先従隗始・温故知新

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花粉セシウムは今年から本番

・吸い込んだ花粉に含まれるセシウムは『内部被曝と同じ』
・花粉を毎日、『目鼻のど洗浄』のやり方を知らない人はずっとため込み続けている…(洗浄をやればかゆみや炎症は日々リセットされるが…)
原発作業員と米兵の常識『内部被曝だけはなんとしても少しでも防げ、多少の外部被曝などどうと言うことは無いが』


そんな俺は、GW前後に福島市浪江町線量計測出張にいくにあたり、N95にするかN99にするか悩んでいる最中。最悪、道中では福島県内にいる限り、飯も食えない水も飲めない。

https://twitter.com/#!/kasumin777/status/173012914431725569
【お願い】どうか「N95(DS2)防塵マスク」して堂々と町を歩き…必須姿勢を示そう!今後数年以上、花粉は根から吸上げたセシウムを含有、空気中のセシウム含有チリが付着。赤ん坊にも夫婦にも全員に防塵マスクを!吸塵率がよく鼻があまりかゆくならない。建設現場使用ではないので数日は使回せる

都内ですら、今でも雨上がりは地面の放射線量が高い。空気中に、福島からセシウムが漂ってきているのだ。あるいは付近地域の微粒子セシウムが何らかの理由で再度気流に乗って上昇して漂っている。



福島民報

http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4147&blockId=9939270&newsMode=article
「過剰な心配無用」 花粉の放射性セシウム マスクで一層安心

 
 東京電力福島第一原発事故汚染されたスギの花粉に微量の放射性セシウムが含まれている問題で、花粉症シーズンを控え、県民の一部から不安の声が上がっている。警戒区域などのスギの雄花を調査した林野庁は「健康に影響はないレベル」と分析しており、県は今月、ホームページで同庁の調査結果などの情報提供を始めた。飛散花粉の実態を調査し、安全を確認する動きも出てきた。専門家は「過剰な心配はいらないが、気になる人はマスクを着けて」としている。

■飛散状況測定
 「放射性セシウムが含まれる花粉の飛散は来年以降も続く。危険性がないかを確認する必要がある」。茨城大の北和之教授ら日本地球惑星科学連合・放射化学会連携チームは、県内5カ所を含む計11カ所で放射性物質を含むスギ花粉の飛散状況を測定する。
 県内は福島、郡山、南相馬、川俣、いわきの5市町で測定。フィルターに付着した花粉などの放射性セシウムの量を4月まで随時調べる。北教授は「花粉の飛散によって大気中の放射性物質の濃度が上がっても、空間放射線量はほとんど変化しないだろう」と安全性を強調している。
 東京大アイソトープ総合センターの桧垣正吾助教(放射化学)は今月中にも花粉の吸引状況などの調査に入る方向で検討している。県内などの計50人程度の使用後のマスクを回収し、付着した花粉からの放射線量を測定する。「吸引状況を調べ、問題がないことを確認し、安心材料にしたい」と説明した。

■HPで情報提供
 県が放射性セシウムを含む花粉に関してホームページで情報提供を始めたのは、県民から相談が寄せられたのがきっかけだ。健康に影響がないとする林野庁の試算結果などを紹介し、県民の不安払拭(ふっしょく)を目指している。
 林野庁原発事故後、県内132カ所を含む全国182カ所のスギの花粉を作る雄花に含まれる放射性セシウム濃度を調査した。
 浪江町で採取された最も高い濃度の1キロ当たり25万3000ベクレルの雄花と同じ濃度の花粉が飛散したとしても、成人の被ばく量は毎時最大0・000192マイクロシーベルトとしている。25日に福島市役所前で県が測定した毎時0・91マイクロシーベルトの約4700分の1に当たる。

■警鐘
 林野庁や専門家が安全性を強調しても、原発事故以降、放射線問題に悩まされてきた県民の中には心配を拭い去れない人もいる。
 「もし何かあってからでは遅い。できることは対応する」と話すのは福島市の主婦内山智子さん(42)。幼稚園に通う5歳の子どもがおり、花粉シーズンにはマスクを着用させるつもりだ。
 同市の会社員鈴木孝一さん(36)は「放射性セシウムが花粉に含まれていると聞くだけで気持ちが悪い」と不快感を示す。原発事故後の昨年5月ごろまでは長時間の外出時にはマスクを着けていたが、空間放射線量が下がり始めたため、現在はやめている。「やっと安心できたのに…。健康に影響はないと聞いてもマスクをすると思う」と打ち明けた。

 内部被ばくに詳しい琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授(物理学)は「微量とはいえ、もともとアレルギー症状がある人は花粉の放射性セシウム放射線が加わることで、健康への影響が大きくなる可能性がある。少ないから大丈夫というわけではない」と指摘する。
 鼻の中の粘膜に花粉が付着し、セシウムから出た放射線が粘膜の分子を切断することもあり得ると主張し、「花粉症の発症や悪化を招くことも十分考えられる」と警鐘を鳴らす。


【写真】花粉対策コーナーでマスクを手に取る客=25日、福島市・ハシドラッグ西店

首都大学東京大学院・放射線科学域長 福士政広教授
 首都大学東京大学院の放射線科学域長を務める福士政広教授(放射線安全管理学)は福島民報社のインタビューに応じ、「スギ花粉の放射性セシウム健康被害を及ぼすことはない」と強調した。
 −花粉に放射性セシウムが移行する仕組みは。
 「原発事故で飛散した放射性セシウムがスギの葉面に付着し、養分として木の内部に吸収された。雄花にも取り込まれ、花粉に含まれるようになった。一方、現時点で放射性セシウムは地表にとどまり、スギの根は地中にあるため、土壌からの吸収はほとんどないと考えられる。しかし、今後、放射性セシウムが土壌に浸透すれば、根から吸収される可能性がある。早期の除染が必要だ」
 −葉面からはどの程度の放射性セシウムが吸収されるのか。
 「昨年11、12の両月、東京都の奥多摩でスギを調査した。最大で10分の1程度が葉から雄花に移行していることが分かった。花粉には雄花と同程度の放射性セシウムが含まれると考えられる」
 −放射性セシウムが含まれる花粉による被ばく量は。
 「林野庁浪江町で実施した調査でスギの雄花1キロ当たり最大25万3000ベクレルが測定された結果から推測すると、仮に花粉シーズンの4カ月間にわたり、24時間、同じ比率で花粉を吸い続けたとしても、被ばく量は0・553マイクロシーベルトにとどまる。健康被害が出るレベルではない。危険性はまったくないと言える」
 −対策は不要か。
 「可能な限り不必要な被ばく量を抑えるという放射線防護の観点からいえば、マスクなどを着け体内に取り込むのを防ぐことも大切だろう」
(2012/02/26 09:01)

福士教授とは、世田谷パワーラークスでたまたま居合わせ、一緒に計測作業をした。もはや懐かしいことだ。


とにかく、外部被曝内部被曝を混同して論説している教授もおり(政府の暗黙の方針…ここを分けてちゃんと語る人間に対しては圧力が飛ぶようだ)
「少量の内部被曝でも忌避し、外部被曝のみやや警戒を緩める」
鉄則を怠らぬように。


消化器系への摂取被曝なら排泄までが速いが
吸引被曝はすぐに排出されるとは限らない。つまり呼吸器系が要注意である。
微粒子レベルの化学物質ならすぐ肺胞の血管に浸透して循環器系に移行することもあるようだが(プルトニウムなんかもそう)、花粉は(オービクルという微粒子であっても)粒径が大きいし、溶解して血中に移行することも無い。吐息や痰にまじって排出されるまでの期間はランダム…一部はたばこヤニのごとく一生残留するかも知れない…


『身の回りのありふれた自然界物質が、放射性物質を含んだ途端に”厄介な敵兵トロイ”に変貌する』からこそ、原発は厄介で、もはや使えた代物じゃないのだ。身の回りの全員がいきなり敵になるようなもんだ。