先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

セシウムがれきのテスト焼却で、焼却施設周辺の線量が上昇

岩手なんだよねえ…なぜ岩手のガレキで線量がそんなに上がるのか…


でも確かにスミア式線量計測と同じく
ガレキそのものを線量計測しても意味は薄くて、焼却灰と煤煙を計測しないと意味が無い。圧縮のハナシ。

http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/581.html
静岡放送ニュースより転記)
島田市の震災がれき受け入れに反対する市民グループが今年2月の試験焼却で、焼却炉周辺の放射性セシウムの濃度が上がったと発表しました。

 調査したのは静岡市の主婦でつくる市民グループ「静岡放射能汚染測定室」などで、島田市静岡市の市街地に植えられた松葉を採取し、試験焼却の前後で放射性セシウムの差を比較しました。その結果焼却炉から500メートル離れた場所で3割増えるなど、4カ所でいずれも高くなっていたということです。


現地のガレキは現地で細々と処理…のほうが末永い地場産業になると、
そう主張してるゼネコン幹部も居るよね。


宮城県石巻ガレキ>北九州市で焼却
のばあいは数値は低いようで。だからって一概には言えないんだけどね。ケースバイケースとすべきで。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120528-OYT1T01192.htm
 東日本大震災で被災した宮城県石巻市のがれきの受け入れを検討している北九州市は28日、がれきの試験焼却で採取した焼却灰などの放射能濃度の測定結果を発表した。

 大半の試料から放射能が検出されず、最大値も1キロ・グラムあたり34ベクレルと、市が独自に設定した安全基準(1キロ・グラムあたり330ベクレル)の10分の1にとどまり、国の焼却灰の埋め立て基準(同8000ベクレル)を大幅に下回った。


 ◇


311から3ヶ月とか半年後に玄海原発津波に襲撃されるとは、どうして考えないのか=平和ぼけすぎて、日本社会の動作クロックが遅すぎるからです。


核兵器=戦争の兵器=非常に核反応が瞬間的で、かつ持続し、抑制できない。
いわば常に非常事態でピリピリしていられる、いつ爆弾が落ちてきても慣れた対応ができる、民族、国家だけが、原発=核エネルギー発電所を、運用してもよい。

日本のねぼけた平和ぼけ民族性では、またノンビリしてるうちに二度目の原発爆発が起きる。
災害は待ってくれない。人間の都合なんかかまってくれない。

http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000e040200000c.html
 福岡県は29日、九州電力玄海原発佐賀県玄海町)の事故を想定した初の原子力防災訓練を6月3日に同県糸島市と共同で実施すると発表した。主会場は同原発から30キロ圏のUPZ(緊急防護措置区域)内にある同市・船越漁港。情報伝達や放射線量を測るモニタリング体制を確認し、住民も避難訓練に参加する。


 ◇


自民の塩崎、あれも詐欺師だな…これだから「長年の利権妖怪」は怖くてつかえない。そういう時代だ。

菅総理は素人のくせに原発サイトへ乗り込んで、現場を大混乱させた」などと、国会で答弁したが、
『実際』はそこまでひどくはないし、むしろ菅が生半可でも専攻分野を修了してたからこそ、色々と有耶無耶のグダグダの腰砕けにせず、毅然と振る舞えた部分もある。東電撤退うんぬんがまさにそれ…


東電はどうか。総理のブチキレのおかげで、全面撤退という「最悪の国家背信裏切り」をせずに済んだのに(してたら今頃東電幹部の命は無かったろう、襲撃されて)、むしろこないだの国会での勝俣答弁は、自民塩崎のように、いかに菅総理だけが悪いかというデマトークで、自己保身に専念してばかり…

TIPS

311〜312って、1号機のECCSだけは手動のイソコンだから内圧だけでも不安定で2号3号とは全然、内圧推移グラフの曲線が違ってて…つまり総理が来るこないは関係なく最初に爆発する宿命…
しかもあの当時のサイト内作業は、どれが正しくて、どれが間違ってるのか、やってる当人たちも半信半疑…むしろ「手順と違うから」って3号のコアスプレーを止めちゃった作業員…リブートしようとしたが内圧が高すぎて水が行かないんで失敗…その後はバッテリー切れで電磁弁が閉まりそして爆発へ…


菅総理が1号機の爆発を早めたというのはトンデモ(追求攻撃するための右翼・自民ガワの詭弁)だと思うが、
3号機の爆発を作業員のオペミスが早めたのは、履歴の残ってる厳然たる事実だ。顛末はだいたい以下の通り。総理到着時にはもうぜんぶ溶けてたの=打つ手なし。

http://ja.wikipedia.org/wiki/福島第一原子力発電所事故
11日19時30分に1号機の燃料は蒸発による水位低下で全露出して炉心溶融が始まり、所内での直流小電源融通で動かしていた非常用復水器も翌12日1時48分に機能停止、翌12日明方6時頃には全燃料がメルトダウン

…いっとくが、菅総理は賞賛を受けていた。

http://togetter.com/li/267528
民間事故調の報告書によれば、福島第一原発に代替バッテリーが必要と判明した際、菅首相が自分の携帯を取り出し、「必要なバッテリーの大きさは? 縦横何m? 重さは? ということはヘリコプターで運べるのか?」などと電話で担当者に質問し、居並ぶ秘書官らを前に自身で熱心にメモをとっていた。
okuyamatoshi 2012/03/04 11:40:52

こうした状況に、同席者の一人は「首相がそんな細かいことを聞くというのは、国としてどうなのかとぞっとした」と述べている−−。民間事故調報告書はこのように指摘している。同席者だという下村さんによると、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達の有様にそう感じたという。


東京電力福島原子力発電所における事故調査検証委員会中間報告
”他方、3 月13 日2 時42 分頃にHPCI 停止後、2 度にわたり当直がSR 弁の開操作に失敗していたものの、消防車によるFP 系注水のためには、SR 弁を開操作して原子炉の減圧を行わなくてはならず、SR 弁開操作のために必要な電源を確保する必要があった。SR 弁の開操作には合計 120V の直流電源が必要であったが、福島第一原発には、使用可能なバッテリーを備蓄していなかった。

最後にある中間報告が、手順通りでないとしてコアスプレー(一番効果的)を止めて、サプレッションチャンバーへのSR弁(電動)を開いて減圧してからFP系で消防ポンプで注水を試みた顛末…結果としては最悪のオペミス。弁は動かせず炉内圧を減圧できないから、FP系配管からでは水が入らない…消防車のしょぼいポンプだから。さりとてHPCI≒HPCSを再起動しようとしてもこれも失敗。さぞかし顔面蒼白だったろうね。


つまりあれだよ、事故直後の報道で国民みんながイライラした保安院とかああいう連中のことを言ってるんだ=「地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達」。専門の部署の専門官の連中が、凍り付いたり、狼狽してオロオロしてて、
なのに大学で原子力を勉強してただけの「菅総理は現場の相談に乗っている」と…「菅さん以外、役に立ってねえじゃん」ということだよ。


そのぐらいに、「有事になったら、つかえねえやつだらけ」なのさ、日本の政官財の現場はね。
災害も、経済破綻も、そしておそらくは戦争もね。


ダメだ日本の支配中枢は。腐敗どころじゃない。


あのねえ…日本の政権や閣僚・総理、官僚や役人に、「アタリなし」
どうせどいつもこいつも安倍福田麻生谷垣・鳩山ていどの小粒の腰抜けの卑怯野郎ばっかりだよ、わかってるだろ?


まだ菅総理は、突っ走れただけ、怒鳴れただけ、専門知識があっただけ、マシだったよ。


事故当時が福田政権だったら…官邸周辺は「みんな勝俣や清水ばっかり」で、もっと被災地も原発事故現場も、悲惨だったかもしれない。まして鳩山政権で無くてよかったよな。