先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

安倍総理の頃の”中の人”はいいました「今の安倍じゃ、だめだな」と

以下の引用記事、悪口の部分にはまったく興味はないが、


パソコン通信の左派隆盛の反省から、インターネットコミュニティは右側は積極攻勢で占拠していった経緯(匿名性の高さは裏社会の裏工作もしやすかった。左派はそういうの嫌う勤め人や事務方が多い)
ことをきちんと鑑みるならば、たとえ自分が右傾側の組織票や、右傾インターネットのポジキャン褒め殺し工作の追い風、をいただく政治家だとしても、右側に偏向されたインターネット媒体=イエスマン一色のそれを、「一意に頼みにする」ことは、まずないだろうに…
むしろ、内心は冷めていて冷笑していてくれないと、器が小さいと判断せざるを得ない。


以下、明らかに右翼勢かなりコストをかけて偏向バイアス工作=ポジキャン工作を展開しているのは明白だ。(小泉政権〜しばらく、同じような工作は性懲りもなく続いていた…人気が出るはずがない右傾軍国書籍が不自然に売れるとか人気「ということになっていた」…大量購買やコメント欄連続投稿などでいくらでも偽装できる)
大物たるもの、むしろ自分に降りかかるポジキャンや褒め殺しの方から嫌っていかねば、生き残れぬし、世間にきっと迷惑をかける。できないなら小物だ。
大物たるや、つねに世間全部をきちんと面倒見ていかねばならない。あいつとあいつだけしか面倒を見ないというような『敵味方を本気ではっきりさせてしまう姿勢』ならば、そのようなボスやチームは壇上で指揮を執るべきではない。それは組織内の派閥抗争とか、野党根性とかいった、一段低いステージまでで卒業しないと、与党とか総理とかがやってしまうと、世間の方々が泣きを見ることになる。成果が出ないのだ。家族の誰と誰だけに食事をさせるだのとやってるとどんどんその家庭はすさんで機能しなくなる…下手すれば刑事事件沙汰になる。国家のボスや与党たるや常に博愛的であることを「強制」された存在であると、少なくともおれは過去10年間にわたり国政の場を見てくることで感じてきた。
…ほら結局さぁ、国の元首や為政者をやるってことは、『国家社会のすべてを面倒見るわけ』だから。逆に言えば、どこの敵にも味方にもならず、遠山の金さんや暴れん坊の上さまみたいにあちこち首突っ込んで助けたり手伝ったり便宜を図ったりと…どんどん『物知り』になっておかないと、国家社会全部を面倒見るなんて器用な芸当をできるわけがないんだよ。でも、できないと与党の器ではない。民主党政権のお粗末さも結局は知らないことが多すぎたということなんだ。
(いかに角栄が物知りだったかは以下のエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121130/1354201933

http://gendai.net/articles/view/syakai/139835
安倍晋三 再発し始めたもう1つの「病気」
2012年11月27日 掲載


気に入らない媒体をネチネチ批判


 自民党の安倍総裁を異常なまでに称賛した本「約束の日 安倍晋三試論」が売れている。
 発売は8月末。なのにいまだに、紀伊国屋書店新宿本店の総合ランキング(11月5〜11日)1位、アマゾンの社会・政治・政治家部門(11月21日)で1位とか。
 本を開いてみると、「戦後歴代首相の誰一人として所信表明で国家像を提出した首相はいない」と大絶賛。朝日新聞偏向報道を叩き、自殺した松岡農相の起用も「内閣支持率より松岡のリスクを選んだ」と高評価である。


 こんなトンデモ本も、アマゾンのレビューでは「参院選に大敗し、病で倒れる安倍氏三島由紀夫を重ね合わせるシーンでは、正直泣かされた」「こんな政治家、他にいるか? 失礼ながら、石原氏や橋下氏とは格が違う」とほとんどが5つ星だ。
 これが安倍を勘違いさせているらしい。党首討論を申し入れた民主党に、「インターネット動画サイトで受ける」と言い出した。もともとネットでは人気がある。だから、気分よくやれると思っているのだろう。ほめられる媒体を重用し、批判する媒体を毛嫌いする。お腹と同じ安倍の“持病”が再発だ。


「お腹をチャカしたフジの『とくダネ』にかみつき、痴漢アナ報道で誤って安倍の顔写真をカットインしたTBSの『朝ズバッ!』もネチネチと批判。首相までやった政治家なんだからデンと構えていればいいのに、すぐにカリカリする。器が小さいのです」(政界関係者)
 ところがネットでは、これらの番組がやり玉に挙げられている。吉祥寺で応援演説をする安倍の取材に来たTBSのテレビクルーが“ファン”から罵声を浴びる光景も目についた。これでは安倍も反省しない。


「安倍さんは首相時代にメディア選別をして失敗している。仲が良かったのは“1(NHK)、6(TBS)、産経”。自分にとって有利な報道をするメディアとは懇意にするが、それ以外は排除していた。当然、外されたところは面白くない。連日、『お友達内閣』『学級崩壊』と叩かれたのは、安倍の政権運営が稚拙だったからだけではないのです。メディア戦略で失敗した。それなのにまったく懲りていません」(メディア関係者)


 学習能力のないお坊ちゃまだ。


「ホメられたら負け」
「ホメちぎられて、喜んで笑ったら『にらめっこで負けたのと同じ』」


・特定勢力の私物のような国家社会にしてはならない
ことに反する。
特定の勢力が自分のイエスマンになってホメちぎり過剰な支援をしてくるということを受け入れ、任せてしまうと、その勢力だけの私物のようなやりたい放題の世の中になってしまい、まるで専制や独裁の息苦しい世の中になりかねない。
そしてその「ブーム」はいずれ終わるから、そうするとバブル崩壊のように支援も何もかも引き上げていくと、今度は『反対側の勢力による国家私物化の時代』が到来してしまいかねない。
そう、二大政党交代のようなことを助長する。テレビゲームみたいな浅ましいシステムが世間が動かされてしまう。


どこのいかなる個人や組織の、敵にも味方にもならず
かつ、状況に応じてアドリブに敵にもなり味方にもなり
内部からも外部からも「あのやろう お調子者 すぐ裏切る」などと常日頃絶えず恨まれてこそ。それでこその大物。本当になすべきことをやれる器。


すくなくとも小泉にはその片鱗があった。小泉以降の誰にもそういう風格がない。
きまじめで馬鹿正直に透明にあれこれやっちゃうようではだめだ。不可能だ。裏を持たねばならない。だが悪事の裏ではなく、そうではない裏をやるのだ。裏を持つのだ。
チョイワルが、表でひどいことをやっても裏ではちゃんとあちこち余さず面倒を見ていて、しかもそれを敵味方誰にも悟らせないんである…いわば紫のバラの人が手紙すら残さない。ちょっと前のアニメだとブレンパワードのガバナーとバロンだな。
そういう意味での「賢い、策士」頭のいいやつで、かつその賢さを悪事に使わないやつ…が、幹部政治家にいなくなったから、政権にもいなくなってしまった。


小物の小悪党の、あさましい悪知恵は見飽きた。
大物らしい「あいつはこんなことやそんなことまでやってくれていたとは」とずーーーーーっと後になって驚かれるぐらいなことをやってのけてほしいものだ。だいたい大物とか巨匠というのは死後ずっと後年になってからいろいろ判明して再評価される。


結局、やれアピールの時代だとか、説明責任だとか、ネットですぐわかっちゃうとか連絡や報告を強いられるとか…
そんなだから、こそこそと念入りに全方位の面倒を見てやるような、ウラを持つことが困難になってしまったのだろう。