先従隗始・温故知新

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エアカウンターSのばらつきの理由

前回記事 エアカウンターSリポート
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120225/1330097379


要するに
4ビット・コンピューターと
16ビット・コンピューターの違い。
極論、0と1しかないと、0%か100%しかないので数値が当てにならない。
細分化が細かく出来ればデキルほど、数値に信頼性が出る。
数値の細分化が元々デキル高級機なら、一回で信頼性を確保できるが
数値があまり細分化できない安物センサー搭載機種だと、なんどか測って平均化を繰り返さないとイケナイ。


高いシンチレータは、センサーの面積が大きい。たとえば100個カウントしたら1μsvとかで校正できる。
安いのは、たとえば10個で1μと見なす感じなので、誤差が大きい。んで拾いきれない場合が多い。ある程度センサーが敏感か大きい線量計なら拾える、小さな小さなミニホットスポットが、エアカウンターだと拾えないことも多い。


なので、アロカなど原発や軍隊で使うサーベイメータの場合、シンチもガイガーもセンサープローブは運動会のバトンぐらいに太く大きい。β線α線の専用機種の場合、大人の手のひらぐらいの大型プローブもある。http://www.hitachi-aloka.co.jp/products/radiation/h-se.html

http://katukawa.com/?p=4896
空間線量の測定値のばらつきについて
エアカウンターSは、1μSv/hの場所で、1分間に40回、ガンマ線を関知できると言われています。


一般的なGM管は100cpmぐらい。高性能のシンチレーションカウンターだと1000cpmを超えます。例えば、HoribaのRadiだと2000cpmぐらいあるらしいので、0.1μSv/hなら1分間で、カウント数の期待値が200に達します。同じ精度を得るのにエアカウンターの1/50の時間で済むと言うことですね。まあ、このあたりはピンキリで、お値段次第です。