先従隗始・温故知新

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折りたたみ自転車 アムール、ドッペルギャンガー104、8s化 ドッペルのホイール組は粗悪品なので注意!

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NHKニュース9で、GIANTの製造現場を紹介。大越キャスター自ら出向いた。


台湾のニュースキャスターと会談する大越キャスター…元気ないw中国など週いっぱいかけて歴訪してるからか。まるでリストラ宣告されて三日目のようにやつれていた。
台湾キャスターはものすごい元気いっぱい。シャきーんとして背筋まっすぐでツヤツヤのてかてか。ぐわんばる殿下…
「日本は元気が無い」なんて話をしているw


そりゃ上尾工場は落ち目になり、台湾ばかり元気になるよなあw


BSミヤタあたりは今でも従来通りのフルラインナップで、折りたたみみたいな新手には消極的…
でも台湾は家電や自転車やそのパーツにしても、どんどんスポーツならスポーツで特化した工場を作ったり、新手のジャンルをどんどん先取りしていくもの。


 ◇


3日間かけて、2台を8s化。
ドッペル104に10時間。
アムールに8時間。


1日目、ドッペルとAmourを分解し、一部パーツを交換、ドッペルホイール仮組み
2日目、ドッペルホイール本組みと試乗、Amourホイール仮組み
3日目、Amourホイール本組みと試乗、リアキャリパーステー自作


最初に16インチのドッペル104…こいつは28Hなのでピッタリのハブが無い。台湾製やイタリーのは高額。ウルテグラは廃盤。
仕方が無いからSORAハブ32Hで飛ばし組み。


まず純正ハブをばらす…リムバンドをどかすととっても乱暴なニップル回しですべてのねじ山がねじきれていた…というかリムバンドは最初から切れており、『ニップル二つが隠れてなかった』…なにをいってるかわからねーとおもうが、ありのままに起こったことを話すぜ『ニップル二つが隠れてなかった』恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
パンクさせる気か!組み付け時にすでに切れてるバンドなのでニップル痕に変動が無い…使ってるウチに切れたならニップル痕が移動した痕跡が無いとおかしい。
しかも全スポークの長さが合って無くて左右とも2mm長く、おかげでニップルのマイナスの部分がスポークで埋まってしまい、しかしそのまま電動マイナスドライバーで無理矢理に締め込んであった…
つまり製造現場にはニップル回しがなく、ラジペンで丁寧に締め込む余裕も無いのだろう。
そして、あれほど乱暴に短時間で回すと言うことは、ドッペルの販売元のビーズは、かなり中国の下請け業者に値切り=ダンピングを要求していると言うこと。

だからか、ドッペルのアフターパーツはやたらと安い。安かろう悪かろうとなっている。
純正ハブを単体にしてから回してみたが、すぐ止まってしまう…粗悪の上にグリスも良くないのだ。道理で激坂登坂で常に重いわけだ。


おかげでニップルは、以前にFLYWAYのスポーク交換したときに取り外したものを再利用することになった…


翻って、アムールAmourのホイール(VP−20 DINO)はとても丁寧に組まれていた。
何本かやはりスポークが出っぱってて同じくナメてたが、ちゃんとあとで緩められるよう配慮して中心部だけなめていた。
こいつは36Hなのもあり、何度も山の登山道…木の根っこだらけだったりガレ場だったり…をアップダウン(クロカン遊びに多用)してても全然ホイールが振れが出なかった。
しかも振れ取りが半端なくしてあってまっすぐである。平地で漕いでから空転で進むと、どこまでも抵抗なく転がっていく。
こいつはACERA36Hで組んでいく。仮組を夕方にやって一日を終えるのだが、すぐ終わった。
(まあ、まだJISとイタリアの違いも頭に入ってない素人なので、一回ではまず組めないんだがwどっかで間違う)


ドッペルのホイール組はけっこう難儀だった。幸いにスポークは長めだったため足りないところはなかったが、
片側16Hに付き2穴飛ばすので、だんだんと最適位置からズレてくるのだ…だいたい5〜2mmぐらいニップルからスポークが出っ張ってしまうところが出てくるので、ここはラジペンで切って調節。
(バリ取り、切り子の処理…けっこう要諦がいくつかあるので、ある程度実務経験や工業科履修経験がない人は、自分でやらない方がいいよ)
というかドッペルのホイールは最初から微妙に振れがある…リムも微妙だが歪んでいた…ほんと安物って感じ。


シマノの(他社も同じかな)スポーツ車用ハブはスポークを通す部分がシティ車用ハブより1mm厚いため、
16インチだとクロス組みしたときにスポークはかなりひん曲がってしまう…おっかないwおっかないがスポークにテンションをかけていくときにある程度戻るのでまあいいやと。
20インチではそうでもなかった。
仕方が無いので、ドッペルの後輪の反フリー側はラジアルでもいいんだという前例を信用し、「クロスしないタンジェント4」で組んだ。
実際に振れ取りして10kmほど試乗したときは、全然違和感なし。振れが増幅した様子も無い。(したらすぐVブレーキに引っかかるようになるし)
あまりに短いスポーク…132〜134mmなので、たわむ余裕も無いんだろう。たわみは22インチ以上から気にすることなんじゃないかな。


8sディレイラーはALTUS310(要ブラケットアダプター)。16インチだとさすがに、激坂から平地の踊り場にのっかるときに少しだけディレイラー下端を擦った…w
凸凹だったり岩が埋め込んでるような山道ではぶつけるときもあるかもな。それでもMTBスポーツ用ディレイラーとしては屈指のコンパクトさ。
(チェーンリンク数をあえて減らしたのは、その分ディレイラーのアームが前へ逃げてすこし地面から遠ざかることを狙ったためでもある)
シフターは6sのとおなじ8sグリップシフター。これが一番使いやすくてジャマにならないんだよ。
ケーブルカバーも使い回し。6sシフターをヒュッとケーブル抜いてハンドルから外したら、8sシフターを入れ違いに挿入し、ケーブルも元通り通すだけ。かんたん。


さすがシマノ。ちょっと調整すればすぐ使えるようになった。8sすべてすんなりとシフトする。ドッペルが仕上がったらすぐ10km乗ってみたが普通に乗れた。むしろナローHGなので6sよりスムーズ。
おそらく海外製のSRAMだのカンパだのはこうはゆくまい。
6s時は、クランクセットSR XCTだと変速時にすぐチェーンが外れたんだが…おそらくディレイラーTY18のバネも弱かったんだろうけど、ワイドチェーンなので外れやすかったのか。
これは8s化したら今のところ解消している。ALTUSディレイラーのバネは手で動かしてみてもかなり硬いよ。HG40チェーンは純正品でナローだし。


ドッペル104は、過去記事で明記したとおり、『激坂専用 東京・御嶽神社登坂モデル』であるので、


トップギアではなくローギアを重視せねばならない。ギアも11−34Tメガレンジだ。
計算上では、チェーンリンク数は102なのだが…実際に組み付けるとどうも「ロー22T−11T」のときにチェーンがたるむ。
もしかすると登坂中にチェーンが歯飛びするやも知れない…なので「トップ48T−34T」が入らなくなってしまうが、98リンクとした。これだとローギア時は全段がぴんと張っている。
どのみち、トップギア−1sなんて使わなくても大丈夫w


試乗してみて、『天ヶ瀬ラピュタ』もテスト登坂してみて、やはり「ロー22T−34T」が軽くて感動した。
6sだと、ディレイラーがTY18だとメガレンジに対応してないので、プーリーギアと34Tギアスプロケットがこすれて抵抗になっていた。
しかもチェーンリンク数を変更しておらず、3s以上に入れても歯飛びして使い物になってなかった…
やっと、8s化によってまともな仕様を組めたことになる。また後日、東京・御嶽神社山道でテスト走行してくる。


Amourのほうは、ホイール組みじたいは穴数ピッタリなので楽なモンだったが、


バンドブレーキを撤去したために、(ブレーキホイールだけは専用工具が必要なのでCBあさひで取ってもらった…車輪だけ持って行けば作業は一瞬なので『タダ』)
リアも、フロントと同じく『TEKTRO2軸キャリパー900A』に交換。ロードバイク向けと同じ構造なのでよく止まる。ロード用シューにすると最高に効く。
キャリパーブレーキ用ステーの自作が手こずった。カインズホームまで前ブレーキのみでゆっくり乗り付け、ネジやステーを買いそろえ、作業開始。
なんでも製品の試作段階はそうだが、図面も自分で引き、数値も自分で決め、すべてを自分で試行錯誤しながら決めていくので、
非常に時間はかかる。一回でピッタリやろうとしてもまずうまくいかない。(CADや自動加工機に依存する若者が陥るワナ)
カインズホームの工作室に籠城し、ネジを寸法変更のたびに買い直しながら、工作室で加工と組付けを繰り返しながら、加工2時間半、組み付けテスト1時間でやっと終わった。
さすがにレンタル工具は種類が少ないので非効率で時間がかかった。せめて8mmレンチぐらい持参しないとでっかいモンキーで長時間やるハメになって疲れる。


基本はボール盤とヤスリと金ノコのみだ。実務経験者だからテキパキやる。
ゆえに図面は落書きで十分。
ただしステーのモックアップはちゃんとつくる…コピー用紙を折ってステー取り付け位置に巻き付けたり折ったりして、実物大モックアップにする。
このモックアップに寸法を書き込んだり、加工するステーの型紙や穴開け定規にしたりする。


ひとつ失敗したのは、リア用キャリパーを買ってしまったこと。注文ボタンを押すときも迷ったがやはり失敗だった。参考にしたピストの105キャリパーもよく見るとフロント用だ。
リア用はあくまで対応フレーム向きであり、取り付けボルトが非常に短い(リア用とは単にそれだけの違い)。
自作ステーだとまず取付けボルト長が長くないと取り付けできない。溶接ではなくボルトオンだから、丸パイプ一本という風にはできないからだ。
『ステーで後付けの場合、リアのキャリパーもフロント用にしよう』
というか、買い直すかも知れない。現状、前後ステーの後ろには貫通できず、前ステーのみにボルトオンし、後ステーに対しては取付けボルトにナットを組み付けつつゼロ位置で接触させてるのみだ。


もうひとつ小さな失敗は、あくまでツアラーとして、純正でついてたキャリアもドロヨケも必要に応じて装着する前提のため、
リアキャリパーを前付けにしたら、1sと2sの時にチェーンがこすってしまうこと。
ただ、そんな激しいこすりでは無いので気にしなくていいレベルではあるが。ロー側は低テンション使用なのだし使う時間も短い。


基本的に7s以上のブラケットアームも可動するディレイラー
直づけできないこうしたフレームに対応するため、ブラケットハンガーが別売りされているが、(TY18のツメの部分と同じモノ)
このブラケットハンガーもまた、フレームの方で対応して凹みに埋まるようになってないと
普通に組んでもチェーンがブラケットの取り付けネジにこすってしまう。
素直に1mmワッシャーをチェーン側だけに追加して、センター出し直しをしましょう。ホームセンターでたいていのモノは揃う。
…といっても、シマノQRハブともなるとフレームに接触する部分が細くなっており、
安いシティ自転車フレームだと、そこがチェーン引きのフォーク部分にめり込んで埋まってしまう=エンド幅が狭まってしまう。
つまり、べつにセンター出し直さなくても、埋まった分が元に戻るぐらいなので普通は大丈夫。
…というか1mmズレてても普通に乗ったらまずわかんないよ。むしろハブをエンドに装着するときに傾いてるときの方がえらくセンターがずれる。
まあ23cぐらい細くなるとわかりやすくなっちゃうかもしれないね。オートバイだと着座姿勢のママだからわかりやすくなっちゃうんだけどね。


ドッペル104のほう、QRでもなんとかスタンドは組めたわ。ありがたや。


以上、総括としては「やっとスタート位置。」
オトナにとってのスタートは、8sだろう。シマノはそう位置づけていると思う。だからグリップシフトで8sまで出ているし、8sまではパーツが安い。
7sまでは特にボスフリー型は小学生のMTBにも装着するのでMAX14Tなど制約が大きい。カセット7sはほとんど見かけない。
ギヤ構成を考えてもMAX11Tが8sからなのを鑑みても、大人になったらまずは8s化だな。


こんな乗りづらくて変な車体ディメンションのDAHONより、はるかに乗りやすく使いやすいマシンが仕上がった。もはやAmourとダホンD7の重量差も500g程度だ…ホイール重量は同等なので誤差同然(体重差と同じ)。差が決定的になるのはホイール重量差である。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120509/1336491630


サイクルヨシダなら8s化パーツコストは1台7千円ほど。
ほかに工具代はかかる。


 ◇


以下、備忘録としてギア構成
CS-HG31-8
Option 2 11-32T (aw-group)
Sprocket Sizes 11-13-15-18-21-24-28-32
Titanium Sprockets
Option 3 11-34T (ao-group)
Sprocket Sizes 11-13-15-17-20-23-26-34


CS-5600 105 10s
11-12-13-14-15-16-17-19-21-23T (219g)
11-12-13-14-15-17-19-21-23-25T
12-13-14-15-16-17-19-21-23-25T (246g)
12-13-14-15-16-17-19-21-24-27T (255g)


 ◇


おそらく、現時点で世界最速のAmour 笑


日本国内ではほとんど情報が無いので、以下に示す。
日本の代理店は、東邦レマック。ただの商社だね。http://www.toho-lamac.co.jp/
メーカーはKOMDAという中国の自転車OEM製造メーカーで、シンセンに工場があるようだ。けっこうKHSみたいなバカにならないメーカーで、フェラーリDAHON風折りたたみモデルやランボルギーニのカーボンモデルもここが製造している。
http://www.komda.com/en/showpro.asp?id=622&lb=22
http://www.komda.com/en/showpro.asp?id=364&lb=13
http://www.lamborghini.it/en/products_r9/sport_4_19_43/#!/biking_19/tl2002-il-primo_43
http://www.xici.net/d154155481.htm(中国の現地価格で38万円となっている)
DAHON系の受注があるのかジョイントロック部やハンドル伸縮部はDAHON車とソックリだ。
http://www.komda.com/
うちの品番はFD20036だが(ホームセンター1万円モデル)、これはガンダムやオートバイみたいに今でも連番継続されており、直系の最新型はFD20172らしい…こっちは高そうだからホームセンターでは売らないだろうな。
http://www.komda.com/en/showpro.asp?id=362&lb=13
FDはフォールディングバイクのFOLDINGの略なので、MTBだとMTとなっている。


…なんかセブ島シンガポールやマレーシアで売りに出されてるんですけど!wwww日本の廃棄自転車はあっちへ行くのは知ってたけど。
http://www.istorya.net/forums/sporting-goods/516479-cheap-20-6speed-quality-folding-bikes.html
http://gwcycle.com.my/wp/page/15
http://therightbikestore.blogspot.jp/2012/03/20-6-speed-imported-used-folding.html
(グーグルで画像検索:amour folding bike)


ドッペルのハブ、『片側2穴180°穴飛ばし』は、左右で90°ほどズラして組んでいる。応力を(弱点の場所を)一致させないためである。まあ飛ばした箇所が弱点となってるかは不明だが一応。
ちなみに画像で示したピストのキャリパーステー、「売り物」だという話…こんなん自作しろよ〜whttp://www.cycle-yoshida.com/yoshigai/diatech/brake/track/pist_rear_page.htm


ドッペル104の後日走行レビューは以下。何より先にハブは交換せよと…
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130118/1358429109


※自作ステーとキャリパーの相性に問題があったので
仕様変更=キャリパーを前用に変更、取付方法も変更した。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130210/1360405936