先従隗始・温故知新

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中部電力:夏の節電、浜岡原発1基分上回る

http://mainichi.jp/select/news/20121003k0000m020163000c.html
中部電力:夏の節電、浜岡原発1基分上回る

毎日新聞 2012年10月03日 01時51分


 中部電力は2日、7〜8月の節電効果について、政府が基準とした10年夏比で155万キロワット(平日の1日平均)だったと発表した。11年夏(10年夏比114万キロワット)を上回り、記者会見した水野明久社長は「家庭や企業の節電の徹底や10年のような猛暑にならなかったことから、電力需要が低めで推移し、安定供給できた」と述べた。

 今夏の節電効果は、運転を停止している浜岡原発3〜5号機(静岡県御前崎市)の1基当たりの出力(110万〜138万キロワット)を上回る。内訳は家庭が60万キロワット、企業が95万キロワット。小まめな消灯など一般的な節電のほか、休業日を土日から平日に移したり、自家発電を稼働してもらったりする契約の効果もあったという。最も電力需要が高まったのは7月27日の2478万キロワットで、当初試算した2648万キロワットより170万キロワット低かった。

 一方、9月にトラブルで運転を停止した火力発電所について、上越火力1号系列1号機(新潟県上越市)は10月中旬、新名古屋火力8号系列2号機(名古屋市港区)は年内をめどに復旧する見通しも明らかにした。【森有正

今後はさらに
・地域自治体、企業・施設ごとの、『中小規模発電』が普及拡大する(自家発電含め)
・これは次世代発電装置やスマートグリッドコントローラを絡めやすいのでこちらのシェアも拡大し開発も進む
電気の『地産地消、生産地直売』である。


役目を終えつつある旧世紀装置は、フェードアウトしていくと言うことだし
それはハイテクだけではなく「電気を使いまくるのは時代遅れ」というニュートレンドにもつながっている。ちょっとした生活上の工夫でも。


もはや政府の役割は大きく
・動かさない原発の負債を補填してやる(むしろとっとと廃炉にして設備全部引き継いだ方が、結果的には安いか)
・核のゴミの行き先を完備してやる
小さくない役割だ。なんなら原油調達コスト引き下げの仲介に立ってもいい。


とはいえ非常時の発電手段としてはパワーユニット的にはバカにならないので、あくまで非常時のバックアップとして、1地方に1〜2基は、全部廃炉計画2030の最後の最後まで取っておく。
いまは50基もあって設備過剰なので、バックアップ用に1割だけ取っておく。あまり「動かしていい炉」をふやすと調子に乗って全部再稼働だとか言う勢いを許してしまう、非常に「政治的」「国際社会的」に面倒な発電媒体だからこそ…動かさせてはならないのだ。いわば触れにくいやっかいな『タブー』だ。日本は震災津波頻発国の島国という、大きな大きな固有問題を抱えており…大陸国家群の常識を持ち込まれてはたまらない。彼らはたとえ震度2でも地震を体験するだけで縮み上がる…九州人よりもさらに地震経験が皆無だしまして津波なんて。海外から日本の原発に仕事できている原発技術者が、たまたま微弱な地震に遭遇しただけでビビって「どこか壊れないか」と心配していたという話もある。


世界中で、大地震頻発を懸念すべき原発保有国は『日本とアルメニアだけ』


経団連は無視していい。彼らは発電装置のプロではない。電気さえ足りれば文句を言わなくなる。どのみちもう日本で工場を動かしても儲からないからむしろ電気は不要になってゆく(シャープ松下ソニーの『没落』、スマホ市場での日本勢『惨敗』、からそこまで類推できない人は黙っていた方がいい…つまり製造でもうけてこれない経団連の発言力・影響力じたいが低下していく)。
以下のバカは原子力発電設備の実際などわかっていない。ただ電力供給を自分たちの望み通りにしてほしいからリップサービスしてるだけだ。電力会社も経団連だから援護もしている。
だいたいが、ありもしない虚飾過剰の安全神話の一翼が経団連だった…

http://mainichi.jp/select/news/20121004k0000m020036000c.html
浜岡原発:経団連会長が視察
米倉会長は記者団に「安全性が格段に強化されていると感じ、非常に安心した」と強調した。

この会長さん、どのぐらいなにを強化すると、じっさいに震災になったときにどうなるかなんて想定集をまともに返答できないし、まともな返答をするといくら強化しても”駄目出し”されるから、最初から黙ってるしかない…大丈夫とかOKなんてけっして付与できないのが原発なのだから…


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原発のせいだ、とかまた言われそうだが…まだ早いような。でもサンマは短寿命1〜2年だからなあ…http://nrifs.fra.affrc.go.jp/arekore/saira/saira01.htm「北西太平洋群」の個体はフクシマ原発の汚染影響を受けている恐れはある。http://abchan.job.affrc.go.jp/gk15/0806.pdfただ海洋汚染の影響を受けやすいのは海底魚と、海草およびそれを食べる魚介類がメイン。セシウムは泥と結合するため。
ちなみに「品種改良=種や稚魚に放射線を浴びせて遺伝子改変する」のは生物学的常識。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012100300077
「黄金サンマ」1匹1万円=岩手・大船渡産−築地市場

築地市場に入荷した岩手県大船渡産の金色に輝くサンマ(写真上)=3日午前

 東京・築地市場に3日朝、金色に輝く不思議なサンマ2匹が入荷。「幸運を呼ぶ」と話題となり、1匹1万円(卸値)の超高値で取引された。
 このサンマは岩手県の大船渡産。珍しさから多くの市場関係者が人垣をつくり、「突然変異か」と首をかしげていた。
 卸から仲卸に引き取られたサンマは、鮮魚専門店「魚耕」が獲得。都内の池袋店と荻窪店に1匹ずつ陳列する予定という。(2012/10/03-07:58)


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ご参考までに…原子炉が割れて吹っ飛んで大気開放したチェルノブイリで、政府隠蔽により周辺住民が通常生活したり、兵士や民兵が裸同然で汚染物質除去に動員され、どうなったかという健康被害などの話。

8年目 94年4月放送ETV
http://www.youtube.com/watch?v=6_Ii_SGZF6k
10年目 イギリス制作
http://www.youtube.com/watch?v=ybdALmiIWG0


日本のフクシマ事故では
・炉は割れてはいない、パッキン溶解などで吹き出した水蒸気からの汚染物質が大半(重い元素が外に出にくい)
(チェルノでは施設周辺に飛び散った核燃料とそのススを撤去する人海戦術作業で多くの兵士が動員され大半がすぐ死んだが、福島第1原発にはそもそも外へ出た固形燃料がない…チェルノは運転中の即爆発だったが、フクシマは丸一日かそれ以上冷やされていたという違いも大きい…前者は運転中に瞬時に溶解した核燃料が収納殻も溶かしつつ、水で満たされた炉心で水に触れてしまったが、後者は運転停止後にゆっくり温度上昇して炉心(ことに圧力容器内)の水はなくなり蒸気だけになっていた)
チェルノブイリよりは隠蔽されず、チェルノブイリよりは食品汚染にシビアに対応し出荷停止などをしている(重汚染物質を口にする機会は減る)
・流通食品摂取が大半であり、野生の食品を常食はしない国民性である


ので、おっかない露骨な健康被害は頻出しないだろうと、言われてはいる。
…ただ反面、「被曝に因るのか証明しきれない=自己負担を強いられる」中小規模の発病は増えるのではないか、とも言われている。もしかしたらこのガンは、心筋梗塞は、セシウムのせいじゃないかと思っても因果関係が証明できない泣き寝入りのケースである。
しかもそれをワザと狙っている『責任回避体質の役所』であろうと、いうのもまた小さからぬ世論である…事故直後の公的線量計測でも「なるべく低くはかれる場所だけを測り」「安心安全を声高に叫ぶ」ことが徹底され、その工作に右翼も動員された。すぐそこに2マイクロシーベルトの雨樋があっても、あくまで平地の0.1マイクロシーベルトだけを測るのが役所流。幼稚園や学校は役所の手下なので「役所さまが0.1だと言ってるのに、たかが一般市民のおまえは雨樋が2マイクロだとかいいだす非国民だから信用しない、役所公表の0.1しか信じない」というカタブツが街に多く存在し、校長や園長や職員をやっている。


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次第に固形状になりつつあるだろう、かつてのメルト燃料。

http://mainichi.jp/select/news/20121004k0000m040047000c.html
福島原発:2号機の圧力容器底部 温度計2カ所に

毎日新聞 2012年10月03日 20時41分(最終更新 10月03日 20時53分)


 東京電力は3日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部に新たに温度計を一つ設置し、底部の温度測定が計2カ所でできるようになったと発表した。底部の温度計は温度が100度未満(冷温停止状態)を確認するためのもの。

 東電によると、圧力容器底部の6カ所に温度計があったが、事故で炉内が高温多湿になった影響などで、5カ所で正常に機能しなくなっていた。新しい温度計での計測値は42.6度で、残っていた温度計(46.1度)と同程度だった。東電は「新しい温度計も正常に計測できているのではないか」としている。

http://mainichi.jp/select/news/20121003k0000m040151000c.html

グリッドロック:「超」渋滞現象、震災で初確認

毎日新聞 2012年10月03日 02時30分

 東日本大震災が起きた昨年3月11日、車両が道路上に滞留してほとんど動かなくなる「グリッドロック」と呼ばれる渋滞現象が東京都心で同時多発的に起こっていたことが、芝浦工業大の研究で分かった。この現象によって渋滞が爆発的に広がり、都心の道路交通網全体が長時間まひした。同大によると、交通網全体がストップするようなグリッドロック現象が国内で確認されたのは初めて。【鳥井真平】

 チームの同大4年、清田裕太郎さん(22)は、昨年3月11日に都心を走っていたタクシー約3000台に搭載された全地球測位システム(GPS)のデータを分析。地震発生直後の午後3時ごろから、一般車両を一般道に移す交通規制を行った首都高速道路出口周辺で、歩行速度よりも遅い時速5キロ以下で2時間以上継続して走る車が現れ始めた。これが引き金となり、渋滞が連鎖的に広がった。

 渋滞のピークは午後6時ごろ。都心全体が渋滞となり、午後7時には震災前に平均速度が時速22・7キロだった区間で同4・2キロまで低下していた。大渋滞は3月12日午前0時ごろまで続き、ほぼ解消されたのは12日夕方だった。


 昨年の大震災では、救急車などの緊急車両が渋滞に巻き込まれて走行に支障を来した例もあった。発生が懸念される南海トラフ巨大地震で被災の恐れがあるとされる大阪や名古屋などでも対策が迫られそうだ。岩倉成志教授(交通計画学)は「新しい交通管制システムの構築や高速道路の緊急退出路の新設など、被災時の渋滞緩和策を講じる必要がある」と分析している。


 【ことば】グリッドロック現象

 ある交差点に想定容量を超える自動車が殺到して渋滞が生じ、四方に延びた渋滞の列が別の交差点の通行を妨げることで次々と周辺の交差点が詰まって渋滞が連鎖していく現象。80年には米ニューヨークで公共交通機関ストライキを行った際、この現象がきっかけで交通網全体がストップした。