先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

史跡に無粋な日本人の精神性がよく顕われてる

元々が貧相な農村で(日本と、韓国と、中国の戦前や戦後直後の
写真で明らかなように)
戦後のあまりに急激な豊かさに舞い上がってしまってる現代日本人ならば


『いま即効で役立つわけじゃない史跡』なんて、大した物じゃなくて
ちょっと眺めにくるアトラクションやオブジェとしか考えない…
「いま地表に出てない史跡ぐらい、上は駐車場でインジャネ」となる…


でも欧州各国、仏や伊なんて、
公は神経質なぐらいに史跡を守るし
市民も史跡を愛し、発掘を楽しく見てるし


なんか色々と、違うんだよね…長年の貫禄って言うのかな。


戦後日本人というのはいわば、宇宙人、別人種であって
あさましい。実は毛沢東以降の中国と似た悩みを抱えていると思う。


欧州は、消費経済と、長年の文化的生活を、折り合いつけてる。


現代日本はとにかく、消費、勤労、開発…金稼げ、だ…ONOFFスイッチで馬鹿である。脳思考に深み、豊かさがないのだ。
GDP(利権)維持にしか能がないし、
イノベーション的な新商材も生み出せてない。
田畑を長年耕すだけで、ゼロから発明する民族や社会ではなかったからだ。


以下、美味しんぼで、
杜氏さんの前でビニール入りのお茶かっくらって怒らせた社長を思い出した。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110701-OYT1T00158.htm

((平城宮跡なんと無粋な駐車場…ユネスコ撤去決議


 世界遺産に登録されている平城宮跡奈良市)に整備された駐車場(285台)と、復元された大極殿を囲む木製柵(全長約800メートル)について、ユネスコ世界遺産委員会は29日、景観を損ねているとして、早急に撤去するよう日本政府に求める決議を採択した。


 文化庁記念物課は「世界遺産委員会から正式な連絡はないが、地元と協議して対応を決めたい」としている。


 奈良県によると、駐車場などは昨年開かれた平城遷都1300年祭にあわせ、文化財保護法に基づいた国の許可を得て、地下の遺構に影響しない仮設施設として設置。観光客の利便性などに配慮し、遷都祭終了後も残した。駐車場は5年後をめどに撤去し、柵については、奈良時代にあったとされる「築地回廊」を国土交通省が復元整備してから撤去する計画だ。