAXA)は、D-SENDプロジェクト第2フェーズ試験での8月16日に実施した1回目の試験結果を発表した。

D-SEND#2超音速試験機は8月16日現地時間12時55分(日本時間19時55分)、気球から正常に分離された。

飛行データを解析した結果、超音速試験機は気球から分離し、高度約12km、約マッハ1.6に達するまで正常に飛行したものの、計測地点の約12km手前で想定飛行経路から外れ、約8km手前で着地したことが確認された。

ブーム計測システム(BMS)は正常に作動したが、計測されたソニックブームの波形は、想定していた飛行状態データではないことが確認された。

また、機体は、スウェーデン宇宙公社(SSC)により、想定していた実験領域内に落下していることを確認した。

想定飛行経路から外れた原因については、JAXA内に調査・対策チームを立ち上げ、調査を開始した。




JAXA:超音速試験機の飛行実験再開を延期

毎日新聞 2013年08月21日 19時26分

 スウェーデンで16日行った無人の超音速試験機の飛行実験が失敗した問題で、宇宙航空研究開発機構JAXA)は21日、実験再開を少なくとも来春まで延期すると発表した。機体が予定ルートから外れたため地上からの指令で落下させたとしており、原因は分かっていないという。

 JAXAによると、実験は超音速飛行で生じる騒音を抑える機体設計が目的。エンジンのない全長約8メートルの試験機を上空約30キロから落下、自動操縦で飛行させたところ、40〜60秒後に上空約14キロできりもみ状態となり、ルートから外れて試験データ取得に失敗した。突風や鳥の衝突などの影響はなく、機体設計や搭載機器の不具合が考えられるという。試験機は約4億5000万円の使い捨て型で、もう1機ある。今回の実験経費は約1億5000万円。吉田憲司プロジェクトマネジャーは「2機目の実験に向け、原因究明を急ぐ」と話した。


以前のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130714/1373798959