先従隗始・温故知新

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多摩川・釜の淵 2017現況


以前のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140816/1408100253


水難発生を念頭に、今年時点の
・川底の地形変化
・流量や流速


などを調査しつつ、機材点検、訓練とした。


昨年から、釜の淵はかなり浅くなった。
増水の時に砂質でかなり埋まってしまったからだ。
今年は水深計を導入したのであちこち計測してみたが、せいぜい瞬間4mだった。1m以上は埋まったことになる。


昨日は調布橋水位計も−2.45m付近とかなり浅く、これは今年の少雨で小河内ダム渇水のためである。
なので毎年恒例の都市部からのバカ若造集団も、すっかり油断慢心して、釜の淵手前の浅瀬を駆けずり回っていた。


https://youtu.be/Fl69wmWYlRQ

このように、晴天で、水位が低く、ダムからの水が濁ってなくても、
釜の淵には常に濁りがある。


他のふつうの淵と違い、釜の淵は、
多摩川のすべての水が一度崖にぶつかり、その右へ流れた水が広い湾でゆったりと渦を巻いて滞留してしまうため、水面はゴミだらけとなり、水中は富栄養化している。汚いがために川石は魚の餌の藻がびっしり。水じたいも濁ってしまい2m視界がせいぜい。ちなみに昨年にだいぶ増水の土砂で淵全体が埋まったがそれでも最大で水深4mあるのが水深計で確認できている。


あまりにゴミが多いのでシュノーケルの逆止弁に小枝がはまり込んで常に浸水するようになって慌てた一幕もあった。冗談ではなく生死に関わる。


ここで溺れて気絶して沈んでしまうと「姿が見えなくなり」、映像のようなダイバー装備がないとまず水難者の迅速な検索は不可能となる。50mプール並みの広範囲だからシースクーターがないとちっともはかどらない=息が続かない。