先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

未経験だとすごく見えても、経験者からは大したことない…というパラドックス=白バイテク

警察の大会は一般人は参加できないからねー
見る側も神格化したがるし、見せる側も神格化したがるし…




一般大衆にカンチガイしてほしくないんだが…
このぐらいのライテクは、できて当たり前。大型乗りならできる、はずなんだよね…
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52140536.html
http://www.youtube.com/watch?v=sM1irq2xHKs


むろん大型バイクは重くて大きい。振り回すのも大変だ。左右に振り回すときの移動距離も大きい。
大型のほうが、小型よりも、長時間練習して鍛えなきゃいけない。つねに鍛錬や練習を持続して、なまったりしてはいけない。
つまり、みためのうまさは、暇をもてあまして毎日毎日練習しているかどうかでしかない。
これはサーキットのプロレーサーや白バイでもないと、職業化しないと難しい。


けど、この程度で特別と言うほどではないんだよ。女性白バイVFR800の話ね。いくらウェットコースでもね。


まぁはっきりいってVFR系は白人向けセールスの伝統から、特に大きくて重いけどね。軽くしない、コンパクトにしない設計。
毎日乗って体を慣らしておくのは大変だよ、確かに。CB750のほうが全然ラク


ふだんから大型乗ってる人で、腕に覚えがあれば、同レベルで走れるだろう。…ただしすぐにバテちゃう。白バイとの差はそこだけと言える。
白バイと一緒に走れる技能講習会でも、大半の400cc以上の参加者は早々にバテちゃってミスる。
サーキットレースでも、先頭を走るレーサーに後ろから爆音などで威嚇して、疲れてきたところでミスをさせるテクがある。


でもおれは90ccで白バイの走りをするから誰も勝てないwww講習会場で。
90じゃ疲れ知らずだからねー軽すぎて。


以下はドライコースでの男性白バイの本気走行だけど
ミスってるのはすべて『疲労』
暑さか、疲労か、心拍か…とにかく意識が薄れている。http://www.youtube.com/watch?v=GxMnFoGBSAk
おれもすっかり乗らなくなって体は忘れたたけど頭は覚えてる。専従で訓練してくれと言われたら、1〜3ヶ月でこのぐらいは乗れるように身体はできあがってくるだろう。
もとから虚弱体質だからコケそうだけどなwwwあるいはわざと点数落としてでもペースを常に下げる。マシンも軽くコンパクトなのにする…白バイはこの選択肢がないんだよなVFR800かCB1300しかない…マッチョ優先。
ジムカーナだけならクロスかNSR最強だからね。
動画にしてもみんな同じスポットでこけてる…
=コースをよく知らない、長時間練習走行できる機会がない
=ライテクよりも、署や県警の命運や名誉を背負ってる的なプレッシャーで、気持ちが勝ちすぎている…通勤で遅刻遅刻と無理して走ってるのと同じ状態
同じ場所でみんなこけてるんだから、よく見て学んでおくのもライダーのサバイバル技術なんだよ。バイク便でもこれが下手なヤツは事故ったり死にやすい。
どうしてもコケて当たり前のスポットなら、こける最中とこけた後の処理まで全部計算しておく。10秒で復帰できればどうってことはないからね。
ここが無計画でいきあたりばったりだと派手に怪我しやすい。マシンも大破しやすい。
だからレースでも雨天で中々こけない人というのは、細々と万事に計画的な人だ。高価なマシンに頼り切ってる傾向のレーサーは雨天に弱い。


動画を見てると、個々人の「焦り方」で、飛ばしてる最中の挙動からもう「この警官は後輪からスリップする人だ」とか予知できちゃうよ。
ただでさえVFRはフラットなエンジン特性から、雨天のトラクション維持が難しい傾向があると思う…そういうのを嫌ってワークスレーサーは同爆仕様でツイン同然にしちゃう。
インライン4のほうが横倒しも重量慣性で行えるし、出力特性もやや波があるし、雨天でラクという気はする…車種やコースなど諸条件によって違うとは言え。


V型って板だからぺたんと寝ちゃう。インラインだと鉄球だから緩慢に寝る。
V型は薄いのでツイン分のクランク幅なのでジャイロ効果は小さい。4気筒横並びだと大きい。大きなコマは回ってしまうと手では倒せない=抵抗となる。
愛車の特性はわかってても、『会得』は中々できない。


この大会で満点とる人はつまり、コースもマシンも読み切って熟知できる才能があるんだよ。那須与一だね。


小型と大型では、平地ジョギングと峠登坂マラソンぐらいの負荷の差がある。小走りと歩幅いっぱいダッシュぐらいに違う。
すっごくライテクがうまくてバイク便企業の幹部になった人が、ナナハン借りて講習会に出ると、バテでこかしちゃう。内勤は筋力や心肺が衰えてるから…
スタミナや身体能力の差は、深夜違法走行の首都高ローリングにしても、
中型でつまんないことで大事故おこすか、一晩中大型でハイペースでぐるぐる回ってしかも連日通ってるかという違いになる。
スタミナや集中力の低下って結構気づきにくい。指先がついてこないぞ、あれっと思ったら車体倒しちゃってる。気持ちと身体が乖離したわけだ。
サーキットでレースペースで走るようになると、頭も体も空っぽで脱力している。最小限しかリソースを消費しなくなる。神がかるというヤツだ。


 ◇


対向から、老婆と小型犬…ではなく小さい老婆と大型老猫
首輪に綱、それでも大満足で老婆を先導する猫…「おばちゃんの安全はニャーがまもるニャ」
イヌでも綱をいやがったり飼い主を振り回すヤツも居ますから…駄犬


 ◇


さて、当エントリーに話題がかぶる事故が起きました。


・18歳が免許取り立てでフェアレディZ乗ってて
・加速感を味わうためにアクセル踏み込んだらスリップし続けガードレール衝突の反動で反対側へターボブースト!小学生の上を飛んだあげくに民家へ突入


つまり
・フェアレディだのCBR1000RRなんて、長年スポーツレベルで乗りこなした側からするとたいしたことはない
まだ『こっち側』にきたばかりの、ほぼ素人のおにいちゃんにとっては
すごいものなんだろうねフェアレディ。だが扱いきれなかった。…ってかハケンのくせによくカネあったな…


オートバイを学ぶにはまずディオから。中型大型は400スポーツから。
車もさいしょはワゴンRとかにしときなさいと。


…でも結局、達人になったところで
CBR1000なんてクラス、へたに操作間違えば制御範囲を離れることに変わりはなく
『めんどくせえ』
のは達人レベルでも同じことなので、
GPレーサーでも普段はスクーター乗ってたり(ノリックがそれでトラックに轢かれてしまったのは有名)
大型散々乗った人が小型のギア付きやスクーターへ戻ってくると言うのは、よくある話。
つかう場所や場合がほとんどないからね。でかいバイクは。隣やもっと先の地方へ高速でキビキビいくには便利なときもあるが、クラッチだけでも手が終わってしまう…VFRならセミATだが高い…カブやリードで東京〜近畿〜九州とか言うのんびり長旅をする人が多い道理。


ふつうモンスターマシンというのは「スライドコントロール=グリップコントロール」だけに集中するものなんだよ。
それがまたアクセルのほんの1mm踏む・ひねるで調整するような神経質なものだから
達人でも面倒くさくなっちゃうわけ。つねに全開にできる小型スクーターや軽のほうがラクだもん扱い切れて。


この事故を起こしたあんちゃんみたいなのは、滑り出すと慌ててしまって制御の仕方を知らず暴走を続ける。老人がよくおなじようにセミATでブレーキと間違えてアクセル踏んでしまったまま慌て続けて店に突っ込んでるよね。
達人というのは滑りはじめがわかってるから滑らせない。滑ってもすぐアクセル戻せばコントロールできることも知ってる。
へたするとふだんからスリップコントロールを遊び半分に練習してる。おれもよく雨の日は靖国通りの市ヶ谷見附の左折で逆ハンテールスライドして練習したよ250や400のレプリカモデルでね…道路が川になってしまってるぐらいがちょうどよく滑るんだよ。反対車線のコンビニにいくときもアクセルコントロールでスリップターンするようにしてた。ミニサーキットでR1とかで流すときは出口はわざとパワースライドで立ち上がったり…タイムは遅くなるけど練習だから。そのぐらいできてて当たり前なんだよな、ハイパワーをものにするというのは。
白バイの動画にしても気持ちが先行してて「あそこ滑る」とわかっててもわざわざ滑りにいってこけてるのが大半。その気持ちをうまくセーブしてこかさない人が満点とってる。


あと事故現場で気づいたことが一点。
乗り越えられた柵は
・細すぎる
・焼き入れでない
ただのコンサート会場の通路用の柵みたいな…あれじゃ車が突っ込んだらひとたまりもない。
ガードレール用のポストは太くて頑丈なんだよね…ガードもうまくクルマを包んで止めてしまう。
適材適所で、頑丈なのを入れないと。京都は狭い道路が多いし。
…もっとも歩道を乗り越えるほど突っ込むバカドライバーはそうそう出てこないけど。あと状況次第ではむしろ頑丈な柵のほうがへんに車両を止めてしまって火災とか横転とかでもっと惨事になってた可能性もある。


いっそ、若葉マークは軽を義務化とかしたらどうか…高齢者はEVミニカーに移行させるんでしょ。

http://mainichi.jp/select/news/20130924k0000e040119000c.html
交通事故:集団登校の男児重体4人軽傷、少年逮捕 京都


毎日新聞 2013年09月24日 10時53分(最終更新 09月24日 13時25分)
小学生をはね、民家に突っ込んだ乗用車を調べる京都府警の捜査員=京都府八幡市で2013年9月24日午前10時12分、山田尚弘撮影


24日午前7時55分ごろ、京都府八幡市八幡双栗(そぐり)の府道で、同市の自称派遣社員の少年(18)が運転する乗用車が集団登校中の同市立八幡小学校の児童の列に突っ込んだ。府警八幡署によると、1年生の男児(6)が頭などを打って重体のほか、1〜5年生の男児と女児計4人が軽傷とみられる。同署は自動車運転過失傷害容疑で少年を現行犯逮捕し、事故原因を調べている。【伴丈伸治、南良靖雄、堀智行】

 府警によると、重体の男児は集中治療室(ICU)で治療を受けている。軽傷とみられるのは、5年男児(11)▽同男児(10)▽3年女児(9)▽1年女児(6)。

 府警の調べでは、車は一方通行の市道を南進、府道との交差点で左折した際にスリップし、20〜30メートル先の府道北側のガードレールに衝突。はずみで更に20〜30メートル先の府道南側の歩道の柵を押し倒して児童の列に突っ込み、民家に衝突して停止した。歩道の柵に衝突した際、車体がはね上がって児童の列に突っ込んだとの目撃証言もある。児童は13人の列で東から西へ歩いていた。

 少年は出勤途中で、調べに対し「交差点で一時停止した後、発進したらスリップした」などと供述しているという。車はスポーツタイプのマニュアル式の普通乗用車。少年は昨年11月に免許を取得したという。

 現場は片側1車線の直線道路(幅6メートル)で、京阪電鉄八幡市駅南東約1.2キロの住宅や工場、商店が混在する地域。


現地…
一方通行出口でわかるとおり、
歴の浅いアンチャンが調子に乗ってドリフトしたがりそうなロケーション…
しかしもし失敗しても本線22号は細い…
達人レベルはこんな所では練習しない。というか遊びレベルで楽しむためにやることは絶対にない。
その意味では白バイだって常に路上で”練習”もしている。
ローリング族にしても山奥の峠やら、深夜に港湾などメジャースポットでやるぐらいだ。朝っぱらからこんなとこでやるのはいかにも若葉マークらしい。もしかするとこの地方のローリングに参加しはじめで夢中だったのかもしれない。


大きな地図で見る