先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

夏の服装 日本の風土にマッチした

・濡らさない服装ではなく、いつでも濡らしにいく服装
・熱したモノはさます、鍛冶の基本…熱中症の前にどんどん蛇口へ言って濡れてこい
・洋服は驚くほど風通しが悪く、化繊は熱されて熱い


甚兵衛や作務衣がもっと銀座でも歩けるくらい普及すると
日本の夏は激変する。熱中症は減ることはいうまでもない。


熱されたものを、濡らさない、冷やさない。
それで我慢しろと言う。
建物など都市インフラにも
人間様にも。


もっと打ち水や、植物カーテンや、積極導入していい。
スポーツサンダルを推進して、川でも水場でも入れるようにすればいい。


洋服は汗をかくばかりでびっしょりだ。余計に蒸れる。
甚兵衛や作務衣はそもそも蒸れないし、汗をかかない。


かすりの木綿や麻は、ちっとも熱を持たない。まさに日本のためのツール。
和ゲタはともかく、スポーツサンダルは「現代版の下駄」
レディーズサンダルみたいな、かかとベルト付きなら、靴と変わらず履ける。


洋服は、雨で濡らすと大変だ。
作務衣にサンダルだと、濡れに行けばいいのだ。
川にザブザブ入っても、夜に外で乾かせばいい。靴では無理だが。


そもそも、
日照酷暑
高湿度


これで、洋服で過ごそうというのがおかしいのだ。


もはや明治ではない。洋風で肩を並べ、欧米に認めてもらおうという時代ではない。
明治レジームでも、戦後レジームですら、ない。
安倍の言うことは正しくはあった。さえない人間がその理念を使いこなせなかっただけ。


むしろ、日本流をどんどんリメイクしたり復古しては、世界にアピールしたり、自己流を貫く時代。
それは求道武士道精神にも通じる。


日本流では通用しなかった時代ではない。
日本流で通用したり、誇れる部分
諸外国で、むしろニーズになりほしがられる部分、は
どんどん推進すればいい。


きのうのNHK深夜番組でも、
兄弟子が創作系和料理、弟弟子が古風割烹で、
弟だけが三つ星、兄は二つ星止まりだった。


これは科学的な話しで
和風料理を、外国人はよく理解できない。
入り込むにも限度がある。
だから、「なんだかこいつは、和風を極めてるっぽいぞ」
という弟弟子だけが、三つ星になりやすい。
門外漢が、それっぽい料理人を選出したのだ。


じっさい、海外の現地日本料理店は、日本人の好みとズレてても人気の店が多いという。
下手をすると、華僑など非日本人だけでやってるニセ日本料理店が繁盛している。


創作系で、洋風だのを取り入れて、グローバルで理解しやすい
そういう兄弟子は、同じ苦労が、同じ評価にはなりにくいのだ。




苦し紛れに
中が透けてしまうような「サマースーツ」を売るのも良いが
和装で無理なく過ごせる世の中を作るほうが、自然であろう。


クールビズは浸透したし、かりゆしも売られているが
まだ足りないな。


渋々、ズボンだけ甚兵衛で外出すると
同じ柄の洋ズボンの”厚み”や重量がないぶん、非常に快適だ。
厚い生地で重みがあると、まとわりついて、よけいに暑くなるんだよな。