でもまぁ、ほっとこう…
近寄っても一匹だけでぶんぶんいっててあまり凶暴じゃないし…
昨年はスズメバチの巣に近寄ったおかげでひどい目に遭ったがあれも勉強だ。
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パリン、と音がして、まるで素焼きの植木鉢のように巣は割れた。
中には麻酔された生餌のイモムシが4種類、計6匹と、卵が1個入っていた。
「親バチが帰ってくる前に」と、急いで落したので、写真がないのである。イモムシは、スズメが完食。
親バチは帰って来たら巣がなくなっていたので、しばらく探していたが、やがて飛んで行き、戻ってこなかった。
でね、私は夫と長女に、ひどく叱られた。
トックリバチは、巣がエサでいっぱいになれば、親はもう来ないらしい。
だからさほど危険はない上に、トックリバチの針は、腸と繋がっていて、一度刺すと、針と一緒に腸も抜けて相手に残るので、自分が死んでしまう。
それをよくわかっているから、よほど悪さを加えなければ、人を襲うことはないのだそうだ。
針は一般的に、生餌の麻酔用らしい。
普通のハチのように、どんどん巣を大きくすることもなく、孵化して出てくるのはたった1匹。
これさえ巣立てば、全然危険はない。「それにね、巣の中を見てもわかったと思うけど、庭の花苗をダメにするイモムシを退治してくれる益虫なんだよ」と、長女。
「ファーブル昆虫記に出てるだろ? 常識だろ? せめて写真を撮っておいて欲しかったよ」と、夫。