先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

なんでこんなものを、ユーザは使い続けるのか、当局や技術陣は現状放置するのか、システムエンジニアとして疑問

技術というのは、特に取り締まる側が常に追いつこうと必死になってアップデートを続けないと、継続は力なりが発揮されず、悪党側に出し抜かれ、組織犯罪ヘイブンになってしまう。
先の遠隔操作ウイルスによるえん罪連続がまさにそうで、初期のつたないDNA鑑定捜査もそうだ…あれはえん罪くさいお方が死刑囚としてすでに絞首刑になったりしていてしゃれにならない。


BB化なりツールの発達進化なりいろいろな要素はあれど…現状のインターネットの安全面は、むしろ『退化』が著しい。
一般ユーザ側にやれることは増えたが、そのまま組織犯罪側にやれることも激増してしまっている…
おれの主たるSE時代はもう10年前だが基本=骨子フレームワークは変わっていない。だから危険性だけかなり上積みされている現状には危機感、恐ろしさすら覚えるよ。


中国政府のように完全に管理下に置いてバンバン遮断するのも、犯罪防止観点だけに限定すれば『アリ』だよね。あの国は不都合事実までバンバンアクセス規制するから大問題だけど、反面、IT管理に強いからサイバー攻撃アメリカにアタックするなんてしょっちゅうなぐらいのハイスキル…日本政府とは月とすっぽん。

http://mainichi.jp/select/news/20121029k0000m040162000c.html

PCウイルス:遠隔操作、昨年作製は3億種…検知の7割

毎日新聞 2012年10月29日 02時30分(最終更新 10月29日 02時57分)

 犯行予告を書き込んだとして誤認逮捕された被害者のパソコン(PC)から検出された遠隔操作ウイルス。コンピューターウイルス対策会社「シマンテック」によると、昨年1年間に世界中で作られた遠隔操作ウイルスは3億種類近くに上り、セキュリティー対策が十分でない一般人などの被害が増えると懸念されている。

 シマンテックは200以上の国・地域で構成するネットワーク上のセンサーを通じ、新種のウイルスを検知している。昨年新たに生み出されたウイルスは約4億300万種類。1日平均で約110万種類のウイルスが作られ、このうち約7割が遠隔操作の機能を持っていたという。

 専門家によると、今回の事件で使われたウイルスは「真犯人」が作り出した新種とみられ、専門家の間では通称「バックドア(裏口)型」に分類される。

 バックドア型は、他人のPCに攻撃者が出入りできる「裏口」を作り出し、遠隔操作する手法。ネットバンキングの不正送金などにも使われるが、現金を引き出す「出し子」の動きが事件解決につながることが多い。

 しかし、今回は「真犯人」がウイルスを使って▽他人が犯罪予告文を掲示板などに書き込んだように見せかける▽感染したPCの画面を数秒ごとに撮影させて自分の元に送らせる−−などしかしておらず、金銭を得ようとする動きもない。捜査関係者は「他人に成りすますことだけをこれほど明確に狙ったサイバー犯罪は例がない」と話す。

 遠隔操作ウイルスは90年代末に登場し、国内でも05年前後から被害が顕著になった。昨年発覚した防衛産業に対するサイバー攻撃事件などでは防衛関連情報が流出した可能性がある。ネットバンキングの不正送金事件も多発し、昨年以降の被害は約3億円に達した。

 それでも明るみに出るのは氷山の一角とみられ「トレンドマイクロ」の多賀谷一央(かずひさ)コーポレートコミュニケーション課長は「知らぬ間にメールの連絡帳を見られたり、オンラインゲームのアイテムを盗まれた被害は無数にあるはず」と指摘。「ディアイティ」の青嶋信仁セキュリティーサービス事業部長は「一般人や運用管理者を狙った犯行は増えるだろう」とみる。


http://mainichi.jp/select/news/20121029k0000e040219000c.html
東電女性社員殺害:最新DNA鑑定 「第三者」痕跡次々と

毎日新聞 2012年10月29日 13時23分(最終更新 10月29日 13時47分)

 05年から始まった東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、検察はマイナリさんが有罪との姿勢を維持した。殺害現場の部屋のトイレにあった避妊具にマイナリさんの精液が残っていた▽部屋のカギを持っていたのはマイナリさんだけ−−などと認定して有罪とした確定判決に揺らぎはないと考えたためだ。だが、再審請求審以降、次々と示された最新のDNA型鑑定は「第三者」の存在を示唆。最後は自ら拳を下ろす選択しか残っていなかった。

 検察を動揺させた最初の鑑定結果は昨年7月。被害者の体内に残された精液と現場に落ちていた体毛の型が「第三者」と一致した。マイナリさんが現場で性的関係を持った後に殺害したとする確定判決に深いひびが入った。

 それでも検察は「現場の外で付着した(第三者の)体毛が室内に持ち込まれた可能性がある」などと主張。同9月以降、追加鑑定を順次実施した。

 しかし、被害者の体表に付着した微物を中心に行われた追加鑑定は複数のDNA型が混在して特定できないか、第三者という結果ばかり。高裁は今年6月、再審開始を宣言。マイナリさんは即日釈放され、この時点で再審公判の無罪はほぼ確実視された。

 検察は証拠の再検討を迫られた。捜査段階で試料となる付着物が見つからず鑑定されていなかった被害者の爪について複数の専門家に相談したところ「現在の技術ならやる価値はある」と助言された。その結果、明らかになったのは、やはり第三者の痕跡だった。

 爪の鑑定結果を受けた10月の幹部会議。誰からも有罪維持の意見は出なかった。検察首脳は「もう、じたばたするな」と無罪主張への転換を指示した。


 事件当時の刑事訴訟法であれば今年3月に公訴時効を迎えたが、10年4月の法改正で殺人事件などの時効が撤廃されたため、再捜査が可能になった


http://mainichi.jp/select/news/20121029k0000e040203000c.html
東電女性社員殺害:検察側、マイナリさんの無罪求める


ちなみにうちも、脱原発デモを録画してyoutubeにアップしようとしたら4回とも遮断されたので、日本政府も「不都合な事実のもみ消し」だけは熱心ということ…困ったもんだ。

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120731/1343661814
16:30現在:ほぼすべての国会デモ映像アップロードしても審査でハネられていること確定。


http://youtu.be/jSd44m5J-zg
http://www.youtube.com/watch?v=bC6GlFA8w7M
http://www.youtube.com/watch?v=1jK98vWm0Io
http://www.youtube.com/watch?v=TE9oyUgr3mM


結局、dailymotionに避難しまして。動画サイト派のみなさんおまたせしました。
http://www.dailymotion.com/video/xsi05s


だいたいねぇ…「愛国無罪」で反日デモのときに日本車や、日本のデパートなどを破壊しまくったでしょ?
あれも、警察や検察による「捜査担当者無罪=無謬」ってのも、一緒なんだよね。「オカミのすることは絶対だ、さからうのか?うたがうのか?」で、江戸時代のころからずっと変わってないんだから…NHKの「タイムスクープハンター http://www.nhk.or.jp/timescoop/」でも取り上げていたけど。
裏社会に潜んでコソコソと秘密工作をやる、たとえば2ちゃんねるでさらしあげる人物を探してきて、炎上だの、「ネットは怖い」的に袋だたきにするあれもそう…現代ヤクザがカモにしちゃってるけどね、人をたたいてカネが儲かる=サイトサクセスが増えたりアフィリエイトで収益が増える、なんてラクで仕方が無いから。


…つまりさ、その手の「〜無罪」な横暴な、暴走を、許してはいけないんだよ。歯止め無き暴走を止めるために、議会政治とか三権分立とか、過去にもいろいろと工夫してきたの。最近はそういう昔の工夫が古いから突破されてしまって、「新手の退化」になってきてしまっている…より粗暴で野蛮に戻ってきてしまってたわけ。