先従隗始・温故知新

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主に財界産業界各位へ 二度目の最後通告(二度目だけど最後…)

『まだ、今なら間に合う…』


 ◇


安倍政権が円安にしたんだからしょうがない。


原発停止により火力発電向けに調達してる原油のコストは、原油輸入総額の1割だ。数字が出ているので民放などで報じられている。http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140512/1399818146


つまりこの機序を説明すると


すき家ワタミが人手不足になったのはアベノミクスのせい
・輸入超過が膨れ上がってるのもアベノミクスのせい


要は、乱暴な株バブルを起こし、円安で見せかけの大企業収支改善をしたが、
『副作用が大きすぎる』のだ。
これはアベノミクスについて政権発足時からずっと言われてきたこと。


パチンコで当たるといきなり大儲けになる。
景気も同じことで、いきなり株バブルなどでガンガン上げてしまうと
マネーはともかく、他の物質的人材的パラメーターの補充が追いつかなくなり、
そこへ消費増税アジュバントとしてジワリと作用し…
黒字倒産のようなことが続発する。


まともな起承転結がデキナイ、売れないライターみたいな。急発進急加速急ブレーキ激突…


安倍政権は極右右翼タカ派だけによるティターンズ政権だ。
嫌いな敵ジオンの技術であれば使わないからマーク2にガンダリウムは使われてない。撃たれるとすぐぶっ壊れる。
何に対しても鉄拳制裁。
ようは知識も偏ってるし
体育会系でバカだ。
右翼と極道はリフレ政策をさせたがっていた。だからそれだけやって玉砕した。
猪突猛進で靖国参拝したり中韓米に喧嘩腰の挑発声明をしたあの態度だ。


…ここまで書けば金融アナリストや大手経営者はもう、
なすべきことがわかるだろう。
大いに倒閣に協力するか
こっそり倒閣を支援しておく。


日本では、政策の抜本的な仕切り直しは、政権交代(たとえ党内でも)でしか果たせない。安倍内閣ではもう詰んでいる。


ギャンブルでの大勝ちそのものは否定しない。
だが、いつまでもそれだけのワンソースに依存するようでは「その人のためにはならない」
待ちぼうけの教訓しかり…一過性の政策を採択した政権は、それによるプラマイ混合の各パラーメータが大方出揃ったところで潔く身を引くべき。


関連エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140331/1396261891
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140515/1400201829


 ◇


さっそくBOJ総裁の発言にも影響しているようだが…

http://www.nikkei.com/markets/kawase/kawase-focus.aspx?g=DGXNMSFK2103Y_21052014000000
黒田総裁が気にし始めた物価2%の「質」
編集委員 清水功哉
2014/5/21 20:30
15日の講演に続き、21日の記者会見でも「この1年で需要が高まった結果、人手不足など供給力問題が顕在化してきた」と指摘。労働力や設備など供給面の制約が経済成長を阻害しかねない点に懸念を表明した。それを避けるため、企業の前向きな投資、女性・外国人の労働参加推進、生産性向上に向けた政府の規制緩和といった官民が取り組むべき3つの課題まで列挙した。


15日の講演で指摘した通り「趨勢的な人口減少と高齢化や、デフレのもとでの資本ストックの蓄積鈍化などによって、日本経済の供給力の伸びは低下してきた」からだ。この供給力を前提に需給ギャップを埋めるなどして「物価2%」を達成しても、実現する成長率はあまり高くならず、人々の生活もあまり豊かにならない恐れがある。


しかし経済成長というのは、いったん豊かな国になってしまえば上げ幅はないに等しく…
いわば貧困から豊かさへというのは、子供のお小遣いから大人の収入への昇華でしか無いから…


しかし政治とか大企業というのは、ない、っと言ってしまうと経営や国家経済ががらがら崩れてしまうので
四苦八苦しながら口先だけで何とか市場維持しようともがいている。どんどん薄利になり上げ幅が減ってきていてもだ。


よってデフレ脱却というのが、株投資バブルを仕掛けるための方便にすぎない以上、ウソ同然である以上は、
いつボロが出て退場を迫られるか、バブルゲームが崩壊するか、でしかない。
質実なんて無いのだ。
要はサービス業とはお客さんを口先やムードで満足させるソフトウェアな仕事…マネーや経済政策も似ている。それはしかし詐欺師と紙一重の仕事…
社員の給料が終生上がらない企業で、「上がらないからなんだ、とっとと働け」と言っていたらみんな気持ちが腐ってしまう。
あれやこれやとモチベーションが発生するよう工夫しながら何とか社内を回転させていく。
端的にはワタミユニクロだ。洗脳に近い手法で「私はなんて幸せな仕事をしてるんだろう」と思い込ませとにかく夢中で働かせる、たとえアルバイトでも社員並みに。
いわば大臣や国家銀総裁のうそくさい口先介入の数々も、世界市場という奴隷を、洗脳して働かせるワークと言ってもいい。


きっつい事故原発での作業なのに(被曝上限に達するとクビだし…事故後はすぐ達しちゃうから)、
すぐそこで除染という少し楽な作業があれば、そっちへ言ってしまうのが労働者。
事故原発で建設の受注を受けるより、宮城や岩手の復興とか、五輪特需へ流れてしまう。


人は、
サービスも仕事も「選択」する。
片方へ流れたらもう片方にはいない。人は増えたりしない。
アタリマエのことがわからん連中が、『いきなり』公共事業などで仕事だけ『急増させて』しまう…エリート官僚や坊っちゃん議員がやりそうなことだ。


安倍政権は小泉政権と違ってあまり優秀じゃないブレインばかり集めてきたので、(小泉総理には、お友達感覚というのはなかったし)
そこらへんの事前調整、叩き台が「最低」だ。
やってみてからボロボロと落ち度が相次ぐ。
つまりそういうボロボロ崩落はだんだんとあちこちの分野で増えてくるので、
2〜3あるうちはまだなんとかなるが
やがて多すぎて経済社会、労働環境、全体が回らなくなるだろう。安倍にやらせなきゃよかったと抗議する業界が出てくる。


最初から全体がわかってる天才や経験豊富の人ならば、そうした火の車にはしない。…ただ全体調整が常人には理解できないので文句を言われやすい。
1つや2つの浅知恵を素晴らしいと思い込んでしまうような凡庸な人は、ケアが全体まで行き届かず火の車にしてしまう。これまたひとつふたつの勢力の都合だけで強引に事を進めるので摩擦も目立つ。


最初にアベノミクスという言葉を聞いた時に述べたことをまた書いてお開きにする。
「最初の土台が傾いてるから、後で何をやっても無駄だよ…」