先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

そろそろ「青森や北海道なら、駿河湾なら、大丈夫」とも言えなくなってきた

東京湾なんか全然ダメですよ。利根川河口とかがものすごく数値高いんだから。ヘドロにぜんぶセシウムくっついてしまう。しかも流域の都市や田舎の下水のセシウムが全部やってくる…

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2703E_X20C12A8CR8000/
マダラ出荷停止、青森産品で初 セシウム基準超す 2012/8/27 19:13


 政府は27日、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したとして、青森県の太平洋沖の一部海域で捕れたマダラの出荷停止を同県に指示した。厚生労働省によると、東京電力福島第1原発事故の影響で、青森県の農林水産物が出荷停止になるのは初めて。


何度出荷停止したって無駄だよ。セシウム137は30年後でも半分にしか減らない。セシウム134も2年ごと半分だから15年後でも1割残っている。数学計算するとセシウム全体では15年後で40%近く残存している。そのころには福島県内で子供にもオトナにも被曝病患者が散発していて社会で大騒ぎになった「あと」だから身にしみてわかった後であって、今のような浮かれた寝ぼけた安全信仰は消し飛んでいるだろう。


社会中が、原発事故の健康影響を思い知るのは、まだしばし猶予がある。
以下の検査結果にしてもたとえば水揚げ1000匹のうち1匹とかの抜き打ちサンプリング検査なので、すり抜けるのが出てくる。野菜も同じである。ほんの1ヶ月とか出荷停止しても、前述の通り30年とか200年の長期戦だからほとんど意味が無い。人間が悪さしたんで免許停止や営業停止にするのとは訳が違う…行政システムが実態に順応できていない。


こんな無駄な行政措置を繰り返すぐらいなら、魚介類も米と同じくライン方式の『全頭検査機』を導入する方が全然ましだ。すり抜ける100ベクレル魚はなくなり、いちいち出荷停止することも無くなる。
頭は使うためにある。役に立たない実態乖離のルールを守るためでは無い。つくづく役人とはこういう際、独自発想に乏しい役立たずだ。

http://mainichi.jp/select/news/20120829k0000e040172000c.html
 青森県八戸市沖の近海で取れたマダラから国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムが検出された問題は、東京電力福島第1原発事故による回遊魚への影響が、

収束には程遠いことを改めて示した。鍋物など「冬の味覚」としてマダラ漁が本格化するのは11月。出荷停止の解除には最低でも1カ月かかる見通しで、長期化を懸念する声が上がっている。

 国が今月27日に出荷停止を指示した海域は福島第1原発から約350キロ離れている。セシウムの基準値が500ベクレルから100ベクレルに厳格化された今年4月以降、

八戸市沖のマダラから6月に116ベクレル、今月9日に132.7ベクレルのセシウムが検出され、青森県ではあらゆる農水産物のうち初めて出荷停止に追い込まれた。政府は複数回、基準値超が検出された場合、出荷停止を指示している。