まぁロードスポーツ自転車で長距離乗りまわしてる人の3割ぐらいは
幹線道だけで山越えとかで帰るはずが
どういうことだかいつのまにか山脈越えのぬかるんだオフロードを突き進んでいた、なんていう経験がありますよね
(あー、あるある 探検隊)
たとえみみっちい里山でも。まして奥ナントカ地方の県境付近の山脈とか。
せっかくのカーボンピナレロがどろんこです。
やってみるとわかるが、キャリパーは車輪間のクリアランスが小さい…構成パーツ間もですが。
ところてん突きのように、泥がスキマというスキマへ充填され、噴き出しております。
「なるほどぉ、だっからシクロはカンチなのかぁ!」
いい勉強ができて、得をした気分になれる。
しかしあなたにはこれから試練が待ち受けています。
そう、清掃です。
なんせ、掃除が完了しないと車輪が回ることもない。キャリパーとはそういうもの。
それでは、現地で1時間で作業を済ます、ノウハウの一つを伝授しましょう。
水は不要。
六角プラスの携帯工具、
太めの枝数本、
細目の枝十数本、
下着系の薄い布地少々。
まず、さっさと前後輪を取り外し、
前後キャリパーも取り外す。
布地がなかったら、下着シャツか、トランクスを、脱いで使ってしまおう!人目につかんところで。
タイヤは、どろんこ落としの専用の布をつくり、ざーっと拭って泥を落とす。
リムやキャリパーはそれ以外の布で拭いたり突っついたりして落とす。
一番安価な綿手袋を数組持参してると便利。
リムスポークハブまではまぁ、カッコついてくるのは早い。
問題はキャリパー。1mm以内のスキマに布地を差し込んで、背中洗うようにゴシゴシ。
キャリパーボディの肉抜きの空洞や凹みにもうまく枝をあてがって落とす、落とす…なかなか落ちない。
枝に布を装着すると綿棒みたいになる。
水を使うとむしろボディに泥をこすりつけ、泥で研磨してしまって曇ったり(クレンザー作用)、二度と新品の輝きが戻らなかったり。
なるべく綿手袋や、下着系の布地で、拭ってすます。
ブレーキシューも取り外したほうが掃除になる場合もある。
いずれにせよ、部品を無くさないよう細心の注意を。
ついでに時々、フレームの泥はねも拭っていく。
まぁ一時間もやれば組付けも完了し、見違えてきれいな元通りに復旧しますよ。
決して部品やバッグなどを忘れないこと…くまさんが追いかけてきてお嬢さんお待ちなさいと執拗に迫ってきますので。
タイヤは拭ったぐらいではあんまり落ちない。
ここはMTB流で。
MTBなら走り回った後は、底の浅い小川に行ってはしらせて洗うよね。
深さ3cmぐらいの小川なら自転車だけ突っ込んで走らせると泥がどんどん落ちる。しつこい泥の塊だけ布で取って、また川で走らせてすすぐ。
この作業が一番最後。
いずれも大自然だけに頼る。無駄な資源は使わない。
これはどんなブレーキ形式の自転車でも、オートバイでも、共通項。