MSに支援的に吸収されるほど落ちぶれていた90年代後半以降のアップル。
結局、持ち直したのはお家芸のmacすら捨てるような、iphoneでの逆襲だった…そこまで約10年。
あきらかにiphoneはmacすら食い尽くす側にいる…しかしどのみちmacでは狭い狭いマニア向けニッチのマカー市場を脱せないから、iphoneプラットフォームでの世界市場制覇を優先した。経営判断である。
ゲーム機というのはもう、パソコンもスマホも追いつきつつさらに多機能という時代にあっては
薄まってしまっている。その存在感は…
結局、任天堂はゲームハードを何らかの形で犠牲にしつつ
市場=スマホとかいろいろの複合市場(最近の花形の)を、取りに行くしか無い。
あの名門SEGAがソフトハウスへ特化転身したのは驚かれたが…今度は任天堂の番だ。
つまりパソコンOSをウインドウズが寡占してなお、
多くのユーザがスマホに流れているためにMSの経営が傾いてきた…
(以前はノートやPDAでMSOSばかりだった街中は、いまやスマホばっかだ)
おなじ世代に、任天堂が位置するのだ。最先端よりやや手前の世代に。
すでにMSはスマホを吸収したOSのWindows8で大失敗…
まだ吸収の試みすらしていない任天堂がこれから抱える苦労は並大抵ではない…
そこでグローバル社会の成熟である。
むかしはグローバルなどと言ってもできるわけがなかった。どの地域や国家もまだまだ未成熟だった。
しかしいまは各国がグローバル社会に食らいついて商売や生産ができている。
そうなると、タダ同然の労働力や給料…であればあるほど有利だ。
どんどん安い国へ仕事が流れて逃げていく…
つまり、人類史上無いことがついに起き始めている。
たとえ王侯貴族向けの高級サービスでさえ、数年後に100円のデフレ商品となる…
そこまで過激な時代は、かつてなかったが、今や現実だ。
ほんの10年前は王者だったウインドウズやwii…
それももはや価値暴落、デフレ化の渦中にあるということだ。
経営は安定しない。
5年後はわからない。
それがグローバルであり、
進化しきってしまった人類社会の必然である。
だから、ガイアの夜明けなどで紹介された華々しい企業の半数近くが、数年後には倒産している。
つまりは昔なら桟橋やタンカーのような不沈艦であればよかったが
いまは、なみのりピカチュウーのような、機動的に変化する波に乗れることが要求される…
それはまるで軍艦が、大型戦艦から、中型以下の駆逐艦および大型空母に、トレンドが遷移していったのと同じ。
なにもないところへ、鋼鉄の大型戦艦が巨大移動砲台として出向くと、港湾や海域が制圧されてしまっていたが
「じゃあ戦艦より身軽で高速な空母、戦闘機、駆逐艦、潜水艦あるいはホーミング長距離ミサイルなどで、素早く轟沈させたらいいじゃない」
ってわけでトレンドが移っていった。ジェット戦闘機もその流れだ。
砲弾を相手国や敵戦艦へ撃ち込んでればよかった戦艦主役の時代は「ほのぼの」していたのだ…それ以降はより複雑で高性能化、多様化していった。毎年のように新型が出て、しかも色々多彩に揃えなくてはいけないので軍事費が高騰…