先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

【速報】青梅市・釜の淵(多摩川岸)で、遭難者発生、無事救助 2014/7/23


前年の記事
2015年も飛び込みで事故が発生したので追記した
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130827/1377581443


 ◆


続報を追記していく。


以下、土地のものではない素人が川に入るときの注意。
・膝下までがぎりぎり安全と思え、膝が埋まったら死ぬこともあると思え
・川底は藻でヌルヌル
・ひざ上になると浮力で体重が急減
・川の圧倒的多量の水は、微塵も勢いを減らさず、あなたに襲いかかり続ける(無尽蔵)
=これを体感した瞬間、素人は大きな恐怖を覚えるが、すでに遅い


・本流から遠い、流れの穏やかな足首付近の浅瀬で膝下歩行訓練をすること、とくに流れに逆らう遡上の難しさを覚えること
・ためしに浅瀬から一歩進んで5cm深くなったら、本流付近の速い流れに乗ってみたら、いかに体が持って行かれそうになるか覚えること
(河童の川流れ、カッパが足を引っ張る、の由来)
・(上流域の)川で足が全部浸かると、みるみる体が冷えることの恐怖を経験すること(まして腰までとか死ぬ気かと)


何が命を簡単に奪い続けているのか
学習すれば、うかつなことはしなくなる。
見積のない蛮勇は即死である。


・上流を背にすると膝がこらえられずすぐ流される、ただし浮けば背泳ぎ姿勢で浮きやすい(しっかりたくさん息を吸う)
・川の流れに耐えられる堰はない…体を横にして半身で踏ん張る、膝はやや上流側に向ける、ウルトラマンや相撲取りのように少しかがんで踏ん張る=まっすぐ立つ奴は馬鹿
・そじょう遡上は、足を沈めたままでは流水の抵抗が激しくて進まないし疲労が進む(どんどん冷えるせいでもある)。抜き足を繰り返すのが理想(抜けないほど腰までつかったら流されやすくて危ないということ)


 ◇


19:00追記
現場は、川遊び、飛び込みで有名な、釜の淵の多摩川カーブ部分。
日中の川遊び客が帰り始めているころ、大学生グループ?(追記:高校生男女グループ)がなにやら紐にペットボトルを付けて、対岸の女性2名へ投げつけることを繰り返す。


筆者は自転車トライアルの訓練中で、
彼らははためには遊んでるようにしか見えず、助けてと叫ぶほどの緊迫した様子でもなく、
筆者のみならず、周囲のみんなも放置していた。


(ぜひこういう時は、すこし大げさでもいいから、周囲に声掛けをしてください)


(女性の場合、高いところへ登った犬猫のように、渡ったはいいが、怖くなって帰れなくなることがある …要注意)


筆者もそろそろ帰宅しようとしていた頃、パトカーと消防車が。
(要救助の当事者グループたちが、「…消防かなあ」と普段の口調で言っていたので、筆者が隊員と誤認されたか冷やかされたかと、思っていた)


付近の火災かと思うが、防災無線が鳴らない。
パトカーを追跡すると、やがて消防ヘリが到来、なんと車輪を出した到着先はさきほどの川岸。


先ほどのペットボトル投げは、そういうことだったかと気づく。
消防隊が縄を投げて、同じことを繰り返していた。
ひとまず青梅署だけで足りている様子。ひと目見てイージーな現場である。


この時、すでにテレビ報道で報じた様子。ツイッターでいくつか見受けられる。
報道ヘリは、朝日か毎日の赤青ストライプが一機だけ来ていた。


一人目は、レスキュー隊がしくじり、隊員ごと急流へ流され、縄のかけ直しとなった。
二人目は用心して一回で救難完了。


いずれにせよイージーな現場。騒ぐ程でもなかったが、
なにせ昨年の死亡事故のことがあるので、付近住民の皆さんは大勢駆けつけて、沿道も御老人各位みんな出てきていた。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130827/1377581443


正直…このぐらいの現場なら、おれや、若い男を2〜3名募れば、
機材がなくても救助は可能だが(浮き輪やボートがあれば尚更)
まぁ応援要員が不慣れな都会人ばかりだと、「万一」が怖いのでね…もし流されちゃうとすぐそこ急流だし。


この女性らが歩いて渡ってる最中も見ていたが(トライアル走行を試行錯誤しながら)


あれだけ肩まで浸かって歩いて岸へたどり着きながら
なぜ帰れなくなったのか、
傍目から見ると奇妙ではある…単に「恐怖 物怖じ」であろうと思う。
あと、道路交通やサーキット逆走もそうだが、復路は往路とは全然条件が違ってくる。


泳いでわたって帰るにしても、服が脱げて恥ずかしいとかそういう「普段の羞恥心」も混じったのか…(とうぜんパンツまで脱げますよ、流れがあるんだから服の内側に大量の水が通りながら脱げてしまう)
レスキュー119通報という状況で、そんなこと言ってる場合かとは思うが…それが都会人の川を甘く見る、見積もりの甘さだ。


川は、判断を間違えると数分で人が死ぬ、遊び場や居酒屋が一瞬で死者発生になる
「戦場」
ですからね?


救助法
グーグル:水難 救助 抱え方
https://www.kiken-kaihi.org/topics/dekisuijiko.html
クロスチェストキャリー
ヘアキャリー
横泳ぎ
チンプル
スカリング
逆アオリ

犠牲者は「高校生以上の大人」が9割!
2次災害で救助者側の「7割」の人が犠牲に!
一番の原因は「無知」!
http://matome.naver.jp/odai/2140380472315526701


こんなマッチョでも、溺れるときは溺れる(もらい溺死)…たいていは深みや急流、海だけど。
だから消防は、たったひとりの搬送でも2名以上でフル装備で行う。
装備なしでマンツーマンであれば、双方が致死率、流される率は、跳ね上がるので『最後の手段』。
https://www.youtube.com/watch?v=ix9JXcowZyU


 ◇


本日の近県水難事故…
埼玉県横瀬町:高校生死亡
神奈川県相模原市緑区:高校生重体
青梅はずいぶんラッキーだよ。

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20140723/3235971.html
横瀬川で、「川で遊んでいた友だちが川から出てこない」と消防に通報
行方が分からなくなったのは、秩父市金室町の高校1年生、松本直樹さん(15)で、消防のダイバーなどが付近を捜索した結果、およそ1時間半後、川底に松本さんが沈んでいるのが見つかり、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警察の調べによりますと、松本さんは夏休みを利用して友人2人と7メートルほどの高さの岩から川に滑り落ちる遊びをしていたところ、途中で松本さんが浮かび上がってこなかったということです。
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20140723/3227621.html
相模川で、川遊びをしていた男子高校生1人が流され
消防などがボートやダイバーを出して現場付近を捜索し、およそ1時間後に水深3メートルほどの川の底から少年1人を見つけましたが、意識不明の重体で現在、病院に搬送しているということです。
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20140723/3235401.html
川の岩場で戻れない2人救助
多摩川の河原で遊んでいた女子高校生2人が、対岸の岩場に泳いで渡ったものの戻れなくなり
2人は、羽村市内の高校に通う生徒
「岩場から飛び込んで遊ぼうと思い、泳いで行ったが、流れが速くて怖くなり、戻れなくなったため、対岸にいる友人に救助を求めた」


正直言うぞ…
青梅の多摩高と、隣の羽村高は
通学生徒らの態度や素行が「非常に悪い」
当方は関東一円に在住歴、日本全国に出張や滞在歴。


ゆるみきっており、暴漢が暴れまわるような下校風景が常にあるので、近寄りがたい=トラブルになりやすい。
そういうナメた態度で川に来てしまうわけだよ。普段の態度はどうしても出るからね。


 ◇






現地映像…心配が杞憂で済んだ、幸いな事例。http://youtu.be/YJk8hVGu8OE


 ◇


報道

テレビ朝日 速報 生中継
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000031235.html
多摩川の岩場で女性2人救出 救助隊が緊急出動(07/23 18:46)
 23日午後6時ごろ、東京・青梅市の釜の淵公園で、「女性2人が岩場に取り残されている」という情報があり、東京消防庁水難救助隊と山岳救助隊など14隊が出動して救助にあたりました。現場は、川沿いの岩場で崖のようになっていて、救助隊が対岸から川をつたって岩場に到着し、ロープなどを使って取り残された女性らを保護したということです。

このヘリが生中継してる頃にはもう筆者は急ぎ帰宅しブログを編集し始めており、うつってない。
NHKに至っては全員撤収後の河原しかうつしてない。


 ◇

http://www.nhk.or.jp/shutoken/ohayo/report/20140723.html
7月23日放送
防げ!水の事故(2)身近な川遊びに潜む危険



夏の行楽シーズンを迎える中、シリーズ「防げ!水の事故」の2日目は、身近な川遊びに潜む危険です。
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都心から車で1時間半、多摩川の上流です。夏になると、河原で水遊びしたり、釣りを楽しんだりする人たちでにぎわう人気のスポットです。
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しかし、去年、ここで友人と川遊びをしていた大学生が溺れて亡くなりました。この川で遊んでいて亡くなった人は、去年までの5年間で7人にのぼります。


事故の多くは、意外にも、十分に立つことができる水位の、浅瀬で起きています。
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カヤックの練習中に、溺れていた男性を助けた中野晶良さんです。発見した時、男性は膝くらいの深さの場所で倒れ、手足をばたつかせていました。
「頑張って息を吸おうとしたり、必死にもがいているような形。どんどん転がっていく、立っても、立っても、立てずに滑って、どんどん転がっていく」と当時のことを話していました。


流された男性を追いかけた中野さん。かろうじて岩に手をかけていた男性を、危機一髪のところで助けました。
なぜ、十分立てるほどの浅瀬で溺れてしまうのか。
多摩川上流で水難救助にあたってきた御岳ライフセーバーズ協会の太田旭さんは、油断しがちな浅瀬こそが危険だと訴えています。
太田さんは「『底が見えてるから、自分は大丈夫』とか、『流れが緩いところがあるから大丈夫』という風に思ってしまうが、非常に危険」だといいます。
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太田さんに、ライフジャケットをつけて、浅瀬を歩いてもらいました。
すると、わずか数歩で転んでしまいました。
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浅瀬では、底まで光があたるため、石に藻が繁殖し、滑りやすくなっています。また、一見、水面が穏やかに見えても、水中の流れはより速く、秒速1メートルを超えるところも少なくありません。この速さだと、いったんバランスを崩すと、大人でもなかなか起き上がれないと言います。
太田さんは「滑って立てない、そうなると、自分はどうしていいのか、パニックになる、水を大量に飲む、頭を打つ、つまずいてだんだん下に行き、危ない所に行ってしまうことがある」といいます。


いったん流されると、浅瀬にはさらなる危険が潜んでいます。
全国で多発している事故を再現した映像です。
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川底の石やゴミに足が挟まり、水圧で起き上がれなくなる。
体が流木に引っかかり、そのまま溺れてしまう。
中でも危険なのが、岩などがつくる段差によって、激しい白波が立つ場所です。
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循環する渦に巻き込まれると、浮き上がることが難しくなります。
流れが強い場合には、ライフジャケットをつけていても、水面に顔を出せないほどです。浅瀬には、目に見えない多くの危険が潜んでいるのです。


太田さんは「どこが安全で、どこが危険かが、浅瀬はすごくわかりづらい。川に近づくときは、常に危険のことを考えながら接してほしい」と話していました。
事故を防ぐための対策を【御岳ライフセーバーズ協会】に聞きました。
1つは川遊びでもライフジャケットをつけること。
もう1つは、海や川専用の滑りにくい靴を履くこと。
川だとついつい、はだしやサンダルで入ってしまう人も多いと思いますが滑って危険です。万が一に備えた対策を心がけて下さい。






 ◇


川崎…そりゃあんな河口寄りで小学生がおよげば、おぼれるわ…万一水飲んだらもう命はない。
現地は二子玉川。もう水量が多い流域なので、本流なんか足を踏み入れてはダメだ。
ヘドロ富栄養による川底のぬめりも強かろう。


野川の河口付近なんだから、あっちで遊べよ…


助けに行くなら最低でもウェットスーツ(浮くから)、なるだけ救命胴衣着用(着用して川に飛び込む遊びキャニオニングってのもある)。
なんもつけずに助けに行くと、逆に救助者だけが死ぬことがよくある。まだ入水してなくて慣らしてないし、慌ててるからね。
なんもなかったら見てるだけにして、それでもどっかに流れ着いて助けやすくなったり、自力で岸へ上がることもある。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00273673.html
川崎市高津区多摩川で小2男児溺れ、意識不明の重体


フジテレビ系(FNN) 7月31日(木)19時23分配信
神奈川・川崎市で31日、小学2年生の男の子が多摩川で溺れ、意識不明の重体となっている。
31日午後4時半すぎ、川崎市高津区多摩川で、小学2年生の男の子が溺れていると119番通報があった。
男の子は、まもなく救助されたが、意識不明の重体となっている。
事故当時、この男の子は、川で友達2人と遊んでいたという。
最終更新:7月31日(木)20時17分


http://www.news24.jp/articles/2014/08/01/07256268.html
 死亡したのは、川崎市に住む小学2年生・斎藤匠真くん。警察と消防によると先月31日午後4時半過ぎ、川崎市高津区多摩川河川敷で「川で小学生の男の子が溺れている」と通行人の女性から通報があった。通報から約20分後、匠真くんは消防に救助され病院に運ばれたが、午後7時過ぎ、死亡が確認された。

 匠真くんは友だち2人と川で遊んでいたが、川に入っていた友だち2人が足を取られて流され、助けようとした匠真くんも川に入り、溺れたとみられている。警察によると、現場は浅瀬になっていて、川の流れが早い場所だったという。

いわゆる「早瀬」
瀬は浅い場所で、平瀬は流れが緩む。早瀬は流量の割に浅いと流れが急になる結果、あるいは斜面。




こんなヘリ到着まで待つようじゃもうダメなんだよ…
じゃあ数少ないヘリが来なかったらおとなしく死ぬのか?それしかないが
https://www.youtube.com/watch?v=BUDAoHdlIc8




またか…木曽川は海みたいに広いから流量も多く「死ににくようなもの」と地元老人。
川をなめた子供が毎年多く死んでいく。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00273767.html
1日午後、愛知県の木曽川で川遊びをしていた中学3年の男子生徒が溺れ、死亡した。
午後0時50分ごろ、愛知県の木曽川で「人が流された」との通報があった。
警察と消防が捜索した結果、川底で沈んでいる少年が発見された。
死亡したのは、地元の中学校に通う3年生・高野竜義さん(15)で、午前中から友人ら7人と川遊びをしていたという。
高野さんを助けようとした友人(14)も病院に運ばれたが、軽症だった。
高野さんは、50メートルほど離れた中州まで泳いで渡ろうとしていたとみられているが、現場は一部、渦を巻くように、流れが急になっていた。
警察は、当時の状況をくわしく調べている。 (東海テレビ)


山を知らない都会人が、よりによって中洲なんて一番危険な場所でキャンプごっこ…
多摩川なら小河内ダムに限り放水は警報サイレンがあるからまだいいけど…
こういうのの同類https://www.youtube.com/watch?v=p-CQe8sRm8Q

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00273782.html
神奈川・山北町にあるキャンプ場で1日夜、親子とみられる3人が流され、行方不明となっている。
午後8時すぎ、神奈川・山北町にある「ウェルキャンプ西丹沢」で、「人が流されている」と119番通報があった。
救助隊が現場に駆けつけ、男性1人を救助したが、親子とみられる女性1人と子ども2人の行方が依然としてわかっておらず、捜索が続いている。
当時、現場付近では大雨が降っていて、川が増水していたということで、中州でキャンプをしていたとみられる4人が、そこから戻る途中で流されたとみられている。


http://www.asahi.com/articles/ASG822CZLG82ULOB001.html
キャンプ場で流された母子3人、遺体で発見 神奈川

2014年8月2日09時54分


 神奈川県山北町中川のキャンプ場・ウェルキャンプ西丹沢で1日夜、遊びに来ていた同県藤沢市の家族4人のうち母子3人が川に流された事故で、県警松田署は2日午前、現場の下流で2人の子どもの遺体を発見し、小学2年大森凱風(がいふう)さん(7)と小学3年の舞奈さん(9)と確認した。

母子3人、川で不明

 また、1日午後11時半ごろに現場から約2キロ下流で発見された成人女性の遺体について、凱風さんの母親のルミさん(42)と確認したという。

 これまでの署の調べでは、事故前に父親の慎也さん(43)がキャンプ場内の売店へ立ち寄ったところ、雨による河内川の増水を心配した店員に避難を勧められたという。その後、家族を乗せて車で安全な場所に避難する途中、川を渡ろうとして車がひっくり返った。慎也さんは足でガラスを割って、先に子ども2人を車外に出し、その後、自分も脱出。車は約30メートル下流まで流され、母子3人の行方が分からなくなったという。
http://www.well-camp.com/
アドベンチャーゾーン

現地の様子は全然知らないくせに(というか河川山岳の常識を)
RVクルマなんてチープな機械を過信する…
典型的な自然音痴都会人(藤沢って時点で…)。好日山荘の上客、キャンプごっこ。


おれも山岳マニアからすればぜんぜん話にならないレベルだけど
この人達には同情できない。


…ただこれ、店員の避難勧告も遅すぎるし
渓流を4WDでわたらせるようなキャンプサイトに、高台の避難区画がないのかっていう話もあり
サイト側の業務上過失が問われかねない。
源流域だから、湖みたいに増水することはないはずなんだ。


増水してる時点でむしろ、車両でわたらせるなんて禁忌だ。
都会人には分からないが、山の人間なら常識だ。
http://www.well-camp.com/map/ADV-zone/adove.htm


↓こんなのRVっていわないんだよ、SUVは舗装路専用みたいなもん。
増水して水かさがボディまで来てる本流に突っ込んでいってそのまま流されてひっくり返ったんだろ。
客も客なら、こんなクルマを許可するサイトもサイトだ。
ハイトを高く加工してるランクルジムニーならまだしも…いやジムニーでも軽くて流されるか。

こういうときは川にはクルマだろうが近づかず、一番高いところでじっと待つんだよ…
店員も馬鹿だ、山の素人にクルマで避難を薦めて…まさか車で渡るとまで考えなかったのか??相手は都会の素人だぞ…


どうやら不法の地形改変が続いたいわくつきのキャンプ場…
しかし要点は、地形の改変ではなく(下流域の鉄砲水の退避エリア、津波の避難所や防潮堤だって、造成で作ったりする。)
改変の有無は関係なく、四駆キャンプサイトだとという中洲が、増水や土石流発生時に「高台避難所として機能するか」、だ。これは土木建築設計の領域。
そして増水時に避難誘導の方法が確立されているかだがこれは防災の備えの話。増水時に車両で川をわたることを避難と称してスタッフが呼びかけるなんて正気じゃないよ。知識がなさすぎる。大体がクルマってのは浮くもんだ…津波襲来時の映像でわかったとおり。つまり水位の上がった川を渡れば濁流に押されてひっくり返る。

http://mainichi.jp/select/news/20140804k0000m040041000c.html
神奈川県山北町中川のキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」で、中州から避難中の車が増水した川に流され母子3人が死亡した事故で、キャンプ場の運営会社が無許可で中州の形を変えるなどの行為を繰り返し、河川法に基づく県の行政指導を6回受けていたことが分かった。指導を受けての是正は確認されているが、県は事故当時の状況に問題がなかったかを調べている。

 県西土木事務所によると、最初の行政指導は2008年4月。県の許可を得ず、事故のあった河内(こうち)川の中州に土砂を搬入し、木製の橋を架けたとして元に戻すよう求めた。その後も、中州の近くの川底を掘削したり、土石を積んだりするなど無許可の行為が発覚。河川法に抵触するとして11年8月までに行われた行政指導は計6回に及んだ。

 同事務所によると、運営会社は指導のたびに是正してきたという。しかし12年3月、トイレや洗い場を無許可で設置したとして撤去を求める行政命令を出した際には、同社は命令の取り消しを求めて県を提訴。横浜地裁は請求を棄却し、東京高裁の控訴審も今年7月30日に同社の控訴を棄却している。

 地元関係者によると、キャンプ場は約10年前に運営会社が岸を削って川幅を広げ、小さかった中州に土砂を運び、四輪駆動車専用のキャンプサイトとして整備した。ホームページでは「人里の喧噪(けんそう)を離れ大自然を満喫できる」と宣伝。四輪駆動車が川を渡る写真を掲載している。運営会社は毎日新聞の取材に「責任者が不在で何も話せない」としている。


 ◇


はやくも多摩川・釜の淵では、中洲にテントキャンパー続出…今年は歩いて渡れるから。
小河内ダム国交省)以外は放水警報サイレン出さないからな…


歩いて渡れなくなる程度には増水するぞ…都営の白丸ダム多摩川発電所の放水だけでも。


以前、大型台風通過時の増水を見に行ったが(うーうーサイレンがうるさい暴風雨の中で)


釜の淵の中洲へ降りるスロープの半分が水没し、流速はゆうに60kmhぐらい、要は鉄砲水。
中洲は全部なくなって端から端まで水没のフルスペック仕様。2m以上増水。
小河内ダム放水が本気をだすとこうなる。こんど映像で撮影してきてやるよ。


 ◇


個人的に、スキンダイビング装備や浮き具などの導入を決めた。
あまりに簡単な理由で人が死にすぎる。
消防到着までは時間がかかる。
渓流はひたすら冷たいのでまずはその対策から。あとは深度潜水の訓練あるのみ。
その代わり、面倒だから要救助者の髪の毛わしづかみで浮かせて曳航するぞ。甘やかしはしない。
7/30
晴れ
15:00
現場気温28℃
御岳橋下、水温18℃。15cm


7/31
晴れ
16:30
現場気温30℃
釜の淵対岸、水温21℃。15cm


8/3
晴れ時々くもり
17:30
現場気温30℃
釜の淵の200m下流、水温20℃。20cm
本日は日曜で夏休み、大勢が釜の淵や長渕や調布橋下にごった返している。
米兵一行が釜の淵ダイブに夢中で、ビキニの女性を飛び込ませようと躍起になってはしゃいでいた。結果的にダイブしたが事無きを得た。あそこは飛び込み位置がほぼ一箇所で決まっている。
どうしても渦が巻く釜の淵下流は体が沈みやすい…顔まで沈みながら何とか崖にしがみついて、よじ登っていた。これを間違えると水を飲んで溺れるのだろう。
大半が多少は多摩川慣れしており、無難に見える。やはり「よほどのうかつ者」だけが溺れるものらしい。ごくたまに。
ガキがタバコ吸ってたが、まあ見なかったこととする。


ダイビング器材を揃えつつあり、救助用を兼ねてまずはスノーケリング&キャニオニング用として訓練を積む。
御岳から羽村まで流されていけるかなあ…ウェットスーツじゃ冷えてギブアップが先だろうか。普段着で20℃の川に入ると3分で足が凍えるからなぁ…
レジャーカヤックでロングセーリングやってる人はたまにいるんだけど。下見で川辺にいたら二人ほど流れてきたわ。
自分も溺水者にならぬよう気をつけるのは無論。まぁ水泳部出身で親も日本屈指の名コーチだし?なんとかなると信じたい。ウェイト付けなければなんとかなるさ?


8/12
曇り時々小雨
現場気温22℃前後
水温推定20℃ぐらい
スキンダイビング装備を揃えたので、ラーニングに入る。ヤフオクとはいえちゃんとメジャーメーカーで揃えた…TUSAや有名スーツブランドで。
万年橋の西側、畑中2丁目のキャンプスポットから入水、対岸渡りを繰り返して習熟度を稼ぐ。
スノーケリングというもの、ウェットスーツというもの、使ってるフィンの性能などなど…
レスキュー前提で、あそこへ到達するにはどうすればいいかという課題をいいくつかこなす。無理して急流を泳ぐより、少々難所でも岩場を昇り降り歩いて移動するほうがいい時もある。
川はミニチュアな海だから、濁流に急流に渦、プールのようなおとなしい平瀬など、めまぐるしく変わる。
濁流の渦へ飛び込んで、その影の凪いでいるところへ飛び込むと、急な流れの激変で対応が難しいというか、意識の切り替えが追いつかない。
海と違ってかならず強い一方向の流れがあるので自由度が低い。
斜面で高低差が大きくあまりに激流だと、フィンを使ってさえ対岸へ渡れない。まっすぐ流れに沿って流されるしかない。すぐ先に川の真ん中で流れをせき止めてる岩があるときは入水位置の判断が難しい。


スイミングスクールや水泳部程度の経歴はあるとはいえ、装備つけて泳ぐのは初なので億劫だったが
結果的には3時間半も泳いでいた。
やはりレジャーとしてメジャーだけあって楽しいのは間違いないし、多摩川はミニチュア河川なのでイージーでもある。なにより、何をやってもラーニング段階が最も面白いもんだ。
浅瀬が多くスーツの腹が擦れたり、匍匐前進を余儀なくされるので、川遊び客も近寄りやすいんだが…前述のとおりいきなりすぐ先が激流や淵だったりするので、流されたり、急な深みで足がつかなくて沈んだりすると死亡事故になることも多い。


途中でキャニオニングへ移行、淵に隠れてる鯉の群れが驚いて逃げたり、ヤマメと並走したり…
惰性で流されたりフィンキックしながら釜の淵まで到達、
せっかくなので釜の淵の潜行も2回ほど試行。


約1kmの流れをキャニオニング・スノーケリングしてきて、淵の場所や深さは全て覚えた。
ここらへんの急流・早瀬は全部浅瀬過ぎて、腹がこするほどで泳げないので、陸路を使う。カヤックもルート選択が大変だろう。激流でも水深1mもあったほうがむしろ流されることができて楽なんだが…ただ時速35kmを超えるような流れは交通事故的に洒落にならんので基本的には忌避し陸路を使う。すぐ先が浅瀬や岩礁だから。


やはり釜の淵は、川の流れ全部が当たる絶壁だけあって別格…


多摩川全体が、水質はさほどではなく、藻類でうすく濁っている。ダム湖水なので仕方がない。
ゆえに5mはあるだろう釜の淵になると、マスク越しでも3m先がぜんぜん見えない。深みのど真ん中で潜ると自分がなんm潜ったか、どの程度流されて岸壁からなんmぐらいか、すぐ見失う。座標や流速がわかんなくなる。
ためしに2mほど潜行したけれど、やはり見えず。小型のライトも持参したので点灯したが、焼け石に水だな…大型ライトじゃないと無意味、どのみちチンダル現象で視界内を照らすだけだが…。
昨年の溺死者が出た時も、地元消防は一名のスノーケリングでは刃が立たず狼狽しながら時々3mぐらい潜ったり、大半の時間は水面付近を浮いてばかりだった。あとで聞くと水難救助隊しかスクーバ装備はもらえないんだってさ…
通報から2時間後、調布からきた水難救助隊スクーバ隊が4人ぐらいで環状検索して30秒ぐらいで見つかってた。そんでもたしか一回目の環状検索は空振りだったぞ、だからブイの位置をすこし上流側へ変えてまた潜ってた。


つまり釜の淵ってのは水深が5だか7だか不明だけど
よほど必死になって火事場の馬鹿力で思い切って潜らないと、スキンダイビングでのレスキューはほぼ無理だ=それなりの経歴を持った人でないと自身が危険。
できたとしたら幸運でしかない。溺水者発見と引揚げをね。
辰巳の国際水泳場みたいなプールじゃないから、川の流れが激突してる場所だから、
微妙にうっとうしい流れがあって流される。うまく上流側から進入しないと効率的に潜水できない。
あとはもう、飛び込みスポット付近は岩場が崖になってて淵底まで続いてるから。岩を掴みながら潜るとか…ダイビング練習でロープ掴みながら潜るように。
流されながら潜ると余計な力がいるのであまり長く潜行できない。


調布のスクーバ隊は2時間はしないと来ない。
うまく近くにスキンダイバーがいたとしても、地元消防のスノーケル隊員がすぐ来たとしても、5〜7m淵の底の溺水者を目撃して掴み取れるかは「運」だ。
ブイとバラスト付きロープがあればね…まっすぐ潜行できるけど。そんなん持ってるのは消防だけだ。
対岸渡りも色々やってみるとわかるが
へたにパドリングやキックで泳いで渡るよりも
つかめるなら川底の石を掴んで匍匐前進したほうがずっと速い…同じことがロープ潜行にも言える。


川遊び視点でも、釜の淵周辺の川底地形を観察してみたが、
浅瀬の先に、ゆる〜く深みがあるように見える。酒に酔ってたら油断するだろう。
しかし45度の傾斜はそのまま5m底まで一直線で、濁って先が見えない。
そう、濁って先が見えないから、怖いものに蓋がされてて、見えない。そっちへ走っていけばいきなり深くなってあれっとおもったら沈んで吸気時に水を飲んで、肺に空気がないから沈み続ける。2分で意識なし10分でお陀仏だ。ウェットスーツ着用なら浮くが人体は沈むしフィンがないと推進力もない。


もし
・川底ヌルヌルに流れの速さが加わり、足を取られて転倒したら
・淵の境の斜面をナメてかかり、ボールを取りに行ったら足がつかず沈んで水を飲んじゃったら


そのまま仏様になれるかもしれない。
防水カメラがないので現場をお見せできないのが残念である。


8/15
イデアで、スキンダイビングの限界を伸ばす…


・充填式エアスプレー缶600cc容積で、簡易スクーバできないか…
(誰もやってない…3Lぐらい詰められたら1〜2回分の呼吸だ…ただ浮上に際しスクーバ専門知識が多少必要)
(ペットボトル2Lの浮力が2kg、人体の重さは水中で10%なので=20kgの子供は浮く)
(600ccアルミ缶なら浮力0.6kg=60kgの人間が浮くための10%の浮力となる…1kgウェイトで相殺可能)
・シースクーターで運動を減らして酸欠を遅らせられないか(いいものほどすごく高いけど)
・ダイバー用耳栓で、耳抜き時に慌てにくくできないか


運動や呼吸の制約を減らし、耳抜きだけに専念するのは、レジャーやスポーツはともかく、救助には得策。
こうして自転車業界など、手を染めたあらゆる業界の業界常識を創意工夫で打ち破ってきたのが筆者である。


消防スクーバ救助隊の到着を待ったら2時間水没で死亡確定。ほぼスクーバ隊=死骸移動部隊である。
3m超の水深、川幅広い、だとその可能性が出てくる。
狭い川で沈んでる場所が明らかなら、腕やノウハウのあるスキンダイバーのほうがすぐ潜れる。
プールでは素っ裸の監視員が装備なしで「すぐ」飛び込むから助かる確率が高い。


08/16
つづきはこちらで
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140816/1408100253