先従隗始・温故知新

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日本は出がらし。

日本は懐古趣味。


スペインイタリアが日本においでおいでしている…没落トリオ結成か。


こないだ青梅市はやぶさプロジェクトの川口PLを招聘して、講演してるのを傍聴したが
かなーり、国が宇宙開発予算を切り詰めたがってること憤慨していたよ。人が育つわけがないと。


ま、日本はもう流行遅れで、旬をすぎたオッサンオバサンみたいなもんで
「無い袖は振れない」
落ちぶれて、火が消えて、いくしかないんでしょうなあ…出がらしや燃えかすばっかりだもん。優秀そうな人が減ったでしょ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121207/240701/
「山中ノーベル賞」で日本が科学大国と思うのは誤りです!


竹内:実は科学技術の基礎的な分野がどれだけ進んでいるのかを評価するのは意外と難しいんですよ。ノーベル賞は確かに1つの指標ではありますが、この賞にも問題があります。それは、10年から長いものでは50年ほど前の研究成果に対して贈られる点です。

竹内 薫(たけうち・かおる)氏
サイエンスライター。1960年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。カナダのマギル大学大学院修了。理学博士。テレビやラジオの番組ナビゲーターも務める。『ヒッグス粒子と宇宙創成 (日経プレミアシリーズ)』(日本経済新聞出版社)、『赤ちゃんはなぜ父親に似るのか―育児のサイエンス (NHK出版新書 382)』(NHK出版)、『怖くて眠れなくなる科学』(PHP研究所)など著書多数。オフィシャルサイトはhttp://www.kaoru.to/

 山中さんはiPS細胞を作製した研究成果を報告してから6年でのスピード受賞で例外的に若いのですが、彼以外の受賞者はかなりの高齢で受賞されています。ということは、ここ数年のノーベル賞ブームが示しているのは、数十年前の日本の科学力が高かったということです。

 さらに留意すべきは、米国在住の方が非常に多い点です。

確かにそうですね。

竹内:南部先生は米国に帰化されていますし、それ以外の人の多くが米国での研究成果で受賞している。日本に戻らずに米国で研究を続けている方も少なくない。このことが意味しているのは、日本から米国に頭脳が流出してきたということです。とすると、確かに日本人が受賞していますが、それは日本ではなく米国の基礎研究のレベルが高いことを示していると言った方がいい。米国に頭脳が流出する傾向は今も続いています。


>>次ページ 給料が安く社会的地位が低いから人材が集まらない
 足元では、日本の科学力の基盤を揺るがす事態も起きています。例えば、高校では物理学を履修する生徒が急減しています。これは、文部科学省のカリキュラム変更によるものですが、私が高校生だった1970年代末から80年代初頭にかけては、高校生の物理学の履修率は恐らく8割は超えていました。それが今は3割を切っています。

3割未満ですか。それは驚きですね。

竹内:高校で物理学を勉強しない人が7割以上もいる。これが何を意味するかというと、例えば、将来エンジニアになってモノ作りに携わる人や理数系に進んでサイエンティストになる人が激減しているということです。


 米グラッドストーン研究所で博士研究員をしていた時に、同僚がポルシェに乗って通勤してきた。それを見てびっくりして、「なぜポルシェが買えるんだ」と聞いたら、「普通に給料で買ったよ」という返事が戻ってきたのでさらに驚いたと。


米国では、大学で研究をしていた人たちがある発見をして特許を取り、そこでベンチャーを立ち上げて大企業に育っていくパターンもあるし、逆に企業の研究者が大学に来るというパターンも多い。日本の場合は往々にして、大学に入ったら、ずっと同じ研究室で助教になって准教授になって教授になっていくという一種の徒弟制的なパターンが強く、人材の流動性が低い。

 米国では大学と大学院でも、同じ大学ではなく異なる大学に進むことが大勢ですね。大学院は別の大学に行って研究をして、また博士号を取ったら別の大学に就職をするというように、拠点を移しながら武者修行を続ける。それは研究者としての強さにつながるし、優秀な人は動くことに伴って給料が上がっていくという仕組みもある。日本にはそうした仕組みがないので、大学の研究者たちの間の閉塞感も強いと思いますね。


日本でも、例えば加藤与五郎博士ら東京工業大学の研究者たちが開発したフェライト磁石を商用化して成長したTDKや、理化学研究所からスピンアウトしたリコーのように、かつては大学などの科学研究の成果がビジネスに結び付いて、大企業の礎となったこともありました。

竹内:第2次世界大戦の直後には、いろいろなところで様々な人材が頭角を現して会社ができて、それが大きくなって世界に進出していきました。そうした動きが少なくなってきた最大の原因は、法律体系だと私は考えています。

 どういうことかというと、日本は「事前調整型」なんですよね。最初に役所に「こういうことができますか」とおうかがいを立てて、役所から「できません」と言われると、極端な話、それで終わってしまう。

 米国はそうではなくて、事後調整型の法律システムになっています。法律と経済のシステムがそうなっていると言っていいでしょうね。とにかくやってみる。やってみた後に問題が生じれば、後で解決すればいいと考えるわけです。


日本がそうした事前調整型の社会になってしまったのは、なぜなのでしょうか。

竹内:それは役所の責任もかなりあると思います。法律や条例として明文化されていなくても、何らかの規制をしていることが多いですから。

中央官庁にしても地方自治体にしても、実権を握っているのは事務系の役人であることが多い。その多くは法学部出身ということが背景にあるのでは。

竹内:それはあるでしょうね。私は東京大学の理学部物理学科の出身ですが、入学したのは(大半が法学部に進む)文科一類でした。そこで法律を学びましたし、多くの友人も法律を学んで役所に入ったりしています。でも、法学部出身の人が世の中を動かす時代はもう終わっていますね。世の中の動きに法律が全然ついていっていませんから


 例えばIT(情報技術)の会社が何かすごい発明をしたとしましょう。その価値を法学部出身の役人などが評価できるかというと、知識が不足していてできない。ですから将来、例えば10年後や100年後にどう社会を変えるのかといった予測もできません。ですが、そうした法学部出身者が依然として、本来であれば日本を動かさなければならないポジションを占めている
 例えば財務省はそこに多少なりとも気づいているようで、特別枠で数学科の出身の人を採用したりしています。こうした動きを広げて、人数や対象の分野も増やしていかないとダメでしょうね。


政治家の「役人たたき」が官庁の頭脳流出に拍車

 ですから、事前調整型の責任は役所にもあると指摘しましたが、「役人たたき」については、いい風潮だと考えていません。役人と言ってもいろいろな人がいて、優れた役人は国の将来を真剣に考えていますよ。そういう方々の意欲をそぎ落としてしまう役人たたきを、ここ20年ぐらい日本はやってきました。首相が交代するたびにパフォーマンスとしてそれをやったりしてきた。

 それが役所からの頭脳流出に拍車をかけている面がある。私の友人でもすごく優秀な男が今年とうとう見切りをつけ、役所を辞めて国際機関に転職しました。見切りをつけた理由は、現在の政治家や政権の迷走ぶりを見て、「これはもうだめだ」と思ったと言うんですね。


そのくせ安倍総裁はリフレ政策を過剰に推進してまた金融バブルを起こしますと言っている…
そのトンデモなさが見抜けないほど日本の有権者の質も落ちた。原発どんどん動かしますと言っている自民党に風が吹くことが最悪に有権者の頭の悪さを表している。
バカになってしまい、大もうけもできず金持ちでもなくなってきた日本は、おとなしく次世代の主役たる国家に勝ちを譲り続けるしかない。

 日本からエネルギーと科学技術がなくなったら、金融立国のアイスランドリーマンショックの後で陥ったのと同じような悲惨な状況に陥るのは火を見るより明らかです。ですが、土台を作る理工系の人材が枯渇しているし、それをサポートすべき役所の人たちも半ば自らの仕事を投げ出している。今は本当に危機的な状況です。