先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

20インチ折りたたみタウン自転車でも累積20kmh

よくある20インチ。
中古で入手、


未整備だと3時間でも青梅駅甲州街道の西府までで精一杯。古いグリスがガムみたいで抵抗になって進まない。後輪もぜんぜん空気がない。


古いグリスを拭き取って全ての軸にグリス再充填と回転チェックし、タイヤとチューブもベストの状態に持って行くと、2時間かからず青梅駅〜府中試験場(だいたい35kmぐらい)。だいたい100分ちょい。ルートは旧奥多摩街道立川駅南口の東西線〜国立経由で東八道路へ接続。…さすが腐ってもシマノ、空転抵抗が軽いかるい…平均20kmhは微妙ながら、19kmhは超ということになる。8時前に出て…到着は11時過ぎと見込んでいたので、試験場手前のスーパーがまだ10時開店の前なのでびっくりした。7:50発、途中で羽村のチューリップ園を5分程度見て、それで試験場内の時計が9:48分だった。しかも最短路とは限らない。
瞬間最高速はたぶん25kmh超えてる…青梅から立川だと、ゆる〜い下りがずっと続くのだ(!)。だから明らかに帰路の方がこいでる時間は多い…どのみちショートレシオで軽いからあまり苦にはならないが。ちなみに帰路の時間も2時間チョイであまり変わりがない…用事があって急いでた往路を考えると時間差はないと言うことだ。


これが数年前に乗ってたGIANTのMTB、ROCK4000だと…重い重い。MTBタイヤの抵抗も手伝い、車重による慣性力に頼ってないと重くてしょうがない(前も後ろも荷台ステーとマッドガードをフル装備でさらに重い…フルサイズだとオプション品も大型化しどうしても重くなる…本体重量はどちらも15kgだが、26インチに2.1MTBタイヤだとホイール重量も重いからこぐのも重くなる(手回し式のサイレンみたいなあの重さ)…バイクでマグホイールいれる効果と同じこと)。お台場〜栃木の小山なんて本当に劇疲労地獄。おそらく、軽量でこぐのも軽く向かい風もへっちゃらの20インチ折りたたみロードモデルの方がずっと楽。最高速だけ60T追加で補えばいい。


前軸〜後軸が380mmしかなく超ショートホイールベース…かつショートレシオで小径ホイール…6速加速でも場合により前輪が浮く。つまりは鬼加速専用マシン…原付二種とおなじく、さっさと前に出てしまう乗り方。
で自転車の20インチホイール1.75タイヤだと感覚的には原付の10〜12インチの90/90タイヤぐらいのステアリングと倒し込み。=ドッグファイター向け。
ゆえに、20インチ〜前40T〜後6速以上の変速機…のセットに、前52か53か60Tを追加のダブル仕様にすると、鬼加速で発進と加速し、前変速したら今度は高速巡航…というのが可能。これはフルサイズの26や27インチでは『物理的に難しい』ことだ。
試しに、ダホン52T〜7速のモデルに、40Tを付け足してみようかと思ってる。で1.75でロードタイヤとMTBタイヤを日によって使い分ける。


はっきり言ってさ、いまの世界自転車事情は「まだまだ発展途上」よ。ダサい。技術的に未熟。
・その日の気分や用途で、自由にタイヤサイズやタイヤ種類を変更できる
・スイングアーム長もある程度の範囲で自由調整
・前後のスプロケを、一枚単位で、自在に追加削除可能
・かつカンタンな折りたたみで電車移動も自由自在。


リアのギヤセットはね、カセット式なら追加購入ですぐ変更できるんだけどね…でも全速セット交換…バラしてから追加できる丁数のアフター品はけっこう少ない…=自由度がない。


ダホンなど各社で、ハンドルポストの長さと角度を調整できる機構も実装している。
でもね、もっともっと…フレキシブルにどんどんクイックに、あっちこっちを取り替えできるようにならないと…そこまで便利にならないと、ダメだよ自転車は。


いわば、『自作PCみたいな』汎用性の高い、スポーツ自転車規格ね。


きょう深夜にイラスト描いてみるわ。過去にバイクについて描いたイラストはそのままHYSK+Apなど国内外各メーカーのヒット車種になったぐらいのセンスはあるから。


きょうの道中でミヤタ自転車のむかしの折りたたみ自転車を発見…アパートで朽ちてたけど。トラベラーとかなんとかいう、スイングアーム角を調整できるスグレモノ…
でもなぜか単速…こういう半端なことをやってるから日本の自転車メーカーは廃れてるんだよな…グローバルでは勝てない。


たとえばいま乗ってる前軸後軸が380mmしかない自転車もおかげですぐ前輪浮いちゃうけど、スイングアーム長が長さ調整できるとウイリーしにくくなるんだよ。Uターンみたいな切り返しは苦手になるけどね。まあどのみちチェーンのリンク数の制限があるんだが…


 ◇


2012/04/15追記
青梅方面ツーリング…
国道411から都道軍畑線〜吹上トンネル旧道…いわば心臓破りの登り坂からコークスクリュー急降下ルート。
上記の折りたたみ20インチで
・登りは余裕にノンストップで登り切れる(1〜2速使い分け)
これはMTBでは難しい…ロードでもきちんとしたモデルでなと厳しいかな。20インチに40T-28Tだからこそ楽々デキル芸当。
たださすがにえんえん登坂は徐々に苦行と化すので、なんとか登り切ったらあとはノーブレーキ・ワインディング。車がいない隙にアウトインアウトでフルコース使う。
…ただし、バイクでのスポーツ走行(サーキットレベル)などで、ライテクを磨いた人だけにしてね、さすがにいくらノーブレーキでも原付スクーターよりコーナー遅いからw一軸ブレーキは全然きかないからw…そういうテクと経験が浅い人はおとなしく…ブレーキがきけば止まる範囲で走ってね。ライテクとスポーツライド経験の充実した人なら、ブレーキでなくともライン取りと、周囲の車両をむしろ自分がリードすること、だけでかなりリカバーするのでね。経験と技術に裏付けされての自信が、ない人が、おっかなびっくり走ってるのが、一番アブナイ。周囲を自信もってリードできる人には当然ながら技術と経験がついて回る。


そうして軍畑線をずっと下っていくと、まさに白バイの『春の狩りの期間』なので、2台の白バイが次々に高価な大型二輪をカモっていたよ。09年は俺もやられた…この時期の多摩の裏街道は危険だよ、成木街道軍畑線と411号の氷川トンネルと…春は自転車ツーにしておけば道中で花見しながらビール飲めるしなw吉野梅郷の梅と桜を見渡しながらビールとベビースター


みなさんどうしても、高いスポーツモデルに目がいきがちだけど…リッターバイクのレーサーモデルに手を出すように。
でもねえ…プロレーサーとかサーキット常連になるとむしろ、技術や経験が富むと逆に、戻りたくなる…大型から原付二種へ帰る人の多さ。
1.2とかの細いロードタイヤで40kmh出すとなると、ずっと出してないといけなくなる。でも折りたたみ自転車はそんな出ない…原付プチツーみたいにトコトコのんびり走れる
ダホンみたいな中級モデルはダメ…前52Tとかでは軍畑線を登れない…前40T以下が指標=前チェーンリングが見るからに小さな安い6段モデルがいい。もしくは52T程度のダホンやドッペルに、40T以下を付け足して前ダブル化。38Tだと登坂がなお楽かもね…廃車のMTBあたりからリサイクルしようかと思ってる。


自転車だって、二輪車と同じ。
・走る、進む、加速する、だけではダメで、要素がプアだ
・曲がる、止まる、登る、下って止まる、コーナリングのライン取りをする…いろいろこなせないと
直線番長にならぬよう…あと色恋とビジネスとを一緒になさらぬよう…



 ◇


2012/04/28追記
なるほど、理系が自転車にはまるのもうなづける。
ケイデンスとか計算していくのは楽しい。バイクではいじれない部分もどんどんいじれる。


20インチ1.75 外径1515mm
26インチ2.1  外径2068mm
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=4382&forum=122
ケイデンス計算
30kmh時、


【20インチ1.75】
37rpm(無理無理wママチャリ型折りたたみ自転車シマノ6速-14T、前40T)
24rpm(ダホン シマノ7速-12T、前52T)


【26インチ2.1】
22rpm(GIANTなど シマノ7速-12T、前42T)
http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/pedal_rpm.html#keisan
http://www.giant.co.jp/giant12/bike_datail.php?p_id=00000124&action=fullspecs


つまり、フルサイズMTBの最高レシオと、ダホンの最高レシオで、大差なし。軽いぶん折りたたみ20インチのほうが長くこぎ続けやすいかな。MTBはほんと回転が重いし装備付けるとすぐ重量増。


ちなみにダホンの52Tを、60Tに換装すると
21RPM
MTBより1回転稼げる。ただ車輪は高速で回転してるので酷使することになるね。小径だとタイヤが少ないわけで…


やはりあれだなあ、クランクを社外品にしてでも60Tと40Tのダブルがいいわ。


折りたたみもさぁ…+3000〜5000円コスト増で、2×6=12とか2×7=14の前ダブルにしてくれないと「使い物にならない」
折りたたみで薄さ重視でそうなっちゃうんだろうけど…ダホンなど高級車にはすでにあるんだから、せめてエントリーモデルにもVブレーキモデル向けにシマノが出してくれるとありがたい(チェーンやギヤが薄くてかさばらないとか、いろいろ制約あるんだろうねぇ)。スポーツモデルだとスポーツランにしか使えないけど、エントリーモデルならいろいろ使えるしタイヤも太くて頑丈でややハイレシオ。


 ◇


2012/04/28
きょうはGW初日、難易度中級のコースをクロカンしてきた。(上の画像のチャリ。ホムセンでよく売られてたアムール)


吉野街道から、信号のT字路を、都道梅ヶ谷峠線に入ってすぐ、横道の上り坂へ左折して長淵山ハイキングコースへはいっていくルート。天狗岩を通過か立ち寄りし、あとは下りをダウンヒルだ。途中でセメント舗装された左折路があるのでそのままそっちへダウンヒル
ここははっきりいって、フルサイズMTBでも「えー、めんどくせー」と思うだろう難所続きだ。といっても崖とか道無き道はないので、軽量小型の自転車なら担いででもいけなくはない。


要は自転車や二輪車になれていたり、ライテクを身につけていたら、さほどむずかしくないということだ。
1.75で走ると言うことがわかったうえで、チューブとリムを最低限いたわれる走りができる人なら大丈夫。(ってことは出発前と走行後は毎度、点検整備ができる人だよね…空気圧もホッピングテストだけで最適圧がわかる人…きょうは整備状態は【完璧】だったので、修理キットも工具も空気入れも何も持たず出かけた)


(いたわるといえば…マナー違反のジムニーやモトクロスみたいに、登山道の表面を破壊しないように低トラクション走行を心がけようね…まあイボタイヤでも原動機つきでもないからあんまり傷まないけどね…飯能市立正佼成会の山道がとにかくひどい・・・ジムニーに荒らされまくって危険な状態になってる)


とかくアップダウンが多いし、スイッチバックの急坂ばかりだ。クロカンやダウンヒルのライディングを知らないと、軽くてもパンクや破損、最悪は怪我をするのは間違いない。二輪は勢いよく放り出されると手首を脱臼することが多いし。


以下、あくまでレシオ比が「前40T、後ろ14〜28T」の話です。山道は前42Tでも厳しくなると思うよ。40T-28Tてのは多摩・飯能秩父・神奈川には、うってつけの坂道仕様だね。
・のぼれる坂:こぎましょう
・のぼれない坂:押しましょう歩道橋みたいに。後輪だけ浮かせ、かついでもいい
・ほぼ崖:倉庫作業で品物をパレットの上にどんどん積み増ししていくノリで、自分より上方にある”階段状のくぼみ(木の根とか、礫岩の階段形状とか)”に自転車の車輪をハメていく。尺取り虫のように前後輪2軸でよっこらよっこらスイッチバック式で上げていく…わかる?決して、常に人が抱えようというマッチョなのりはしないように…腰を痛めたり、疲労を深めるだけ…自転車は車輪があるから、押し方がうまければ3割ぐらいの重さを感じるだけで進める…手押し車を心がけよう
・平坦路:MTBでもないと通れないヌカルミやトゲトゲ切り立った悪路でなければ、乗りましょう
・下り坂;上に同じ
・急な下り坂:ぬかるみは危険、降りて進めましょう。長い下りも後半までは降りて進もう(クロカンモデルやスポーツサスMTBならともかく)


休憩
・荷台があるママチャリは便利:座って休む、器用にやるとサドルに寄っかかって昼寝できる…靴の中が群れたら靴を脱いで乾燥もできる…レジャーシートをすきまにくくりつけ常備しとく…いわば「ババアの荷押し車」


整備
・綿手袋を常備…肌着と同じなので手袋のまま整備し、掃除し、さわっていける…巨木が倒れていても綿手なら軍手よりミューが高いので高いグリップ性でどかす作業を行える(きょうも若い杉が一本横倒し…綿手のままどかして走路確保、んで麓に出たら綿手のまますぐ清掃、家に清掃作業を持ち込まない…そのほうがサビもこびりつきも出ない)
・綿手だけで走行してもいいし、サイクリング・グローブ併用してもいいが、綿手は予備を常備すべし


ブレーキ
・登りは前、下りは後ろ、両方使うほど急坂なら、滑らないようにポンピング
・階段がある急な下り:人は階段、車は坂、車は崖側ではなく斜面側(手を離せば勝手に止まるように)


フルMTBだとタイヤが2.1以上だしサスつきだったりするのでゆるい階段はごつごつ進んでしまうけどね。Vブレーキなら止まる止まる。ディスクならこまかく制御しやすい。


まあとかく、折りたたみ20インチはたとえママチャリ仕様でも15kgと軽いんで、山で輪行できますよと。これまでの常識は通用しない。
タイヤが1.75だからね、多少の悪路もダウンヒルもどんどん進めちゃうし。(ダウンヒル走法知ってないとヤバイよ?…サドルに座ったり、リーンインもしないような人はやっちゃ駄目よ)


ある意味、折りたたみやミニベロなのにロードモデル…タイヤ1.5以下を乗ってる人たちは、既成概念に縛られてる、かわいそうな人たちだね。
山までサイクリングに来るのに、山の中も走らないとな…まろを釣る気でおじゃるか!!!!!!1.5ではクロカンもダウンヒルも無理でおJAL


おれはいずれ、クイックリリースの前後輪にカセットギヤの環境を完備して、幹線道路はロード1.5、オフロード入りしたら1.75子供用MTBタイヤ、と換装できるようにするよ(交換用車輪は背負っていくか荷台に固定する…どうせ軽いし)。モスピーダみたいで便利でしょ。鉄道にも、軌道幅によって車輪をチェンジするメカが装備されていたりする。


こういうクロカンって、時間的には徒歩登山と大差が無いか、追いつかれちゃうと思う。いわばウサギとカメのウサギ。
ただ、やはりクロカン自転車に固有のメリットがあるのでね。座れるとかいったことも含めて。登りでは、杖の代わりにもなるし。
大型自転車って、荷台があっても座って休めないからねえ…20インチに荷台がついてるとちょうどベンチの高さなのよ…ママチャリサドルはやっこいし幅広いのでヒジついて眠れるし…


もう、フルサイズには戻れない。ダホンとか入手したら理想の【クロカン昼寝モデル】を作ろうっと…


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