先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

中国の陽明灘大橋が崩壊したのは、テコの原理か

完成後たった9ヶ月で崩壊。そのプロセスはおそらく…
・橋桁の柱が中心寄りすぎて、右側通行の右車線側まで橋桁が十分に支えられていない
・そこへ重量級の満載トラック3台がおなじ橋桁区間の右車線を同時に走行
・右端は支え切れてないので、シーソーみたいに路面が持ち上がってナナメに傾き、当然どんどん橋桁のカドが損壊するので路面はナナメになったまま落下
いわばペンを机において、すこし机の外へ出して、その出した部分を指で下方に押すとナナメになって落っこちると。
橋桁も路面も目立って大きな損壊がないのと、滑り落ちるように橋の外側へ落っこちてるので、そう判断した。
それにしても中国は、設計者、許認可、施工者、誰もプロがいないね。マイノリティすぎて…居ないのと同じだね。

下から見ると明らかに橋桁が貧弱で、橋柱が路端から遠すぎる。柱と橋桁の関係を理解してない設計だ。しかも上に延びてるツメ部分はこのサイズでは何の意味も無い。
日本ならこの設計だとオール鉄柱でないと無理だね。しかもガニマタにしちゃうことが多い。Google画像検索結果



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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36710
 最近では、中国黒竜江省ハルビン市で陽明灘大橋が崩壊し、大型トラック4台が落下した事故が記憶に新しい。崩壊した高架橋のコンクリート内部からは、あるはずのない木片や合成樹脂などが出てきたという。


 老朽化していた笹子トンネルの事故は、9人の尊い命を奪った。現在、同様の問題を引き起こす可能性のある危険度の高いトンネルは全国で49カ所あるとも言われ、その点検が急がれている。

 中国ではどうか。インフラの老朽化のスピードが日本以上に速い中国では、早晩、こうした事故の頻発が予想され、日本と同様に総点検が必要な時代にさしかかることになる。

 しかし問題は、中国社会が「メンテナンス」を重視しないということにある。異常音を響かせながら走り続ける地下鉄車両や、故障したまま野ざらしになった野外エスカレーターなど、問題があっても放置する「無関心・無責任」な社会の体質は変えることが難しい。ましてや、「未然に食い止める」という安全意識からはほど遠い。

 確かに日本と相似形とはいえ、早晩到来するであろう危機の深刻さから言えば、中国は日本のそれを軽く上回ってしまうのではないかとさえ思われる。


 国家主導の発展計画は、毛沢東の「大躍進政策」時代となんら変わりはない「粗製濫造」の繰り返しでもあった。そこに「世界一」の冠を強引にかぶせようとし、多少の無理や矛盾があっても強硬に推し進め、かつ役人が目標達成の栄達を自分の出世に結びつけるのが改革開放路線の本質でもあった。日本も政治家が金権政治に明け暮れたが、それでも民主主義に基づく国民運動が存在していたという意味では、まだ将来に希望が持てるものであった。

 筆者は、上海の延安東路隧道(外灘と陸家嘴を結ぶ黄浦江の水底トンネル。北線は1989年、南線は1996年に開通)をくぐるたびに「今回も無事だった」と胸をなで下ろす。大げさかもしれないが、上海全体が“崩落のXデー”に向かって時を刻んでいることを思えば、あらゆる場所が危険に思えてならないのである。