先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

元・東大工学教授がいま大津波被災地の復興に従事する

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120627/233878/
東北リバイタライズの現場から


 シンクタンク、東日本未来都市研究会を2011年6月に組織して気仙地方(大船渡市、陸前高田市、住田町)の復興を支援している。


宮田 秀明 (みやた ひであき)


1948年生まれ。1972年東京大学大学院工学系研究科船舶工学専門課程修士修了。同年石川島播磨重工業(現IHI)に入社、77年に東京大学に移り、94年より同大教授。専門は船舶工学、計算流体力学、システムデザイン、技術マネジメント、経営システム工学。


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やっと、それっぽい人間搭乗型ロボットがお目見え…スコープドッグ系とタチコマを合わせたような…
エヴァQ公開年というのも因縁深い。


これで原発廃炉作業も…?

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121128-OYT1T01095.htm
搭乗して操縦できるロボット、科学未来館に登場


日本科学未来館で展示が始まった搭乗型ロボット「クラタス」=清水敏明撮影

 大きなロボットに乗って操縦したい。

 そんなアニメ番組のような夢をかなえた搭乗型ロボットの展示が28日、東京都江東区日本科学未来館で始まった。現代美術家倉田光吾郎(こうごろう)さん(39)とロボット技術者の吉崎航(わたる)さん(27)が、山梨県内にある倉田さんの工房で約2年かけて作製し、「クラタス」と名付けた。

 ロボットの高さは約4メートル、重さは約4トン。人間のような顔と胴体、2本の腕を備えている。搭乗者は胸の内部にある操縦席に乗り込み、操縦かんやタッチパネルなどで腕や脚などを動かす。4本脚の先には車輪が付いており、最高時速10キロ・メートルで走行できる。

 「小さいころからロボットが好き。大きなロボットに乗るのが楽しいのか怖いのか試したかった」と倉田さん。展示は12月10日まで。同1、2、9日には実演もある。
(2012年11月28日20時12分 読売新聞)




http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG1502H_Z11C12A1SHA000/
原発 手探りの廃炉 2度目の冬、3000人が汗 (ルポ迫真)
2012/11/27 7:02



 福島県いわき市から北上する国道6号は毎朝、東京電力福島第1原子力発電所に向かう車やバスで何キロメートルも渋滞する。がれきの撤去、汚染水処理、補強工事――。尽きぬ仕事に約3000人が汗を流す。「冷温停止」宣言からもうすぐ1年。廃炉へ向けた歩を進められているのだろうか。

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来秋にも始まる使用済み燃料取り出しへ向け、準備を進める福島第1原発4号機(10月、福島県大熊町


 10月中旬、報道陣への公開で原発の敷地内に事故後、初めて入った。バスで回ると、木が切り倒され青や白のタンクが並ぶ異様な光景が飛び込んできた。汚染水をためるタンクだ。

 1〜3号機から出る放射性物質の量は事故直後に比べ、約8000万分の1に減った。しかしメルトダウン炉心溶融)で溶け落ちた、汚染源の燃料は手つかずのまま。再び炉が暴走しないよう毎時約17トンの水を炉内に流して冷やしている。



 水は循環させて使っているが、炉が損傷しており漏れ出る。1日400トンもの地下水も原子炉周辺に流れ込む。増え続ける汚染水から、放射性物質をある程度除去してタンクにためている。

 「来月はどこに水を入れるか。そんなことばかり考えている」。水処理対策を練る東電の福島第1対策プロジェクトチーム課長、新井知行(44)は頭を悩ませる。

 既に約24万トン分のタンクがほぼ満杯で、東電は3年内に約70万トン分を追加する。東京ドームの半分を超える。地下水の流れを原子炉から遠ざける工事も始めたが、迂回させた水も当面はためておく。




 循環水を流す配管は総延長10キロメートル近い。事故後しばらくは散乱するがれきやトラック、重機によって塩化ビニール管が傷つき水漏れが多発、対応に追われた。

 昨秋までに一通り補修を終え安堵したのもつかの間、今年1月下旬には再び漏水が続出。多い日には10カ所以上で見つかった。原因は凍結だ。同じ過ちは繰り返せない。配管の大部分を耐久性が強いポリエチレン管に換え、2度目の冬を前に保温材も取り付けた。

 冷却水を原子炉ごとに循環・浄化して配管を短くすれば不安は減るが、工事の余力もなく実施は遅れている。水との闘いは終わりが見えない。

 免震重要棟などに近い陸側の車道はがれきの片付けが済み、バスも大して揺れない。しかし、1、2号機の中間付近を通った時、見えない放射線に緊張を覚えた。

 「毎時800マイクロシーベルト」。東電担当者が読み上げた車内の放射線量は、2日間浴び続けると年間の被曝(ひばく)限度に近づく量だ。急に線量が上がる場所はほかにもある。人影が少ないのは線量を気にしながら時間を区切り、交代で作業するためか。



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 廃炉へ向けた工事の進捗を実感できるのは、事故時に定期検査中で炉内に燃料がなかった4号機だ。屋上付近のプール内にあった未使用の燃料2体を8月に取り出して点検、破損はなかった。

 周辺の放射線量は毎時95マイクロシーベルト程度。それほど時間を気にせずに働けるという。作業員が行き交い、大型クレーンがうなる。格納容器と圧力容器の蓋は外され、近くに重ね置きされていた。




 今後、未使用と使用済みの計1533体の燃料をプールから取り出すための専用装置と覆いを取り付ける。「耐震強度は高めた。建屋の傾きなどもチェックして安全に進める」と福島第1原発所長の高橋毅(55)。来秋にも搬出を始める。

 これに対し、1〜3号機は損傷部分を直してから原子炉を水で満たさなければならない。しかし、今も炉内の様子はよく分からない。東電が頼りにするのが内視鏡だ。

 「だいぶきれいに見えるようになった」。10月に特注の内視鏡で撮った1号機格納容器内の映像に、東電・福島第1対策プロジェクトチーム課長の菊川浩(43)は手応えを感じた。高性能CCDカメラなどを搭載。アームも動きやすく改良し、格納容器の壁に貫通させた直径13センチメートルの穴から中に入れて映した。

 穴開けには自動装置を使うが、近くに作業員が待機する。カメラや温度計は4、5人が5〜10分かけ手作業で入れなければならない。放射線量の問題があって頻繁にはできず、溶融燃料や破損箇所は確認できていない。

 1〜3号機をおおう奇妙な静けさは、まだ廃炉の入り口にしか立っていない現実の厳しさを映している。=敬称略