いわき市役所から電話。
こないだの線量計測結果の、報告メールを出したことへの返事。
東京周辺の、都会や郊外の自治体と違い、素直な印象。
あの東京付近自治体の
『策士、策におぼれる』
のような用意周到でずるがしこい、内面はゴロツキである、ような感じは漂ってこない。
東京周辺の自治体で散見されるのが
「こっちは世間を欺きゴマカし、一切なにも教えず、悟らせず、世間を騒がせない気
(経済死守、責任回避、各種の対応逃れ、もし被曝病患者が続出しようが知るか、等々…)が満々なんだよ、
空気読めよわかるだろ、しまいには潰すコロすぞコラ」
みたいな役人ゴロの対応であるが
全然そういうのはいわきにはない。経済規模や地方であるか否かで、こうも人間性に落差が出るとは…
…というか、原発事故被害の対応が手一杯なのは明言していたし、伝わってきたけど。
元々が田舎なのに、いきなり線量だの除染だのとあるていど『高度知的水準の対応』に追われるのも大変だろうし
人手も足りない。いわき市は大きめとはいえ、それでもやはり足りないのだ。
港湾だっていまだ津波の最低限のがれきを片付けたり、通れないほど壊れた道路の舗装をやりなおしてる程度で、
大半が311当時のままである。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111213/1323731776 https://geasszero.hatenablog.com/entry/20111213/1323731776
いっとくが、
東京周辺も、
いわき市中心部〜南部も、なんと放射線量は違いはないのだ。
空間が0.1〜0.3とか
雨樋出口が1〜2とか
比較的、3月の煙を回避できた地域なのだ…おそらく。
むしろ那須〜日光などはそっちへ煙がいってしまい、山が押しとどめたり雨を降らせ降下させてしまい、高い。
なのに、
東京では都庁もいくつかの自治体も「雨樋線量?そんなもん、なかったことにしたいんだよ、騒ぐな!右翼送りつけて黙らすぞてめえ」だし(さすが地域経済のGDP比率高い首都周辺)
いわき市は、大まじめに片っ端から雨樋除染などを行おうとして、担当部署が途方に暮れている…いかに原発立地県で50km圏内とはいえ…
なんだこの温度差…
放射線量は、その分布は、
福島の南部の外れと、
東京横浜ぐらいでは、
全然違いがないのだ。
『かなり広域に均等分布』する。
日本全部を覆うほどの雨雲があるのと同じことだ。
箱根を境に、中部や西日本はどんどん低くなるので、
東京横浜より先は、南方へ海へいってしまったのだろう。
その中で、運悪く3月の爆発直後の気象条件と地形条件から、ことさら高いホットスポットになった地域が点在している。
・首都圏なら柏松戸付近、
・福島付近なら飯舘村や、栃木だと那須黒磯周辺など。(高速道路上でいきなり高い線量が出る報告例が多い地域)
いま、各地で自分で線量をはかり、
高線量をマークしたスポットを除染し(あるいは自治体にやってもらい)、
その後の線量経過を毎月計測して調べてるが
見事なまでに、3月12〜21日に、あのたった一回で、
集中的にやってきた総量だけが多い。
一回だけ除染すれば、その後は1ヶ月、2ヶ月、ぜんぜん数値は上がらない。
…なのに、あくまでシラを切り通すつもりの政府と、東京近郊の各自治体(政府準拠の自治体にゴロツキ対応が多い)。
なかったことに、して逃げ切るつもり満々。
翻って福島県いわき市は、馬鹿正直にぜんぶ除染しようと途方に暮れている。
なんなんだろうな…日本の政治経済の中枢サイドが、こんなにいい加減で、悪党で、いいんだろうか…いいわけがない。
実地で計測と見学をしてきて
いわき市中心部までがギリギリ線量的には東京並みで生活圏として許容範囲?しかし津波被害は放置が目立ち
生活破壊度2:8ぐらい
いわき市北部から線量上昇開始
四倉より上からイエローゾーン線量、
生活破壊度4:6の感じがしてきて
Jヴィレッジの広野町付近では夜間外出しないのが常識らしく、
しかも明かりがついてる家屋は半分以下…大半は遠方へ避難済みの模様で、
津波で基礎だけになった家屋も目立ち、
生活破壊度7:3かと見受ける。
なによりJヴィレッジから先は危険地域で通行止め立入禁止…検問地点の空間1m線量は最大で1μ…空間1mが。
ここより先、楢葉町以北の生活破壊は10だ。
国道6号で車でみにいける範囲で
もっと多くの人が、この「どこの地域からが、日常生活が失われた場所なのか」確認してきていいと思う。
じつは同じ線量相場なのに
東京といわき市で、ああも異なる認識。すっかり日常生活100%取り戻して謳歌して驕っている東京…
そりゃ津波被害は無かったし、原発も遠くにあるけどさあ…
いわきも、都心周辺も、雨樋などにあるセシウムは、同じ量だぜ
除染すれば少しづつ減っていくけど
無視して「無かったことにする」なんて甘いことやってると、
ちっとも減らないんだぜ…
『風が吹くとき』みたいなむなしさだね…
長年の間に、徐々にああなっていかないとは、限らん…