先従隗始・温故知新

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都内ロードバイカー、日本政府の自転車政策にとって、最大の障壁、そこは…


環七…


「そこは、最後のフロンティア。
この物語は、先代が果たせなかった環七縦断を、次世代のローディたちが任務を続行し、未踏の環七区間を探索して、未開の千葉の新しい生命と文明を求め、勇敢にライディングした物語である…!」


CAAD9はワープ9まで。
CAAD11はワープ11まで。
もちろんメットは円盤形状。後ろになんか棒が2つついてる。
ロミュランのローディは夜になっても無灯火で光学迷彩している。
クリンゴンのローディはなんというか攻撃的すぎる。
フェレンギのローディってなんというか副都心や渋谷のホワイトな職場から肩にカーディガンかけて出てきて、悪趣味な盆栽デローザに乗ってるピザなイメージ。


…とSFはここまでにして(閑話休題


環七こそが、「都内で最も自転車交通政策において遅れた都道」であるのは誰も疑うまい。


・戦後の車社会推進政策において、急遽、ぎりぎり自動車を通すための用地買収が進められた環七(ベースとなる街道がほとんどない新線)
・全線で、主要道との交差点の陸橋化は、当時なりに革新的だったが、自転車禁止、万一に歩行者すら通るのは危ないほど狭い陸橋


結果的に、後発の環八のほうが、実情に沿った広い用地取得がされて、歩道や陸橋もサイズ的に充実していたのは、皮肉。
反面、その余波なのか東八道路は広く取得しすぎて余ってしまい、自転車道整備に当てられるといううれしい誤算も…


通常の幹線道のように環七をスルーで利用しようとしても、陸橋の連続、しかも歩行者と一緒に階段を登る仕様…にうんざりし


二度と使うか馬鹿野郎覚えてろよ石原都知事なにが三宅島だ太陽族め!としか思わない。環七は新線なので裏道もバイパスも旧道もないし、環状線だから迂回すると大回りだし。
唯一の例外=自転車も通れる陸橋・橋が板橋〜北区のあたりに一箇所あるが(122の東側、隅田川の新神谷橋など)、これも北側の片面だけで、あまり使い物にはならない。
とにかく122や青梅街道や甲州街道と同じで用地取得が足りなかったのだ。


これを解消しようとすると、鹿浜橋ほどのスケールのあらたな架橋が、何十箇所も必要になり、都政の重い負担となるが
とてもじゃないが五輪特需にあやかることすらできない規模だ。


ほんとうは環六=山手通りが全線開通すべきであった。西方だけしかなく、環七と合流することで渋滞に拍車をかける。
だから中央環状開通で首都高の渋滞が半減した。インフラが足りてなくてボトルネックが健在である。


担ぎを辞さないチャレンジャー、開拓者たちしか通れない環七…


改善する日は訪れるのか…?



結局、以前より整備がすすんで来たとはいえ
自転車道が整備されず、自転車通路がパージされず、
狭い車道に自転車が増えて、轢き殺してやるとばかりに爆音で煽る自動車、幅寄せしながら鬼加速で抜き去る自動車、が後を絶たない。
殺しあう敵同士が同じ部屋に押し込まれてる状態。熊も狭い部屋に押し込めると殺し合いが絶えないそうだが…


たまたま多摩川自転車道や荒川自転車道の延長線上と、目的地が一致すれば、ほんとうに安心する。
甲州街道、青梅街道、中山道…これら幹線道は旧道が健在で、これも安心材料である。
463は新道の環状線ではあるが自転車通行に支障はない。


冗談抜きに、河川敷の自転車道=首都自転車高速道路なのだ。そのほうが自転車にも自動車にも幸せである。
あとは自転車道と歩道をなるべくパージすればよい。用地がある荒川では進んでおり、ない多摩川ではほとんど実装されていない。