先従隗始・温故知新

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あいかわらず原発推進ロビー側、読売と産経は、ウソデマ紛らわしい記事を連発


震災発生当時から報道とネットを追い続けたおれは、ウソっぽい記事を眺めると一発でわかる。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120724-OYT1T00277.htm
2012年7月24日07時19分


菅氏の自負「原子力に土地鑑」、混乱巻き起こす
 東京電力福島第一原子力発電所事故に関する政府の事故調査・検証委員会の最終報告は、東電が全面撤退を検討したかどうかという「撤退問題」を、「原子力発電を担う事業者としての在り方にも関わる重要な問題」と位置付け、約3ページにわたって詳述した。

 最終報告は、国の最高責任者だった菅前首相の対応を批判している。

 「自分は理系学部出身で、他の閣僚に比べて原子力に『土地鑑』がある」。事故翌日、自ら事故現場を視察した理由について、菅氏はヒアリングでそう述べたという。だが「土地鑑」を自負する首相の介入は様々な混乱を巻き起こした。

 3月11日夕、東電から原子炉冷却ができなくなったと通報を受けた海江田経済産業相は官邸で菅氏と会い、法に基づく原子力緊急事態宣言を出すよう求めた。ところが、菅氏は各号機の出力や燃料溶融の可能性など、技術的な質問を連発。宣言の発令まで約1時間20分を要し、初動が遅れた。

(以下、時系列が読売記者により改ざんされておりウソ) 12日午後、1号機の建屋が爆発で吹き飛んだ。冷却のため海水注入の準備が進む中、菅氏は海水注入による再臨界を懸念し、技術的検討を指示。すでに注水を始めていた現場の吉田昌郎(まさお)前所長がテレビ会議で注水中断を指示するふりをするという一幕もあった。

実際はもっと合理的な流れだ。

東京電力福島第一原発1号機の海水注入問題で、3月12日夜の東電内のちぐはぐなやり取りの実態が、関係者の証言などから分かってきた。海水注入の一時中断は本社と発電所で「合意した」と東電は説明してきたが、この合意はあいまいで、本社は明確な中断指示をしていなかった。発電所は所長判断で注水を続行。つじつま合わせが、のちに問題を大きくさせた。

海水注入は12日午後2時50分、清水正孝社長が指示。午後7時過ぎに注水が始まった。ところが、午後7時25分、官邸にいた東電幹部の武黒一郎フェローが「首相の了解が得られていない。議論が行われている」などと本社に伝えた。

本社の緊急時対策室や福島第一原発福島第二原発、福島第一に近い現地指揮所「オフサイトセンター」などは、テレビ会議システムで結ばれ、連絡を取り合っている。本社はテレビ会議で、武黒フェローからの連絡を、発電所吉田昌郎所長らに伝えた。

原子力・立地本部長の武藤栄副社長は「首相の了解がなくては注水できないという空気だと伝わり、本社と所長が合意した。理解いただけるまで中止しようとなった」と説明する。武藤副社長は、このときオフサイトセンターでテレビ会議に加わっていた。

本社にいた小森明生常務は「首相の了解を得るまでの一時的な中断で、ある面でやむを得ないという風に本社側は思っていた」。

この会議で吉田所長は黙っていた。中断に反対しておらず、本社では所長が中断を了承したと理解。「合意」は形成された。小森常務によると、注水や停止の指揮権限は原子力防災管理者である発電所長にあるため、あえて本社から中断を指示しなかった。

あいまいな「合意」の後、吉田所長は原発の運転責任者らに中断を指示せず、注水を続けた。指示を受ける立場の所員は数人。事実を知る人間は、発電所内でも限られていた。

午後8時5分、海江田万里経済産業相が原子炉等規制法に基づき海水注入を命令。発電所は吉田所長名で「20時20分に海水注入を始めた」と、実態と異なる報告をファクスで本社に入れた。このつじつま合わせが、海水注入の中断を既成事実化させた。

注水の「中断」問題が国会で問題になり、東電本社は24、25両日に吉田所長らから聞き取り調査。注水を中断していなかったことが発覚した。(朝日新聞 2011年5月29日8時19分)http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105280580.html

嘘をついてまで
原発推進に邪魔な政治家らに、罪をかぶせようとする
・自分たちは罪をかぶせて逃れてまで、原発再稼働して金儲け


そういう連中を、決して信用してはならない。根っからのプロの詐欺師だ。


だいたいが原発爆発の恐れと言うほどの、かつてない非常事態だ。
海江田に限らず菅総理以外の連中はまるで原子力素人で、おろおろしてばっかりいた。中身もわからずただコワイコワイと騒ぐような奴らが日本の中枢にいた…その事実の方がよほどがコワイ。
素人多数が「とりあえず宣言出しましょう」と、情報も何も入ってこないで、原発とか全然知らない素人で、大慌てでそう言った。
菅総理としては大学で原子力専攻で、まず情報収集が先と言うことで、慎重に事を構えたに過ぎない。
なぜ菅総理が情報収集をしなくてはならなかったか=官邸へ、霞ヶ関も、東電も、なにひとつ情報をよこさなかったからだ。これはいくつもの報道証言がある。だからいくら時間をかけても結局は情報は揚がってこなかった。


元・佐賀大学長の証言「官邸の大臣らは図面を渡しても内容がわからない素人ばかり、図面にイソコンが書いてあるのに「そんなもの、ないでしょう」の一点張りであきれた」
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120721/1342796860
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120603/1338650679

http://togetter.com/li/267528

民間事故調の報告書によれば、福島第一原発に代替バッテリーが必要と判明した際、菅首相が自分の携帯を取り出し、「必要なバッテリーの大きさは? 縦横何m? 重さは? ということはヘリコプターで運べるのか?」などと電話で担当者に質問し、居並ぶ秘書官らを前に自身で熱心にメモをとっていた。

okuyamatoshi 2012/03/04 11:40:52

こうした状況に、同席者の一人は「首相がそんな細かいことを聞くというのは、国としてどうなのかとぞっとした」と述べている−−。民間事故調報告書はこのように指摘している。同席者だという下村さんによると、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達の有様にそう感じたという。


だいたい、しつこく言わせてもらうが
運転中の原発が停止直後に電源ロストしたらもう、30分程度、チョロチョロの注水が止まろうが、大したことではない…
原理的に
・運転中に電源ロストして制御棒挿入も失敗=すぐ水蒸気爆発か、炉心高圧で破裂
・運転停止直後の電源ロスト=だいたい福島のような流れ…注水環境により1日前後水素爆発がズレるのが精一杯(元 佐賀大学長は「理想的に進めば電源喪失後8時間で爆発…福島はECCSの稼働もあって引き延ばせた方」)


・唯一、1週間前後は爆発しない道=廃炉扱いにしてつねに運転停止し、プール内の燃料の冷却のみ行う(運転をやめた核燃料は、3年後には熱をあまり出さなくなり空気中で保管できるようになる)


つまり「みんなが完璧にやってたから、誰かさんが核ボタンを押さなければ事故なんか無かった」というオオウソを、菅を悪者にして逃げきりたい原発ロビー側は企んでいるのだ。


事実は「注水の有無にかかわらず似たような期日に同じ爆発はしていたし、爆発するまでひどくなったのは原発安全神話というオオウソによってなんの大地震津波対策もしてこなかったため」