先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

赤字を減らすために再稼働では、ただのモラルハザード


理想と現実…とてもじゃないが自民がきちんと両立させるとは…


規制委の新基準では、まともに再稼働申請が通る原子炉は一つもない可能性もある。そこをねじまげてしまうならばもはやモラルはハザードではなくブラックアウトかもね。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130430-OYT1T01141.htm
電力8社の赤字1兆5942億円…火力負担増す


 電力10社の2013年3月期連結決算が30日出そろった。

 福島第一原子力発電所事故を起こした東京電力が6852億円と最も多い税引き後赤字になるなど8社が赤字決算だった。8社合計の赤字総額は1兆5942億円で2期連続で1兆5000億円を超えた。円安などの影響で10社合計の燃料費が前期比で約20%増えたことが要因だ。

 同日決算を発表したのは東京、関西、九州、沖縄の4電力。東北などすでに決算発表を終えている6電力を含め、原発を持たない沖縄と、コストの安い水力発電の比率が高い北陸の2社だけが黒字だった。九州、関西、北海道、四国の4社は最大の赤字となった。

 原発の停止が長引いていることに加え、昨年末からの円安で輸入に頼る液化天然ガス(LNG)など火力発電の燃料費が増えた。最も燃料費がかさんだのは東電で前期比5016億円増の2兆7885億円、2番目に多かった中部は1538億円増の1兆1948億円。3番目は関電の1430億円増の9198億円だった。10社合計では1兆1301億円増の7兆792億円となり、各社の収益を大幅に悪化させた。


http://twitter.com/Happy11311/status/327427721208672256
RT @pokepika2011: 鹿児島・南大隅町長 収賄の疑い濃厚に やっぱりあった飲食接待 ―蠢く原発マフィア―|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|政治・行政の調査報道サイト http://t.co/d59Hy7INgHオリエンタル商事(東京都千代田区)・原幸一社長


http://twitter.com/Happy11311/status/329257383626952706
この対策でも電気代上がるし…、廃炉と最終処分までのコストを再計算して公表しないとダメだよね。果たして、本当に原発コストが安いのか…?

http://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2013/04/99775.php?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
電力9社の原発安全対策投資は1兆円超、沸騰水型の負担大


[東京 30日 ロイター] 東京電力<9501.T>など原発保有する地域電力9社による原発安全投資額の見込みが、現時点で1兆円を優に超える規模に膨らんでいる。

原子力規制委員会が7月に施行する新規制基準の要求を満たし、再稼働のために必要となる投資だが、規制委による新基準の運用次第でさらに膨らむ可能性も否定できない。新規制基準案は東電福島第1原発と同じ沸騰水型(BWR)には厳しく、東電や中部電力<9502.T>などのBWR組の業績回復にも影を落としている。

30日までに電力9社が2013年3月期決算発表の席上で、現時点で算定可能な額を明らかにした。原子力規制委は今月10日に規制基準案を公表。今年1月末時点で投資額が600億円程度と説明していた北海道電力<9509.T>は今回、900億円超に、同500億円程度とみていた中国電力<9504.T>は1000億円程度に見通しを増額修正するなど、電力会社が新基準を十分に読み切れていなかったことをうかがわせた。各社の公表数値を合わせると1兆1755億円となるが、既に複数の会社は上積みの可能性も示唆している。

<炉型の違いで再稼働に明暗>

新基準では、緊急時に原子炉格納容器の圧力を下げるために蒸気を外に放出する際、放射性物質を取り除くフィルター付きベント設備がBWRには再稼働時点から設置することが義務付けられているが、関西電力<9503.T>などが採用する加圧水型(PWR)は圧力上昇を緩和する機能を備えているなどの理由で設置猶予が認められている。このため、13年度中は、四国電力<9507.T>伊方原発3号機(愛媛県)や九州電力<9508.T>川内原発1、2号機(鹿児島県)のいずれもPWR型の再稼動が有力視されている。

BWR陣営では、中国電が5月初旬に島根原発島根県)でフィルターベントの土木工事を着工するが、14年度中の設備設置完了を目指すとしており、13年度中の再稼働は困難だ。東北電力<9506.T>は、2月に申請した電気料金値上げの際に、東通原発青森県)の15年7月の再稼動を想定する一方で、女川原発宮城県)は16年度以降にずれ込むと説明している。ただ、東通原発は規制委によって敷地内に活断層がある可能性が高いと指摘されており、早期再稼動は困難との見方が多い。

東電はフィルターベント工事を柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で1月に、同1号機で2月にそれぞれ着工。ただ、広瀬直己社長は30日の決算会見で、700億円超と説明してきた対策費について、「去年示した額。フィルターベントの工事(費)は入っていない。まだすべて見通せる状況にない」と述べ、さらに膨らむ可能性について含みを残した。

中部電力<9502.T>は3期連続赤字予想>

中部電力では、大規模な東海地震の発生を想定する必要がある浜岡原発静岡県)の津波対策や過酷事故対策により、従来13年12月までとしていた工事が15年3月までずれ込む見通しとなった。13年度の再稼動が不可能となり、9電力中、通期予想を唯一公表した同社は3年連続の経常赤字を見込む。3年連続の赤字となれば、金融機関から構造的な赤字体質に陥っているとみなされ、通常は新規融資の停止など取引条件の厳格化が避けられない。同社の岡部一彦執行役員は、「(金融機関とは)いろいろとお話しをさせていただいている最中だ」と説明した。

happy氏は、事故原発の作業員。被曝限度を超えてしまったので最近は現場を離れた、となっている。


コストからも、リスクやモラルからも、非常に厳しい。
進むも厳しく、止まるも厳しく。


スイス政府は日本の事故を踏まえてほぼ全廃を決めたが、それでも日本の規制委の新基準を遙かに超える自主的な安全対策を次々に追加し、事故時に使用する備品の備蓄も充実している。NHK ETVで現地レポートしていた。


九電と関電は原発比率が高い。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4111.html
各電力会社の電源構成 2010


原発 %)
北電 44
東北電 26
東電 28
中電 15
関西電 51
北陸電 28
国電 3
国電 43
九電 39


http://mainichi.jp/select/news/20130501k0000m020107000c.html

九州電力:赤字額過去最高 7月にも原発再稼働申請

毎日新聞 2013年04月30日 21時39分(最終更新 05月01日 00時48分)

 30日に発表された九州電力の13年3月期決算は、3324億円という過去最悪の最終赤字を計上した。今期は33年ぶりの電気料金値上げで約1200億円の増収効果があるが、今年7月から来年1月にかけて想定する原発4基が順次再稼働しなければ、前期に膨らんだ燃料費負担が今期も同規模で続く可能性があり、黒字化できるかは不透明だ。

 「今期はかつかつになるだろうが、黒字化する」。30日の決算会見で瓜生(うりう)道明社長は力を込めた。「かつかつ」とあえて弱気な言葉を使ったのは、原発の再稼働時期が見通せていないためだ。

 九電は、国の原子力規制委員会が策定する新規制基準が7月に施行されると同時に、川内原発1、2号機の再稼働を申請する。値上げ時の想定通り再稼働しない場合、同原発だけでも、1カ月当たりの燃料費負担が約200億円増えるためだ。だが、規制委が全国のどの原発を優先して審査するかや、審査期間がどの程度かになるかは明らかになっていない。

 2期連続の赤字決算を受け、11年3月期末に1兆円近かった九電の純資産は、13年3月期末時点で4300億円まで目減りした。今期も赤字が続くと、将来的な資金調達にも支障をきたす恐れがある。さらなる経営効率化を進めるのはこのためだ。


 同社はこの日、福岡市九電記念体育館(同市中央区)に隣接する広報施設「九州エネルギー館」(敷地面積約1万5000平方メートル)を6月までに売却すると発表。設備投資の繰り延べや燃料・資材調達費用の削減、人件費削減などで既に決めた年1400億円規模の経営効率化に加え、「さらに数百億円深掘りしたい」(瓜生社長)と話す。

 原発再稼働時期と財務の立て直し、値上げによる地域経済への悪影響を勘案しながらの厳しい経営が今後も続くが、瓜生社長は電気料金の再値上げにも含みを持たせる。

ちょっと値上げするだけで1200億円だもの…しかも九州だけで。
あんな微々たる値上げで参っていたら、消費税の相次ぐ増税では窒息しかねない…


もし、どーーーーーーーーーーーーーーーーしても再稼働をしていくにせよ、1電力1サイト以上はかなり当面の間(10年以上)は難しいだろう、これもリスクとモラルを踏まえた上で。
ドカンを世界中に見せてしまって、汚染も身近にしてしまって、もう20110311以前に戻ることは、出来ないから…
通常プラントのように、煤塵フィルターをつけて排煙がキレイになりましたと言うほどカンタンでは無いことが実務レベルでもわかってしまったから…


重くのしかかるのはこれだ…
・大地震と大津波がつねにくる(歴史上に記録が多い…ほかに大地震が危ないと言われるのはアルメニアぐらい)
・なのに海岸にしか原発がない


原発は大陸の河畔で使うよう設計されている…地震はほぼ無くて、洪水と竜巻とミサイルが脅威だ。
風力発電の風車が、欧州製だと日本で導入しても嵐に見舞われるとぽっきり折れてしまうように…(欧州では主に偏西風が一定に吹く)
日本向けの設計の風力発電機は日の目を見つつあるが
日本の固有条件に見合った原発は、どうもないらしい、不十分らしい、ということが原発事故によって、いろいろとばれてしまった…(ゆえに各電力も、様々な追加対策工事はしていても、やはりTV報道に映る経営陣の表情は不安そうである…どこまでやればいいのか不透明ということで。これはスイスの原発でもおなじ壁に直面していて、だから採算に合わないといって政府が25年後の全廃を決定した…原発はとても大きいしコンクリも分厚いので、なんの工事をするにも莫大なコストがかかる)
不安がったネット民たちも事故直後にいろいろ調べていた。いまや多くの人々が原子炉を取り巻く実情を知ってしまっている。
日本の厳しい実情に合う新原発って、設計が完成するのは10年後か30年後か…それを試運転したとしてじっさいに大津波を乗り切ってくれるか乗り切れない…のは100年後かもっと先か…途方もないし、おそろしいギャンブルだ。


日本で原発で商売をして、重大な過失を招いた、ツケ、ばちあたりだな…その側面は巨大だよ。
なんとしても再稼働などといって、手段をえらばぬ犯罪マフィアになってしまっては本末転倒…市民の便利・幸福よりも、危険でも何でも自分の商売を維持するために強行するような野性退行では…財政困窮のなか外貨獲得のために麻薬で金を稼ぐ某国と同じではないか。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASHD3001H_Q3A430C1000000/
関電社長「今期、何としても黒字」 原発再稼働などで
前期 過去最大の最終赤字2434億円

2013/4/30 16:38


 関西電力が30日発表した2013年3月期連結決算は、最終損益が2434億円の赤字(前の期は2422億円の赤字)だった。赤字幅は過去最大。原子力発電所稼働率低下にともない、火力発電所向け燃料費が膨らんだことが主因。


記者会見で頭を下げる関西電力八木誠社長(中央)ら(30日、大阪市)=共同



 売上高は2%増の2兆8590億円、経常損益は3531億円の赤字(前の期は2655億円の赤字)。原発の稼働停止により他社からの電力購入費用が膨らんだことも収支を圧迫した。

 14年3月期の連結業績予想は原発の再稼働が不透明なことや節電の影響で販売電力量が見通せないことを理由に「未定」とした。

 同日記者会見した八木誠社長は14年3月期業績について「何としてでも3期連続赤字は回避したいという強い思いを持っている」と強調。そのため「原子力発電所の早期再稼働を目指すとともに、徹底した経営効率化に総力をあげて取り組む」と語った。

すでに大飯原発うごかしてるくせに…贅沢。


 ◇

http://8bitnews.asia/wp/?p=9666#.UYFEcdi2aTw
2013年3月29日、経産省 命の対話集会にて

福島を忘れないで下さい、でも、福島に来ないで下さい、福島を忘れないで下さい、でも、福島のものを食べないで下さい。皆さんが福島に観光にいらっしゃると、子供が逃げられなくなります。皆さんが福島のものを食べると、福島の子供達が放射性物質を食べることになります。

…という言葉が印象的だった。つまり、外部の人が福島に来ると、それだけ福島は、安全だということになり、避難ができなくなる。福島のものを食べると、それだけ福島のものが安全だということになり、それで福島の子供達が給食で、福島産のものを食べさせられる。だから、来ても食べてもいけない。


http://mak55.exblog.jp/18663480/
世の中必ず対立する意見がある。

分かりあう努力をしているかが問われる。

権力や経済力で 強いものが弱いものを力でねじ伏せることは

民主主義に反する。