先従隗始・温故知新

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他のプラントや科学技術と、原発が、決定的に違うのは"グローバル・リスク"

つまりさ、
一般的なプラントが火災だの制御不能になっても、大したことにはならない。石油系プラントなら燃え尽きるまで待てばいい。チッソみたいに多少漏れても、健康被害・操業被害は限定的だ。ローカル災害。


だが原発は違う。誰彼訪わず、天皇でも大塚アナでも関係なく蝕む。悪平等でくじ引きな、グローバル災害。


そこを、旧来の、昭和以前の、ローカルしか知らない、グローバルをしらない、老害利権妖怪どもは、気づこうとしなかった。
ということはオエライサンが「うちの息子や女房や孫さえ助かれば、あとの市民たちはどうだっていいや」とどっかへ逃がしたり、知らんぷりできたローカル災害と違い、
原発被害には、誰に対しても逃げ場がないと言うことだ。グローバルなのだ。


…だから明白に言えるのは、原発事故の対応を
・旧来の、利権老害に仕切らせてはならない(高齢であるほど、悪党や裏社会であるほど)
・グローバル・センスに長けているメンバやリーダを揃えること、また無欲でしがらみに無縁であること


これらは秘密裏に運ばねばならない。国内よりむしろ国際的な利権のしがらみが日本を見張っている。
海外諸国が原発で今後も事故っていくのは勝手だが、列島をぐるりと原発が取り囲む日本国はもう、次々に廃炉のみを急がねばならない。いっけねえ、廃炉しちゃったよ〜と、再起動またできなかったよ〜てへぺろっ…と、すっとぼけ続けるしかない。


馬鹿な老害、これまでの時代のマニュアルでしか動けない、空気(人間意識)は読んでも時流(現実、実態)が読めない阿呆どもを、総退場させよ。何が戦闘態勢だデコ助、おまえみたいな55年体制老害ラストエンペラーみたいなのが日本をいつまでも昭和空気ののんびりムードにし続けるんだ。のんびり老害利権野郎どもの票をかき集めて票田とか組織票とか威張ってやがる…組織票もろとも国ひとつ滅ぼすに等しいわ!

日経ビジネス2月13日号】資産逃避 〜日本を見限る個人マネー〜

 「日本の国債は9割以上が国内で消化されているから大丈夫」。ソブリンリスク
(国家の信用危機)の話題になると、決まって出てくるこの論理。しかし、国内投資家はどれほど日本に対して忠義心があるのでしょう。

 今の財政状況は、親(国家)が子供(国民)に借金しているようなもの。親が他人(外国人投資家)から借金している欧州債務危機などとは次元が異なる。
「日本は大丈夫」論を家族に例えれば、こんな理屈になるのでしょう。しかし、浪費を続ける親に、子供が愛想を尽かしたら、その前提は崩れます。

 夫婦喧嘩与野党の政権争い)が絶えず、家計の見直し財政赤字削減)は先送りされたまま。その間も借金は膨らむばかり。この状況を見ていたら、さすがに子供だって疑念を持ちます。「借金の取り立てに遭う前に、そろそろこの家を出た方がいいのかも」。

 そう考えて、行動に移す人が増えてきたことを、現地ルポを交えて詳報したのが今号の特集です。世界景気の変調や円高を受け、足元ではマネーに国内回帰の傾向が見られますが、これは一過性の動きでしょう。底流では、日本の将来に不信を抱く個人マネーが静かに国外逃避を始めています。

 日経ビジネスは決して読者の皆様に逃避を勧めているわけではありません。しかし、自己防衛のために、現実は知っておくべきでしょう子供が逃げ出すほど借金体質の家庭に喜んでお金を貸す他人はいません。その時には今よりはるかに高い利息を求められ、家計はさらに火の車になっていきます。夫婦喧嘩をしている場合ではないと思うのですが。

                     (日経ビジネス編集長 山川 龍雄)
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すでに今年は、さらなる財政経済的な悪化が表面化してくる。

日本単独の、みかけの「まだまだ大丈夫」という報道や実感はあくまで、財務省経済誌によるプロパガンダでしかない、原発事故報道と同じレトリックの連続だ。
いまはグローバル均衡で保たれている各国経済だから、見かけ上は日本は大丈夫なようでも、グローバル的な各リスクが襲ったり、逆に資本が都合で引き上げていけば、あっというまにドミノ倒しだ。


そしてなによりも、グローバル的には「世界大戦」を本気でもくろむ一派もまた小さくはない。戦争が盛んな時代になれば日本のような家電自動車製造系経済依存の国家経済の没落などあっという間だろう。なんせタイ洪水ひとつでカブ110は生産が止まり、USBハードディスクは価格が倍になる時代。経済主体の国は、経済システムの各所が麻痺すればするほど機能不全で落ちぶれると言うこと。震災でトイレすら使えなくなったときのように。
そしてなによりホルムズ海峡の封鎖もまた、遠回しな日本への嫌がらせでもある…火力依存で脱原発依存をはかる日本への。グローバルリスクはかように、何がどういう思惑で襲ってくるか、日本人の発想だけでは余地予測しきれない。