先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

発電機停止せず給油して爆発って… 京都花火大会火災

てっきり、カセットコンロに鉄板を乗せたパターンかと思ってた。


なんのためにガソリンスタンドでエンジン停止するんだ…


基礎がわかってない人が色々と怖い。プロとか従業員でも100%の信用はできないよバラツキあるから。


もし炎天下にガソリンタンクを保管してるとか、車両で持ってきて振動で攪拌されてると…すごく気化している。
震災後にガソリン行列が続いて、車内にタンク常備になっていて気化ガスが漏れて、火災だか酸欠事故になった事例がある。


2スト原付を混合仕様にすると、給油ごとに携帯タンクで攪拌して混合ガスを作るんだが、縦横にシェイクするとものすごく吹き出してくるので、水平にローリングしてただ混ぜるだけにすると気化しない。混ぜるガソリンも100cc未満の最小限にする(濃く作って燃料タンクへぶち込み、あとは自然融合に任せる)。吹き出してしまうときはふたを少しだけゆるめ、少しづつ漏らす。大量に充満させると万一の引火で火災になるから。天ぷら火災では蓋ができるかが生死の分かれ目になるのと同じで、万一に引火してもテコでも蓋を閉めれば延焼を軽減できる。


だからふつうは、もってきた携行缶を接地してからいちど脱気するんだろうけど。


同じ理由で、ガソリン漏れに気づかず放置したまま走行した主にオートバイが炎上することがある。
走行中は風で換気されているが、停止すると気化ガスが充満し、イグニッションオンで配線のどこかに火花が発生して引火する。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120519/1337410391


火火花はなんでもいい。家電もスイッチ切り替えで出すことがある。人が出す静電気だっていい…


爆発現場の写真を見ると、階段状の土手の真下に露店が並んでいる。
こういうところはガスがたまりやすく、濃いガスに引火すると爆発する…だいたい花火大会は河川敷で一番低い土地だから湿気もみんな集まってくるし…
なるたけだだっぴろい平地の方がまだリスクは低い…それでも大量に漏れ出せば広域火災の恐れはあるが。
だから「納屋など密室でガソリンや溶剤を扱う整備作業はするな」と車両メーカーも注意書きする。


プロパンガスと気化ガソリンはおなじものだという認識を。どちらでもクルマが動いてるよね。


以下、やはり持ち運びでさんざんシェイクしたあとなのに、息抜きさせてなかったんだな…暑いからあっという間に気化拡散したか…というよりペットボトルロケット効果か…
開栓までにすでにタンク内に気化ガスがたくさん充満してたろう、へたすりゃ夕方の直射日光浴びてて。
NHKで現地映像を見ると…タンクはコンクリ階段に置かれていた…アスファルトほどじゃないがやはり石質はすごく蓄熱し輻射熱を出し続ける…コタツのなかにガソリンタンクを置くようなものだね。
せめて草むらの上に置きつつ、遮光シートや傘とかで屋根を作って遮光してれば…金属製のベランダなどでやるとわかるけど遮光した部分だけ全然触っても熱くないし。ただのシートや傘より、遮光シートの方が抜群に。http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130809/1375968400


無知とは怖いもの知らずなり…
整備工はだから、ガソリンで部品洗浄するのは怖いんで、灯油でやる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130817-OYT1T00552.htm
携行缶開けた途端に液体、その場で爆発…目撃者


 京都府福知山市の花火大会会場で15日夜、屋台が爆発し、60人が負傷した事故で、ガソリンが入った携行缶と自家発電機のそばにいた観客が17日、読売新聞などの取材に「屋台の男性が給油のため携行缶のふたを開けた途端に液体が飛び出し、その場で爆発した」と証言した。

 府警は、気化したガソリンに、4〜5メートル離れた屋台の鉄板の火が引火したとみているが、発電機周辺から出火した可能性もあり、さらに出火状況を調べている。

 証言したのは、奈良県田原本町のパート従業員の女性(37)で、夫(36)や小学4年の長男(9)ら家族4人で会場を訪れた。堤防の階段に座っており、目の前に携行缶と発電機があった。

 ベビーカステラの屋台の店主とみられる男性が携行缶のふたを開けた瞬間、ホースから水が飛び出すような勢いでガソリンが噴出。直後に火が上がり「ボン」と音がして爆発したという。
(2013年8月17日17時37分 読売新聞)


http://www.asahi.com/national/update/0818/OSK201308180176.html
 また府警によると、携行缶は午後3時ごろから直射日光の当たる中に置かれていたとの目撃情報があるという。当日の福知山市の最高気温は37・2度で、携行缶内のガソリンの気化が進み、内圧が著しく高くなっていた可能性がある。

炎天下じゃ、携行缶の表面は肉が焼ける温度だろうね…80とか100とか…京都は内陸で暑いから…河川敷では日陰もない…
そういうことを含め、理想的には危険物取扱資格の講習を受けたり同レベルの独学をすべきなんだが…
露天商は今後、そこは学習も実際の取扱いも徹底しないと。
むしろ今までよく前例がなかったわ。昼間の露店が増えてきたからかな。


以下、蓋を完全にはずしてるから、もうどうにもならないんだな…水道の蛇口を引っこ抜いた状態…高圧だから止めようがない、まさにペットボトルロケット
むしろ、水道ホースの先端を指でせばめるがごとく、広範囲へスプリンクラーのように噴出させてしまったと。
炎天下だから気化ガスが増えてることを意識し、減圧のためまずは「ゆるめる」ことを先にすべきだった…露天商に知識がないんだからどうしょうもないが。
いっそ噴出口を地面へ向けて押さえつけたらよかったか(地面に全部吹いちゃう、地面はしみこむし…戦闘機の発進時の噴射をせき止める防護壁みたいな道理)…観覧席の人々には「にげて!離れて!」と呼びかける。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130821/t10013914441000.html
注ぎ口押さえガソリン飛散か
8月21日 4時22分


京都府福知山市の花火大会の会場で起きた爆発事故で、火元の露店の店主は、容器から突然、ガソリンが噴き出したため注ぎ口を手で押さえようとしてガソリンが広範囲に飛び散った可能性の高いことが目撃者の証言で分かりました。
警察は、ガソリンの取り扱いを巡る不手際が重なったことが被害を拡大させたとみて、当時の状況を調べています。

今月15日の夜、福知山市の花火大会の会場で起きた爆発事故では、10歳の男の子を含む3人が死亡し、57人が重軽傷を負って病院で手当てを受けています。
火元の露店の店主は、自家発電機の燃料として使われていたガソリンの容器のふたを開けた際に突然ガソリンが噴き出したため、注ぎ口を手で押さえようとしてガソリンが広範囲に飛び散った可能性の高いことが目撃者の証言で分かりました。
目撃者によりますと、露店の店主が、その後、近くにいた人にガソリンが降りかかるのを避けようとして容器の向きを変えたところ、ガソリンが露店の方向に流れ、調理器の火が引火して爆発したということです。
これまでの調べで、露店の店主がガソリンの容器内の圧力を下げずにふたを開けたためガソリンが噴き出したとみられていて、警察は、ガソリンの取り扱いを巡る不手際が重なったことが被害を拡大させたとみて当時の状況を調べています。


やはり「炎天下に放置した鉄板で焼き肉ができる」
状態だったか…
ろくに蓋を開閉しなくても気化で膨張してタンクは変形し丸くなってたらしいから
タンクを動かした時点で噴き出していただろうな…アツアツの原発のパッキン部がもたなくてそこから蒸気が噴き出したように。振れば振るほどますます気化するから。


客が勝手に移動できる位置や炎天下に放置したことはいくつかの法律に違反してるかも。失火、過失、管理責任…

http://mainichi.jp/select/news/20131003k0000e040245000c.html
「当初は発電機から離れた場所に置いていたが、押し寄せた見物客が携行缶を動かして近づけてしまった」とも説明したという。

 また、事故直前には「発電機から離そうとしたが、素手で持てないほど高温になっていた」とし、給油口のふたを自分で開けたことは強く否定したうえ、「急に火の手が上がった」などと話したという。

 一方、府警によると、複数の観客が、渡辺容疑者が携行缶の空気調整弁を操作せず、給油口のふたを開けているのを目撃しているという。