先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

素人しか現場に来なくなっている、福島の事故原発


もう事故直後から予測はされていたこと…現場からも、識者からも…
廃炉作業がおいしいはずはない。敗戦処理だから集まるべきが集まらない。


東電と福島原発を「負け組」として傍観するのは勝手だが
「次はどこの地方か」
真剣に考えておくべきだろう。それは明日かも一年後かもしれない。


ITや家電などで技術者も組み立て工もやったし
建設現場のパシリバイトから荷揚げ荷下ろしまでやったけど
以下はひどい…オワコンという軽い言葉で扱えないのがむなしい…
児童相談所が自宅へ強制介入したら、子供たちがみんなガリガリで傷だらけでした、親は収入がありませんでした、みたいな…

http://gendai.net/articles/view/syakai/144716
「スパナって何ですか?」 いわき市議が告発! ド素人集団化している原発作業員の実態


2013年9月24日 掲載


使う機材もポンコツばかり

渡辺博之いわき市議/(C)日刊ゲンダイ
 貯水タンクからの汚染水漏出、故障続きのALPS(多核種除去装置)、大型クレーンの傾倒事故……など、故障や事故が相次ぐ福島原発。ハッキリしているのは東電のあまりにズサンな体質だが、原発作業員から相談を受けている福島・いわき市議の渡辺博之氏は「起こるべくして起きている」と言い切った。人が集まらないのだ。

原発の現場ではさまざまな作業がありますが、東電が安い価格で入札をかけるため、業者間でたたきあいになり、技術力の乏しい業者が『安かろう悪かろう』で落札することになるのです。そういう業者は作業員に危険手当も出さないから、人件費も低い。最も安い場合、日給は1日6000円です。放射線量が高く危険な現場なのに、これでは人は集まりません」

 その結果、原発はもちろん、建設・建築現場の経験すらない作業員が福島原発で増えているという。

福島原発では、建設・建築の現場経験者は2割ほどと聞きました。驚くことに『ネジを右に回すのか、左に回すのか』と聞いたり、『スパナって何ですか』と真顔で質問したりする作業員もいるそうです」

 渡辺氏に寄せられた作業員の“告発”にも、厳しい現場の状況がこう説明されている。

〈誰かが優しく教えてくれる、そんなわけはありません。ここは戦場なんです。それぞれの人が自分のことで精いっぱいで人に気を使ったりする余裕はないんです〉
〈一番求められるのは『早く!』『早く!』『早く!』〉
〈請け負う業者が度々かわるようになったが、きちんとした図面がなく、引き継ぎが十分にできない〉

 作業で使う重機類にも問題があるという。福島原発で使用されているクレーンなどは高濃度の放射能で汚染されているため、原発以外では使えない。そのため、使用後は東京電力や元請けの建設会社などが重機業者から買い取り、廃棄することになっている。しかし、安く買い叩かれるのは目に見えているため、重機業者が新品ではなく、中古品を持ち込んでいるというのだ。

『クレーンなんかは全部骨董品だらけだ』と聞いたことがあります。あまりにも古いので、動かなくなることも度々あります。最先端の技術が必要なのに、やっていることは戦争中の竹やり作戦です」(30代作業員)

 技術や知識に乏しい作業員がポンコツ機械を操る――。これでは事故や故障が相次ぐはずだ。


やらせないと不満爆発するからガス抜き…福島周辺ではそんなのばかり。
「つくるのも勝手、買って食べるのも勝手」
がすっかり暗黙に定着した…消費は東京大阪など全国に。


モラルハザードとは、一度緩むと次第に怠慢が拡大していく現象をさす。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130924/k10014763041000.html
汚染水で中断の試験的な漁 再開へ
9月24日 17時30分


東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を受けて、一時中断していた福島県北部の沖合での試験的な漁が25日から再開されることになりました。

福島県沖での試験的な漁については、原発の汚染水問題を受けて、北部の海域で操業していた相馬双葉漁協が今月上旬から一時中断していましたが、魚介類のモニタリング検査で影響は見られないとして、26日から再開する方針を示していました。
この方針について24日に福島市で開かれた組合長会議で意見が交わされ、「安全性に問題はない」などとして、試験的な漁を予定より1日早く、25日から再開することを決めました。
一方、相馬双葉漁協と足並みをそろえて、南部のいわき市の沖合で事故後初めてとなる試験的な漁を始める予定だったいわき市漁協は、台風が近づいているなどとして来月3日から開始することになりました。
相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は「データからは魚の安全性が確認されている。東京電力には汚染水問題のようなことは今後ないようにしてほしい」と話しました。
また、いわき市漁協の矢吹正一組合長は「魚の放射性物質濃度がだんだん下がってきてようやくスタートラインに立つことができた。2年半ぶりに漁ができることは本当にうれしい」と話しています。


むしろまだ、東芝って風力発電やってなかったんだな。

http://www.asahi.com/business/update/0924/TKY201309240334.html
東芝風力発電事業に参入 九州の事業会社を買収へ


写真:風車1基が稼働している長島黒ノ瀬戸風力発電所=鹿児島県長島町、ジャネックス提供

写真:風力発電のための風車が並び立つ新上五島ホエールズウィンドシステム=長崎県新上五島町、ジャネックス提供


 【内山修】東芝は24日、風力発電事業に参入すると発表した。九州で風力発電事業を運営している「ジャネックス」(福岡市)から関連事業を買収する。東芝の出資額は数十億円という。風力発電向けの風車製造はすでに手がけており、ノウハウ蓄積などの相乗効果も狙う。

 ジャネックスは鹿児島県と長崎県で二つの風力発電所を運営している。同社が風力発電事業をいったん新会社に分離し、東芝は子会社を通じて新会社の株式をすべて買い取る。風力発電所でつくった電気は、すべて国による再生可能エネルギーの固定買い取り制度を使って電力会社に売る。

 東芝は今後も風力発電事業を拡大する計画だ。2014年度には鹿児島県に新しく風力発電所をつくる。さらに、将来は宮城県山口県愛媛県でも風力発電所を新設する予定だ。

 東芝は今年4月には太陽光発電事業にも参入しており、風力はこれに次ぐ再生可能エネルギー発電への進出になる。




http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013092400747
北海道でメガソーラー=ソフトバンク三井物産


 ソフトバンクグループのSBエナジー(東京)と三井物産は24日、北海道の苫小牧東部の開発地域で、最大出力約11万1000キロワットのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を共同で運営すると発表した。10月に着工し、2015年度冬に運転を開始する。
 建設地は、国や北海道などが出資する第三セクター「苫東」(北海道苫小牧市)が所有する安平町の約166万平方メートルの敷地。ソフトバンクが手掛けるメガソーラーでは、最大の出力となる。年間の予想発電量は約1億800万キロワット時で、標準的な家庭約3万世帯分の年間電力消費量に相当する。発電した電力は全量を北海道電力に販売する。(2013/09/24-17:48)


いずれ政府財政赤字の5%を、へたすれば10%を超えるんだろうね…
ふくしまで3%ぐらいで済んでも、それだけとも限らないし…廃炉のほうも長年にわたりお金かかりますし。
原発は、あんちゃんがいきなり買うスポーツカーだな、万一があったら人生終わり。国家社会の何割かが人生終わり。
よく交通事故での死亡率をたとえに原発を擁護する利権側の学者が居るが、上述のように表現しないとおかしい。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130924-OYT1T01176.htm
原発事故の賠償資金3兆円突破…東電受け取り


 東京電力は24日、福島第一原子力発電所事故の賠償に必要な資金として、政府の原子力損害賠償支援機構から、741億円を受け取ったと発表した。

 資金を受け取るのは2011年11月から20回目で、総額は3兆483億円となった。

 被災して働けなくなり、収入が減った人に最大5年分の賠償金をまとめて支払ったり、不動産や家財道具の賠償にあてたりする。

 政府は原発事故の賠償にあてる費用として、東電に総額3兆7893億円の交付枠を認めている。資金は、東電の毎年の収益などから返済されることになっている。
(2013年9月24日21時25分 読売新聞)




http://mainichi.jp/select/news/20130924k0000e040119000c.html
交通事故:集団登校の男児重体4人軽傷、少年逮捕 京都


毎日新聞 2013年09月24日 10時53分(最終更新 09月24日 13時25分)
小学生をはね、民家に突っ込んだ乗用車を調べる京都府警の捜査員=京都府八幡市で2013年9月24日午前10時12分、山田尚弘撮影


24日午前7時55分ごろ、京都府八幡市八幡双栗(そぐり)の府道で、同市の自称派遣社員の少年(18)が運転する乗用車が集団登校中の同市立八幡小学校の児童の列に突っ込んだ。府警八幡署によると、1年生の男児(6)が頭などを打って重体のほか、1〜5年生の男児と女児計4人が軽傷とみられる。同署は自動車運転過失傷害容疑で少年を現行犯逮捕し、事故原因を調べている。【伴丈伸治、南良靖雄、堀智行】

 府警によると、重体の男児は集中治療室(ICU)で治療を受けている。軽傷とみられるのは、5年男児(11)▽同男児(10)▽3年女児(9)▽1年女児(6)。

 府警の調べでは、車は一方通行の市道を南進、府道との交差点で左折した際にスリップし、20〜30メートル先の府道北側のガードレールに衝突。はずみで更に20〜30メートル先の府道南側の歩道の柵を押し倒して児童の列に突っ込み、民家に衝突して停止した。歩道の柵に衝突した際、車体がはね上がって児童の列に突っ込んだとの目撃証言もある。児童は13人の列で東から西へ歩いていた。

 少年は出勤途中で、調べに対し「交差点で一時停止した後、発進したらスリップした」などと供述しているという。車はスポーツタイプのマニュアル式の普通乗用車。少年は昨年11月に免許を取得したという。

 現場は片側1車線の直線道路(幅6メートル)で、京阪電鉄八幡市駅南東約1.2キロの住宅や工場、商店が混在する地域。


福島事故原発作業員、茂木大臣を駄目出し…
無理もないわ。

https://twitter.com/Happy11311/status/382064738726707200
ハッピー ‏@Happy11311 9月23日
茂木経産大臣って、ホントに1Fの現場や基本的な原発施設の事をわかってるのかなあ…? 経産相「タンク増設できる」 福島第一5・6号機廃炉で (http://www.asahi.com ) http://t.asahi.com/cjei
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2013年9月23日 - 17:51


https://twitter.com/Happy11311/status/382066994528276480
ハッピー ‏@Happy11311 9月23日
政治家は技術者ではないから、あまり技術的な事を話さない方がいいと思うんだけど…。 官僚の人や取り巻きの人も、しっかり政治家に詳しく教えたり伝えてあげないと、政治家の人はあとから恥かいちゃうでし(-_-;) それが一国の総理や大臣だとなおさらの事で、世界が見てますからね。
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2013年9月23日 - 18:00 · 詳細


http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201309200380.html
経産相「タンク増設できる」 福島第一5・6号機廃炉


 東京電力廃炉にする方針を固めた福島第一原発の5、6号機について、茂木敏充経済産業相は20日の閣議後の記者会見で、1〜4号機の廃炉を進めるための技術開発や訓練施設に転用する意向を明らかにした。周辺は汚染水タンクの増設や、廃炉などに必要な機材を保管するスペースとして使いたい考えだ。

 茂木氏は会見で「既存の設備を使えば(廃炉の)作業訓練もできる。周辺に汚染水タンクを増設することもできる」と述べ、2基の廃炉を決めることで、事故収束の作業を加速できるとの考えを強調した。5、6号機は原子炉の温度が100度以下の冷温停止中。

 安倍晋三首相は19日に5、6号機の廃炉を東電に要請。東電は年内に廃炉を決める方針だ。1〜4号機はすでに廃炉作業が始まっている。


東京五輪招致のせいで拍車…)
クロトワ「逃げるったって…どこへ逃げるんだ…」
将兵たち:ワァーーーニゲローーー
クロトワ「バカ!逃げるな!」
ナウシカより
安倍総理のやり方って第一次内閣からワンパターンで「自分が手柄を立てるためにマシンガンみたいにどんどんやる」
だから、
・別に今やらなくていいことを次々に行い、
・今やるべきことが面倒なら一切やらない。
五輪招致は時期的に焦りすぎた…せめてリニア開通後まで待つべきだった。東京臨海部集中のコンパクト五輪計画も裏目=これからつくるインフラが多すぎる。

https://twitter.com/Happy11311/status/382340648570855424
ハッピー ‏@Happy11311 9月24日
いよいよ、技術者および作業員の確保困難が表面化されてくるでし。特に、来年からは1F収束作業に作業員が集まらない条件が揃ってるし……
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2013年9月24日 - 12:08


福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2013092411077

東電人材流出続く 退職事故前の3倍


 東京電力福島第一原発事故に伴う東電の人材流出に歯止めがかからない。今年4〜6月の3カ月間の依願退職は事故前の3倍相当の109人に上ることが東電への取材で分かった。若手技術者の離職が目立ち、長期間にわたる廃炉作業への影響が懸念される。実際に作業に当たっている協力企業でも人員確保が難しくなっている。廃炉作業に加え、汚染水対策などで人員増が迫られる中、「人材確保の面でも国が先頭に立つべき」と指摘する声が上がっている。

■危機感
 東電によると、同社の平成22年度の依願退職者は134人。福島第一原発事故発生後の23年度は465人、24年度は712人と急増した。25年度は4〜6月までの3カ月間で109人が退職した。年間約400人のペースで、震災発生前の約3倍となっている。
 東電は退職者の部門別や退職理由は明らかにしていない。関係者によると、40歳以下が約7割を占める。会社の将来への不安や、管理職30%、一般職20%の給与削減などで生活設計の見直しを迫られていることなどが背景にあるとみられる。東電関係者は「このままでは、長期間にわたる廃炉作業に影響が出かねない」と危機感を募らせる。
 福島第一原発では、東電の社員が作業の内容を計画立案し、協力企業の社員が実際の作業に当たることが多い。長年、同原発に携わってきた双葉郡内の協力企業の役員は「原発に詳しい東電の社員が現場で減ってきている」と明かす。「作業員に対する東電の指揮機能が低下すれば、さまざまな作業で支障を来す恐れがある」と不安をのぞかせる。
 東電は経費削減のため、人員削減を打ち出している。しかし、中堅社員の相次ぐ退職などを踏まえ、3年ぶりに新規採用を再開し、必要な人員の確保を進める。
 ただ、原発事故後、各大学の原子力関係学科への志願者は減少しており、将来にわたり人材を確保できるかは未知数だ。

■見通し立たず
 福島第一原発で実際に廃炉作業に当たっている協力企業でも人員確保が難しくなっている。
 同原発では、1日約3千人の作業員が廃炉作業に当たっているが、浜通りのある協力企業は、社員を募集しても応募がほとんどない。原発内での作業に比べ、被ばくの危険性が少ない除染作業に人材が流れる傾向があるという。
 各協力企業は、社員の配置転換などで被ばく線量が法定限度を超えないようにやりくりしている。郡内の協力企業の幹部は「限度を超えれば、作業ができなくなる。社員にとっても会社にとっても死活問題になる」と現状を打ち明ける。
 さらに、東日本大震災の復興事業に加え、2020年の東京五輪に向けた交通網や選手村などの整備が始まれば、作業員は県外に流れ、確保が一層難しくなるとみている。
 東電と政府が6月に公表した廃炉に向けた工程表の改訂版では、必要な実人員を25年度は1万800人と見込んでいる。しかし、同原発では、改訂版公表後の8月に地上タンクで高濃度の放射性物質を含む汚染水漏れが確認された。トロール強化やタンク交換のため、既に計画以上の人員が必要になっている。
 東電は今後の見通しについて「作業の量によるので、どの程度の人数が必要になるかは、何とも言えない」としている。

■国が先頭に
 政府は教育・研究機関と連携しながら廃炉に関する人材の育成を目指すとしている。
 だが、東電からの人材流出が続く現状に、郡内の協力企業の関係者は「技術者を中心とした人材確保にも国が先頭に立つ必要に迫られている。東電だけに任せていては本県の復興はますます遅れてしまう」と懸念する。
 別の協力企業の役員も「政府は、各省庁の技術者の福島第一原発への派遣に本腰を入れるべきだ」と訴える。


 経済産業省資源エネルギー庁は「現時点では、作業自体に支障があるとは聞いていない」とし、技術者の派遣については検討対象にしていない。

( 2013/09/24 08:39

さすがおれたちの経産省さんだぜ!逃げる気満々!逃げ腰だけは一流!
原発で儲けたいが面倒は全部逃げる!頼りにならない親分!


…こうして、役所任せだと、いよいよ本当にダメになるまで放置され
やっと逃げられなくなって追い詰められて役所が動き出すときには時既に遅しという…


 ◇


まぁだ動かすつもりで居る、もんじゅ…もはや昭和の亡霊。
むしろ神仏が「動かすのは辞めておきなさい」とばかりに何度も何度も祟って呪ってきたように見えるが…時系列が。
神仏の忠告ってあまりなんども無視してると後が怖いことがある…

もんじゅ:再開なら「6年運転」案を提示 文科省

毎日新聞 2013年09月25日 16時01分

 文部科学省は25日、高速増殖炉もんじゅ福井県)の今後の研究計画を検討する作業部会で、もんじゅの運転を再開した場合は「おおむね6年間運転する」との計画案をまとめた。さらに、運転後に研究成果を評価した上で「研究継続の可否を判断する」との記載も盛り込み、もんじゅ存続への道を残した。

 もんじゅをめぐっては1万件を超える機器の点検漏れが発覚し、原子力規制委員会は5月、安全管理体制が再構築されるまでの間、運転再開準備を禁じる命令を出した。安全面での改革途上で研究推進を強く打ち出した計画案には批判の声が上がりそうだ。(共同)


 ◇


原子力工学のレベルとは言えないまでも概説すると


・ベントや冷却ができなくての、水素爆発が最悪、水蒸気爆発だともっと最悪
・とはいえ、過熱して溶融するか溶融間際の『膨大な量の金属』が発熱し、ものすごい蒸気と、ものすごい量の放射性物質を、煙突から吹き出す=ベント


なんせ巨大なボイラーですから。そして発熱が決して止まらないからね核反応は。


あまりベントを過信しない方がいい。


しょせんは、電源喪失し、冷却機能を継続できなくなり、カッカと熱し続けて決して止まらない核反応最中の重金属=核燃料棒は、
爆発や、ガスケットの溶解などで原子炉の中身の気体液体が漏れ出そうが
ベントによって原子炉の中の蒸気を噴き出そうが


『もたらす汚染は同じ』と言うことだ。
むしろ、汚染の実態や規模がどうなるかは、やってみなきゃあわからない…


福島原発ほどのケースなら、何日でもずっとベントしなきゃいけないかもしれない。
電源を断たれ冷却手段を失ったままでのベントはいわば、『垂れ流しっぱなし』にするしかないから…
何ヶ月もベント弁を開けっ放しにしないといけないかもしれない…むしろ放射性物質は、高濃度で、多核種で、いつまでも垂れ流すしかない事態もあり得る…


・爆発による汚染は、拡散する(高く上空へ舞い上がり、広範囲へ、雲と気流で飛んでいく)
・ベントによる汚染は、爆発がないので地元や近隣ばかりを直撃し、『地方壊滅的な線量』をもたらす可能性…あと長期化しかねず、風と天気次第であちこちへ飛んでいきかねない…いくつもの飯舘村が誕生しかねない
・つまり、爆発=広く薄く ベント長期化=濃いのが狭い範囲で


水を通すウェットウェルベントも、
フィルターを通すドライベントも、
汚染水処理プラントでわかるとおり、いつまでも使えるわけじゃない。
誰かが交換に行く。「いけるほど低い線量ならば」「交換部品があるならば」


ベント設備充実で爆発だけを逃れても、施設内へ蒸気が漏れ出せば、誰も立ち入れない環境となる…
もし交流電源が復帰しても、冷却水系統をいじれないことになる。簡単な制御板をいじるのも決死の作業だ。爆発して吹っ飛んで多くが『屋外開放環境』となった福島原発では容易なケースも多かった。


かように福島第一原発は、じつは爆発したことがラッキーだった側面も否めない。
ベント弁依存では、機械式でも電磁式でも、直流電源喪失などで閉じてしまう恐れもある…
爆発してしまえば、いやでもあとは漏れっぱなしだ…閉じることがない。


ベント装置を過信してはいけない。
すべてはまた電源喪失の事態になって、ベント頼みの恐ろしい事態にでもならないとわからない。
経験則でしかわからない。世界中で原発事故の前例はソ連と日本だけ…スリーマイルは事故とは言えない。


事故原発の現場作業員も口をそろえて言ってることがある。
「2号機は、爆発しなかったから一番厄介だ」
建屋が無事だけど
内部には原子炉内の蒸気が漏れ出したので
非常に高線量で、入ることもできない。重要な設備に近づくことができない。たまにロボットが撮影に行くばかり。
いやでも1,3,4号機は爆発して建屋が吹っ飛んでるので、汚染が室内に充満するような状況ではない。それでも特に3号機は燃料棒が多かったので近づけないほど線量は高い。


…逆に、福島原発には免震重要棟があった。柏崎、福島第二、浜岡にはある。
司令部として、作業員の飲食宿泊として、なくてはならない。しかし多くの原発にはコレがない。


福島は農畜産としてはまだ半端な立場(失礼)だったが、新潟や近隣県は米どころでありすぎる…群馬は首都圏の水源でもあり、関東関西にとって長野の汚染も大打撃だ。ベント時の風向き次第で東京ルートか名古屋・岐阜ルートが高汚染となる。柏崎は上越の少し東。

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20130925/4769211.html
柏崎刈羽 地下式ベントの方針
09月25日 17時54分


新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の運転再開を目指す東京電力は、、原発事故の際、放射性物質の放出を抑えながら格納容器の圧力を下げる「フィルターベント」という設備について、現在、建設中のものとは別に、地下に設置するタイプのより耐震性の高い設備を新たにつくる方針を示しました。
東京電力の廣瀬社長は、25日行われた、新潟県の泉田知事との会談で、柏崎刈羽原発6号機と7号機に「知事の指摘を踏まえ、県民の安心安全を考えてもう1つのフィルターベントを作りたい」と述べました。
「フィルターベント」は、原発事故の際、放射性物質の放出を抑えながら格納容器の圧力を下げる設備で、ことし7月に施行された新たな規制基準で設置が義務づけられました。
柏崎刈羽原発では、すでにフィルターベントの設置に向けた準備工事が始まっていますが、25日廣瀬社長が表明したのは、これとは別に放射性物質を除去するタンクを、原子炉建屋のすぐ脇の地下に埋めるタイプだということです。基礎部分を建屋と同じ岩盤にほぼ直接設置するため、地上よりも耐震性を高めることができ、より建屋の近くに設置することで設備と建屋をつなぐ配管などが壊れにくくなるとしています。
具体的な設計や着工時期については、今後検討するとしています。




http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130925-OYT1T01107.htm
再稼働へ東電が安全策示す…新潟知事は回答保留


 東京電力の広瀬直己社長は25日、約2か月半ぶりに新潟県泉田裕彦知事と県庁で会談した。

 広瀬社長は、柏崎刈羽原子力発電所6、7号機(新潟県)に、放射性物質の放出を抑える「フィルター付き排気設備」を増設する考えを示し、再稼働に向けた安全審査申請に理解を求めた。これに対し、泉田知事は「預かる」と応じるにとどめ、申請を認めるかどうかの回答は保留した。

 東電は、泉田知事が申請を認めれば、6、7号機の安全審査を速やかに原子力規制委員会に申請する。

 排気設備は、原子力規制委員会の新基準で設置が義務づけられている。東電はすでに6、7号機に設置する方針を示していたが、泉田知事は、安全上の問題があるとして追加措置を求めていた。
(2013年9月25日20時27分 読売新聞)


http://mainichi.jp/select/news/20130926k0000m020101000c.html
浜岡原発:再稼働申請、沸騰水型では初 審査難航も

毎日新聞 2013年09月25日 22時44分(最終更新 09月26日 00時50分)


 中部電力が今年度内に原子力規制委員会に再稼働申請する方針を示した浜岡原発静岡県)4号機は、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型(BWR)で、7月に新規制基準が施行されてからBWRとしては初の申請となる。浜岡原発は発生が懸念される南海トラフ巨大地震によって大津波が襲う可能性もあり、再稼働までに課題は山積している。

 新規制基準では、原発事故時に爆発を防ぐ目的で、格納容器内の圧力を下げ内部の放射性物質を取り除くフィルター付きベント(排気)装置の設置を義務付けている。格納容器の容積が小さいBWRは、圧力が高まり危機的状況になるまでの時間が短いため、フィルター付きベントの設置は猶予されていない。中電は設置工事を6月に始めた。工事が間に合うかが焦点となる。

 また、南海トラフ巨大地震による津波に対応するため、中電は想定される最大津波高19メートルを超える約22メートルの防波壁を建設中。仮に安全審査を通過しても、再稼働に先立つ地元の了解を得られるかは不透明だ。

 さらに規制委は昨年10月、敷地内に活断層があるかを確認するための現地調査が必要かを判断するため、文献などでデータを拡充するよう中電に求めている。仮に活断層が見つかれば再稼働は困難になる。

もし次々に再稼働が進んでよっしゃあなんて喜んでも、最初のウチだけだろう…
天災は人類社会を超えた大自然としてお構いなしにおそってくる。




震災年の夏に、アメリカのM5.8バージニア地震でベント(二次冷却水系の蒸気逃がし弁・開操作)を行ったノースアンナ原発(PWR炉)。
http://www.youtube.com/watch?v=LktK1mhnYIQ
あくまでこれは非常に軽微なケースである。
交流電源が不通となりスクラム停止。停止直後の膨大な熱量を二次冷却水の蒸気逃がし弁開放で逃がしている。
福島第一原発の一号機はこの部分(IC イソコン)すらうまく作動していなかった。三号機は翌日まで作動して粘ったがやがて限界が来た(炉心圧が高まりすぎて注水不可能になるなど)。あらゆる非常系統は何日も停電したままという事態は想定されてない、世界共通でね。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_8-j.html


参考エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130311/1362922788
2013-03-11
■[原発]原発事故から2年までにあらたに判明した、3号機爆発までのプロセス


 ◇


サンプリング検査は当てにならない…(水揚げのウチ一匹とか、週一回検査とか…)
いつもたべる習慣をつけると体内蓄積が怖い…
せいぜい季節に一回ぐらいだな、自発的に買おうとは思わないけど。
回遊魚より海底魚のほうがセシウム濃縮汚染の恐れ=ヒラメとか。あと海藻を食べる魚貝。


とりあえず青梅市の山中で取れるタマゴタケは線量計をあててカウントの様子を見てから食べてるが(常食はしない)
震災年の、塩釜港水揚げの魚で作った薩摩揚げが0.4マイクロシーベルトを示すような、あんなカウント反応は絶対になかった。幼菌のカサ部分にややカウントが多い。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130327/1364312240
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120418/1334669170
ウクライナの庶民は公的な検査所へ立ち寄って、買った食品をベクレル検査してから食べているよ。
今でも日本のベクレル検査では、一部野菜や魚介に十数〜数十ベクレルが出現する。個人の自主検査でもやはり出てる実例がネット上になんぼかある。
そんな…たった数年で減るわけがないんだから…50年とか100年のおつきあいだから。セシウムは今度はバリウムになるし。

福島県沖の試験操業再開、安全性確認し出荷へ


特集 福島原発
福島県沖の試験操業が再開し、水揚げされた魚が箱詰めされた(25日午後、福島県相馬市の松川浦漁港で)=菅野靖撮影


 東京電力福島第一原発の汚染水問題で一時中断していた福島県沖の試験操業が25日、約1か月ぶりに再開し、未明に出漁した相馬双葉漁業協同組合(相馬市)所属の21隻が午後、相馬市の松川浦漁港でミズダコやケガニ、キアンコウなど11魚種計5・2トンを水揚げした。

 漁業者らは再開を喜ぶ一方、風評被害を心配する声も聞かれた。

 水揚げされた魚は、同漁港で放射性物質濃度のサンプル検査を行った。安全性を確認し、26日から地元のスーパーなどで販売されるほか、仙台市や東京・築地市場にも一部出荷される。
(2013年9月26日00時27分 読売新聞)