先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

アップルはクールを生み出す場所だが、百貨店はすでにある物を売るだけの場所なので、人材交流のシナジーは得にくいだろう


いわば火を消すだけの現場のヒトが、消防に命令をするだけの役職を得ても、失敗すると言うことだ。


ヒゲの隊長も、国会議員になると、ただの粗野で頭の良くない現場上がりのむさいおっさん議員だ。弁舌は全然冴えていない。


どこに行っても冴えるヒト=ゼネラリストだ。つまり社会に出てから、いや子供の頃から、迷惑がられるぐらいにアチコチに出入りしてはマルチに才能を磨いてきた人種…ファイナルファンタジーでいえば、ものまね師か青魔術師だ。すべて第一人者レベルにはならないが、すべてに通じているのである。これもまた人種の一つ。
他のことを学ぶには、すべてを中途半端に手を付け続けなくてはならない。だがスペシャリストとして30年も一筋で働いてきてしまうと、たったふたつめに手を出す時間的余裕すら無い。


「何をすべきかを、正しく推理する」ことを
システムエンジニアの用語では『要件定義』という。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35685
アップルストアを成功させた男が転進、そして失敗
スティーブ・ジョブスを支えた続けたロン・ジョンソン



すべて裏目に出た戦略、売上高は前年比20%減

 「多くの小売りが失敗するのは両方を一度にやろうとするからです。2つは全く違う業態なのです。ですから低価格で他社とは違う商品を並べようとすると無理が生じます」

 そうした経営理念から、今後10年のトレンドセッターになれる可能性を秘めた他業種への移籍だった。しかし、半年以上経った今、やることなすことすべてが裏目に出ている。

 J・C・ペニーという社名ロゴを変え、社員600人を解雇し、売り上げ増を見込んだプロモーションもことごとく失敗。今年の第1四半期の売り上げは前年比20%減。株価も前年比で30%減だ。

 ジョンソン氏は今年に入って英語の「セール」という単語を数カ月間止め、「セービングズ(貯金)」という言葉を使った。セールは安売りしていますという印象が強いからだ。

 だが顧客の胸には響かず、また「セール」を復活させた。社員の一部からは「社内はまるで葬式のように暗くなった」とまで言われている。

 良かれと思ったことによって顧客を失い、社員からの信頼も失い、収益は激減するという負のスパイラルに入ってしまった。ジョンソン氏が社内外で話をすると、必ずアップルの成功譚を持ち出し、周囲は辟易している。

 「消費者を追うことはできないのです。消費者をリードするのです。彼らが欲しいものを認識する前に我々が知ることが大切」

 アップル時代の言葉だ。冷静に考えると小売りのエッセンスとも思えるが、アップルでは功を奏しても百貨店で通用していない。


イギリスでも、機内食を革命するとぶちあげたシェフ、ヘストン・ブルメンタールの試みの大半は失敗に終わっていた。現場にアナザーな発想を持ち込むことには成功したが