先従隗始・温故知新

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「甲状腺異常」全国に広がっている


まだ統計的には、原発事故から2〜3年というのは
否定したい側も、肯定したい側も、なんとも断定は出来ない時点ではあるが…


生物は、毒や害を受ければ、病気になるという基本原則から、用心側にフェイルセーフしておくのが無難、かつ常識とはいえる。


311津波はハワイでも4m、フクシマ原発放射能も地球の裏側まで届き、各国の研究機関によって観測された…
日本ごとき小さい島の、全国へ飛んでいかないはずもない。まして放射性物質が降り注いだガレキは全国で焼却中である。


世界各国は、ウクライナ(とベラルーシ)だけが原発事故被災被害者だったころは
原発でもうけたい優先
・どうせ東側のやった過失、迷惑
といった理由から、被災各地での膨大で多彩な疾病症例報告を、ことごとく認めなかった。しぶしぶ、甲状腺がんだけをスケープゴートとして認めるだけだった。


だが、時代も、状況も、変わった…
もろ西側の雄、あの日本が被災側に回ったのだ…もう「どうせウクライナだから」と邪険には出来なくなった。
東側ソ連の重過失事故のときは、西側は平然として原発を動かし続けたけど
日本が原発事故を起こすと、いくつかの国は脱原発を早々に決めてしまったほど…あまりに大きなインパクトだったのがわかるだろう。


日本の健康被害報告は、統計的にも、医学的にも、ウクライナベラルーシとかぶるだろう…割合はともかくとして。
そこまで年数が経過すればもう、被災側圧倒優位とならざるを得ない。それがあと10年後かいつのころかは、まだわかるわけもないが…

http://gendai.net/articles/view/syakai/141756
甲状腺異常」全国に広がっている


2013年4月4日 掲載
「青森、山梨、長崎の子どもは福島と同じ」という環境省データの衝撃
ベラルーシがん発生率は5年後50倍>


 放射能汚染が全国に広がっている――。

 先月末、環境省福島県外3県(青森・弘前市、山梨・甲府市、長崎・長崎市)で行った甲状腺の超音波検査の結果を発表した。12年11月〜今年3月に実施されたもので、3〜18歳の計4365人を対象にしている。その結果、5ミリ以下の「しこり」や、20ミリ以下の「のう胞(液体がたまった袋)」が出た子どもの割合は、弘前市57.6%、甲府市69.4%、長崎市42.5%となった。

 一方、福島県で同様のしこりやのう胞が見つかったのが、11年は35.3%、12年が43.6%。そのため環境省は、福島県と他県は「ほぼ同様か、大差なし」として「原発事故の影響によるものとは考えにくい」と結論付けた。

 冗談ではない。福島県内では11年度に検査した約3万8000人の中で、すでに3人ががん、7人にがんの疑いが出ている。一般的に小児甲状腺がんは、100万人あたり1〜3人といわれているのだからとんでもない数値だ。その福島と他県の数値が変わらないということは、むしろ全国が汚染されているということになる。


「隠された被曝」の著者で、内部被曝(ひばく)の危険性を研究する琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授はこう言う。

「人間ドック学会誌の成人データと、福島県の子どもの検診データを見てみると、『福島の子どもは成人に比べて何か他の要因がある』と判断せざるを得ません。福島の18歳くらいの子どもの直径3ミリ以上ののう胞保有率は、20歳の数値の3倍以上なのです。青森や長崎の子どもたちが福島と同程度ののう胞保有率を示したということは、青森や長崎も異常なのです。放射性ヨウ素が届いていて、子どもの甲状腺を刺激している可能性があり、いきなり放射能との関係を否定することは非科学的と言わざるを得ません。医学の見方では、のう胞は直接的にはがんには結びつかないようですが、今回の調査結果は、日本中に対する危険信号ではないでしょうか」

 本州の北端や九州でこれなのだ。東京の子どもたちも安心できない。


 事故後に都内の自宅周辺(豊島区駒込)を計測調査したという元立教大学理学部教授の佐々木研一氏(放射能に関わる無機・放射化学)が言う。

放射能は東京にも降り注いでいます。事故から数日後に計測すると、0.8マイクロシーベルトでした。その翌日から4日間は約0.1マイクロシーベルトずつ減った。半減期が8日の放射性ヨウ素がかなり含まれていたとみています。短期間とはいえ、首都圏でも高い値が出ていた。荒川区や足立区ではホットスポットが見つかっています。チェルノブイリでは、5年以上経ってから異常が出る人も多かった。全国的に検査していくべきです」

 前出の矢ケ崎氏によれば、チェルノブイリの北方に位置するベラルーシでは、事故の翌87年からがんの発生率が増加。5年後には50倍程度に増えたという。郡山より汚染が低いウクライナのルギヌイ地区では9年後には10人に1人の子どもが甲状腺の病気になり、100人に1人ががんになっている。放射線量が低い地域でも健康被害が出ているのだ。対策は福島だけでは済まない。
(写真=放射線量が高く登校する子どもの姿が消えた福島・飯舘村の小学校)

草野小かな、、臼石小とどちらも2012年夏、現地へ出向いた。


年齢が低ければ低いほど、幼いほどに
・体も臓器も小さい=おなじ放射性物質量が体内に入っても、受けるダメージは大きい(薬の用法用量と同じ概念))
・胎児や赤ん坊の時が、最も細胞分裂が多く盛んで、年齢が進むほど衰える=子供の方がガン化細胞の増加ペースが速い


関連エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130325/1364176250
きのう日曜のNHK教育ETVではアンコール放送で、ウクライナ原発事故直後から現状までを紹介していたが、実情はひどいモノだ。


 ◇


焼却ガレキにくらべれば、セシウム他が大気中へ出てくる心配は少ないとはいえ、高濃度放射能汚染物質が無限に生み出し続けられてしまうのは、はたして仮置きも最終処分もどうするつもりなのか、そのプロセスに非常に興味はある。


原発というのは、リチウム電池がかわいいほどの高密度エネルギーをあんな巨大な浴槽にいっぱい集めちゃってるから(戦前戦後のアメリカ科学者の発想)、ひとたび制御不能になると「大量通り魔殺人鬼」として各地を広範囲に死の土地、高汚染の土地にしまくってしまう無期懲役以上の重犯罪者となる…
でもそいつがないと商売が行き詰まる人々が政治力などを使って強引に維持したり動かしたがっていて…
死刑囚なり無期懲役囚人を商売のために無罪みたいになし崩していいのか…そもそも原発なんて制御しきれるレベルや局地限定災害ですむレベルって洗濯機サイズまでなんだよね…でも洗濯機原発が1万個も並ぶ施設を作れば人海戦術の意味でやはりケアレスから制御不能になる。

http://mainichi.jp/select/news/20130406k0000e040149000c.html

福島第1原発:汚泥乾燥処理施設 福島市内に完成


毎日新聞 2013年04月06日 10時26分(最終更新 04月06日 10時42分)
報道陣に公開された下水汚泥の減容化施設。乾燥ドラムの中で汚泥に熱風を当てて水分を飛ばす=福島市で2013年3月10日、深津誠撮影



 東京電力福島第1原発事故に伴い放射性物質を含む下水汚泥がたまり続けている問題で、汚泥を乾燥処理して容積を減らす実証実験施設が福島市内に完成し、4月から運転を始めた。環境省によると、同施設の設置は国内初。落成式が6日午後、市内で開かれる。

 施設は、環境省が総工費約50億円をかけて市堀河町終末処理場に設置。汚泥に熱風を当てて水分を取り除く仕組みで、4月から1年間かけて性能を確かめる。1日約30トンを処理できるが、処理後の放射性セシウム濃度は4〜5倍に濃縮されて1キロ当たり8000ベクレル超の指定廃棄物となる。持ち運び先の中間貯蔵施設が建設されるまでは、ドラム缶に入れて処理場内で保管する

 市が施設を受け入れたのは、たまり続ける汚泥への対応に迫られたため。原発事故前は汚泥をセメントなどに再利用していたが、事故後は利用できず市内各地の処理場内に保管している。しかし堀河町終末処理場の保管量は2月末で約4200トンに上り、今年度末に満杯となる見込みだ。

 市は「濃縮されて線量が上がるのではと不安がる市民もいるが、汚泥がたまり続けて持ち運び先がなくなる前に、少しでも量を減らしたかった」。同処理場の近くに住む農家の男性(68)は「中間貯蔵施設の建設が決まれば持ち運べるだろうが、すぐには話が進まないだろう。高い濃度の汚泥が漏れ出さないよう、管理だけは徹底してほしい」と話した。

 福島県によると、県内の汚泥保管量は6万8460トン(3月15日現在)と1年間で倍増した。1日100トン増えているという。だが、住民の反対で計画が進んでいないケースもある。同省は、放射性物質を含む木の葉や枝などを焼却して減容化する施設を同県鮫川村に完成させたが、住民側は「事前に住民説明会がなかった」として白紙撤回を主張。稼働しようとする村側との溝は深く、議論は平行線をたどっている


あれだけ「完璧です完璧」と豪語しまくって商売を実行することにした連中が、もう白旗を揚げているんだよ…
水漏れ一つ防止できない。電気設備のショート一つ防止できない。なにも原子炉そのものだけじゃない…人間は完璧を実践できない生き物なんだよ。


政府とか、東電みたいな巨大利権企業はこうして、すぐウソをついて汚い手口で『実行』を最優先する人種なので、かれらは常に99%嘘ばかりついて、あとになってかならず自称・完璧な設備は事故を起こすと思っていていい。再稼働を言及する限り、次の爆発事故はリザーブされたと言うことだ。
東京の日の出町のゴミ埋め立て現地内でも、おなじようなシート破れ漏水事故はあった。シートは破れるものだと思っていい…仮設であればもろい。本設備なら建物の中に金属やコンクリで作るだろう。

http://mainichi.jp/select/news/20130406k0000e040167000c.html

福島第1原発:汚染水漏れ 別の地下貯水槽へ移送開始

毎日新聞 2013年04月06日 11時29分(最終更新 04月06日 12時02分)
汚染水の漏れが見つかった福島第1原発の貯水槽(中央下の四角いグレーの真ん中部分)=福島県大熊町で2013年4月6日午前10時33分、本社ヘリから西本勝撮影

 東京電力は5日深夜、福島第1原発の敷地内で地面を掘って造った地下貯水槽から汚染水が漏れたと発表した。漏えい量は最大約120トン(120立方メートル)、含まれる放射性物質は約7100億ベクレルと推定されている。海に流出する可能性は低いとしている。11年12月に野田佳彦前首相が「冷温停止状態」を宣言して以来、最大。東電はすでにあるポンプに加え仮設ポンプ3台を設置し、6日朝から汚染水の別の地下貯水槽への移送を始めた。完了までに5日程度かかる見通し。

 東電によると、貯水槽は、原子炉建屋西側の敷地内に七つあり、三つに汚染水が入っている。

 問題の貯水槽(縦60メートル、横53メートル、深さ6メートル)に、ためられていた量は約1万3000トン(約1万3000立方メートル)。水から塩分を除去した際に生じる濃縮塩水で、放射性セシウムは取り除かれているが、ストロンチウムなどは残っている。

 貯水槽の内側には三重の防水シートが張られている。内側から2枚目と3枚目の間にたまっていた水から1立方センチ当たり6000ベクレル、3枚目のシートのすぐ外側からも微量の放射性物質が検出された。このため、内側のシート2枚が破れているほか、一番外側のシートの継ぎ目からも漏えいしている可能性があるという。

 東電は3日、貯水槽の外側の水たまりを調べ、同20ベクレルが検出された。これまでの定期検査では未検出が続いていたため、詳細な調査を始めた。報告が2日遅れになった理由について、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は6日の記者会見で「放射性物質の特徴から数値は変わりやすく、きちんと調べようと思った。5日になって数値が上昇し漏えいは間違いないと判断した」と説明した。6日未明に「故障または不測の事態で管理区域に漏えいした」と判断し、国に報告した。

 貯水槽は標高35メートル、海から約800メートル離れている。周りの土壌は水が通りにくいように改良してあり、尾野氏は「海へ流出する可能性はないが、心配をかけて申し訳ない」と陳謝した。


まさに東電社員がハリネズミになって感電死するところでした、ってか
仮設は設計も設置(手順策定ふくめ)もあるていどやっつけで行うからね…計算外計算外の連続だし、仮設だからギリギリ強度耐久性なのでこれも想定外の劣化不具合がはてしなく続く。

@kinoryuichi: 三号機の使用済み燃料プールの冷却設備は、ネズミ対策工事で金網をつけていた時に、使っていた針金が高圧端子に触れてショートしたのが原因とのこと。工事は東電社員がしていたという説明。通電したままで作業した理由は確認すると