先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

河川や河口へ流れる下水や雨水溝からの排水と、ベクレル値を比較してみてはどうか


さすがに下水処理場の排水を呑もうという発想は無かろう。
が、ことさら放射性物質濾過メカニズムを持たない下水処理排水は、おそらく事故原発で浄火プラントにかけた排水よりもベクレル値は高い…まして福島県であれば。


東京は、地表に降りたセシウムは大半が地面に浸透せず下水で海までながれたので、河口付近の海底土のベクレル値がおそろしい数値になっている…東京湾の魚を食べて大丈夫なのかという論議がやまなかった…まぁいちおう自治体レベルでサンプリングで検査はしてるようだが気休めだろう…サンプリングだし…何十匹に一匹とか。
とうぜん、セシウム浄化プラントが無くても下水処理で出た汚泥の塊はものすごい放射線量になる…これが放射性廃棄物放射線量に達してしまって埋め立てに回せず、保管場所に困る事態が今も続く。


まして今回は、事故原発を横切る地下水脈の地下水を、
汚染物質が混入する前に海へ逃がそうという計画だ。
きちんと説明し、理解を得るべきだろう。
そのうえで、浄化プラントを通してリッター3ベクレルとかになった元・汚染水を海へ流せるよう陳情するべきだろう。
みんな想像力が足りないが、何千トン以上の汚染水タンクが事故原発にどんどん増えていることも恐ろしいのだよ。また津波が来て全部持って行かれたらどうする…地震で全部ぶちまけてしまったら…とっとと超低レベル汚染水にして海に流した方がいい。核種分析しつつ。仮設タンクは丸いのがあって斜面に設置されたりするので地震などで転がってしまう恐れもある。あまりにタンクの数が増えすぎて、ぜんぶ同じ製品で、かつ地震などで一斉に弱点箇所が壊れて漏れ出すと、いくら作業員がいても漏出を補修する緊急作業が追いつかなくもなる…保管中の核燃料棒も多すぎて青息吐息なのに、汚染水タンクまであまりに多くては…


トータルで考えなくては意味が無い…漁師にそんな難しいことを全部理解せよというのは酷だ。
自民の電力ソースのベストミックスプランという発想はまさにそういう概念なのだが、いかんせん自民は原子力にべったりすぎるのでプランの内容自体はベストミックスでは無かった…

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013053000948&m=rss
「安全なら飲んでみろ」=東電、地下水放出説明−漁業者から厳しい声・福島第1


東京電力福島第1原発の地下水を海に放出する計画について、漁業者に説明する資源エネルギー庁の担当者(奥左から2人目)と東京電力関係者=30日午後、福島県いわき市


 東京電力資源エネルギー庁は30日、福島第1原発放射能汚染水対策として、流入する地下水を原子炉建屋で汚染される前にくみ上げ海に放出する計画について、福島県いわき市漁業協同組合の会合で説明し、理解を求めた。漁業者側からは、安全性や風評被害を懸念する声や汚染水への抜本策を求める意見が相次いだ。
 同漁協の矢吹正一組合長は終了後、「海に流してもいいという人は誰もいない。1回の説明では足りない」と述べ、6月7日に同県相馬市で予定されている説明会とは別に、説明を受けたい意向を示した。エネ庁の渕上善弘事故収束対応調整官は「意見を受け止め、説明を尽くしたい」と語った。
 会合には組合員ら約120人が参加。東電は、原発流入する地下水を減らすことで、汚染水を抑制できると説明。地下水に含まれる放射性物質は国の基準値を大幅に下回っており、「生活用水としても使えるレベル」と安全性を強調した。
 これに対し、漁業者側からは「それなら飲んでみればよい」「建屋から(汚染水が)出たらどうする」など怒りの声が上がった。国の責任を明確にするべきだとの指摘も出た。(2013/05/30-20:01)