先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

無理だって…「原発事故を防げたか」


ディーゼル発電機は浸水せず無事なのもあったが、動かなかったり、突如停止を繰り返したり、基本的に不安定、不確定
・たとえ発電機用軽油タンクが高所にあり津波でながされなくても、配管が流されたり、機能しても数日しかもたなかったり
・そもそも高圧送電線が地震で倒壊し、1週間以上も復旧できなかった事実(震災直後は交通網麻痺で物流どころか近寄ることすら…)、変電開閉設備も浸水や地震ショート。
・海外…スイスやアメリカの原発での実際の備蓄ぶりを見ても「いっくら用意したって、キリがない」
 あちらは大陸故に大地震もなく、まして湖畔だから津波がこない…それでもあれもこれも備蓄しているから、日本で備蓄するならもっとはるかに膨大な備蓄リストになる…


結論;基本的に原発は、大地震、大津波には無力。あとは運だのみ…スイスでさえ政府も電力会社も、備蓄が追いつかないかも、全部廃炉かなあ、と判断し始めている…


風車やソーラーなら倒壊までで済むんだよ。
水をぶっかけただけで爆発して猛毒をまき散らす人間が居たら、いくら多重で守っても限界があるような気がしない?

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130329/k10013525931000.html
原発事故 事前の備え十分なら防げた
3月29日 4時38分


おととし3月の原発事故について東京電力は、想定を超える津波が事故の原因ではなく、事前の備えが十分であれば「防げた事故だった」と総括したうえで、事故で明らかになった組織の問題などを具体的に改善する6つの対策を盛り込んだ改革プランをまとめ、29日、公表します。

福島第一原発の事故について東京電力は、去年まとめた社内事故調の最終報告では、事故を防げなかった原因が十分、分析されず、自己弁護に終始していると批判を浴びたことから、社内の特別チームで検証作業を進めていました。
29日に公表される検証結果と改革プランによりますと、まず事故の総括として、地震津波への配慮が足りず、継続的に安全性を向上する努力が不足したことによって深刻な事故を招いたとして、事前の備えが十分であれば「防げた事故だった」と結論づけました。そのうえで、事故で明らかになった組織の問題などを具体的に改善する6つの対策を盛り込んだ改革プランを示しています。
この中では、まず経営側の問題を挙げて、原発という特別なリスクを扱う会社でありながら、経済性を最優先するあまりリスク管理が甘くなっていたとして、海外の専門家をトップにした内部組織を設置し、経営とは独立した立場で安全の取り組みを継続的に監視するとしています。
また、事故対応が混乱した反省に立ち、1人の責任者が管理する人数を最大7人以下に制限するなど、緊急時の指揮命令系統を明確にするほか、実効性のある訓練を繰り返すとしています。
このほか、事故のあともトラブルの公表などが遅れていることについて、「考え方や判断の尺度が社会とずれていた」と認め、専門の部署を新たに設けて、こうした社内体質の改善を進めるとしています。
この改革プランは、29日に開かれる第三者で作る改革監視委員会に報告され、東京電力は、来月から本格的に実行に移すとしています。


ほんとうの外道…山下。御用学者の優等生。

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/a68f67fc483266a304827ff56e643968
被曝データを公開した山下俊一


福島県立医科大学の山下俊一が、米国の米国放射線防護・測定審議会(NCRP)の第49回年次総会で『福島原子力発電所事故と包括的健康リスク管理』と題する講演を行なっています。東日本大震災からちょうど2年目を迎えた2013年3月11日のことです。

そこで、山下が発表した内容全文を入手しました。以下がそれです。

http://www.ncrponline.org/Annual_Mtgs/2013_Ann_Mtg/Yamashita.pdf

これによると、福島では、子供で(に)
高脂血症が増え、若い男性で肝臓機能障害や高尿酸血が増えていることが示されています。また、成人や年配者で高血圧、グルコース代謝不全、腎不全が増加していると報告
しています。

米国ではそのように発表し、貴重な被曝データを得たことを誇っているわけですが、そう明言しながら、国内では、さまざまな障害をすべてをストレスのせいにしている男です。

福島からすみやかに安全地帯に人びとを避難させてしまっていたら、こうした貴重なデータ得られなかったでしょう。だから、福島に引きとめたのです。そして、今も引き止めているのです。


飯舘村の馬が、セシウム蓄積での肝機能悪化とおぼしき死亡相次ぐ…(参考http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130327/1364312240

http://mphoto.sblo.jp/article/64060043.html
2013年03月25日
福島第一原発 飯舘村から 馬の異常死 相次ぐ


原発事故から2年。ようやく厳しい冬を乗り越えて、飯舘村の牧場にも春の兆しが見えてきた。
川徳栄さんの経営する牧場には現在、乗馬用馬、ポニー、ミニチュアホース、ロバなどのが32頭前後いる。


今年になってから、この牧場に異変が起きている。
生後一週間から一ヶ月で死亡した子馬が14頭。元気に育った子馬は1頭のみ
さらに、2月末から現在までに4頭の大人の馬が死亡した。


後ろ足を引きずるようになり、だんだん、歩けなくなり死亡してしまう。みな同じ症状だったと細川さんは言う。
家畜保健所の血液検査の結果、細菌やウイルスなどの感染症寄生虫による死亡ではないことがわかった。
更に獣医師の診断では黄疸がでおり、肝臓に何らかの異常があるようだ。


一ヶ月前に死亡したポニーは野犬やカラスなどに食べられ白骨化している。
白いポニーは、けさ死んだ。すでに目だまはカラスに食べられてしまった。
被ばくとの因果関係を解明する必要がある。
現在もこの牧場は毎時4μsv前後の放射線が出ている。


いちばん津波被害が大きい地域。事故原発まで12km圏内。http://f.hatena.ne.jp/geasszero/20120601214944
使えなくなったモノはとっとと捨てるが、使える原発は再稼働するという現金さ…

http://www.asahi.com/business/update/0328/TKY201303280060.html
東北電、浪江・小高原発新設撤回へ 地元理解得られず

 東北電力は28日、福島県浪江町南相馬市で計画していた浪江(なみえ)・小高(おだか)原発の新設を撤回すると発表した。誘致を図っていた両市町は東京電力福島第一原発事故後に建設反対に転じており「地元の心情を踏まえると困難」と判断した。福島事故後に電力会社が原発新設を撤回するのは初めて。

 浪江・小高原発の計画発表は1968年。計画出力は82・5万キロワット。福島の事故後の2011年12月、浪江町議会が誘致を白紙撤回する決議をし、南相馬市議会も建設中止を求める決議をした。それぞれの首長も立地への反対を表明した。東北電力は昨春、それまで「16年度」としていた着工時期を「未定」に変えていた。

 東北電力は、断層問題を抱える青森県東通原発を15年7月に、東日本大震災で被災した宮城県女川原発は16年度以降に、それぞれ再稼働させる計画だ。


人材劣化はもはや止まらない、衰退産業。
昔は
軍需産業で食いっぱぐれないとか、松下や銀行に就職すれば御の字だとか、預金なら高金利の農協にしろとか…その時代なりのトレンドがあって
原子力もその意味での斜陽を迎えた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130329-OYT1T01258.htm
希望者少なく…原子力規制庁へ新卒たった1人


 原子力規制庁に4月1日付で入庁する約70人のうち、大学新卒者は1人しかいないことがわかった。

 昨年9月に発足した規制庁にとって初の新卒職員だが、29日に記者会見した森本英香次長は「もう少し採りたかったが、希望者が少なかった。共感度が低かった点は反省している」と残念がった。

 規制庁は、環境省の外局として発足した原子力規制委員会の事務方組織。新卒の職員は環境省枠で採用され、規制庁に出向する形となる。環境省に今年度採用された新卒は21人いたが、採用活動の始まりが規制庁発足前だったことなどから、「認知度が低く、希望する学生がいなかった」という。

 規制庁によると、4月1日付の入庁者の大半は、文部科学省や傘下の独立行政法人からの出向組。原発事故で世論の風当たりが厳しい原子力規制行政にとって、若い人材は貴重な存在で、規制庁幹部は「我々にとっては金の卵。大切に育てたい」と話した。
(2013年3月29日19時16分 読売新聞)

大切に育てるからこそ、ダメな人材の一人になりそう…そりゃもうキャリア公務員の見本のように仕上がって…


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はっきり言って
・高汚染地域の除染作業で、河川へ流されるセシウム他の汚染量や、
・ふつうの市街地から、ふつうに雨水溝を通ってかき集められて河川へ流れていくセシウム他の汚染量の、
ほうがアルプスを通した後の水よりも、高い放射能汚染量だとは思いますがね…
数学ができる人が、漁業関係者とかには、少なそうだから…ほんとうはアルプスってのは下水雨水河川の最終ラインにこそ必要。(いちおう除染現場によっては除去装置を設置してる場所もあったはずだが…)

http://mainichi.jp/select/news/20130330k0000e040182000c.html
福島第1原発:アルプス試運転始まる 放射性物質除去設備


毎日新聞 2013年03月30日 11時17分(最終更新 03月30日 11時21分)
試運転を開始した多核種除去設備「アルプス」=東京電力提供


 東京電力は30日、福島第1原発の原子炉冷却などで増え続ける汚染水を海に放出するため、放射性物質を取り除く新型の浄化設備「ALPS(アルプス)」の試運転を始めた。トリチウム以外の放射性物質を基準値以下にできるとしており、約4カ月の試運転で性能を確認した後、本格稼働させる方針。

 海への放出について東電は、自治体や漁業関係者の了解を得てからとしているが、福島県内外の漁業者らは「海が再汚染される」「風評被害を助長する」と強く反発している。

 アルプスは、交換式フィルターに汚染水を通し、ストロンチウムプルトニウムなど62種類の放射性物質を除去。1日最大500トンを処理する能力があるという。

 原子炉の冷却などで生じた汚染水は現在、放射性セシウムを除去する処理を受けた後、原発敷地内の貯水タンクに保管されている。保管総量は27万トン(3月19日現在)に上り、敷地内にタンクが増え続けている。

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まったくだ

http://tanakaryusaku.jp/2013/03/0006895
 政府に異を唱えたりすると「サヨク」や「活動家」とレッテルを貼られてきたが

・政府政策絡みの追い込みストーカー工作といえば右翼・創価といばだいたい間違いないが(端的には、原発反対を唱える市民がいないか町中やネット上を監視したり、発見次第に脅しや嫌がらせのために尾行待ち伏せ工作を開始したり…そんなことする勢力は非常に限られているため)
・ただ原発事故に限らず間違ったことを「間違ってる」と”言った”だけで、あいつもこいつも左翼呼ばわり…その詭弁はあまりに狂っている。