先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

アベノミクスのメカニズム

インチキ種明かしともいう

The 2nd

株投資バブル=宝くじ当選者バブルだが、それを根拠に世間がバブルになると
バブル崩壊時は「国民全員で補填」=原発事故と同じ


http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1405034678/
大多数はピンとこない
「不思議な好景気」繁華街で空車が消えた! 銀座画廊は大盛況! 3800円カニ弁当バカ売れ


http://www.gruri.jp/topics/14/07101100/
80'sバブルナイトにオジさんオバさんが1500人! ピンとこないバブル再来?

 ついこの間までデフレが猛威をふるっていたのに、何かおかしいのだ。銀座に行けば高級寿司屋は満杯で高級クラブの出店ラッシュ、デパートは高いモノから売り切れ、ギャラリーでは数百万円の絵画がポンと売れる。かつてのバブルみたいな好景気がやってきたのだろうか?

 昨今なにかと話題の多い高級ホテル業界・不動産業界の景況について識者に聞いた。

■高級ホテルでバブルナイト?

 つい2年前までは、1泊7万円などとうたいながら、実際にはディスカウントに次ぐディスカウント。客がいないのが格好悪くてメインダイニングのレストランを閉めてしまう所もあった。だが、今は違う。

「ウチもそうですが、都内の高級ホテルは稼働率が9割を超えてもう一杯です。ここ1年で見ても3〜4%上がっていますが、この上昇率は近年になかったことです。お客さんの割合は4割近くが外国人で、ほとんどがビジネスマン。観光客も増えていますが、日本での仕事が忙しくなったということです」(外資系高級ホテルの営業担当)

 ホテル業界に詳しいノンフィクション作家の桐山秀樹氏によると、2020年に東京五輪が開催されることもあって、東京はいまホテルラッシュなのだという。
 
「今年4月に京橋にマリオット系列のホテルが開業し、6月は虎ノ門ヒルズに『アンダーズ東京』がオープンしています。そして来年には大手町に『アマンリゾーツ』、16年には『星のや東京』が進出することになっている。既存のホテルも負けずに、グランドハイアット東京が4月に“エイティーズバブルナイト”と銘打って1500人規模のディスコイベントをやったのですが、オジさんオバさんが押しかけて、これが大盛況でした」

 それもあって、目下、ホテル業界は1990年代、2000年代に続く“第3次ホテル戦争”と呼ばれるほど過熱しているのだとか。

■中国人が買い漁る都心の高級マンション

 そして、高い買い物といえば不動産である。たとえばアベノミクスのスタートとほぼ同時に売り出され、超高級マンションとして話題になった東京・千代田区の『パークコート千代田富士見』は、一番高い部屋が4億4980万円。だが、発売されると、あっと言う間に“蒸発”してしまったそうだ。

「これほどの物件だと、中古で転売するだけで利益が出ると言われています。一般に都心の高級マンションを買う人の3分の1は“半投半実”。例をあげるなら、息子を東京の医大に入れた地方の病院経営者が、卒業させた後に売ってしまうというもの。6年後に売っても高く売れるという計算があってのことです」(住宅評論家の櫻井幸雄氏)

 もちろん、中国人などの外国人が参戦していることも見逃せない。彼らは北京五輪が決まったとたん不動産が上昇し始めたことを“学習”して知っているのだ。

「大多数はピンとこない『不思議な好景気』が始まった」より

週刊新潮 2014年7月10日号 掲載