先従隗始・温故知新

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花粉症と、放射能汚染は、どう違うかの考察


スギ・ヒノキ花粉症=閾値説である。


クラスターが大きく、血中には入ってこないので、
あくまで呼吸器系までの(皮膚および粘膜の)アレルギー反応にとどまり、
これは公式に「ある一定以上の飛散量において、発症し、激化する」とされている。
つまり飛散が半分になったからといって、半分の症状にはならず、消失する場合もある。(筆者は、スギ生産地の東京・青梅でのスギピークではN95マスクも密着めがねもないと出歩けないが、半分量しか飛散しないヒノキはピークでも何もつけずに普段通り出かけている)


しかし、放射性物質=直線説である。原発事故による飛散の場合は。


クラスターが小さく化学物質であるので水溶性として血中にも入ってくる。
セシウムは体内回路がカリウムと勘違いするので、血流にも筋肉にも臓器にも蓄積する。
体内に、ナノサイズの電子レンジが多数入り込んでいるに等しいので(放射線=原子が壊れる際に出す電磁波)
それによる被曝症状や、体調不良などは、ほぼ摂取量に依存すると考えられている。(産業寄りの学者は今も頑強に閾値説を唱えているが)


というか、直線説と言うよりも、低い線量でも(セシウム摂取量でも)症状や発症へつながる人々が少なからず出ている…すくなくともウクライナベラルーシでは。
これは、皮膚反応のみである花粉症では起こりえない。皮膚までで済む外部被曝はあまり怖くないと一部の原発作業員や学者も認めている。遠くから一直線に飛んできたガンマ線が服や皮膚で減衰されつつ身体を貫通している外部被曝と、体内で爆弾が爆発するように四方八方へ減衰なしのガンマ線が炸裂していく内部被曝とでは、破壊力や破壊範囲が異なるというのだ。
体内取り込み=内部被曝は電磁波発生源がゼロ距離にあるから怖いのだ。なんせ体内だから。線量計ホットスポットを計測すると、10cmも離せばガンマ線が拾えなくなってきて値が低くなるよね。
内部被曝は同じ線量、ベクレル量でも、体や臓器が小さいほどに深刻になっていく(体の容積が1/4なら倍増する)し、子供は細胞分裂つまり代謝が速いのでがん化した細胞もどんどん増殖する。なので小児がん治療では総被曝量を大人の半分ぐらいにすることが多い。


花粉は一過性でせいぜい2ヶ月だが、
原発事故後の住環境には一生、半永久、放射性物質がまじりこんでいて、一生、吸引や摂取は避けられない。


花粉症ですら、もし通年休みなく、一生続くなら、やはり体調不良や、持病の悪化が出てくるだろう。
低線量被曝はまさにそれなのだ…高い被曝量で起きる悲惨な被曝病の数々よりも、持病の悪化や体力低下などがメジャーだ。微毒に全身が常に悩まされてグロッキーになってしまう。
天皇に限らず震災直後は高齢者の心疾患や脳卒中およびそれによる死去の報道が明らかに増えていたが、これは屋外環境下での線量が事故直後で高かったからだ。


放射性物質の熱線や電磁波は、電気で動く筋肉を狂わせ、心筋梗塞などへつながるという。
セシウムカリウムと勘違いされ、あまり運動しない人の心臓と肝臓へたくさん送り込まれる。腎臓と膀胱にも一定時間たまる。
正規の心拍のための電気信号のほかに、ノイズとして放射線電磁波が絶え間なく飛んでくるので、誤動作が起きると言われる。


 ◇


どのみち、いずれは低公害化して海洋放水するしかない。事故直後から言われていたことだ。


むしろ福島県であれば、雨水下水ルートからやってくる、除染の排水や、土壌などから流れてくる、セシウムなどの放射性物質の方が、アルプス通過後の汚染水より、ベクレル値が高かったり(ベクレル総量が多い)して…
本設備としてコンクリ貯水槽を作るにしても、費用以外に長い工期がかかるという難点があり、間に合うとは思えない…仮設仮設で済ませてきたツケが噴出するぞと、幾人もの原発作業従事者から言われていたのに、無視してきたんだから…自業自得ではある。

http://mainichi.jp/select/news/20130410k0000m040077000c.html
福島第1原発:東電、新たな漏えいで保管計画に赤信号


毎日新聞 2013年04月09日 21時58分(最終更新 04月09日 22時22分)
汚染水が漏れた貯水槽。水を入れる前に3枚の防水シートを張っている=東京電力提供


 放射性汚染水の漏れが相次ぐ東京電力福島第1原発で9日、移送先だった別の地下貯水槽で新たな漏えいが見つかった。汚染水は地下水の流入などで、現在も1日当たり400立方メートル(トン)増えている。保管のため、東電はタンクを増設し、設置が比較的簡易な貯水槽を「切り札」と位置づけてきたが、新たな漏えいによって、現行の保管計画に赤信号がともった。

 東電は今回の事態を受け、施設内にある空き容量の4万3000立方メートルを当面の移送先にして切り抜ける方針を示した。

 しかし、この移送先には、すでに漏れが見つかった貯水槽と同じ構造の貯水槽も含まれている。また、1、2号機のタービン建屋付近にある復水貯蔵タンク(4800立方メートル)も移送先の候補だが、移送元の貯水槽からは約500メートル離れ、配管やポンプの敷設工事が前提になる。同タンク周辺の放射線量は1日現在、毎時0.25ミリシーベルトで、作業員の確保も難航しそうだ。

 東電はこうした「自転車操業」を打開するため、汚染水から62種類の放射性物質を取り除く多核種除去装置(アルプス)の早期稼働を目指している。地元了解を前提に処理水の将来的な海洋放出を模索するためだが、漁協などは強く反発している。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「海への放出はあり得ない。何としても汚染水の保管を維持する」と強調しているが、その根拠は示されないままだ。


地震がほとんど起きない大陸国家で、原発の付近で震災が起きたら…まずアウト。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130409-OYT1T01443.htm

イラン南部でM6・3の地震、付近に原発


 【テヘラン=酒井圭吾】米地質調査所(USGS)によると、イラン南部ブシェール州で9日午後4時半(日本時間同午後9時)ごろマグニチュード(M)6・3の地震が発生した。

 地元テレビによると、少なくとも3人が死亡、500人が負傷した。

 震源地の同州カキ村から北西約90キロには、ブシェール原子力発電所があるが、イラン原子力庁は同日、「原発に問題はない」と発表した。同原発はイラン唯一の原発で、周辺国は耐震性への懸念を示している。
(2013年4月9日23時05分 読売新聞)


 ◇


また外国製風力発電機が破損。
日本に、欧州製の風車は危ない。あちらは偏西風がつねに一定で吹く。

http://www.ctechcorp.co.jp/kankyou/

■施設概要

ウインドパーク美里
事業地 三重県津市美里町
発電規模 最大出力:16,000kW
風力発電機 2,000kW×8基
 ガメサ・エオリカ社(スペイン)製 誘導発電機
 ローター直径:80m/タワー高さ:60m

送電線 77kV特別高圧線:約3.3km
22kV地中送電線:約5.5km
運転開始 2006年2月


http://mainichi.jp/select/news/20130408k0000e040200000c.html

風力発電:春の嵐、無残な爪痕 発電機1基壊れる 津


毎日新聞 2013年04月08日 13時55分(最終更新 04月08日 15時18分)
落下した「ウインドパーク笠取」の風力発電機=津市美里町で8日、シーテック提供


 7日午後8時ごろ、津市美里町にある中部電力の子会社「シーテック」(名古屋市瑞穂区)の風力発電機1基(出力2000キロワット)が壊れ、発電機と羽根全3枚が地上に落ちているのを、同社員が見つけた。強風が原因とみられる。

 同社によると、落下した発電機は高さ65メートルの柱に取り付けられ、羽根を含めた重さは約140トン。羽根は繊維強化プラスチック製で長さ40メートル、重さは3枚計約19.4トン。発電機の柱も中央付近で「く」の字に曲がっていた。津市と三重県伊賀市にまたがる「ウインドパーク笠取(かさとり)」にある19基のうちの1基で、稼働開始は10年12月。中部電のホームページによると、出力は19基計3.8万キロワット。

 津地方気象台によると、津市では7日、最大瞬間風速20.2メートルを観測した。現場は、津市から伊賀市に向かう国道163号の近く。