先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ALPSはもう設計変更しないと駄目なんじゃないかね…


このままの設計で使い続けるのは無理筋だ。設計・加工技師のはしくれとしてそう思う。


そろそろ誰かが問題視して叫ばなきゃいけない。
その口火は俺が切ろう。


けっしてそんなポンコツではないが


いかんせん、代えが効かない唯一プラントで
事故原発の汚染水を減らす役割だ…役不足すぎる。


開発予算倍増で
処理速度は半分になってでもいい。
予算増分は政府が支払え。


大型ALPSではなく
新型を作れ。
スケーラビリティを十分に確保したモノを。


どうせALPSは急に必要になっての依頼だったので十分な手間暇をかけてないだろう。
ふだん作り慣れてないので習作の意味合いも強い…試作以下だ。


62元素を同一工程にする必要はあるのか?
汚染物は一元化できるがフィルター詰まるのも早そうだ。
なによりテレビデオ〜最近ではスマホのように、なんでも一体型にすると、一部分だけ故障したときにぜんぶ使えなくなる。
だからいつも止まってばかりだ。


汚染水タンク置き場を確保するぐらいなら、分散化した工程のために、広い敷地を確保するのもありではないのか。


トリチウムのみになった水を海へ放水することを地元に飲ませる”みそぎ”も待ち受けている…


参考エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140313/1394633415


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221648-storytopic-1.html
タンク21基に未浄化汚染水 ALPS本格運転困難に2014年3月19日


 東京電力福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で汚染水を浄化できていなかったトラブルで、東電は19日、ALPSで処理を終えた水を保管していたタンク21基に高濃度の汚染水が流れ込んだ可能性があると発表した。ALPSは試運転中で、4月中の本格運転を目指していたが、厳しい状況となった。
 東電によると、ALPSで処理した水は、敷地南側にある「J1エリア」と呼ばれるタンク群に移送されていた。容量が1基当たり千トンのタンク21基がすべてつながっているため、浄化できなかった汚染水が21基に行き渡った可能性がある。
(共同通信)




http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/03/post_9618.html
【ALPS試運転1年】汚染水処理 期待外れ 浄化完了不透明 トラブル防止急務

 東京電力福島第一原発の汚染水処理の切り札として導入した「多核種除去設備(ALPS)」は試運転開始から30日で1年を迎える。1日平均の処理量は11日現在、約180トン。相次ぐトラブルによる停止などで、1日に発生する汚染水約400トンの半分にも満たない。東電は増設で、平成26年度内にタンクに貯蔵している汚染水約34万トンの浄化完了を目指している。だが、トラブルが起きないことが前提で、計画通りに進むかどうかは不透明だ。

■増え続けるタンク
 東電は昨年3月30日、三系統のALPSのうち、「A」と呼ばれる一系統で試運転を開始した。同年6月中旬に「B」、同9月末に「C」と呼ばれる系統の試運転を始めた。今年2月12日には初めて三系統同時の試運転がスタートした。
 ALPSの汚染水処理のイメージは【図】の通り。1日当たりの一系統の処理能力は250トンで、三系統が稼働すれば750トンの処理が可能だ。しかし、試運転開始後にトラブルが相次ぎ、11日現在までに処理した汚染水の総量は6万2792トンにとどまる。1日当たりの処理量に換算すると平均約180トンで、1日に発生する汚染水約400トンの半分にも達していないのが現状だ。
 高濃度の汚染水を保管する地上タンクは増え続けており、16日現在、約1100基、貯蔵量は約34万トンに上る。東電は平成26年度内に全てのタンクの汚染水を浄化させる目標を掲げている。だが、目標達成には1日当たりの処理能力を1960トンまで上げる必要があり、処理能力の向上が急務だ。

■増設頼み
 東電は4月以降、試運転から本格運転に切り替え、三系統を常時稼働させる。10月に三系統を増設する。さらに政府は同時期に1日当たり500トンの処理能力を持つ高性能ALPS一系統を整備する。
 現在の処理態勢と10月以降の見通しは【表】の通り。東電のALPS六系統と、政府が新設する高性能ALPS一系統がフル稼働すれば、最大で1日2000トンの汚染水を処理できると見込んでいる。
 ただ、あくまでもトラブルによる停止がないことが前提だ。ALPSでは、試運転開始から作業員のミスなどが原因での停止が相次いでいる。特に、昨年9月下旬には作業員がタンク内部に作業で使用したゴム製シートを置き忘れる人為ミスも起きている。増設後、順調に汚染水処理を進めるには、作業員のミスが原因のトラブルを防ぐ対策が不可欠だ。

(2014/03/17 11:47カテゴリー:3.11大震災・断面)


 ◇



ギレン「なぜ日本がとっとと原発を動かすのか!」
シャア「…バカばかりだからさ」


ソ連アメリカの場合、世界屈指の理系学者がわんさか政府に入っている。発言権もあるし、聞く側の英知も高い。
日本には、高名な学者がいないし、いても政府に入ってないし、たとえいても聞く側の大臣や官僚に知恵が足りない…


「もうけなきゃいけないんだから、理屈つけて動かしちゃえ」
程度の浅知恵しか出てこない。






 ◇



事前薬剤処理>フィルター吸着>事後薬剤&濾過処理


…という流れなので、
事前薬剤がうまいことゴミ類を溶かし均一化する役目をしないことには
次以降の工程も機能不全になるドミノ倒し。
あるいは、ことさらSr90がおおい汚染水が流れ込んでも機能不全のおそれ…あるいはフィルターを機能不全にするような物質が多い汚染水でも。


なのでプラント通過後水の頻繁な核種&線量検査は当然の処置。ITと工業系の技術者として断言する。


それにしても、ずいぶん紙一重の設計だね…
繊細すぎて、そりゃ頻繁に止まるのが頷ける。むしろ高速で稼働させることは目指さない、アテにしない、方がいい設計だ。
多重安全装置(フェイルセーフティ)になっていないので無理だ…つまり原発は電源を失うと爆発するのもフェイルセーフではないという言い方をする。ABSに加えてカメラセンサー式自動ブレーキ装置が付いているのはフェイルセーフだねという言い方をする。

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/03/post_9675.html
フィルターに不具合と発表 ALPS除去能力低下で 第一原発


 東京電力福島第一原発の汚染水から大半の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」除去能力が低下した問題で、東電は24日、汚染水から放射性ストロンチウム90などをこし取るフィルターに不具合があった可能性が高いと発表した。


 東電によると、処理能力が低下した1系統は、フィルターの機能が低下していたため、その後の吸着剤でも放射性物質を取り除き切れなかったという。フィルターは3月6〜13日に交換したばかりだった。今後、フィルターを詳しく調べ、不具合の原因を特定する。
 ALPSは、処理の前段階で汚染水に薬剤を入れ、ごみなどの不純物を沈殿させて取り除いた後、フィルターを通してストロンチウム90などの放射性物質のほとんどを取り除く。その後、樹脂や活性炭など吸着剤がある設備を順次通して浄化する仕組みになっている。
 東電はALPSで浄化した水について、地上タンク移送前に全て放射性物質濃度を調べると発表した。これまでは週3回の測定だったため、機能低下の把握が遅れ、放射性物質が残った水が浄化を終えたタンクに流れ込んだ。

(2014/03/25 11:17カテゴリー:福島第一原発事故