先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

アベノミクスの敗因はティターンズすぎたこと

前のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130518/1368842551




以下の引用記事のような、批判レベルにすら届いてない駄目出しを食らう…
これは、おぼっちゃんや、生え抜きオンリー環境を渇望する連中が、
組織…企業なり国家を仕切ってしまえば、当たり前の帰結なのだ…

・名家出身など、おぼっちゃんしか認めない(学歴や職歴のキャリア重視も同じ)
・政治のことは政治のプロだけでやるという意固地(権力は権力の内部だけで動かすのだという強弁)


このような排他閉鎖的『ティターンズ』は、
突き抜けたリーダー性を持つ『部外者 民間登用』を、激しく嫌い、隙あらば追い出しまくる。


政治しかできないヤツは、政治以外は一切わからない。


あべしんぞーはマスコミでも有名なイエスマン&オトモダチしか相手にしない近づけない狭い人間だ。
第一次内閣では、おれはあいつと強制的に組まされ、ひどい思いをした。民主政権のお世話役をするぐらいの地獄であった。やつは抵抗勢力をいっぱい作ってつぶされるシナリオで最初から仕組まれていた。
そしてやつは第二次内閣になることが確定すると、リフレなどという馬鹿なことをやると言い出した…
もう二度と組まされるのはごめんだと思っていたからこちらから身をひいたし、やつも「二度とくるな」とえらく強気で意気揚々だったのでそのまま断絶して今に至る。


便利な総理が誕生したと霞ヶ関の面々も笑み満面だった。排他的で威張り散らしている、参謀の話を聞かない、イエスマン参謀ばかりで役に立たない、そんな政府体制が結成された。


第二次アベは、また大転倒するだろう。時期は早いか遅いかはともかく、根本的にまたもへんなワガママを表明して大失敗の種をまき散らしたのだから、うまくゆくわけがない。


おれはどれだけ「負けた 弱い かかってこいや おまえはもう終わり、引退」などとやつらの利権抗争実行部隊の下っ端工作員たちに散々好き放題言われても、挑発や危害をいくら受けても、きょうのきょうまで黙ってやっていた。けんかを買って勝とうなどとはほぼしないできた。
勝ち負けに固執するのは冷戦や年功序列や派閥抗争の時代…せいぜい90年代までだ。


これからは原発事故や金融バブルスプレッドや恒常的なデフレ&ゼロ成長…いくらでも既存の人類をひっくり返す、オーバースキルの事態が次々に襲いかかる。伸びしろのある長い長い時代が終わり、伸びしろのない教科書がない時代がやってきた。
そこで必要なのは、圧力によって事実をねじ曲げて威張り散らす、言うことを聞かす、旧来の支配者集団ではない。
事実関係を踏まえ、科学や自然をありのままに受け入れ、問題解決を次々に行える統率集団である。


端的に言えば、天皇でも大統領でも、いや神でさえも、放射性セシウムをいきなり全部消してしまうことはできないということだ。昔の人類はそもそも放射性物質など運用もできず、ばらまくこともできなかった…たいしたものを持たないから、野蛮な戦争三昧でも、阿呆な農民を野蛮な武力で従えても、それでうまくいったのだが…


昔はせいぜい、足尾鉱毒を「安全だ、危険などない、逆らったら殺すぞ」と権力が脅したぐらいだった。せいぜい鉱毒までが関の山の未発達のかわいい人類だった。
だが現代社会の権力は当時とほぼ同じマニュアルで動き、「原発事故は安全で無害で、汚染などない、セシウムが入った食べ物を食べていても体内ベクレルも少ないから病気にならない、異論をはさむ国民は右翼に脅迫させるぞ」などと、足尾鉱毒をベースにしておなじ強弁をして圧力をかけて黙らせた…いくらなんでも天皇が急に心臓を悪くしたり地井武男が急死したぐらいにいろいろとセシウム汚染(血行から全身の動いてる筋肉に補給されるので老人は心臓に異常動作が増えて狭心症から脳梗塞に至る例が多い…放射線=高い周波数の電磁波)はクロすぎたのに、いくらなんでも苦しすぎだろう…あの件でさすがに「もはや旧来の支配システムは、さすがにもうダメだわ…これからの時代構築には適用できない」と思い知らされた。
足尾鉱毒レベルの政府も東電も原子力を全然扱い切れてなくて、事故処理も狼狽してばかりで全然捌ききれなくて、あげく足尾のころのように「セシウムを食べない国民は基地害、非国民…被曝病っぽく死んだ人々は気のせい、被曝由来じゃないったらない」などと宣伝し…


いくら国家を取り合う戦争に勝とうが、彼らはけんかやコロシのプロでしかない。知性があるわけでもなく、原子力や膨大なマネー資産をどうすればいいのか、これから売れるITツールは何か(松下やシャープを今後どうすればいいか)、ちっともわかってない。威張り散らしてけんかをして殴って相手を従わせるような人物には、売れ筋のアイテムを思いつくような才能はない…謙虚さも柔軟性もないからだ。
できる人は謙虚に人々に聞きまくるし、あるいは自分で徹底的に調べまくる。
だが横暴な権力者やゴロツキ親分は、そもそも事実をねじ曲げてしまう。よく知りもしない商材や技術をジャイアンみたいに略奪する。


膨大な放射能がまき散らされないよう知力を尽くして正しい対処をせねばならない。
炊飯器を電話線を通じてあやつる馬鹿なインテリジェント家電だの4Kテレビだの、阿呆な製品を作らせないようにしっかりメーカーをしからねばならない。
それらは生粋の抗争屋や、抗争をやることで霞ヶ関や与党をやってる連中には、もはや不可能な芸当である。


勝った勝ったと叫んでは、国家を景品みたいに私物化して好き放題にやってきた右翼政党と左翼政党と霞ヶ関…いずれも20世紀の化石だ。「これが正当な正しい手順のやり方だ」などと堂々と言ってのけるすべてが、今の時代に合っていない。思い込みが激しいだけなのだ。権力やヤクザは道理をねじ曲げて、その横暴さを誇ってみせびらかしてみせるものなんだという既成概念に染まりきっている。いわばガンコジジイ。


統率力のある参謀がいれば、もっと統一的に、全体整合のとれた、国内外政治を演出できる。小泉政権の頃は先進各国連携の流れでさえ芸術的な流れも珍しくなかった。


はっきり俺に言わせてもらえばあのアベとか言う阿呆は飯島をこういう馬鹿な使い方しかできないのかと、ほんとうにあきれたよ。てっきり飯島はダブルスパイであってアベつぶしで動いてるのかとさえね。おれは小泉に出入りしていたときはセコーとイイジマはことさら尊敬していた。あの当時の両名をね。いまや彼らに限らず自民の誰もが劣化してしまったので見る影もないね。猪瀬みたいに参謀や閣僚級がにあうような人材がトップレベルに上がってしまってるし。


玉虫色という言葉がある。霞ヶ関省庁の思惑がぶつかり合うと、自民各派閥の思惑が全部込められると、そうした法案がそう呼ばれる。
いくら「政治のことは政治のプロとヤクザだけでやるんだ」と息巻いてがんばったところで、彼らはいわば霞ヶ関族議員だけしかいないティターンズなのだから、


玉虫色にしかならないよ。整合性などとれるわけがない…
竹中大臣は小泉をバックにして、ヤバイ役割=切り込み隊長をやりながら全体整合性を確保した(全盛期の石原猪瀬コンビと同じ…震災直後も猪瀬大活躍)。激しく戦って相手に引き下がってもらってやっと各部を連結して全体整合がとれた。
しかし「全員が霞ヶ関族議員」では、切り込み隊長がそもそもいるわけがない。内部は仲良しだらけの「Aさん、ここはBが譲歩しますよ、次回はお願いしますね」と仲良し談合以上にならない。
そういう最終法案は、玉虫色のいわばカオスな意味不明な内容にしかならない。


木を見て森を見ず…合成の誤謬

http://kando.seesaa.net/article/146583651.html
「責任も取れないものが、何を好きなことを言ってるんだ!」では、衆知は集まらない。

しかし衆知を集めても、決断・実行がなければ、何も成果は生まれない。



「小さな正しい意見に振り回されて、全体最適、未来最適を損なっては、
リーダー失格と言わざるを得ない」(臥龍)』


オーケストラで、指揮者が不在だと、けっして全体のリズムはそろわない。


オヤジでもママでもいいけど誰かがピシりと場を引き締めて黙らせなかったら、子供たちなど家族みんながナメた態度でワガママブーイングばかり言ってまとまらない家庭になってしまう。


アニメやドラマの番組制作でも、ライターやコンテマンや監督や…あちこちのスタッフがそれぞれ自分勝手をやったり、やけに生え抜きや一流人だけに固執してチームを作ると、まずヒットする作品にならない。資本を出す側の都合が優先された番組もしかり。


民主政権はいかにもビギナーばかりであきれたが
あのアベノミクスごっこ政治(2ちゃんねるニコニコ優遇体制)もいつまで続ける気なのか…自民という見た目だけたいそうなハリボテではいつまでもダマせないし、ウソの支持率もいつまでもばれずにはいられないぞ…そんなキレイに72%で固定できるわけがないだろうに…
アベノミクス政権の弾圧手法はまさに2ちゃんねるそのもの。スレッドにヤクザ右翼スジの若い者を常駐させて、やってきた一般人を遠隔操縦して操って洗脳し、逆らうヤツ意のままにならないヤツは追放するかストーカー工作で追い込む。アベは2chニコニコと仲良くなりすぎたというか、2chニコニコに国政中枢機能をすっかり明け渡してしまったな。


今やどんどん右へ右へで際限なくコントロールされてなくてやりたい放題、まるで子供がお菓子を食べたい放題してるみたいだし…
どこが大人なの?どこがプロなの?子供じゃん。わがままじゃん。


言いたいことは言った。


まともなやつらはみんな追放されたか、あきれてゾロゾロ出て行ってしまい、
残ったのはろくでもない面の皮の厚いヤツばかりで、そうしておきた数々の不始末…

http://agora-web.jp/archives/1536218.html

政治 いつまで続くのか、日本の外交ベタと稚拙な対外発信 --- 岡本 裕明

 
この数日、二人の名前がメディアをにぎわしています。橋下徹大阪市長、そして飯島勲内閣官房参与であります。それぞれ、アメリカ、北朝鮮との接触において物議をかもし出しているわけですが、今日はなぜこうなってしまったのか、考えてみたいと思います。

まず、橋下市長の性犯罪防止のために風俗産業を利用すべきだという発言はあまりにもばかばかしくてコメントをする気もおきなかったのですが、一言だけ申し上げます。橋下氏は風俗は職業を自由に選べる中でその仕事を選び、法律の範囲内のことなのだからむしろそれは利用すべきという趣旨のことを発言されています。風俗に好きで働いている人が本当に多いのでしょうか? 金銭的なことなどを理由にしょうがなくて仕事をしている人も多いでしょうし、あまり胸を張れる仕事だと思っている人も少ないのではないでしょうか? 法律云々といったところで私は橋下氏の弁護士としての発想が出ているな、と感じました。

私も業務で弁護士とやり取りをしていますが、ぶつかることもしばしばです。その理由は世の中、法律がすべてではないからです。道徳や理性などもあるのです。橋下発言を受けてアメリ国務省の報道官が批判を述べていますが、当然であります。あまりにも無防備な民間外交をしてしまったと思っています。

次に飯島参与の北朝鮮訪問。もともと完全極秘裏に行うのであれば、貫き通してもらいたかったと思います。どうも想定外でばれてしまったということのようで、安倍首相の歯切れも悪く、今になってフォローをする羽目になってしまったのは政府、外交を含め下手を打ったということかと思います。ばれる危険性があればなぜ、アメリカ、韓国と事前調整をしなかったのかということになります。日本はもともと真珠湾攻撃のように不意打ちをするというイメージがありますので再び、その印象を強めてしまったということになりかねません。

安倍首相の目的が拉致問題解決を目指し、山積する両国間問題、特に核問題や朝鮮総連本部ビルの行方などディールのカードを使いながら問題解決姿勢を見せるというパフォーマンスだとすればもはやチーム安倍はオーバーワークであるといっても過言ではないでしょう。

結果として外交に関してはバランス感覚が失われてきています。力関係が誰を重視し、誰を現状維持にするのかみえていないのです。少なくともロシアに北方領土問題で良い顔、トルコや東南アジア諸国にも経済関係を緊密にする過程の中で良い顔、北朝鮮問題では中国から思いのほかのサポート、一方アメリカからは橋下、飯島両名の動きに対して懸念を抱かせています。安倍外交は本来であればアメリカ向きであったはずですが、八方美人的な全方向外交を推し進めることで結局、日本は自国の利益のみを考えているのではないかという疑念を抱かせてしまったようです。

そういえば猪瀬東京都知事のオリンピック発言もニューヨークタイムズという特殊性を加味せずに日本でインタビューを受けるぐらいの軽はずみさがあの騒ぎとなったわけですが、結局、取り巻きは何をしていたのか、というのが私の疑問として残ってしまいます。つまり、秘書ではなく、極めて優秀で広範囲の知識を持つブレーンを常に持つことが日本の一定地位の方々には必要だと思います。そして、トップはブレーンの言うことを真摯に聞くことが大切ではないでしょうか? 吉田茂には白州次郎という全幅の信頼が置けるブレーンがいました。そのおかげで吉田茂は何度も救われています。

日本はいつまでたっても外交ベタといわれるのは要人が不用心な発言をするからであり、その発言が不用心だとすら感じてもらえていない橋下氏には悩ましいものを感じてしまいます。

今日はこのぐらいにしておきましょう。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2013年5月17日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。
オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/


まさかこのぐらいは想定内だよな?
なんせ政府で与党なんだから。
あまりコロコロと、銀行借り入れ有利〜社債有利〜と右へ左へ不安定に変動し続けると、資金調達がややこしくなってしまうという話か。銀行はあくまで貸すだけだから貸し渋ることもあるし。債券を売るのとは違う。
あと債券市場も今のままではある程度冷え込んでしまう。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130519/k10014683331000.html

金利上昇 社債発行見送る動き
5月19日 14時13分


このところの長期金利の上昇で、一部の企業では、社債の発行利率も上がって資金調達のコストが高くなったとして、社債発行を見送る動きが出ています。

株価の上昇が続くなか、投資家の間で国債を売って株式などに資金を振り向ける動きが強まり、長期金利の指標となっている償還までの期間が10年の国債の利回りは、一時0.920%をつけておよそ1年1か月ぶりの高い水準となりました。
こうした状況に、企業が資金調達のために発行する社債の利率も上昇し、一部の企業では資金調達のコストが高まったとして、社債発行を見送る動きが出ています。
このうち、機械メーカーの「豊田自動織機」は、200億円程度の社債の発行を見送ったほか、大手鉄鋼メーカーの「JFEホールディングス」も今月行う予定だった社債の発行を延期しました。
また、建材・設備機器メーカーの「LIXILグループ」は、今月、社債の発行を取りやめ、調達コストに差がなければ金融機関からの借り入れに切り替えることも検討するとしています。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、「予想外の金利上昇が起こって、企業も資金調達行動を変えてしまっているのが混乱として見受けられる。金利の予期せぬ変動が起こるということは、企業の行動を慎重にすることにもつながりかねない」と話しています。


http://agora-web.jp/archives/1536580.html

ハイブリッド・バブルー日本経済を追い込む国債暴落シナリオーハイブリッド・バブルー日本経済を追い込む国債暴落シナリオー
著者:小幡 績
出版:ダイヤモンド社


バブルは資本主義の病である。その厄介なところは、いつも「今回は違う」と見えることだ。ITバブルで痛い目に合ったウォール街は「金融技術でリスクをヘッジした証券化商品なら大丈夫だ」と考えてもっと大きな住宅バブルをつくった。かつて株式と不動産でこりた日本の機関投資家は、今度は「国債なら大丈夫だろう」と考えていたが、「黒田バズーカ」はその市場を破壊してしまった。

タイトルになっている「ハイブリッド・バブル」とは、国債市場の奇妙な安定が3種類の投資家に支えられてきたことを示す。第1は合理的な外国人投資家で、日本国債のようなハイリスク・ローリターンの債券は買わない。第2はファンダメンタルズを見る投資家で、他の資産と比較して国債が割安なら買う。そして第3はテールリスクを無視して国債を買い続ける「限定合理的」な金融機関のサラリーマンだ。

これまでの国債市場の主役は第3のサラリーマンだったが、黒田バズーカによって、彼らがテールリスクを意識しはじめた。日銀に国債市場から閉め出されたメガバンクや生保などは、国債から外債やETFなどに資金を移しているが、もっともリスクの高い長期国債を大量に保有している地銀や信金などはほとんど動いていない。他に有利な融資先がなく、為替などについてのノウハウもないので動けないのだ。

結果として国債金利は上がるが、暴落は起こらない。逃げた資金を日銀が穴埋めするので、結果的に中小金融機関を日銀が救済する「管理されたバブル」が続く。これは実質的な財政ファイナンスだが、日銀が相場を支えるので暴落は起こらない。退出する機関投資家は高値で国債を売り逃げ、日銀の含み損だけがふくらみ、民間投資に回るべき資金が国に吸収されてゆく。

これが著者のいう「日本経済の安楽死」である。日銀が国債を買い占めて民間貯蓄をすべて政府が食いつぶせば、政府債務は1500兆円ぐらいまで膨張させることができるかもしれない。しかし金融資産をすべて政府が保有する状態は、もはや資本主義ではない。日本経済はゆっくり確実に、停滞から衰退に向かうだろう。それよりは財政破綻ハイパーインフレのほうがましかもしれない。


これからは、今までの反動や自失によって、こういうことは相次ぐわけだが
まさかこのぐらいは想定内だよな?
なんせ与党なんだから。


アベチャンはこのおれを名指しでマークさせ右翼や警察官を次々にぶつけて攻撃してくる「政敵」、かつ性格が攻撃的でしょうがないやつなので、仕方なくこちらもそういうスタンスで接していくしかない…迷惑なんだけどな。
いちばんあきれたのは、右翼勢に襲撃を繰り返させる中で「きさまは右翼・自民に寝返り、土下座して手下になるしかない、それ以外では生存すら許されないぞ」などと、何度も何度もナメた脅迫を受けたことだ。『平家にあらずば人にあらず』まさにこれを言われたのだから腹も立つし、呆れもする。


わざわざ方々に殴りかかって敵を増やしていくボスがいくらエコノミクスをやったってすぐつぶれるよ。過去12年間の各政権に出入りしてきたが、ああいうヤツもじつは『レア』なんでね…大成功のネタを次々にばらまいてるのに、積極的に市民にけんかを売って弾圧してるのでその火種から負けに転じることだろう(ある意味で非常に菅総理に似てる性分…アベの『右が大好きで右へ右へ突っ走りつつ、右の手下しか信用せず重用しない』ところなんかは、民主党政権の左派へ左派への好き勝手そのもの。)。そうでなくても自殺点総理などと第一次内閣では揶揄されていたし。井上しんちゃんもいつのまにか石破のとなりにいたりw


さいたま市はかつて全盛期の2ちゃんねるで、新しい自民党のシンボルマークとからめて大々的に宣伝されていたぐらいなんだが…
そこで負けたと言うことは、風向きが一気に反転したに等しい。


蛇足だが俺は大宮生まれだしライオンズファンクラブ会員歴だし、鉄道博物館を誘致したり仮面ライダー電王にいろいろ協力したり大宮署近くの踏切へ主役をロケに来させたり、デンライナーに乗って記念撮影ができるイベントを実現したりと、いろいろ尽力した。あの当時の俺の影響力もまたすさまじかった。

http://www.asahi.com/politics/update/0519/TKY201305190126.html
さいたま市長に清水氏の再選確実 自公推薦候補ら破る


 さいたま市長選は19日投開票され、現職の清水勇人氏(51)が、新顔の長沼威氏(63)ら3氏を破り、再選を確実にした。

 政党の推薦や支持を受けなかった清水氏と、自民、公明両党が推薦する長沼氏の対決が注目された。清水氏は前回は民主党県連が支持したが、今回は「市民党」を掲げ、既成政党と距離を置いたことが功を奏した。自民党県連幹事長でもある長沼氏は、党勢回復の追い風に乗ろうとしたが、「現職の壁」に阻まれた。


http://gendai.net/articles/view/syakai/142446
参院選 自民党勝利は怪しいぞ
【政治・経済】


2013年5月20日 掲載


この選挙結果は極めて重大
<首都圏のさいたま市長選で自民公明推薦候補が負ける>

 安倍政権が「夏の参院選の前哨戦」と位置づけていたさいたま市長選。19日投開票され自公推薦の新人が、民主支援の現職に惨敗した。自民、公明は党幹部や閣僚を続々さいたまに送り込み、幹事長が揃って応援演説するなど総力戦を展開したが、まったく歯が立たなかった。この選挙結果は、極めて重大だ。

「首都圏の選挙で自公が負けたというのは、意味が大きい。無党派層は本気で安倍政権を支持していないということです。むしろ高支持率に浮かれてハシャぐ安倍首相に嫌悪感すら覚えているんじゃないか。実際、自民党は首都圏の選挙で苦しんでいる。この後、26日に千葉市長選がありますが、自民党は最初から候補を立てず不戦敗だし、6月30日の横須賀市長選は、小泉進次郎議員のお膝元ですが、自民候補は敗戦濃厚です」(政界関係者)

 大新聞・テレビは、参院選での自民圧勝を予想しているが、本当に自民党は大勝するのか。

「もともと参院選有権者と政党が一番遠い選挙で、投票直前に風向きが変わりやすい。98年の橋本首相の恒久減税発言や、最近では10年の菅首相の消費税増税発言で、与党は一気に支持を失った苦い過去があります。それでなくても、自民党は4月以降、青森や郡山の市長選で敗れています。青森はTPP、郡山は福島原発さいたま市長選は、安倍首相の憲法改正発言など右寄りスタンスへの批判票があったと思われます。安倍政権や自民党の支持率は高いものの、その支持はあくまでアベノミクスに対するものだけ。TPP、原発憲法改正には国民の反対がまだ多い。つまり経済以外では安定した支持になっていないのです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 一方の野党は、維新の会が橋下共同代表の慰安婦発言で自滅したことで、みんなの党民主党選挙協力が一気に進む可能性が出てきた。さっそく民主党の海江田代表は、みんなの党について「これまでも水面下で話し合いをしてきたので続けたい」と秋波を送った。前出の鈴木氏はこう言う。

みんなの党幹部は『公示の3週間前まで何が起こるかわかりませんよ』と言っていました。維新が自滅して、野党の受け皿づくりがいまから動き出す可能性があります」
 面白くなってきた。

べつに自民公明は惨敗した前々回の衆院選の頃からちっとも強くなってないし支持も増えてないのが先の衆院選結果で、どうしても政権交代小選挙区だと政権末期=衆院任期の末期ごろは与党の党勢が弱くなってるから民主党国民新党は自滅するしかなかっただけ。経済バブルというマボロシを盛んにアピールして、イメージ戦略で支持率を稼いでいるだけ。株価が上がるうちは金融やメーカーは組織票をくれるが、これにあてはまらないひとりひとりの浮動票市民は厳しい視線。


衆参同一選は
・自民による維新つぶし、なおさらの時代逆行推進
・左派政党は伸びるのか減らすのか


どのみち違憲判断もあるから、するしかなかろう。


おそれず、ひとつひとつ、やってみる。びくびくして何もやらないと言うことはしない。水たまりを次第に腐った水にするよりは、川のように常に流し続けてみる。


 ◇


アベノミクスに見殺しにされる大企業も多い。メガ小売りもだが製造業も。
兜町のうなぎ屋は今や特上4000円ばかり馬鹿売れだそうだが、おれは高騰が続く中国ウナギすら手が出せず、やすい台湾アナゴの半額処分品がせいぜいだよ…

http://www.j-cast.com/2013/05/18175355.html
パナソニック、「三洋電機」解体 家電はアベノミクスから置き去りに
2013/5/18 17:22


トヨタ自動車などと並んで「メイド・イン・ジャパン」の象徴だった家電大手のパナソニックとシャープが苦しんでいる。

円安・株高のアベノミクス効果による急速な業績回復に沸く自動車メーカーとはまったく別世界にいる。まるで時流に置き去りにされてしまったかのようだ。
買収が「裏目」、2年連続で7000億円超の最終赤字
パナソニックは2年連続で7000億円超の赤字を計上した(写真は、パナソニックのホームページ)


パナソニックはとうとう、子会社である三洋電機の「解体」にまで追い込まれてしまった。2013年5月18日付の日本経済新聞が「三洋電機、解体へ」の見出しで報じている。

2013年度中に本社の人員約1000人を配置転換や早期退職などで100人規模に減らす。法務や知的財産の管理などを維持するうえで必要最低限の人員にするが、パナソニックとの一元化も検討する、という。

電子機器などの開発と販売を手がける子会社の三洋テクノソリューションズ鳥取鳥取市)は売却。米小売り大手ウォルマート・ストアーズ向けに供給しているテレビ事業も分離を検討。この結果、本社以外で働く約1500人も3年後をめどに10分の1程度に減らす。


http://mainichi.jp/select/news/20130520k0000m010085000c.html
毎日新聞調査:景気回復の実感ない80%


毎日新聞 2013年05月19日 22時07分(最終更新 05月19日 23時32分)

 毎日新聞の全国世論調査では、景気回復への実感を聞いたところ「実感していない」との回答が80%に達し、「実感している」は13%にとどまった。ただ、金融緩和など安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」への期待感は持続。景気回復が「期待できる」が59%、「期待できない」は33%だった。

 一方、日本がトルコへ原発を輸出することが決まったことに関し、外国への原発輸出についての賛否を聞いたところ、反対が60%と、賛成の32%を大きく上回った。


 ◇


これじゃ、北朝鮮に交渉に行った飯島自身が、今回は失敗になると予言していたようなものだ。交渉直後にミサイル発射してるんだから成功とはとうてい言えず、米韓の感情も悪化してしまった。

飯島勲小泉劇場の裏舞台と交渉術」
・事前に情報が漏れれば実現するものも実現できなくなる危険がある。
徹底した情報管理、これもまた政治には不可欠なのだ。

【送料無料】小泉官邸秘録 [ 飯島勲 ]

【送料無料】小泉官邸秘録 [ 飯島勲 ]
価格:1,890円(税込、送料込)

【送料無料】人生「裏ワザ」手帖 [ 飯島勲 ]

【送料無料】人生「裏ワザ」手帖 [ 飯島勲 ]
価格:1,575円(税込、送料込)



北朝鮮にだまされた安倍政権、飯島参与の秘密訪問を暴露される―米メディア
レコードチャイナ 2013年5月18日


2004年5月、小泉純一郎首相(当時)は北朝鮮を訪問、日朝関係正常化と拉致問題解決について交渉した。7月の参院選を控えてのサプライズは選挙の勝利を後押しするものとなった。飯島勲内閣官房参与北朝鮮訪問はその再来を狙ったものだろう。

しかし飯島参与の秘密訪問は北朝鮮側に利用され、「国際社会で孤立していない」ことを示す格好の宣伝材料とされた。米韓に事前連絡なしで特使を派遣した安倍首相の頭越し外交は米韓を悩ませる結果となっている。


なぜ日本国政府が政権ごとに省庁ごとにダメダメでバラバラなのかというと、これにつきる。
めいめいが、アットワンスで、勝手な様式を作り直すからいけない。「悪い意味で自由」すぎるので、低レベルな朝令暮改が繰り返され、品質の高い様式の持続性がない。
日本人は馬鹿な農民や野蛮武士や気位ばかりの公家揃いなのだからもっと賢くならなきゃダメだ。品格を高める努力を。品の身についてない、あるいはボンボン、そういう低レベル連中が自分の天下の時だけあれもこれも改悪して品質低下を繰り返していては。点と点ではなく線へ。

飯島勲『リーダーの掟』
・よく野田総理のぶら下がり取材で、補佐官や側近議員が背後霊のようにテレビに映っているが、よくない。

議員といえども、野田政権の黒子に徹するべきで、総理と一緒にカメラに映るなど言語道断。
カメラに映っていいのは、総理一人である。
私が官邸にいた頃は、このような蛮行は決して許さなかった。

【送料無料】リーダーの掟 [ 飯島勲 ]

【送料無料】リーダーの掟 [ 飯島勲 ]
価格:1,680円(税込、送料込)

http://agora-web.jp/archives/1536615.html
「完敗」安倍歴史観 ─ 論ずるなら、日本向けより世界に向けて!

北村 隆司
国会での安倍答弁をきっかけに、世界で話題を集め出した「安倍歴史観」の余波は、その後も広がりつつあります。

この「歴史観」についての評判を、私が目にする英、米、ロシア、アラビアなどのメデイアの反応で採点しますと、厳しい批判ばかりで「支持がゼロ」の「完敗」状態です。

麻生副総理をはじめ閣僚が次々と靖国神社を参拝したその時期に、「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」「村山談話をそのまま継承しているわけではない」等の発言を連発すれば、「日本右傾化」の声が海外で起こるのはごく自然です。

然し、何故この時期に、誰に向かって、何を目的にこの様な発言をしたのでしょうか? 私には全く理解出来ません。

外国メデイアの流れを見ますと、第一次安倍内閣で始まった安倍総理の「右翼」「国粋主義者」と言う「レッテル」は、今回の騒動で確立して仕舞いましたが、驚いたのは、米議会調査局までが、安倍首相を「誰もが知る強硬な民族主義者」と呼び「首相の歴史観が東アジアに混乱をもたらし、米国の国家利益にも影響する」と言う異例の報告書を出した事です。

それに対し安倍総理は「間違いは訂正を求め、我々の意見を伝える広報体制を強化したい」と強気に出て、米国議会に挑戦されましたが、果たして勝算はあるのでしょうか?

日本の議会と異なり、行政と対等の権限を持つ「強大な米国議会」を日本の議会と同じ様に軽く見ると、思いもしない結果を生む事を首相のスタッフは忠告すべきです。

その後、親日家のシーファー前駐日米国大使までが、「河野官房長官談話を見直せば、アメリカやアジアでの日本の国益を大きく損なう」と警告を出すなど、とても安倍総理の予期通りに進んでいるとは思えません。

「いかなる国家も、その国家のために命を捧げた国民に対して、英雄として敬意を払う」事は、中韓を含む世界各国の共通した認識です。

然し、右翼の人達が英雄と称える指導者が「無条件降伏文書」に署名して終結した戦争を「敗戦」と呼ばす「終戦」と呼び、日独伊の三国協定を結んで戦いながら、第二次大戦と呼ばずに「大東亜戦争」と呼ぶかと思うと、高市自民党政調会長の様に「当時、資源封鎖され、まったく抵抗せずに日本が植民地となる道を選ぶのがベストだったのか?」と、真珠湾攻撃を肯定する様な主張をすれば、日本の同盟国であった独伊両国も含め、世界の大半が日本に背を向ける事は間違いありません。

その事を知る石破茂幹事長は「歴史認識は積み重ねがあるテーマであり、あまり思いつきで物を言うべきではない。国益全体を損なう情報発信の仕方は極めてよくない」と当たり前の発言をしましたが、高市政調会長は自説が正しいと言い張っており、このままでは、「変な女性が輝き出した」と警戒されるのが落ちです。

田原総一郎氏も「発言するなら、準備をし、勝算が出てから行なうべきだ。さもなければ真珠湾の二の舞になる。個人のエゴや感情で発言する問題ではない。」と書いていますが、この様な、自己宣伝と自己満足の発言が続くと、「靖国」は中韓両国にとっては、かけがえのない外交財産になるだけです。

小泉元総理が訪米時に、日本の総理としてはじめて予定されていた米議会上下両院合同会議での演説も、当時の米下院外交委のハイド委員長から「靖国参拝せずの確約を条件にすべき」という意見が出て中止になったそうですから、当時から靖国問題は「日中」「日韓」を超えた国際問題になっていた事は確かです。

メデイアの貼るレッテルは、真実とは無関係に「既成事実」や「空気」に流されて何となく出来上がったものですから、一度貼られたレッテルを剥がす事は容易ではありません。然も、ほっておけば「真実」に化けて仕舞う厄介ものです。

この不名誉な「レッテル」を剥がすには、安倍歴史観への世界の関心が高まり、然もこれだけ評判が悪い今こそ、「大東亜戦争肯定論」「閣僚の靖国参拝正当論」「戦時指導者英霊論」等の論陣を堂々と世界に向かって展開すべきです。

これが出来なければ、地政学も絡む歴史認識問題で「独自」の考えが世界に通用する訳がありません。繰り返しになりますが、仲間が集まって「独自の歴史観」で気勢を上げるだけでは、独りよがりの「スキンヘッド」集団と大差ありません。

日本の政治指導者が独自の「歴史観」を世界に訴える事は、日本の為にも極めて有益なことです。
問題は、サンデル教授が「白熱教室」で日本に紹介した「アドボカシー(立場の擁護論)」は、西欧では古代ローマ以来の伝統で、特に米国では、リンカーン・ダグラス論争と言う100年以上の伝統を持つ養成法で鍛えられた論客を相手に、独自の「歴史観」を説得できるか否かです。

http://gendai.net/articles/view/syakai/142483
終焉の予兆 ついに国債バブル崩壊が始まった!


2013年5月22日 掲載


反リフレ派の論客 小幡績慶大教授が警鐘乱打
小幡績氏インタビュー動画


<トリプル安で日本経済はお陀仏…>

 株式市場は相変わらずイケイケだが、その裏で恐ろしいことになっているのが国債市場だ。黒田バズーカの異次元緩和で価格が上昇する見込みは大外れ。21日も下落し、新発10年債の利回りは0.88%まで上がった。国債暴落懸念がよぎるが、慶大教授の小幡績氏は近著「ハイブリッドバブル」でこう書いている。〈「日銀おひとりさまバブル。日本銀行だけが(国債を)買いつづけるバブル。日本国債バブルの最終局面が始まった〉〈いよいよバブルは崩壊する〉。小幡氏に緊急インタビュー。

 小幡氏は黒田日銀総裁が異次元緩和を決めた4月4日、「頭の中が真っ白になった」という。

「あり得ない量の異次元緩和だったからです。私はこの日、日本国債バブル崩壊は決定したと思っています。実をいうと、これまでも日本国債は奇妙なバブルだったのです。あれだけの国債を発行し、当然、財政破綻リスクがあるのに、高値安定している。これは財政破綻リスクを見ようとしない機関投資家と、そうした懸念を考慮しつつ、利益を上げようとする2種類の投資家によって、引き起こされた特殊なバブルで、私はそれをハイブリッドバブルと名づけた。そこに日銀買い入れバブルが融合し、国債市場は典型的なバブルに変質したのです。この日、私はたまたまリフレ派の学者と議論していた。世間はいまだにアベノミクスの良し悪しを論じていますが、洪水が押し寄せてくるのに、雨を降らせるにはどうしたらいいのかを議論しているようなものです」

 こういう小幡氏は、このバブルは必ず、崩壊し国債暴落につながると断言する。
「日銀がもくろみ通り、2%の物価目標を達成すれば、インフレになっているわけですから、今度は金融を引き締めなくてはならない。つまり、今度は国債を売る側に回る。その瞬間、国債価格は暴落します。日銀が買ってくれるので、成り立っていたバブルなんですから。一方、2%に届かなければ、日銀はさらなる緩和メニューを出さざるを得なくなる。景気が回復しなければ、財政出動も必要になってくる。そうなると、日銀の大量国債買い入れは財政ファイナンスであると見られてしまう。このシナリオでも国債暴落につながりますが、その場合、円の信用も揺らぎ、債券安、通貨安になる」

 つまり、どっちに転んでも国債暴落は避けられないのだが、だから、メガバンクは逃げるようにして、手持ちの国債を売っている。それが価格の下落に拍車をかけている。小幡氏によると、こうした価格の乱高下こそ、典型的なバブル崩壊の前兆だという。

「株式市場もバブルが崩壊するかどうかはともかく、この相場は完全にバブルであるのは確かです。企業の業績は明るくなっていますが、期待が大きい分、バブルが膨らんでいるのです。ファンダメンタルズを見れば、日経平均は1万4000円くらいが妥当と見られているし、新興市場は乱高下している。株、円、債券のトリプル安に見舞われれば、日本経済はとんでもないことになる。この警告が無駄になるような奇跡が起きて欲しいものです」

 今後が恐ろしくなってくる。


http://gendai.net/articles/view/syakai/142422
国債相場が不安定になり、長期金利が乱高下している。15日は一時0.920%まで上昇。1%大台に迫る勢いだ。「異次元の金融緩和」を断行した日銀の黒田総裁には、想定外の動きだろう。

 日銀が過去最大の金融緩和で国債を買いまくると宣言したのだ。本来なら、投資家は安心し国債をじゃんじゃん買う。実際は違った。日銀が買い支えているうちに処分しようという動きが活発になり、国債の売りは止まらない。結局、膨大な財政赤字を日銀が穴埋めする格好。いびつで不健全な姿だ。

 それでも円安が進み、株価は上がった。グローバル展開している製造業は、円高対策で生産拠点を海外に移したため、メリットはわずかである。ただ、所得収支の円安効果は大きい。海外投資の上がりを送金すれば、現地での儲けが同じでも、日本での手取りは膨らむ。観光産業も円安はウエルカムだろう。海外からの旅行者が増え、国内で消費してくれるのなら、願ったりかなったりだ。

 だが、所得収支や観光立国で経済が復活するという未来像は、残念ながら描けない。やはり、実体経済の歯車がキチッと噛み合った状態で回り始めなければ、力強い成長は不可能である。

 1―3月期の実質GDP成長率は年率換算で3.5%増となった。輸出に加え、住宅投資が動き始めているようだ。来年4月から消費税率は8%となり、その後は10%まで引き上げられる。実施は避けられないし、「増税前に買っておこう」という消費者も少なくないだろう。だが不動産は、駆け込み需要が終わったあと、急激に冷え込む。そのとき、代わりにどの分野が動くのか。そこをしっかりと見極め、押し出す政策が必要のはずだ。はたして安倍政権には今後も実体経済を盛り上げる政策があるのだろうか。

 来月にはアベノミクスの3本目の柱、成長戦略を打ち出すとしている。だが、漏れ伝えられている中には、実体経済に火をつけるような政策は見当たらない。となると、ひたすら国債を買って円安を誘発し株価も上向かせるという、うわべだけがいい状態が続くことになる。まさしくバブルというほかない。