先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

やくざ排除のつもりが、むしろどんどんシャドーやくざだらけになった事故原発の作業現場、人材事情


実態が理想を追い抜いてる。


同人でも業界でもそうなんだが
生粋の業界理想を求道するタイプと
カネとか成り行きとかで舞い込んでくるゴロや尻軽とでは
水と油だからね…
そしてすくなくとも製造業の生産ラインでは自動車も家電も含め、
後者ばかりで現場が埋まっており…イジリやツクリが大好きなマニアや職人は皆追い出され、ヤクザの下請け企業とかパート主婦若造とか…最近見てきた現場だとホンダは系列までみんなそうだった。
90年代まではものづくり日本。
00年代以降は、モノヅクリモドキ日本モドキ。
社員が現場で作業しないで後ろで命令と監視するだけの官僚化で、気が散って邪魔なだけ。
職人は社員邪魔だと抗議するが
ヤクザの下請けは手もみして先生先生とごまをするので…
…わかるよな?


まだ車や家電の生産はいいよ。原子力発電は?


そんな最悪の連中ばかり集まってる最悪の環境のまま再稼働ですか????
総理の脳みその中身はメルトダウンしてベストミックスされ、ベースロードを通って流れ出てるの?


もしあした、どこかの原発福島第一原発と同じ緊急事態が勃発したら
大多数の構内作業員が命令系統を放棄してすぐ逃げ出しちゃうんじゃないかな。あの時と違って。
命とカネのほうが大事だもん。











しまいには秩父小鹿野の除雪ボランティアも「右翼左翼抗争」になりはてていた…
組織の複数名が、役所募集ボラに入り込んでくるとそうなってしまうのと


秩父市という土地がそもそもそういう荒くれ住民が結構多いようで。いわゆる激しい土地柄は秩父事件譲りか。


左派の気配がしているとか、ブログで左派的なことを書いてるという前評判の流布とかで
青梅から秩父まで自腹を切って連日スリッピーな国道299をバイクで通って「黙々と除雪だけをしている」
俺に向かって
右側の市民や活動家や業者の嫌がらせは続いた。
嫌がらせしてる暇があったらお前も手伝えと、いう労力も惜しかったので目こぼししたがね。





関連エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140219/1392730864
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140222/1392992118




最初は多くの無党派市民が、
右も左もバランスのとれたニュートラルで開放的な市民だ。
しかしながら日本国支配のカビの生えた慣習が
右翼側だけを徹底して体制に組み込んで可愛がるので
「一回でも左発言をした一般市民を、殴りかかってまわれ」という伝統的な命令で常に動いているので
さいしょは右の発言も左の発言もバランス良かった一般市民は
次第に右に反感を持つようになり(殴られればね…
嫌気もあって右の発言をおろそかにするようになり、
【見た目だけは、左派市民】
に成り果ててしまう。

そのただの一般人の小僧やおじさんや爺さんを
バカで低学歴で知恵遅れの下級構成員は(たいていは粗末な部落在住 いや観察を重ねた正直な話)
「やつはアカ、サヨク、非国民!みんなでやっつけろ」
と部落ネイティブ総出で袋叩きにする…


そのくせ、サヨクや労組のアジトを襲撃してプロ同士で本気で抗争をしたりはしない臆病者だ。弱虫で卑怯なのだ。一般人をこづくほうが政争ビジネスとして役所も右翼も儲かるからだ。公安警察サヨク東側がいなくなったから一般人を必要以上に追い込むビジネスへ鞍替えした経緯がある。公安は右翼とのコンビだ。


ますます反感を買うわけだ。無党派やインテリの層から。
右は嫌いになって余り発言しなくなり
左派な発言に重要性が高いほど頑張って発言を続けてしまう悪循環。


つまり一般人から支援者賛同を得たいはずの右翼勢力は、自殺点ばかり得点している。


次々に殴りかかる様を見て良識や知性のある一般人は次々に右の面々に近寄らなくなり
ワルツッパリ犯罪者ばかり集ってくる。
一般人多数が右派発言を控えたり忌避するようになり


見た目上は、明言の場ではますます左派発言ばかり増えてくるという『本末転倒』
つまり右翼陣営はその粗暴によって味方を減らし続けている…
その証拠に、保守票と言われる自民公明はいずれも組織票「しか」アテにできなくなって久しい。総人口の2割未満だ。選挙の時に自民の臨時応援事務所の中を覗きこんでも、カルト信者みたいな中高年しかいなくて気分が冷める。わざわざ近寄ろうとは思わない。まして公明創価は…


かつてのおれは黒幕…右翼と左翼とそれ以外のすべての実質司令官であった。バランサーそのものだった。
なぜそれが最近になって急に”不在 空位”となったのか


よくよく熟慮・考えないと右翼だろうが左翼だろうが、身を滅ぼし、国家を早急に衰退させる。
すでに予兆は数々出現して危険な徴候。


安倍系の右翼は急に知能レベルが下がって、短絡的で欲求的なことをするようになったと気づく人は多かろう。
つまり生え抜き右翼だけのティターンズになったからだ。排外的すぎる。
そして職業的な右翼たちは得てして粗暴なだけで知性やガマンを知らない。しきたりルールに縛られすぎる。自陣営以外の周囲を観察して譲歩する余裕=大物の資質は持たない。
だからティターンズ化で急激にレベル低下してしまった。
戦いに勝って身を滅ぼす、古代戦争の定番である。(後宮小説が一例)
粗暴になればなるほど、パターンは古代史寄りに退行する。


だから業界の外から相談役や取締役を引き抜くことで、知性や冷静さや大局観を輸入するのが通例…
寄生獣』もただの人間をボスに据えて実験していた。
竹中元大臣も大いにこの機能において貢献度が高かった。
だが竹中氏ほど高機能だと霞ヶ関とヤクザの嫉妬を大いにくらって、右翼左翼の袋叩きに合う。
だから日本は今このように劣化してしまった。
袋叩きにしていた旧態依然の部署たちの暴走が行き着いた先が今現在…エデンの園をついに手に入れたという「林檎をかじるフェーズ」に到達した。
最も盤石な体制を手に入れた時、やがてすぐにその体制が身を滅ぼす発端となる。




ついでにいえば、
「強制力が強い空気=全国民をラジコンのように操れる技術」
を用いて、「いつでも政敵に一般市民を襲いかからせるシステム」…


このシステムにより子供でも政敵の大人に襲撃をかけるほどひどい世の中になって久しいが
(ラジコンであるから、自分が何をやってるかなどわかるはずもない、尋問してもポカーンとするだけ)


このシステムは『強化人間』そのものだ。
人々の脳裏に次々に嘘の情報を送りつけて
ラジコン同様に、その嘘情報でしか人々が動けなくさせる。他のやり方や考え方を封じる。
政府や右翼共が自分を操ってくる…その命令通りにしか動けなくする、逆らうと脅迫や懲罰を受ける…
『強化人間』は常にそういう仕打ちを受けていた。ありもしない虚構を価値があると信じこまされて常に戦わされていた。


それは物語の中ではごく少数の強化人間兵士だけの悲劇だったが、
現実社会では、大多数の一般人にまで適用されてしまった。
放送や通信の電波が届く限り、逃げようがない。


世間は実にゼータガンダムの様々な概念で染まってしまった。
参考エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140204/1391474474


 ◇


『五輪と復興』と
人材の奪い合いに、
人件費資材費が高騰のコスト増…


なにやってんだろうねあの安倍ってのは。
自分が、たった今、手柄を立てることが優先されすぎて
現場はその無計画性に振り回されてばかり。五輪招致も多額の賄賂の成果だしな(証拠がそろったらひっくり返るぞ)。


いいことを、やればいいってもんじゃあないんだ。
手順計画がおろそかでは逆効果、安倍は典型例。
リニアと五輪は、2〜3先の政権がやれば良かったんだ。


ただでさえ日本の政権には、5〜10の政権を長期計画性で束ねて長期計画を策定するという、大企業経営発想がない…それを与野党政権交代制などで言い訳してはならない。
(これは与野党交代制でも死守されねばならないから折衝が難しい…ただ右翼と左翼でつぶし合うだけの交代制なら逆効果の方が勝ってしまう…賽の河原と同じで崩し合うだけでは国が壊れる=昭和までの右翼左翼抗争をベースにした交代制では無理がある時代であり、いきなり戦艦VS戦艦でドンパチではなく、効率的な巡洋艦警備艇による哨戒の時代つまり最小限なすべきことを確実になす、そのためには利権抗争をKILL(外交とか水面下の交渉および合意などで)しておいて進めていく時代。)


国政というのは47都道府県、約1700自治体の『すべて』を掌握する立場…
風が吹けば桶屋が儲かる
漢方薬やハーブがどのように効くか…
複数の原料を混ぜたそれが、複雑に各個がどのように効果を示すのか『すべて知り尽くす』ことが必須。


つまり、『自分のことだけのボス』は、国政トップには不向き。
そういうのはむしろ首長や社長に向いてるんだよ。
崖から水が噴き出したから手っ取り早く止水したけど、今度はすぐそこの隣町の崖から噴き出した、隣町のことだから知りませんという姿勢では。そりゃ首長は自分が止水したんだという手柄しか公言しないけどね。


はっきりいって小泉の次以降…安倍には第一次からイライラしっぱなしだった。福田も別の意味では(途中から森や各利権の傀儡でなくなったら少しマシになったが)。
あんまりイライラしなかったのは麻生だけ。自公に限ってはね。

http://www.asahi.com/articles/ASG2T4PYDG2TUNHB010.html
五輪の招致活動では震災復興が強調されたが、資材や人手の不足による復旧・復興工事の停滞への懸念が広がっている。

 4月の消費増税についても、8割の首長が悪影響が出ると回答。全体として、先行きに明るさを見いだせない被災地の実態が浮き彫りになった。

 アンケートは、津波に襲われた3県の沿岸自治体と原発事故で避難区域が設けられた福島県内の自治体の首長を対象に実施。東京五輪の影響については「ややマイナス」が最も多い23人で、「大いにマイナス」も2人いた。

国家経営のバランス感覚=無欲で最適化を邁進する姿勢、
がまったくない安倍総理に、自民党内部も振り回されつつ、自民一強の情勢で安倍独裁者相手にこわくて何も言えない…という裏話が絶えない…マスコミレベルでさえ。


こわい独裁者が自分の手柄を増やすためだけに暴走を続けている…
たしょう賢い政策をやってるように見えても
このままでは日本経済がそのアンバランスによって瓦解してしまう。
中央政界も、安倍という悪例が出たことで真似する後人が出てきて実質悪化劣化する。


ヤヌコビッチみたいに退陣させられなきゃいいが…でも安倍総理って今回は信長を意識してるんでしょ…行く末は本能寺…

■注目ニュース■

 東日本大震災で特に大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の42市町村長のほぼ半数が、公共工事の入札不調について、今後さらに「深刻になる」とみていることが、毎日新聞のアンケート調査で分かった。

東日本大震災:被災42市町村長アンケート 入札不調「深刻化」、半数 人手・資材不足に不安
http://goo.gl/dREKie
東日本大震災3年:被災自治体アンケート 法の不備、障害/復興に地域差(その1)
http://goo.gl/UMlOAw
東日本大震災3年:被災自治体アンケート 法の不備、障害/復興に地域差(その2止)
http://goo.gl/ZDV6Wf




英国エコノミスト日本語オンラインサービス:2014年3月1日号<1>ウクライナの救済 Saving Ukraine
どうすれば西側が助けられるか How the West can help
ウクライナの大混乱は、西側がまだ善意の勢力であることを証明する良い機会である
http://www.eis-world.com/index.php?doc=20140301001
人間は徐々に、そして突然に破産するものだ――と、アーネスト・ヘミングウェイは書いている。独裁者は、ウクライナの退陣させられた大統領、ビクトル・ヤヌコビッチの運命が劇的に例示したように、同じようにして仕事を失う。.....<3>日本の右翼 Japan’s right wing
使命達成か? Mission accomplished?
■神風を描いた映画がナショナリストを勢いづかせていることが懸念される
http://www.eis-world.com/index.php?doc=20140301003
東京に住むある若い映画ファンは、映画「永遠の0(ゼロ)」を観るのがこれで3回目になる。彼は自分がチケットを買う列に並んでいる訳をはっきり意識している。.....

小泉の時はともかく
今回の安倍による右傾化ばかりはさすがに…「10年たってもいっこうに懲りてない【時代錯誤】連中、また、伝染病パンデミック」ということで、日本の政治と経済をぶっ壊すことでしょう。ある意味で小泉時限爆弾のディレイ炸裂…


本当に懲りないしつこい連中は、言ってもたしなめても駄目。犯罪に走る連中は逮捕や裁判を経るしかないように、
ウケイカなどといってまだ重度伝染病の病原になりたがる連中は、やりたいほうだいのあげくに国際社会・国内外市場とか、因果応報の、”洗礼”によって滅び去るしかない…他に薬がない。それは歴史の常…
なんかペレストロイカとウケイカって、いやなんでもない…
結局、民主も自民も役不足。政界自体がもうずっと、おめでたいままに温室育ちで時代錯誤の無菌環境で存続してきててしまったから、手遅れ。役者不在のままいちど滅びるしかない…倒幕や敗戦と同じ。。



あいかわらず国家としては優先順位の低いことに固執し、そこだけ部分的に独裁を強化…
んでカネコネ横行させ…
やることなすことがさぁ、アホとか無能とか悪いという以前に「古すぎ、冴えない」
政略結婚とか軍事で独裁とか…

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014031000818
自民、総裁直属機関を検討=集団自衛権
党内に配慮する姿勢を見せる一方、自らの直属機関とすることで議論の主導権は確保しておきたい考えとみられ


http://gendai.net/articles/view/news/148544
日枝会長との蜜月さらに深まり…「安倍首相の甥」フジ入社へ


 ◇


東電の舵取りは、無欲なる使命感だけで動けるやり手の手にゆだねられた…
いわばこれは東電にとって最後のチャンスだ。このリーダーを失敗させたら東電はやがて解体されるしかない。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2803O_Y4A220C1000000/
■「6次方程式」の先に

 「柏崎刈羽原発新潟県)さえ再稼働すれば、何とかなる」――。東電社内では、こんな期待もいまだ残っているが、トラブル続きの福島第1原発の状況と切り離して再稼働問題は議論されるのだろうか。新潟県知事の泉田裕彦は東電が新たにつくった再建計画を「絵に描いた餅」と切り捨て、再稼働には慎重な姿勢を崩していない。

 賠償、廃炉、復興支援、電力システム改革、原発再稼働。そして、企業としての再成長――。いくつもの難題を背負い込んだ東電の再建について、経産省出身の東電幹部は、「複雑な6次方程式を解かなければならないようなものだ」と話す。再建計画を書き換えても、経営陣が変わっても、東電が重荷を背負い続ける構図は何も変わっていないのだ。

 JFEを軌道に乗せ、NHKで受信料の引き下げと合理化を進めた数土。経営者として様々な実績を積み上げてきたのは確かだが、東電は、それら以上に複雑な難題をいくつも抱えている。

 数土も分かっているのだろう。「最初の半年が勝負」――。自らを鼓舞するように、社内にハッパをかけている。


劇薬飲んだ東電 数土次期会長VS最後の抵抗勢力


2014/3/3 7:00


 東京電力の福島第1原子力発電所事故から、もうすぐ3年。JFEホールディングス元社長の数土文夫が4月1日に会長に就任、NHK改革などで辣腕を振るったアウトサイダーの手に再建が委ねられる。水面下では、東電内に残る守旧派との最終戦争が始まった。

■エリートたちに渡される片道切符

 ある東電のスタッフ部門幹部は年明け早々、上司に呼び出された。告げられたのは、原発事故の賠償や除染などの作業が続く福島県内での勤務だった。

 「転勤のタイミングは分からないが、いずれ福島に行ってくれないか」

 東電社内には、少し前から「東日本大震災のときに50歳以上だった管理職を福島に派遣するらしい」という噂話が流れていたし、事故の責任の一端は感じている。家族のことを考えれば、まだ働かなければならない。この幹部は具体的な人事発令があれば、赴任すると決意したが、「なぜ、自分が選ばれたのだろうか」という思いが残るという。

 管理職の福島派遣を巡り、東電社内に「選別説」が流れているからだ。

 「発電所や支社など現業にたずさわる幹部は、どうも福島行きがほとんどないらしい」「異動の片道切符を渡されるのは、本店や支店の管理部門ばかりだ、とも聞く」……。原発事故前の東電を動かしていた企画や総務など中枢部門で働く東電エリートたちが、狙い撃ちされているというのだ。

 500人規模の福島派遣が盛り込まれた再建計画「新・総合特別事業計画」が政府に承認されると、候補者の名前が社内でささやかれるようになっていく。選別説が一段と説得力を増した。

 東電の要だった企画部長や総務部長の経験者、そして、原子力政策などで政治家や役所とのパイプ役である電気事業連合会に近い幹部社員らについて、「異動は当確」と噂されている。

■「空気を読まない」

 東電関係者によると、福島派遣のアイデアが社内で浮上したきっかけは、「50歳以上は外したらいい」という次期会長、数土の主張だったという。ある東電の生え抜き幹部は、「福島行きだけではない。数土さんは、ベテラン社員らが対象の希望退職の人数の大幅な上積みを要求したこともあった。数土さんと守旧派との主導権争いが始まっている」と話す。

 数土が社外取締役として東電入りしたのは、2012年の夏。当時はNHKの経営委員長をつとめており、東電取締役との兼職問題でマスコミにたたかれた。「取締役として東電の経営に携わることは、火中の栗を拾うようなもの。最後はNHKに残るのではないか」とも見られたが、数土が選んだのは東電だった。


 「NHK委員長の代わりはいるかもしれないが、東電の取締役に就く人はいない。自分が役立つなら、東電のために働く」。数土は周囲に、こう説明していた。

 ある鉄鋼業界のOBは、数土について「よく言えば、『ぶれない』、悪く言えば、『頑固』なところがある。はまれば能力を発揮するが、はまらなければ、大変。劇薬のような経営者だ」という。

 語り草になっているのが、JFE誕生の際に数土が実行した幹部人事だ。旧川崎製鉄と旧NKKが統合してJFEが発足すると、数土は旧川鉄と旧NKKの垣根を取り払うため、お互いの製鉄所の幹部を入れ替える交流人事を決めた。

数土次期会長(左)と広瀬社長の二人三脚が4月からスタートする(1月15日、東京都千代田区)
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数土次期会長(左)と広瀬社長の二人三脚が4月からスタートする(1月15日、東京都千代田区)

 鉄鋼業界内では、「戦国時代に大名の領地を取り換える『国替え』のようなもの。あれには驚いた。ある意味、空気を読まないことが数土さんの強み。周りが嫌がって反発することでも、どんどん実行に移していく」といった評判も広がった。

■「影の社長」が参謀役に

 そんな数土だからこそ、東電でも、発電所の現場改革から取締役会の運営方法まで口を挟み、社内で「うるさ型の経営者」として知られていく。昨秋に福島第1原発で汚染水漏れのトラブルが相次ぐと、数土は烈火のごとく怒り、その矛先は社長の広瀬直己にも向かった。

 もっとも、数土が1人で東電社内をかき回しているわけではない。片腕ともいえる参謀役が、東電で「影の社長」と言われてきた執行役の嶋田隆。経済産業省のエリート官僚で、有力政治家の秘書官を務めたこともあり、政財界に幅広い人脈を持つ。

 嶋田は政府による東電支援の実動部隊、原子力損害賠償支援機構経産省から出向。機構で実務のトップを任されると、東電の実力会長である勝俣恒久らと激しくぶつかりながら、実質国有化や経営陣の刷新を実現させていった。

 ある西日本の電力大手幹部は「嶋田さんは、数土さんの知恵袋として寄り添っている。そもそも、数土さんを社外取締役に引っ張ってきたのも、嶋田さん。2人の関係は強固だ」と解説する。嶋田は今や東電改革を「エネルギー再編の起爆剤にしよう」という意志を隠さず、数土と嶋田は「東電を変える」という点で一致している。

 数土が会長就任を待たずに、思うように動いているのは、嶋田のバックアップがあってこそ。生え抜きの役員たちにも、じわじわと重圧をかけている。

 東京・内幸町の東電本店から歩いてわずか5分のJFEホールディングス本社。今年に入り、東電の役員にとって鬼門のような方角になったという。数土が東電の役員を呼び、「宿題」を提出させていたからだ。


 数土が求めたリポートのテーマは「3.11以前に戻らないために、東電は何をすべきか」。一人ひとりに、A4判1枚のリポートの提出を命じているという。

 数土に決意表明を示せばよいわけではない。一人ひとりの役員から所管事業の説明とともに、具体的な改善策を聞き、納得がいかないと突き返している。

 「そんな甘い姿勢でいいのか。もっと明確な目標を示してくれ」――。説明時間は10分と指示している数土本人が、その何倍もの時間を使って、相手を問いただす。すでに面談は2巡目に入り、東電社内では「役員たちはピリピリしたムード。実質的な経営トップによる面談になっているから、当然だ」と言われている。

■提携構想を骨抜きに?

 東電の実質国有化などを巡って政府側と東電側が激しい攻防を繰り広げていたのは、2年ほど前。結局、勝俣ら東電の旧経営陣たちは一掃された。今になっても、なぜ、数土は企業風土や組織の改革を急いでいるのか。

 その理由は、東電改革を遅らせる守旧派の抵抗を払拭しきれていないからかもしれない。いまだ東電社内の抵抗勢力の存在を感じさせる話は少なくないのだ。

 例えば、東電が新再建計画の柱として打ち出した「包括的アライアンス(提携)」。ライバルだった電力大手や都市ガスの大手と、火力発電の燃料である天然ガスの調達から輸送、受け入れ、発電まで一貫して手を組む構想だ。経産省も「スケールメリットが出れば液化天然ガス(LNG)の調達交渉で優位に立てる」と後押ししているが、計画通りに進まない恐れが出てきている。

東電と東京ガスはLNG基地の共同運営の実績もある(千葉県袖ケ浦市)
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東電と東京ガスはLNG基地の共同運営の実績もある(千葉県袖ケ浦市)

 真っ先に提携候補と取り沙汰された東京ガスは昨年以降、東電に対して「東京湾沿いにある基地運営とLNG火力の建て替えをすべて一緒にやらないか」とラブコールを送っていた。東京湾沿いの2カ所でLNG基地を東電と共同で運用している関係にあるためだ。しかし、東電はまったく話に乗ってこないという。なぜか。

 東ガス幹部は、半分あきれ顔で、東電の内部力学を解説する。

 「東電の企画部門などに自前主義を守りたい守旧派が存在し、提携交渉にブレーキをかけている。あわよくば、構想そのものを骨抜きにしようとしているのではないか。いつハシゴを外されるか分からないから、東電が動いても飛びつくことはできない」

 東電は提携相手を絞り込むタイミングを2014年度初めとしているが、わずか数カ月先。予定通りに進むのか分からなくなっている。


 東電社内で、数土はガス大手などとの包括提携の旗振り役の一人。「東電は『オリンピック』を目指すべきなのに、『国体』しかやっていない」と繰り返し公言し、世界をにらんだ大型提携の必要性を唱えている。この包括提携のアイデアが実現しなければ、数土のリーダーシップに傷がつくかもしれない。

 それだけではない。東電の再建シナリオそのものへの信頼も揺らぐ。そもそも、今の東電の新再建計画は、いつ「画餅」と批判されておかしくない代物であるのだ。

 こんなエピソードがある。

■「大風呂敷より、実績を」

 新再建計画を練っていた昨年12月。ある生え抜きの役員は目を疑った。関東地方など東電の管轄以外の地域に電力を売る「越境販売」の数値目標が、いつの間にか、素案の2倍に膨れあがっていたのだ。

 事情を探ると、原賠機構の幹部らが「当初の目標が保守的すぎる。もっと攻めの姿勢を見せるべきだ」と責め立てたため、どんどん数字が大きくなったらしい。一部の社外取締役は「国から支援を得るためにストーリーをつくりすぎだ」と危惧したが、背伸びした目標がそのまま、新再建計画に書き込まれた。


福島第1原発事故の傷は深い(2012年5月)

 極め付きは「脱・国有化」への道筋だ。3年後の時点で経営改革が進み、社債発行を再開できる状況になったと判断すれば、政府は一部の保有優先株を転換し、国の議決権比率を2分の1超から3分の1強に引き下げる。2020年代半ばからは実際に株式を市場で売却し、除染費に充てる計画だ。

 しかし、ある主力取引銀行の幹部は「3年後に社債市場へ復帰するのは簡単ではない。株を売るといっても、今のおよそ2倍の1株900円で想定している。はっきり言って机上の空論だ」と話す。むしろ、今後の融資継続や新規融資を判断するときには「大風呂敷を広げるのではなく、部分的な提携をひとつひとつ積み上げ、実績で前に進んでいるところを見せてほしい」と訴える。

 再建シナリオは、すでにほころびの兆候が出てきている。

 「新再建計画の申請前に起きていたら、大変なことになっていた」――。2月下旬、貯水タンクから100トンもの汚染水が漏れたことについて、ある東電幹部は思わず、本音を漏らした。政府による再建計画の承認が遅れ、東電の資金繰りが一気に苦しくなりかねなかったからだ。


 福島第1原発で繰り返される作業ミスは政府の東電への支援姿勢に大きく影響することは分かっているが、現場で頻発するトラブルをコントロールしきれていない。福島第1原発で「思わぬ事態を起こさない」という大前提があるのに、その土台がしっかり築けていないのだ。

事故原発廃炉は儲からない。コスト的に手間の多さ的に、当然だ。
だがもうからないことをコツコツと誠実にひたむきにやりとげないともう(よくいますよねそういう人徳の高い方)
東電の再起はあり得ない。裏でヤクザや悪徳官僚や政治家とつるんで再稼働をやろうとするようではもう、東電は解体で死ぬしかない。


このリーダーは信用できる。
この人の元で失敗するならば東電はもう解体されるしかない。
利権たちのオモチャになったらもう東電はおしまいだ…ウクライナのように空中分解して割譲されるしかなくなる。


東電よ、生き残るための最後のチャンスを決して反故にするな…
数土を信じ、数土とともに突っ走っていけ。