先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

福島第1原発で、土木作業員がオペミスで死亡の件




http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111214_02-j.pdf 福島第一原子力発電所 固体廃棄物貯蔵庫の状況
おそらく定検機材倉庫か。









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右翼・自民・再稼働側は
原発を嫌うようになってしまった側の市民は、センチメンタル、ただ怖がってるだけ」
とのたまうのがセオリーだけど
じゃ東電なり他電力が
「おう客、おまえはこっちの経営の都合も無視して原発こわいこわいと騒ぐのか、再稼働させろよ」
と、ツメ寄れるのか…


そういう民間の窓口の、
接客やサービス業の【苦労】を知らないのが
右翼左翼・政党政治の不備であり、20世紀型政党政治の限界。


政治ゴロと代議士に全て委託したら
まるで兵士のように自分の仕事を(しかも権力、暴力、財力、組織力を用いて)するばかりで、
世間に出てこなくなってしまって、使いものにならない。頼む側の冥利ではちっとも動かない横暴な面々。
いわば新種のヒキコモリ。ヒモ。


多種多様なお客を抱える重商主義が進化している現状では
政治ゴロや権力強権発動による、強引な再稼働とか棒引きとか言った行為は、不可能である…
すくなくとも日本国では。


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http://www.minpo.jp/news/detail/2014033014821
本県復興の思い本に 東北エンタープライズの名嘉さん 技術者目線で課題指摘


 いわき市原発設備メンテナンス会社「東北エンタープライズ」会長の名嘉幸照さん(72)は、東京電力福島第一原発事故収束の願いや本県復興に向けた思いをまとめた「“福島原発”ある技術者の証言」を発刊した。
 名嘉さんは約40年間、福島第一原発で各種機器の維持・補修業務に関わった。原発事故への国民の関心が薄れつつあると危機感を抱き、1カ月で書き上げたという。
 「技術者の証言」は4部構成で253ページ。「事故処理の現場と政府・東電」の章では、事故収束作業のため福島第一原発構内に社員を送り出す際の苦悩などを紹介した。原発の海外輸出に前向きな政府の姿勢を批判している。
 終章の「福島の真実と未来」で、双葉郡の再生に向けた国のグランドデザインが示されていないと指摘。東電福島第一原発沖合に、汚染土壌などを埋め立てた人工島を造り、廃炉作業などの拠点にすべきと提案した。
 原発事故で富岡町の自宅を離れ、いわき市に避難している名嘉さんは「原発関係者や福島の人々への『遺言』のつもりで書いた。現場に密着した目線で課題を克明に記し、発信したかった」と述べている。
 「技術者の証言」の出版元は光文社(本社・東京)で、初版は8千部。1冊1400円(税別)。県内の主要書店で販売している。
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 名嘉さんは沖縄県伊是名(いぜな)村出身。渡米し現地の大学で学んだ後、ゼネラル・エレクトリック(GE)社に入社した。技術者として、同社の原子炉を採用した福島第一原発に派遣された。昭和55年に独立し、「東北エンタープライズ」を創業した。

( 2014/03/30 08:45 カテゴリー:主要 )

うまく防波堤などと組み合わせたら、また万一に津波が来た時の【減衰】には使えるか…


沖合にトリチウム水を捨てに行くのが現実になった時、どうするかだな。パイプラインかタンカーか。


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掘り返しに10分、医務室まで10分だから、土木現場で広大な敷地と考えたら普通といえば普通…
ただこの実態を気にして仕事を請けない人材は出てくるよね。五輪でも他の地域でもいくらでも仕事はある。
ヘリは少ないし他の現場に飛んでってしまう…福島原発だけ重点的に優先で飛ばすのは不可能、事故現場からヘリポートが遠いと結局は時間的にムダ、など課題は多い…救急車が迅速に収容してすっ飛ばす方がマシかもしれない。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014040502100003.html
福島第一死亡事故 命のサポート不備 救出から診察まで25分

2014年4月5日

 東京電力福島第一原発で先月二十八日、掘削作業をしていた下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が土砂の下敷きになり死亡した事故の詳しい経過が判明した。安藤さんは十二分後に土中から救出され、助かる可能性はあった。だが、原発の常駐医が診察したのは救出から二十五分後など不可解な点も残る。特殊な現場だけに、改善すべき点がありそうだ。 (小倉貞俊、片山夏子)

 事故の一報が現場から現地対策本部に入ったのは、発生から十一分後、救急救命の経験がある医師が二十四時間体制で常駐する医務室には十三分後だった。

 東電は速やかに医務室と本部に通報するよう、元請け会社を通じ、通報先の電話番号などを記した連絡体制表を配布している。

 だが、現場監督クラスの作業員は「通報先を知らない作業員が大勢いる。連絡が何段階も経由して遅れてしまうのが心配」と指摘。ほかの作業員も、連絡体制は必ずしも現場に徹底されていないと言う。

 安藤さんの救出は発生から十二分後と早かった。狭く動きにくい現場を考えれば、同僚が懸命に救出したことがうかがえる。

 「危険なのは確かだが、十分程度なら、医師が適切な措置をすれば助かる可能性はある」(日本救急蘇生普及協会長の野口宏愛知医科大名誉教授)

 だが、現場から二キロ近く離れた医務室に運ばれて診察を受けたのは救出から二十五分後。医師の指示で同僚が心臓マッサージをしたとはいえ、時間がかかっている。その理由については当事者間で話が大きく食い違い、はっきりしないが、別の作業員は「現場に担架があるわけでもなく、搬送に使える車が近くにないときもある」と話す。

 福島第一には救急車一台と搬送車三台があり、本部がこれらを活用してサポートしてもいいのに、医務室までの搬送は現場任せになっている。

 医務室には自動心臓マッサージ器などはあるが、できるのは初期救急まで。

 それ以上となると、設備のそろった病院への搬送が必要だが、福島第一周辺の病院は閉鎖中で、いわき市内の救急病院は医師不足が指摘される。

 東大医科学研究所の上(かみ)昌広特任教授は、ドクターヘリの活用が必要だとする。「ヘリなら、より高度な治療ができる福島市仙台市の救急病院にもすぐ運べる」。現在、原発から北に約二キロの公園が着陸可能になったが、作業員からは原発内に発着場設置を求める声が上がっている。


基本的に、廃炉現場の救急医療体制の拡充は東電の「廃炉カンパニー」部門の担当になるはず。
ヘリは予算や機数などからハードルは高い。ドクターヘリDMATは特に稀少。まだ公用ヘリならなんでもいいという方が現実的。
予算や、すぐできる的な意味で、『救急車と救急救命士』の常駐および事故現場急行体制…が最優先課題だ。
現状、構内救急車はあっても全く活用されてないし、最低限の常駐医しかいない。


コピペですます。このほうが処理が軽い。

The 2nd ‏@ka2nd 3月31日

@sunnysunnynismo @Enzo_67 ヘリヘリいうけどなあ 旅客機は空港が遠すぎなんじゃい、荒天ですぐ欠航! で陸路の新幹線や遠距離バスがむしろ便利みたいな実情も ちゃんと国交省の新人官僚なみにわきまえとかんと


The 2nd ‏@ka2nd 3月31日

@sunnysunnynismo @PCengineerX 「じゃあチェルノブイリ原発廃炉現場の現場医療体制はどうなってるの」ってのは霞ヶ関の会議席上なら誰かがすでに調査済みで資料が机上にあるんだろうけどねえ。


The 2nd ‏@ka2nd 3月31日

@sunnysunnynismo @PCengineerX 口笛吹いたらどこのヘリでも手空きのがくればいいんだしな。なんでヘリにこだわるんだって話は別として。


The 2nd ‏@ka2nd 3月31日

@sunnysunnynismo @PCengineerX また余計がられるの承知だけど練度予算実効性もろもろ鑑みても、傷病者運ぶだけなら基本は救急車、どうみても必要性があったら消防・警察・海保・自衛隊ヘリの公アウトソースぐらいで十分じゃ なんで自前なのかわけわからん


The 2nd ‏@ka2nd 3月31日

@sunnysunnynismo @terarin__ あれよ、もう現場から勝手にモバイルで119通話しちゃえ。んで次に免震棟の東電連中に事後承諾とる。 先に慣例を作って(前例を幾つか作って)、後にルールとして飲ませる。


共産党がウラ取りしてきた。まーそういう役割の勢力だからな。
ほぼおれが上述した指摘は間違ってないね。


うちのじいさん三井倶楽部のメンバーだった…おれにもパーティくるよう誘ってくれたが色々あって頓挫。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-04-20/2014042015_01_1.html
死因は「外傷性窒息」でした。

 元請けは東電グループの東双不動産管理会社。安藤さんは1次下請け会社所属で新潟県の出身でした。
重機使うべきだ

 「作業計画が間違っている」と指摘するのは耐震補強工事の施工管理の経験をもつ建設関係者。旧三井財閥グループの“迎賓館”で築百年とされる「三井倶楽部」(東京都港区、れんが造り)の基礎補修(2006年)などを担当しています。

 関係者はいいます。「東電公表の事故現場の図面と写真をみて、これはやってはならない作業だ、と直感した」。事故現場の断面図(別掲)、写真は作業員が倉庫の地中梁(はり)の下にもぐり、建物基礎の下に埋められている地盤を安定するための均(なら)しコンクリートを破砕機で崩している場面が描かれています。

 関係者は「こんな現場で掘削作業をすれば振動や圧力で土砂が崩れ、作業員が埋められてしまうことは明らかで、重機を使うべきだ」と力説します。

 東電は本紙の取材に「現場が狭隘(きょうあい)で重機が使える環境ではなかった」(本店広報部)としています。関係者は「それは言い訳にならない。リスクアセスメント(危険予測)をすれば当然、土砂崩れ対策が避けられないという結論になるはずだ」と指摘します。
死なずにすんだ

 「重機が使えなければ、作業員の安全を考えて深く掘り、地盤を仮杭で支えるなどの崩落対策が必要だ。作業計画や作業手順はどうなっていたのか東電、元請けは明らかにすべきだ」。東電は「作業計画通りの作業だった」としながらも、仮杭による崩落防護策はしませんでした。

 事故前日の天候も指摘されています。福島地方気象台によれば同原発に近い富岡町のデータで前日の降雨量は9・5ミリ。「自然災害が発生する量ではないが、人の手が入っている工事現場で土砂崩れが起きるとすれば、施工管理ミスではないか」(同気象台関係者)と指摘します。

 原発の収束・廃炉作業に取り組む労働者を支援する日本共産党の渡辺博之いわき市議は「ビル管理が中心の東双不動産管理に耐久補修という特殊工事を元請けさせた東電の判断ミス。現場に責任を持たない丸投げ体質が、作業員の命を奪った。東電、元請けの安全配慮義務違反は免れない」と話しています。


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2014/05/09追記
その後、意識不明急患が出て、たまたまドクターヘリで救急搬送されたようだ。


(以下、システムエンジニア、イベント企画運営、政策策定担当者などというスキルをもって、問題提起する)
繰り返すが、ドクターヘリは希少であり、常にあてには出来ない。
希少なDMATヘリをいちいち原発作業員最優先で運用していれば、
今度は福島県内の一般人の急患を見殺しにする事態ともなる…それではいずれ地域事情として「軋轢、いがみあい」も生まれよう。


それに、除染はどうなる?
いまや事故原発は常に厳重に監視され丸裸だから、ちょっと人が倒れるとマスコミもネットも大騒ぎだが、
除染は民間丸投げで現場も県内各地へ分散し、おそらくこの夏に幾人が倒れてもたとえ収容先で死亡しても、音沙汰なしだろう。
除染側とさえ、医療格差、軋轢が生まれかねない。
野良仕事なんて、僻地の広い土地で、ひとりで老人が黙々とやって、熱中症で倒れてもかなり時間が経過するまで(へたすりゃ日が暮れて予定時刻に帰らないって気づかれるまで)気づかれないなんてこともザラだ。ひとえにこうした屋外作業での熱中症搬送は「筋が悪い」
原発作業員だけすぐ運んでもらえるのでは、妬みひがみが生まれるのではないか?


「基本は地上搬送体制と広域狭域医療体制、そして法人施設内の自前救急体制(設備機材人員)の拡充=自助努力」が先決。


3月の搬送遅れ死亡事故が、東電や、福島県や、政府など、各方位にとってダメージ、イメージダウンに繋がったので
反作用として、「過剰に再優先」にされかねないことを懸念している。
本末転倒にならないことを祈る。


政治家とか、下流しか知らないワーカークラスは、全体を知らず、見ないで「おれが手柄を持ってきたぞ!」と自慢して終わる…衆愚やゴシップに喜ばれるタイプ。
全体を広く見通して順番を決めたり平準化を進めるのが官僚(社会システムのプロ)とかエンジニア(ITシステムや機械などのプロ)の仕事だ。
とっととこんな道路全線開通させろよと一般市民が言っても、年度予算や都市計画性や土建業との折衝などふまえて全体最適化しているものなんだよ。下水道いきなり全部作ると仕事なくなるだろ的な意味でも。一気にやると大勢雇ってすぐ仕事終わってこんどは全員解雇だからね…衆愚に走るとそうなりかねない。偏り=アンバランスになってしまうわけ。トラブルや揉め事が発生しやすくなる。


昨日も奥多摩の山火事現場を取材してきたが、各地から40台も消防車が現地集合していたにも関わらず、現場までの道中の各分署出張所とも、地元向けの消防車と人員はちゃんと残してあった。
現地集合にあたっては、広域より薄く広く募っているし、特殊工作車が多かった。
だがドクターヘリはせいぜい各県に一機…運用コストの壁も厚い。http://www.fmu.ac.jp/byoin/DrHeli/01about/


以下、やはり海岸までは救急車であるなど(地元消防か、原発据え付けの私設救急車かは不明)
どこまで時短につながったか不明瞭である。
県立医大収容時点の時刻、オペ開始時刻など、必須情報が不足している。
双葉町郡山のヘリポートだと双葉海浜公園であれば原発から2kmはある。ヘリに引き渡し時点の時刻と、救急車がヘリポート到着〜ヘリに引き渡しまでの時間も重要だ。
イベントやシステムというのは、リハーサルを含めて、タイムラインの確認を確実にすることが重要なのだ。たとえばドラマやアニメのタイムラインもそうして緻密に構築され検査される。

http://www.fct.co.jp/news/#201405095115033
福島第一原発 意識失った作業員、手術で一命取り留める↑

2014年05月09日 11:50

 きのう、福島第一原発で意識を失い、ドクターヘリで搬送された作業員は、緊急手術で一命を取り留めました。
 東京電力は、労働状態などを聞くことにしています。
 東京電力によりますと、きのう午後4時ごろ、第一原発の休憩所で、協力企業の40代の男性作業員が意識がもうろうとしているのが見つかりました。
 男性はドクターヘリで県立医大に搬送され、脳内出血の緊急手術で一命を取り留めたということです。
 男性は、多核種除去設備=アルプスの近くで重機の運転をしていました。
 東電は「作業と病気に因果関係はない」としていますが、過酷な労働はなかったか、作業員から話を聞くことにしています。


http://www.minyu-net.com/news/news/0509/news4.html
体調不良の作業員をドクターヘリ搬送 福島第1原発

 東京電力は8日、福島第1原発で、協力企業の男性作業員が体調不良を訴え、ドクターヘリで運ばれたと発表した。東電福島広報部は「作業に起因するか分かっていない。持病の可能性もある」としている。
 東電によると、同日午後4時20分ごろ、原発構内の休憩所で、意識がもうろうとした状態の男性を別の男性作業員が発見した。
(2014年5月9日 福島民友ニュース)


http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201405099
東京電力は8日、福島第一原発で男性作業員が意識を失い、救急車で搬送されたと発表した。

東電によると、同日午後4時20分ごろ、福島第一原発構内の休憩所「企業センター厚生棟」で意識を失いかけていた男性作業員を別の男性作業員が発見した。

男性作業員は構内の救急医療室に運ばれた後、ドクターヘリで病院に搬送するため、救急車で双葉町の郡山海岸のヘリポートまで運ばれた。

東電は男性作業員に持病があった可能性も含めて、原因を調べている。

2014年05月09日 09時57分 配信