先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

2号車FLYWAYと、3号車ドッペル104−2で、梅ノ木峠往復、そのまま多摩サイ左岸を羽田往復


昨日日曜、気まぐれで出かけた。


まず、FLYWAYで梅ノ木峠を往復。これは近所なので余裕。ただダウンヒルの段差でスポークがまた折れた…スポーク交換までしばらくお蔵入り。吉野街道〜吉野街道の時間は80分。
現地、MTBショップの主催ヒルクライム体験会?かなんからしく、非常にノロノロと数名がフルサイズMTBで登ってた。やはりヒルクライムは同じクランクセットの歯数なら小径の方が速い。…もっといるかと思ったが大半のローディは坂をいやがって奥多摩周遊までの平坦な道に甘んじているようだね…先週のラピュタにせよ今日の梅ノ木峠にせよ、ぜんぜんいなかったよ。つるつる温泉の手前で引き返しちゃう人ばかりだね普段から…


FLYWAYでは走れなくなったので急遽、ドッペル104を引っ張り出した。ほんとうはFLYWAYだけで梅ノ木峠往復、梅ヶ谷峠、二つ塚峠、んで吉野街道R411で新満地トンネルと、峠4兄弟を制覇しようと思ってたんだけど…
さすがに激坂往復後の多摩サイはややしんどかったけど、漕ぎが軽いしあんま進まない(20インチの42T相当)ので、さしたる疲労では無かった。
ただ片道走破には20インチ車(1号車amour 13kg 48T)より30分余計にかかってノンストップ3時間…とにかくトップスピードが出ない。


というか「是政橋までにしよう」のはずが、なぜこんな場所に…これで1〜3号車すべてで多摩サイ終点までいったことになる。FLYWAYは左岸制覇はまだだけど。


帰路はR15号から山手通りで目黒通り、都立大学駅のGIANTショップ目黒へ立ち寄り。IDIOM1を試乗してみたかった。今回はすでに暗くて断られたのでまた次回。アヘッドステムがただの筒に止まってるだけなのが笑えた(高さ調整自由w)…なんだメーカーでも『なんちゃってアヘッド』で済ませてるじゃん…おれもマネしよう。


今までの帰路計画は「帰ってから食べる」でひどいスタミナ切れや、寒くなってからの体温低下に悩まされたので、
今回は逆に羽田付近で食事を済ませた。特に水門通り商店街のキャシャーンたこ焼きは外せない。道中も数回はスーパーコンビニドラッグストアに立ち寄り、甘味とアミノドリンクの補給に努めつつ暖房で暖をとる。なるべく多摩サイ=河岸道を走らずせめて並走車道か、できれば遠く離れた一般道を走る(川沿いは蒸発による気化熱効果で寒いという常識、また夜の堤防道は暗すぎる…同じ理由で夜は車道にしているローディも多い。)。これらが非常にうまくいったので最後まで元気が切れなかった。気温は拝島ぐらいまで5℃、福生の先から4℃。標高差などから羽村青梅は寒い。青梅でも青梅駅(海抜200m)以西はさらに寒い。


多摩サイ羽田終点付近でホムセンだとコーナン本羽田荻中店(食品もある)がいいだろう、向かいは711だ。


もう寒いので、汗をかいてはすぐ乾く…
おかげで羽田の711のトイレで顔をなでると塩だらけ…我が顔は塩田になって…
しかもこれがまた、ミネラル分豊富で「うまい」
車道走行じゃないから排ガスなどの不純物もほとんど混じってないし。
そんなわけで大汗かいたシャツもくさくならないし乾燥している。


概算で、きょうの総距離:160km
ほぼ13時間ぐらい。


 ◇


ダホンD7と、ドッペル104の、共通欠陥を指摘しておく。
ユーザーは気をつけてね。


・ステアリングヘッドがとても遠い。
D7は、アメリカ人向けのため。
ドッペル104は深い考えなしに設計者がトップチューブを伸ばしたため。


要は、リアフォークを伸ばすと、ステアリングヘッド=前輪は遠くならない。だがそういうトライをする設計は自転車ではあまり見かけない。
ダホンD7もドッペル104も、乗員スペースを稼ぐために安易にトップチューブを伸ばしているから、ステアリング位置がとても遠い。


ステア位置が遠いと
・上体を起こして乗ってると、手が伸びきって、ステアから上体が遠くなるので、急回避の時にもぜんぜん舵が切れず、側壁に激突したり、段差を乗り越えられず転倒する。


ドッペル104はハンドルもやたら低い(最新マイナーチェンジでは高さ調整可能)。
ゆえに、オートバイで言えばNSRやTZR、CBR1000RRやR1みたいになってる。
…ということは、しっかり伏せて、
ハンドルを動かして切るのでは無く、下半身で車体をがっちりつかんで、車体を揺らすことで自在に傾かせ、『リアステア』させるようにしないと、全然曲がらず、やはりNSRなどは曲がりきれず事故を起こす若い奴らが多かった。
二輪というのは、車体を行きたい方向へ傾かせ、行きたい方向をしっかり見るだけで、最適にハンドルは勝手に切れて、行きたい方向へ進むのだ。
というかドッペル104のハンドルを手で切ってみるとわかるが、16インチなのでものすごく切れすぎるオーバーステアなので、コワイ思いをするか、実際に転倒して怪我します。素直にリアステアを練習する方がましです。オートバイならね…「ここまでしか切れない」というハンドルストッパーがついてるんだけど。サーキット用レーサー専用モデルなんてほとんどステアせずストッパーに当たってしまう設計で、つまり「傾かせるだけで曲がってよ」という極端な設計思想になってます。ものすごく深い角度まで傾けられる。


残念ながらドッペル104系は、設計者も自転車とか二輪のことをよくわかってない半端なスキルの持ち主なので、変な設計です。152クランクとかわけのわからないものをいれてるし、サドルポストもやたら短いし。
要点
・リアステアで無いと曲がらない(上体をしっかり伏せて頭をステアリングに近づけ、ステアするときは腕によってハンドルに体重を乗せることは極力せず、下半身での車体ホールドを徹底し、車体を傾かせて自在に操ることで、自然とステアさせる)
・サドルポストは、上限という線よりさらに4cm突き出す(でないと膝が折れすぎて窮屈すぎてしびれてくる)
・クランクセットは170のものに交換する
…以上によって、身長170ぐらいまでなら「まあまあ乗れる」仕様となります。もっとノッポの人は450サドルポストを買って、最新型104の伸ばせるハンドルポストに交換すると、なんとか乗れるでしょう。


D7に関しては、ゆっくりお散歩なら小さい女性でもなんとか乗れますが、攻めるスポーツな走りをするなら身長170以上ないと上体を伏せてもなおステアリングまで頭部が届かず危険です(その割にはハンドルポストを最短に調整してもなお高すぎる、余計にステアが遠いままで頭部が接近できない)、買うのはやめましょう。もともとが米国製=大きな白人向けです。関西で、これが原因と思われる歩道段差乗り上げ失敗の転倒事故例が報告されています。
…ふつうオートバイならそれを防ぐために、メインチューブを伸ばしたりはせず、スイングアーム側を伸ばして、すると上体が伏せる場は窮屈のままなのでハンドル位置だけ前へずらすのです。すると伏せてもゆったりしてハンドルも前の遠くにあるけど、ステア位置(前輪接地点)は近い位置にあるから操舵角を感じやすくて安全度が高い。ダホン系でいえばハンドルポストが前方へ向かってくの字になってる逃げ方がそれ。でもダホンは白人向けなのでメインチューブが長く以下略…と続きます。背の小さい人用にとことんサドルを前に出せるようにするだけで”解消”するんだけどねえ…さすがにメインチューブを伸縮式には出来ないし 笑


二輪の車体設計はこのように、幅広い知識が無いといけないし、実体験に基づかないと理論倒れに終わる…ドッペルギャンガーの設計者がそうだけど。


 ◇


バーハンドルでも、手のひらの定位置だけにバーが当たってて痛くなる、疲れる、ことをカンタンに防止する策。


以前のエントリーでも何度か書いてるけど
・ブレーキレバーの、アジャスターの部分へ親指を突っ込んで、にぎる。
この姿勢だと、手のひらには何も当たらないので、疲れない。
ドロップハンドルのレスト部分と、おなじ使い方が出来る。
…ただしドロップのレスト部分やバーエンドと同じく、いつでもブレーキを握れるようにしておくこと。せめて片手づつ左側から先に、すぐ握れるように構えておく。左で握り、すかさす次は右を握る。


おためしあれ。
この方法は、ブレーキレバーアッシーをなるべく水平近くまであげた方が効果的。