先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

基準値以下は流させるしかない

あとはその「総量」の話…通常の原発が年間で流す量より事故原発が多かったらまずいわけで。


 ◇


いかな事故後だからって、日本社会の過剰な「素人多数による潔癖症」に主権をゆだねていたら大変なことになる。
排ガスゼロで毒物ゼロになるまでモンスタークレーマーモンスターペアレントは暴れ続けよう…


事故前からの基準値というのがある。
バカな素人の(失礼)福島漁協などに判断させていないで
プロとして、基準値以下は震災前と同じだという合理説明説得を重ね
海へ放水できるようにしろ。
そこまでやれてこそ、プロを名乗ってよい。腰砕けでビビって消火作業もできない消防士はプロと呼べないだろ。


大衆の非難に腰砕けになるばかりがプロではない。
判断次第で、非難の内容と反対のことをやろうときちんとするのがプロだ。


震災前から、週刊誌ではたまーに「知ったら食べられない魚介類 露の核兵器投棄や原発排水で放射能だらけ」なんて記事はあった。

https://twitter.com/Happy11311
http://twilog.org/Happy11311/date-130804


2013年8月3日 - 16:29
ハッピー ‏@Happy11311 23時間

続11:でも、世間が騒ぐほど東電にとってトリチウムはさほど大きな問題と思ってなくて、希釈して告知濃度未満にすれば海に流す計画だった。通常の原発でも普通に流してるからね。もし東電がトリチウム放出を気にしてたら、アルプス稼働後の処理水タンクが最初からもっとあったはずだしね。


原発が爆発したのだ。
どんな事故後対応作業も、いきあたりばったりになって当然。
つねに自転車操業のように、今後もなることは少なくないだろう。
それはもう大自然そのもの…広大な土地地形そのものとの戦いでもある…自然という規模との戦いは負けて当然で、順調になどいくはずはない。100年かかる廃炉作業は世代交代するたびに、面倒がられていくだろう。
いくらやったって得しないゼロだからね…各国でも安全対策工事に金と時間がかかりすぎるのでスイスでは政府が全廃を決めてしまった…事故ではない原発でさえ。

続14:アルプス稼働準備は間に合ったんだけど、タイミングが悪かった。ちょうどその時期、保安院から規制委員会に変わるタイミングだった。それまで東電は保安院と認可手続きを進めてたんだけど、規制委員会に替わる事になり、これまでの手続きは白紙に戻され…、


続15:継続ではなく、新たに最初から規制委員会に認可手続きを行わなければならなくなったんだ。ようやく始まった規制委員会の審査もスンナリとはいかず色んなコメントが付き、キャスク改造や建屋建設を余儀なくやる事になってしまい、アルプス稼働は更に半年以上遅れる結果となってしまった。


続16:この半年以上のアルプス稼働の遅れは、東電にとっては大打撃だった。シナリオが根本から崩れてしまったからね。そこで東電は、日々増えて行く汚染水の対策を新たに打たなければならなくなり、シナリオを書き換えたんだ。最初の書き換えは濃縮汚染水のタンク増設。


続17:ところが、そのシナリオはすぐに崩れてしまう。タンク増設だけで対応出来ると思ってたんだけど、数ヶ月後のシュミレーションでタンク増設エリアの地盤改良や増設工事が予想以上に時間がかかり、このままだと対応出来ないという結果が出てきた。


続18:またまたシナリオを替えるんだけど、その対策で浮かび上がったのが地下水バイパス。タンクが間に合わないなら増える汚染水の原因である地下水を汚染水になる前に汲み上げ少しでも減らす考えだね。これも現場は突貫工事でやらなくちゃならなくなり、地下水バイパス工事が休みなく始まったんだ。


続19:この時期の東電は、とにかく一刻も早く地下水バイパスをやる為に色々な事を考えてたと思う。漁業関係者や自治体はじめ、水面下での根回しは必死にやってたはずだし、現場も元々汚染水貯留用で増設したタンクの内の9基を地下水バイパス用に切り替えた。その為にタンクの改造もやったしね。


続20:現場は必死に頑張って、なんとか工期内に完了し地下水バイパスのサンプリング試験も始まった。ところが、悪夢というか、行き当たりばったりは許さないぞというお告げか、再びシナリオは崩れてしまう。この時は流石に、オイラもだけど突貫工事で頑張った作業員はガッカリしたと思う。


続21:福島漁連トップにも地下水バイパスの必要性を納得してもらい、致し方ないと言うことで、なんとか地下水バイパスの話は事前承諾を得、サンプリング結果を持って漁業関係者に説明してる最中に地下貯水槽の漏えいが起きてしまった。汲み上げる地下水の上流での汚染水漏えい。


続23:このトラブルにより、稼働直前まで現場工事も関連部署との調整も進んだ地下水バイパスの話は白紙に戻され、未だに目処が立たない。これまで、行き当たりばったりではありながら、なんとか打つ手はあったけど、この時点で現場は遂にお手上げ状態となってしまった。


続27:水ガラスの遮水壁で海側を固めたら地下水の水位は上がるし、当然汲み上げないと今みたいな状況になるってわかってたはずでサブドレンからの汲み上げも必要なはずなのに…。先日もつぶやいたけど、今すぐ再度、色んなパターンのシュミレーションを考察して検討、対策工事しなきゃって思うんだ。


続29:たとえ無駄な工事になったとしても、全てのシュミレーションパターンに於いて、今すぐに対策しないとって…。東電はいつも、調査する場所を検討し調査し、しっかり把握し、調査内容を考察し、対策内容を検討し、対策工事って流れだけど、今回はそんな時間ないはずなんだよね。


続30:この前もつぶやいたけど、東電が収束作業にかける予算だって案件毎に目を光らせチェックされ、コストカットでかなり圧縮されてる。本当に無駄な部分のカットなら仕方ないけど品質面や人件費はじめ、リスクが低いだけの理由でカットするのは間違いだと思うんだ。


続32:東電も最初は、収束作業や賠償金など含めた試算を5兆円と見積もったけど、すでに10兆円。その額は、きっとまだまだ増えると思う。国も東電もちょこちょこ小出しにしないで一気に50兆円位予算を組んで欲しいんだけど…。このままの事業者である東電主体じゃ限界が来るよ。

事故直後にさんざん、安心安全騒ぎで右翼を暴れさせ社会中に圧力をかけて
それでもふくれあがる補償費用や廃炉コスト。


おれは当時の菅政権と霞ヶ関に提案したんだ。「国が東電を国有化し、国が廃炉作業をやれ」と。
そしたら国有化はしたよ、けど国は廃炉にタッチしなかった。本末転倒になってしまったんだ。
東電倒産を国が救ったという美談のようでも、実際はむしろ政府が逃げてしまった。
ヒール役と面倒ごとなど窓口・現場は東電に丸投げし、税金で資本だけ注入して規制監督役だけに徹した。

続33:やっぱり1日でも早く、1F収束作業は東電から切り離し、国主体で「1F収束作業で少しでもリスクのあるものには予算をかけてでも最高の対策をしろ」ってならないとダメだと思う。東電責任問題もあるけど、今の東電体質じゃ収束は無理だし現場はそんな余裕のある状況じゃないしね。

続34:この二年半を振り返ると収束作業は最初が肝心で、もっと予算をかけ様々な対策機器やシステムを品質を落とさず造るべきだったと思うんだ。一万円の最新のゲームが今欲しいのに千円づつちょこちょこお小遣い貰って買えるのは同じ一万円でも、すぐ壊れてしまう中古ゲームが10個並ぶだけだもん。

続35:もう一つ振り返って見えるのは、1F収束作業が進む中で色んな影響を受ける政治家、官僚、自治体、多くの企業、様々な機関、様々な団体、マスコミ、そして原子力ムラの人達の思惑。みんな自分達にとって、都合の悪い情報や事実には決して正面から見ずに、目をそらそうとする。

逃げるぐらいなら、原発やるな。産業としてあきらめろ。


これでもまだ、やりますか?


原発やめますか?
日本国やめますか?


どうみても、大自然を担当する神々に無理難題をふっかけられ続け、イジメ抜かれてるとしか見えない。
最後の最後までうまくゆかせない思惑が見て取れる。


実は何にもしてない、口ばっかり達者な安倍政権自民党公明党
これは原発被災地でつねにささやかれる愚痴でもある。


安倍総理トップダウンで、廃炉は公団化して国の直轄事業にすると、英断して見せろ。
原発ロビーとつるんでひそかに全国原発の再稼働をもくろむ政党の党首の、『最低限の義務』だろ…
できないなら、年内に引きずり下ろしてやる、どんなガイアツを使ってでも。

続28:将棋ならば、考察時間の持ち時間なんか、とっくになくなって、いつ投了してもおかしくないところまで来てしまってる状況だし…。先日の参院選挙の時、自民党総裁は国主導で責任を持って全力で収束作業に取り組むって言ってたけど、具体的になにもしてないし…。


https://twitter.com/sunnysunnynismo/status/364035224033697793
TS さん ‏@sunnysunnynismo 11時間
2013年8月4日 - 4:48
今日は廃炉公団構想について有力な方々が賛同して頂けたぞ!


おれは、原発事故をもって、日本の政界…永田町と霞ヶ関を見限った。
あれ以来、震災前と同じつきあい方はしていない。できない。


特に、民主党はあんなもんだとしても、自民党に嫌けがさした。
やれベストミックスだのなんだのと、事故後にしては無神経すぎて、政権とったらろくなことしないのは予想できた…
政治家の汚い部分がことさらクローズアップされた顛末だった。
比較的、素人に近い集団がオタオタおろおろすることより、たとえ三下でもプロに近い連中がずるがしこさ、あくどさを強調している姿には心底吐き気がする。詐欺ばかりやったり、責任も義務も放棄して利益だけ得ようとしたり…
江戸時代とやっていい悪事が違うんだ、そこをわかれ。各国はやばい大規模のハイテクをいくつも抱え、頭でっかちのグローバル金融経済は薄氷のようにもろい。


 ◇


『自然そのもの』という雄大さが相手だから
地下水脈・汚染水の流れすら把握できない…放射能汚染もこれをはばむが、放射能だって自然そのものだし。
勝てない部分、不可蝕である部分、そろそろ認めていい時代なのでは。


東電も汚染水の経路を解明しますしますって銀行とか政府とか怖いから広報はしてるけど…『不可能』です。


いま時点でこの水際だか、すでにチョロチョロ海へ、でしょ…
数年後は、十数年後は、数十年後は、百十数年後は…

http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY201308060026.html
ストロンチウムなど47倍に上昇、福島第一の観測井戸


 東京電力福島第一原発の建屋近くの地下水から高濃度の放射能汚染水の検出が続いている問題で、東電は5日、原発海側の観測井戸でストロンチウムなどの放射性物質が地下水1リットルあたり5万6千ベクレル検出されたと発表した。前回7月31日と比較して約47倍に上昇した。これまでで最も高かったのは別の観測井戸で90万ベクレル。

 東電によると、水は1号機タービン建屋に近い「1―5」と呼ばれる観測井戸で今月5日に採取された。放射性セシウム134が310ベクレル(前回21ベクレル)、137が650ベクレル(同44ベクレル)で、いずれも前回より上昇した。

無理ですよ…
役所ってすべて監督するだけで他人任せだからね(どうしても職業上)
いまさらノンキなことを、言ってしまう。
東電だから予算難と言っても、じゃあ政府直轄事業にして予算潤沢になったら広大な土地の地下水を全部せき止められるか、海へ一切漏らさぬようにできるか…やっぱ無理でしょう、程度問題であって。
無理なものは無理なんだよ大自然との闘いだから…原発が爆発した瞬間に終わっていたの。
無理なりに、どこまで妥協するか、どこはあきらめるか、という話でしかない。


まだまだ現地も中央も、いろいろと認識の甘さが散見される。べつにおれは左翼として言ってるわけではないがね…ってか左翼の勉強すらしたことがないからなにが左翼なのかすらちゃんとは知らんし。政治がらみの苦言を言われる側が、やけに右翼左翼を意識しすぎてメクラになっている。安倍総理や水野参事官みたいにうっとうしく感じた連中はみんなクソ左翼にみえるようになってしまう。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130806/t10013587511000.html

汚染水 福島関係者が緊急視察
8月6日 18時50分

東京電力福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している問題を受けて、福島県原発周辺の自治体の担当者などが6日、現場を緊急に視察し、参加者からは「問題が起きてから手を打つ対症療法だけでなく、先を見据えた対策を取るべきだ」などと、厳しい意見が相次ぎました。

視察は、専門家や自治体の関係者らで作る福島県廃炉監視協議会が、東京電力の対策が十分か確認するため緊急に行い、報道関係者も同行しました。
協議会のメンバーは防護服や全面マスクに身を包んで現場に向かい、2号機の海側では、地盤工事の現場や、高濃度の汚染水がたまっているとみられる配管やケーブルなどが通る地下のトンネル付近を見て回りました。
福島第一原発では、放射性物質を含む地下水が海に流出していることが明らかになったあと、流出を防ぐための地盤を固める工事を進めましたが、工事でせき止められた地下水の水位が上がって、流出を防げない状況が続くなど、対策が後手に回っています。
視察を終えたメンバーからは「問題が起きてから手を打つ対症療法だけでなく、先を見据えた対策を取るべきだ」とか、「対策を打つたびに新たな問題が起き、モグラたたきのような状況が続いている。問題がいつ収束するのか方向性を示してもらいたい」などと厳しい意見が相次ぎました。
これに対し、福島第一原発の小野明所長は「自分たちの目線ではなく、世間や県民の目線でものを考えないとだめだ。できうる対策を早急に進めていく」と答えました。


汚染水対策は後手に 手探り続く

今回の問題のきっかけは、ことし5月、2号機の海側にある観測用の井戸の地下水から高い濃度の放射性物質が検出されたことでした。
港の海水でも放射性物質の濃度が上昇しましたが、東京電力は汚染水の海への流出をなかなか認めませんでした。
その後、井戸の地下水が海の潮位と連動して上下していることが分かり、先月22日、東京電力は汚染水の流出が続いていたことを初めて認めました。
井戸の地下水から最初に放射性物質が検出されてから2か月がたっていました。
リスクを減らす対応も問題視されました。
汚染源の1つとして国の原子力規制委員会は2万トン近い汚染水がたまっている「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルから流出している可能性を指摘しました。
ここに大量の汚染水があることを東京電力は事故直後から把握していましたが、浄化や除去といった対策は取っていませんでした。
さらに、海への流出を防止するための護岸沿いの地盤を壁のように固める工事では、せき止められて上昇した地下水がすでに壁を乗り越えているおそれが明らかになり、急きょ小規模な井戸を掘って、地下水のくみ上げを今週中に始めることにしました。
タービン建屋にたまっている汚染水が漏れないようにする対策や、海への影響を調べる調査についても、規制委員会の指摘を受けて強化するなど、対応は後手に回っています。
増える一方の汚染水の問題を解決する抜本的な対策も見いだせておらず、手探りの状態が続いています。


そして…


とにかく原発内部に流れ込み汚染物質と交わる前の、上流側の地下水のうちに海へバイパスしないと
原発内部の汚染水処理作業だって増えちゃうわけで…
そこは基準値以下ならスルー、超えたらプラントを介せばいいだけで。
ただ、やりすぎると地盤沈下で建物や地形に悪影響が出るので、様子見しながらってこと。


こんなもんは治水なんだよ。昔から日本の統治者の得意分野なんだよ。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130808-OYT1T00613.htm
福島第一の基準値以下の地下水、海洋放出検討へ




 茂木経済産業相は8日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所でたまった基準値以下の放射性物質を含む地下水について、「海への放出の可能性も含め、早急に検討して対策を具体化していきたい」と述べ、海洋放出を視野に入れた水の処理を検討することを明らかにした。

 同日午後に開かれる有識者らによる汚染水処理対策委員会で話し合う。この水は、原子炉建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げたもの。この水の海洋放出を巡っては、安全性などについて地元の漁業関係者の理解は得られておらず、具体的なめどは立っていない。

 7日に開かれた原子力災害対策本部の会議を受け、茂木経産相は、基準値以上の汚染水についても「国が主導して、絶対に漏らさない状況を作るということを進めたい」と話し、東電任せにせずに対策を進めることを強調した。そのうえで、海側の地中に薬剤を注入して地盤を固める工事や、1〜4号機の地中を凍土の壁で囲うなどの対策を行う。

 経産省が7日に公表した、1日当たりの汚染水の流出量(300トン)について、茂木経産相は「汚染の度合いは違うにしても、汚染されている可能性は否定できない」と説明した。
(2013年8月8日14時13分 読売新聞)


次回のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130807/1375847084

汚染水1日300トン海に 福島第一原発に国費投入へ ほか